福岡工業大学で行われた、オープンソースカンファレンス福岡2010に行った。
usp labのシェルスクリプトで業務用基幹システムを開発する話が面白かった。一般的なプログラミング言語は使わずに、シェルで生のLinuxを使って作業を行わせる。DBは使わずデータはTextで持つ。HTTP関連のあれこれもシェルスクリプトで行う。このためセキュリティのことは考えないといけないらしいんだけど(フロントエンドとバックエンドがシェルスクリプトでつながってるため)、大手のシステム会社が100人月とかみたいな見積を出す案件を10人月程度でやったそう。具体的には無印良品のシステムとか。遅めに会場に入ったので資料は売り切れで貰えず、細かい数字は自信がないんだけど、無印のやつは一年間に10億円かかってたシステム関連の費用が2億円程度に抑えられるようになったそう。mknodとかsedコマンドを駆使した並列処理のデモは本当に面白かった。へー、シェルスクリプトだけでこんなにできるんだー、っていう感じ。1億行のテキストデータ処理を53秒で終わらせたりとか。「Linuxはなるべく生で使いましょう」という言葉がとても深く印象に残っている。Railsみたいな便利なフレームワークを使った開発とはまったく異なるけど、UNIXの「小さいものは美しい」という理念のもと、とんでもなく効率的に開発を行っている様がとてつもなくクールだった。