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アンヴィル!夢を諦めきれない男たち

評価 : ★★★★☆

ヘヴィーメタル隆盛前夜に多くのメタルバンドに影響を与えたカナダのヘビメタバンドアンヴィル。1984年には来日してボン・ジョヴィとツアーを行ったりしたのに、大ブレイクすることなく落ちぶれてしまった。30年を経てもロックスターへの夢を諦めずバンド活動にいそしむアンヴィルのメンバーに密着したドキュメンタリー。

これは良かった。メタル好きじゃなくても楽しめる映画。アンヴィルがどういうバンドなのかという予備知識はなかったんだけど、最後の方はこみ上げてくるものがあった。アンヴィルの中心メンバーはボーカル・ギターのリップスとドラムのロブ。この二人が結成時からのメンバーっぽい。リップスはケータリングの仕事を、ロブは建築現場の内装の仕事をしながらバンド活動を続けている。

片言の英語しか話せないマネージャーにだまされるというかそそのかされる形でメンバーはヨーロッパツアーに出るものの、プロモーションが不十分だったりマネジメントがダメダメなせいで全然ライブに人が集まらず、時間通りに移動できずライブに遅刻したためギャラがもらえなかったりとか、多くのメタルミュージシャンに影響を与えたバンドとは思えないような扱いを受ける。ヨーロッパツアーでレコードレーベルの目にとまり新しいアルバムのレコーディングに入ることを目標としていたアンヴィルだが、結局ツアーでは一文も稼げず途方に暮れる。この辺のみじめさの描き方がうまい。むかし競演したことのあるミュージシャンに駆け寄って挨拶するシーンとか、有名アーティストに「See you later」と適当にあしらわれるシーンとか。

ツアーやレコーディングの最中にリップスとロブが衝突するんだけど、これがまるで若いカップルの痴話げんかみたいだった。でもあつい。リップスは底抜けに人なつこいというか、わがままなんだけどほっとけないやんちゃ坊主みたいな性格で、それにロブが合わせてる感じ。この二人の人間関係がとても濃密で魅力あふれる。

全般的に『レスラー』をドキュメンタリーにしたような内容だった。でも『レスラー』みたいに恋愛事情が絡んだりはしない。人を愛すること、よく生きること(どういう生き方が自分にとって一番ハッピーなのか)について考えさせられる映画だった。熊本のDenkikanは一週間しか上映しなかったけど、すごくもったいないというかやるせない。もっと多くの人に見て欲しかった。

蛇足だけどラストの日本でのライブシーンは、観客がエキストラっぽく見えてちょっと興ざめしてしまった。アメリカやヨーロッパでライブに来てた観客は結構アダルティーだったのに、日本のライブではティーンエイジャーっぽい連中がたくさん集まってて「そういうのってあり得るの?」という違和感を覚えずにはいられなかった。

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評価 : ★★★★☆

第二次大戦中のナチスドイツ占領下のフランスが舞台。“イングロリアス・バスターズ”と名づけられたユダヤ系アメリカ人による連合国の特殊部隊がフランスに投入される。隊長はブラッド・ピット扮するアドレ・レイン中尉。ドイツ軍を無残にやっつけてヒトラーを悔しがらせる。ある晩、パリの映画館でナチのプロパガンダ映画がプレミア上映されることになり、ナチの高官もろとも劇場を吹っ飛ばす作戦が発令された。果たして作戦はうまくいくのか?

いやこれはすごかった。もうむちゃくちゃ。まずブラピがむちゃくちゃ。普通のナチスものの戦争映画ではアメリカ軍は正義の軍隊なんだけど、全然正義じゃない。「俺はアパッチ(インディアン)の血も引いてるから、殺したナチ野郎どもの頭の皮を剥げ」とか部下に命令する。降伏してるドイツ兵をバットで殴り殺したりとか完全なジュネーブ条約違反。なんつーのかな、単なる二枚目俳優じゃなくてハチャメチャに暴れててすげーいい感じ。喋り方とかバカっぽいんだけどそれが妙にルックスとマッチしてる。『セブン』とか『リバー・ランズ・スルー・イット』とか高校生の頃に見たブラピはカッコつけのいけ好かない野郎だったけど、この映画に出てるブラピは最高にかっこいい!

次に良いのがなんといってもハンス・ランダというSS(ヒトラー親衛隊)の大佐。フランス語、英語、イタリア語を流ちょうに操りユダヤ人狩りを行う。慇懃無礼な感じが最高だ。役を演じたクリストフ・ヴァルツはカンヌ映画祭で男優賞を受賞したそうで、それも納得。このむかつくおっさんが最後までネチネチとブラピや家族を殺された少女ショシャナを苦しめる。ユダヤ人狩りに農家を訪れて牛乳を飲んだり、ホテルのレストランでクリームパイを食べるところのいやらしさもスゲー印象に残った。このおっさんとブラピだけで映画が2000円分くらいの価値を発生させてる。

ドイツ語、英語、フランス語が飛び交うのがすげーかっこよかった。アルドとかはアホなアメリカ人だから英語しかしゃべらないんだけど、ナチスの将校や英軍が送り込んだ兵士、ドイツ人だけど寝返った女優なんかはマルチリンガルな感じでしゃべくりまくる。ワルキューレみたいに全編英語とか興ざめだよね。

そしてスリリングな展開。ドイツ軍に紛れ込んだバスターズをナチスの将校が「アクセントがおかしい」と素性を疑うシーンはハラハラドキドキさせられる。エンターテインメント作品としても完成度高い、高すぎる。素晴らしい!

残念なのは『グッバイ、レーニン!』のダニエル・ブリュールが歳を重ねるにつれてかっこわるくなってきてることかな。『グッバイ、レーニン!』に出てた頃のブリュールは20代前半で、かわいい男の子アレックスのイメージが染みついてるんだよな。というか声がかわいいし、その後いくつか出てる映画を見たけど、『グッバイ、レーニン!』のときが一番良かったな。

ぐだぐだ書いてしまったけど、あまり多くを語るよりこのレビューを読んでもらった方が話が早いかも。2chコピペ風。でもほんとこんな感じ。タランティーノすげーわ、やっぱ。

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サイドウェイズ

評価 : ☆☆☆☆☆

アレクサンダー・ペイン監督のアカデミー賞脚色賞受賞のアメリカ映画を日本人俳優でリメイクしたもの。監督は日本育ちのアメリカ人で、プロデューサーに踊る大捜査線の人が入ってる。オリジナルは大好きなのでときどきDVDで見返してるんだけど、結論から書くとこのリメイクは全然だめ。

オリジナルの『サイドウェイ』ではとにかく主人公のマイルス(ポール・ジアマッティ)がダメ男として登場するんだけど、リメイク版のサイドウェイズの主人公である斉藤道雄(小日向文夫)は全然ダメ男じゃない。いやダメなのかしんないけどダメさが足りない。

たとえばマイルスは、親友ジャックとの旅行に出かける日に寝坊して遅刻したり、うんこしながら本読んだり、売店でNYT買うついでにエロ本買ったり、母親の家に寄ってへそくりをがめたり、好きな女の子に誘われても逃げたり、離婚した後も前妻のことが好きで好きでたまらなくて、いつかはよりを戻したいって思ってて酒にべろんべろんに酔って前妻に未練がましく電話したり(このシーンのダメダメさにはダメ男としてシンパシーを感じざるを得ない!)、とにかくダメ男なのだ。しかしリメイク版の斉藤道雄はあんまりダメじゃない。真面目だし。オリジナル版ではマイルスがワインの博覧強記ぶりを女の子と競い合う場面がかなり重要な意味を持つんだけど、この映画ではそれも控えめ。ちょっとうんちくを披露するだけに終わる。

オリジナル版のジャックに相当する上原大介役を演じたのは生瀬勝久。この人はオリジナル版のジャックの軽薄さが出てて悪くはなかったけど、生々しいセックスシーンとかが省かれてるので、ジャックの情けなさに比べると弱かった。

マイルスは極限までに臆病で、ジャックは底抜けに女好きで軽薄なのがペイン版『サイドウェイ』の良かったところなんだけど、その対比が弱いので映画としての魅力が薄まってる印象。

オリジナルのサイドウェイが好きな人は、この映画見た後、納得いかなくなってきっとオリジナル版のDVDを引っ張り出して見ることになると思います。僕も今夜あたりオリジナル版を見直そう。

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リミッツ・オブ・コントロール

評価 : ★★☆☆☆

謎の男が謎のタスクを命じられ、スペインに赴く。ところどころでメッセンジャーからメモ入りのマッチ箱を渡され、男は次の目標へと移動し続ける。そして最後に命令を実行に移すときがやってきた。

予告編が面白そうだったので期待してたんだけど、うーん、よくわからんかった。ジム・ジャームッシュが有名な人なのだということは知ってるし、『コーヒー&シガレッツ』と『ブロークン・フラワーズ』はとても好きだったので、今作もあのコミカル路線なだろうと思っていたけど全然違った。かなり前衛的。車に乗るシーンはちょっとしかないんだけど、主人公が列車で荒野を移動する感じがロードムービーぽかった。あと主人公はカフェでコーヒーを飲むとき、しきりに「エスプレッソを二つのカップで」ということにこだわる。カフェの店員がエスプレッソダブルだと思い、大きいカップにエスプレッソをダブルショット注いで持っていくと怒る。コーヒー&シガレッツでも、一人でエスプレッソをデミタスカップ二杯分注文してる人がたくさん出てきてたし、これはジャームッシュのこだわりなのかな。僕も今度カフェに行ったとき真似してみよう。

出てる俳優が特徴的だった。コーヒー&シガレッツで「No Problem?」に出てるイザック・ド・バンコレが主役で、共演していたアレックス・デスカスが冒頭に主人公に指令を出す男を演じてる。『コーヒー&シガレッツ』ではイザック・ド・バンコレもアレックス・デスカスもすごく若く見えたんだけど、あれは確かジャームッシュが長年撮りためた短編をまとめたものだから、20年くらい前に撮影したのかもしんない。とにかくイザック・ド・バンコレはまじめな役柄で、部屋に素っ裸の女がいて誘われても行為に及ばない。その辺がタイトル(リミッツ・オブ・コントロール)にも反映されているのかな。よくわからない。

ほかに良かったのはガエル・ガルシア・ベルナル。この人は最初『天国の口、終りの楽園』で見たときからずっと良い。今作では最高に油が乗りきってる感じで、メキシコ人のメッセンジャー役なんだけど、やたらうまそうにビールを飲むし、ひょうひょうとしたしゃべり方をするし、ミシェル・ゴンドリーの映画に草食系男子っぽい感じで登場したときよりも100万倍くらい良い。『アモーレス・ペロス』に出てたときのような感じ。またアルフォンソ・キュアロンの映画に出ないかな。

そして最後にビル・マーレイ。この人だけ一人でコメディやってるように見えた。カツラのおっさん、っていう役だったし。

総じて前衛的過ぎた。ちょっと一般の人が見ても面白くないんじゃないかなと思う。劇場には熊本での公開初日ということもあって映画好きっぽいオタクがいっぱい来てたけど。僕はあまり面白いと感じませんでした。

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THIS IS IT

評価 : ★★☆☆☆

マイケル・ジャクソンロンドン公演のためのリハーサルの様子が、内輪のために撮影されていたらしい。その映像を編集して映画化したものがこのThis Is It。世界同時二週間限定公開だったらしいけど、延長されたみたい。

TwitterやTumblrで見た人の感想見てるとすげー評判良いんだけど、個人的にはいまいちだった。早く上映おわんねーかなー、と感じてしまった。Jackson 5とか肌の色が白くなる前のマイケルは好きなんだけど、大人になってからのマイケルはあんまり好きじゃなくて。オーディションを受けに来たダンサーたちの興奮はインタビューから伝わってくるんだけど、感極まって泣くとかそういうのは分かんない。ダンスとかに興味がないってのも関係あるかも。

ミュージシャンとかプロデューサーへのインタビュー内容は興味深かった。マイケル・ジャクソンはミュージシャン達に対して細かく指示を出す。普通、コンサートの演奏の質はスタジオ録音されたものには及ばないけど、マイケルはCDの音を完全に再現、あるいは場合によってはそれを上回ろうと試みる。でもマイケルの指示の出し方は繊細だし、音楽への理解を前提としているから指示される方もそれを受け入れる。注文の付け方も命令口調じゃなくて、「これはLOVE。エル・オー・ヴイ・イー、愛なんだよ」と言う。この辺がマイケルのカリスマ性の所以なのかなーと思った。

最後、環境問題にマイケルが重大な関心を寄せていた、みたいな展開で物語は終わる。この辺がちょっとね、僕には分からんです。前もWe Are The Worldみたいのやってたよね。24時間テレビに毒されてるせいかな。マイケルのスピリチュアルな部分が偽善的に見えるんだよね。

とにかく僕は、マイケルの前をおしりをぷりぷりさせながら歩くカフェオレ色の肌をしたクレオールっぽい感じのダンサーの女の子に目が釘付けになったし、マイケルの隣で超絶ギターテクを炸裂させる金髪のギタリストの女の子がかわいくて仕方なかったです。

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あの日、欲望の大地で

評価 : ★★★★☆

アメリカとメキシコの国境付近のトレーラーハウスで逢瀬を重ねる中年カップル。しかし情事の最中に小屋が爆発炎上し、二人は死ぬ。実は二人は不倫カップルで、お互いに家庭があった。男の息子と女の娘、惹かれ合ってはいけない二人が惹かれ合い、父母と同じ道をたどることに。そこから果てしない悲しみのストーリーが始まる。

予告編は昼のソープドラマっぽい感じで、そういう内容の映画なのかなーと思って見に行ったんだけど(劇場には予告編につられたのか、韓国ドラマとか好きそうなおばさんがいっぱいいた)、実際はなかなかどうして面白かったです。見ごたえのある映画でした。

一応男女の愛をテーマにした映画なんだけど、ただの恋愛映画ではない。この映画は女心についての映画だと思った。空中キャンプの人がこの映画を見たあとの感想で書いてたのがどんぴしゃ言い当ててる。

いったい女性は、どのようなときに、満たされなさを感じるのだろう。たとえば、男にとっての満たされなさが、「のどが渇いているのに、水を飲めない」という状態だとすると、女性の満たされなさとは、「いくら水を飲んでも、のどの渇きは満たされないし、水を飲めば飲むほど、さらにのどが渇いていくような気がする」といった状態なのだと、この映画を見ておもった。周囲はきっと、「そんなに水ばかり飲んでいて、どこが渇いているのだ」とふしぎにおもうだろう。しかし、女性にとって、つねにのどは渇いていて、潤いを欲しているし、ときに水を飲むことは苦痛ですらあるのだが、それでも、水を飲むことを止められない。

[映画]『あの日、欲望の大地で』を見たゼ! - 空中キャンプ

確かにこの映画に出てくるシルヴィアのような女の人はときどき存在する。事態が改善しないとは分かってはいるけど、次々別の男と寝るのをやめられないみたいな。

それにしても脚本が凝っていて、僕は最後の最後まで物語の仕掛けに気づかなかった。実はストーリーは二つの時代にまたがっていたのだ! とても良くできた脚本だと思う。

ラストはハッピーエンドっぽい終わり方なんだけど、鑑賞後の気分は決してすっきりしない。人間の業みたいなものについて考え込んでしまう。その点で言ったら そして、私たちは愛に帰る にテーマが近いんじゃないかと思った。愛とか、人間が生きることの悲しみについての映画だ。

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私の中のあなた

評価 : ★★★★☆

小児白血病の映画。いわゆる難病もの。主人公はアナという女の子で、病気なのは姉のケイト。ケイトは小さな頃に白血病であることが発覚する。両親は肉親に骨髄の型が一致する者がいないか探すが、弟ジェシーや両親も含め適合者がいない。そこで母サラ(キャメロン・ディアス)は体外受精でケイトと骨髄の型が一致する三人目の子どもを生むことを決断する。そうして生まれたアナだが、いよいよケイトの病状が思わしくなくなり、姉のために腎臓移植を両親に迫られることになった。そこで彼女は奇策に出る。

セカチュー見てないけど、セカチューよりも65535倍良いんじゃないかと思う。感動した。

まずぐっと来たのが、割と最初の方の、アナが母親サラを訴えるためにやり手弁護士キャンベル・アレクサンダーのところを訪ねるシーン。多分普通の人はこの辺では泣かないと思うんだけど、アナはそこで過去に自分が姉のためにさせられてきた処置の数々を弁護士に話す。G-CSF(骨髄を無理にオーバーワークさせて血液をつくらせる薬剤)をうたれて血小板を提供させられたりとか、骨髄移植のドナーにさせられたりとか。僕自身ががん患者で、G-CSFは注射されまくったし、末梢血幹細胞を採取するために足の付け根から大動脈にカテーテルを挿入されて過ごした経験があるだけに、こんなにちっちゃい子が姉のためとはいえ、辛い思いをさせられてきたのかと思うといきなり涙が出てしまった。

アナだけでなく、アナの兄ジェシー(ケイトの弟)も、小さい頃から寂しい思いをする。両親はいつもケイトのことばかり考えており、失語症のジェシーはろくにかまってもらえず、施設に入れられてしまう。父ブライアンが施設に入るようにジェシーを説得するんだけど、ここでも泣いてしまった。別に自分は施設に入れられたり親に大事にされなかった経験があるわけじゃないんだけど、ちっちゃい子にとって親からあまりかまわれなかったり施設に入れられたりするのはさぞ辛いだろうなぁと思って。

ケイトの辛さもとてもよく描いてあって、自分のせいで家族に負担がいっていることをとても気に病んでいる。母サラはやり手の弁護士だったんだけど、ケイトの看病をするために仕事を辞めてしまったし、弟と妹にも負担をかけている。そして辛い治療。抗がん剤の副作用で髪の毛が抜け、嘔吐をする。日本のがんを扱った映画はこの辺適当にお茶を濁しがちなんだけど、治療の様子もリアル。ケイトには同じ白血病患者の彼氏ができるんだけど、彼とキスしたあと「抗がん剤の味がする」っていう台詞もヒジョーにリアル。抗がん剤は点滴投与されても、口腔にいやーな味が伝わってくるのです。治療思い出して結構辛かった。

アナはやり手弁護士を雇って元やり手弁護士である母サラと法廷で対決するのだけど、裁判を通じてなぜアナがこんな行動に出たのかが徐々に明らかになっていく。アナは良い子だし、自分のために姉を殺すことを望んでいたわけではなかった。ジェシー、父のブライアンもだんだんとケイトの死を受け入れていき、最後にはサラも現実を受け入れる。そしてケイトは安らかに息を引き取る。ケイトは死にたがっていたのだ。

元がん患者的にすごく共感しながら見ることができたし、劇場では一人だったけど泣きまくってしまった。ただ気になる点もないわけじゃなくて、この映画、『きみに読む物語』の監督が撮ってるらしいんですけど、あの映画と同じで、白人中心の世界が広がっていて、「白人による、白人の、白人のための映画」臭がぷんぷんしてた。黒人は出てくるけど医療スタッフとかそういうのばっかり。そういうのってなんか違うんじゃないかな。