| @映画/ドラマ/テレビ

路上のソリスト

評価 : ★☆☆☆☆

主人公、スティーブ・ロペスはLAタイムズの名物コラムニスト。西の視点というコラムをLAタイムズで受け持っている。丘の上の見晴らしの良い邸宅に住み、SAABに乗り、ちょいワルな独身生活を満喫している。あるとき公園でバイオリンを弾くホームレス、ナサニエル・エアーズに出会う。実はナサニエルは将来を嘱望されたチェリストであった。しかし彼はジュリアード音楽院を二年で中退し、いまはホームレスとして過ごしている。いったい彼の人生に何があったのか?

まぁなんというか、オナニー映画だった。新聞記者がホームレスを記事のネタにする傍ら人助けをして気分爽快、というような内容。ロペスが「自分はナサニエルを利用している」と自己嫌悪するようなシーンもあるんだけど、それすらオナニーに見える。

ナサニエルと彼の姉との確執を統合失調症ひと言で片付けるのは無理があるのではないかと感じた。実話をベースにしているらしいけど、あれでは観客が置いてけぼりになる。

スティーブ・ロペスを演じてた役者はだめになったブラッド・ピットみたいな感じなんだけど、SAABを乗りこなし、カジュアルな格好でオフィスを闊歩し、LAの夜景が一望できる高級住宅街に住んでる。僕はミーハーなのでこういう暮らしぶりは素直に「かっちょいいなー」とか思って憧れてしまった。特にSAAB、すげーかっこよかった。映画にかっちょいい車が出てくるとぐっとくる。ヨーロッパの映画とかそうなんだけど、わざと車のロードノイズを拾って流したり、車の扉をバタンと閉める音を効果的に使ったり。頼まれてもいないのに車の宣伝してる感じ。これがすごく好き。欧州車いいわー、って気になる。『サイドウェイ』でも主人公はSAABに乗ってる。これはボロボロの古い車だったけど、すごくSAABに対する印象良くなった。『愛されるために、ここにいる』でもなんかよくわからん欧州車出てたけど良かったし、古い映画だけど『RONIN』ってのではAudi S8が出てきて大暴れする。かっちょいい。日本映画でもこういうのやればいいのに。そしたら日本車のブランド力あがると思うけどな。いやもちろんいまでも日本車はブランド力あると思いますよ。「とにかくぶっ壊れないハイテクな車」みたいな印象はあると思うけど、BMWやベンツやアウディやSAABみたいなメーカーが持ってるブランドイメージとは違うじゃないですか。映画のなかでかっちょくよく車を使ってもらうことができたら、日本車のブランド力みたいの、上がると思うんだけどなー。『幸せの黄色いハンカチ』ではマツダの赤いファミリアハッチバックが出てくるけど、あんな感じ。もちろん、金払ってあからさまに広告みたいな感じで車出させてもだめだと思うけどね。

と、途中から全然話がずれてしまったけど、この映画はおすすめしないです。

| @映画/ドラマ/テレビ

ディア・ドクター

評価 : ★★★☆☆

栃木の過疎地の診療所が舞台。笑福亭鶴瓶演じる井野治は山奥の診療所で医者をやってる。年収は2000万。都市部の病院まで距離のある過疎地に住んで村人たちからは神としてあがめられ、ほとんど信仰の対象。研修で資料所にやってきた研修医の相馬は都会の病院にはない人間味のある医療に感銘を受ける。しかし井野には秘密があった。看護師と診療所に出入りするMRと井野だけの秘密。実は彼は医師免許を持っていないモグリの医者だったのだ。

がん患者のおばさんが出てくるんだけど、この人、夫ががんで死ぬときすごく大変だったから、自分は娘に迷惑をかけないよう、一切の延命措置をとらず死にたいと井野に言う。もともと井野はヤブだから高度な治療はできないんだけど、このおばさんの意志を尊重して都会の病院を紹介したりせず、自宅に赴いて生理食塩液を点滴して気休めさせる。というかそもそも、胃カメラの検査結果をねつ造して胃潰瘍であることにしてしまう。おばさんはすべてを悟ったかのような感じで物語は進んでいくんだけど、ヤブ医者であることが発覚しそうになって井野がいなくなったとたん、おばさんを含む彼を崇敬していた村人たちが井野のことを悪く言い始める。「騙されてた」って。井野のことを尊敬し、実家の病院で働くのを拒否して研修終了後も診療所で働こうとしていた研修医の相馬までも、警察の取り調べに対して「なんかおかしいと思ってた」と言ったりする。過疎地医療を取り扱った映画の体裁をとっているけど、実際は田舎に住まう人間の業の深さを描写してるように感じた。

| @技術/プログラミング

仕事でPHPを使ってちょっとしたCMSみたいの作ってます。ログインとかフォーム内容の送信とかセッション管理とかMySQLの利用とか、CMSを作る上で必要な事項がP_BLOGに集約されていたので、わりとすんなり出来そうです。加えてAmazonのISBN変換プラグインの修正をやってきたので、外部のAPIと通信するみたいなことも将来的にはやれそうです。いやぁ、P_BLOG様々だ。

ただ、作ったものをパッケージ化してどんなサーバー環境でも動くような形で配布する、となると途端にハードルが上がる気がします。ソース非公開で仕事用にプログラム書く方が、ユーザーをサポートしなくても良いという観点では楽な気がします(ユーザー≠お客さん)。もちろん仕事である以上、お金のやりとりが発生するのでお客さんに対する責任は生じますけど、ツールをダウンロードしたユーザーから「僕の借りているレンタルサーバーでは使えません」みたいな問い合わせは来ないですからね。本当にkazさんリスペクトです。

ところで、MySQLとか大抵のサーバーですぐ使えるようになるものだと思っていたのですが、それはどうもレンタルサーバー脳なようでした。使えるようにするには環境をセットアップしないといけない。僕はLinuxとかUnixとかのサーバーにSSHでログインして操作するみたいのが全然できないので、そっちの方の勉強もして行かなきゃいけないなと思いました。phpMyAdminが便利すぎるのでMySQLの管理もこいつに頼りっきりでしたが、これも卒業しないと。

| @Mac/iPhone

iTunesは8.1だか8.2くらいから勝手にジャンルを日本語に書き換えるようになってうざいこと極まりないですよね。この問題には対処法がいくつかあって、Tune-up iTunesを使うとかiTunesを英語モードで起動するとかある。僕は Applications/iTunes/Contens/Resources/Japanese.lproj/Localizable.strings のジャンルの部分を英語版からコピペする方法をとってた。

Snow Leopardでも同じ方法でジャンル書き換えを回避しようとしたら、この方法が使えなくなってしまっていた。ファイルのアクセス権が変更されてユーザーが書き換えることができなくなっている。とりあえずLocalizable.stringのアクセス権を修正して書き換えようとしたんだけど、それでも跳ねられる。Japanese.lprojフォルダのアクセス権も変更されていてユーザーの書き換え権限がなくなっていたみたい。こちらのアクセス権も変更してやると無事書き換えられた。

この機能、喜んでる人なんていないと思うんだけど。Appleはせめてユーザーの方でiTunesがジャンルを書き換えるか否か選べるようにして欲しい。

| @Mac/iPhone

MacBook Pro 15"

一昨日のジョブズ復帰イベントで新しいMacが発表されなかったので、昨日は価格.comで急激にMacが値上がりしてた。前々からそろそろMacを買い替えようと思って15inchのMacBook Proを物色してはいたんだけど、なかなか踏ん切りが付かなかった。そしたら急激に値段が上がり始めたので焦った。奇跡的にまだ安い価格で売ってるところを発見したので、いまを逃したらこの価格では買えないだろうなと思って飛びついた。

現行のMacはSnow Leopard前に発売された機種ということもあり、発売直後から買い控え対策のためすごく安い値段で売られてた。4年前に買ったPowerBook G4 17”もTigerの発売前の機種だったためかなり安く買うことができた。貧乏な人がMac買うんだったらOSの変わり目が狙い目ですな。

費用対便益で考えたら明らかにiMacの方がコストパフォーマンス良いんだけど、ついついノートを選んでしまった。iMacだと家でしか使えないですからね。確かに24inch液晶や圧倒的な低価格は魅力なんだけど、iMacは雷に弱いイメージがあるし、最近働き始めたので一日中家にいるわけでもなくなり、職場でも使えるようノートにしときました。はやいとこWindows XPのひたすらシャギーなフォントや変態的UIのExplorerにおさらばしたい!

| @雑談

三日で辞めた会社は最終的には僕とそりが合わなかったけど、約一ヶ月の自宅研修期間に学んだことはとても大きかった。課題図書が何冊か与えられて未だかつてない超絶スピードでそれらの読書をこなして行った。その中で強く印象に残っているのがデール・カーネギーの『人を動かす』という本。戦前のアメリカで書かれた本らしいけど、いまでも通用する内容だと思う。どうやら企業が新入社員に読ませる本としては割と定番の部類に入るらしい。

これはいわゆる処世術の本だと僕は思った。クレームをつけるとき、何かお願いをするとき、初対面の人に挨拶するとき、ほんの少し心がけるべきことが書かれている。といっても5分くらいで陳腐化するようないわゆるハウツー本的なものではなくて、かなり本質的な事柄が書いてある。

要するに「おべっかを使え」ということなんだけど、アメリカ人とかはお世辞とか言わなそうだし、本音と建前とか使い分けたりしないだろうと思ってたのに、本のメインテーマはおべっか使って相手を気分良くして自分の主張を通せ、という内容だった。何かを人にお願いするときは相手にもメリットがあるようにお願いしないといけないし、クレームを付けるにしても頭ごなしに相手に文句を言っても相手の反発を招くだけで善処を期待することは出来ない、相手の心情をおもんぱかってクレームを付けよう、というわけ。なるほどなー、と思った。

この本の内容はいわゆる性善説に立っているので、あまりにも価値観が異なる文化圏の人に対しては通じないかもしれないけど、少なくとも日本人同士では有効な内容だと感じた。というか、アメリカ人が書いた本なのに内容がきわめて日本的なんだよなー。しかも戦前なのに。不思議です。

| @WWW

メールマガジン好きな人いますか? ECサイトからくるメールマガジンとか。だいたいの人が特価情報が記されたメールマガジンとかは嫌いなはずです。楽天で買い物すると、確認ページでチェックボックスのチェックを外さない限り勝手にメールマガジンが送りつけられることになり非常にうざいです。皆さんうざくないですか? 僕は非常にうざい。「確かにあんたのとこで物を買ったが、毎週毎週、あんたがメールマガジンを寄越すタイミングで俺があんたんとこの商品を欲しくなるとは限らないんじゃヴォケ」、などと僕は思ってしまいます。

ECサイトで一回買い物をしてくれたからって、その人が継続的にECサイトの商品情報を欲しがるとは限らない。例えばネットショップの家具屋で椅子を買った人がいたとする。椅子なんて物は毎週欲しくなるわけじゃない。椅子が欲しくなるのなんて精々数年に一度。そんな人に家具屋が毎週椅子の特価情報を書いたメールを送りつけてもうざいだけ。迷惑メール報告されるのが落ちでしょう。

そもそも情報が欲しい人は自分から探そうとするわけで、情報が必要なタイミングでググったり、RSSフィードを購読したりしてるはずです。情報を欲しがっていない人にこちらから一方的にメールを送りつけてもうざいだけなのです。

とはいえメールマガジンを読みたい人が存在しないわけではない。求職中の人はFind Jobから届くメールを食い入るように見るでしょう。また最近アルファブロガーの間で流行ってるまぐまぐの有料メールマガジンの購読者は、金を払っているくらいですから、アルファブロガーがブログには書かない内容のメールマガジンを心待ちにしていることでしょう。

しかしそういう人達は自分が欲しいと思っている情報が書かれているメールマガジンだから欲しいと思っているのであって、ECサイトの中の人が好き勝手に書いた自分とこの商品の安売り情報とかはいらないわけです。ググったりRSSフィードを購読してる人達と変わらない。情報の取り方としてメールマガジンを選んでるに過ぎないと考えるべきです。

だから僕はメルマガとかはマジでうざいと思うし、数十円安くなるくらいのクーポンにつられてメールアドレス教えたりするかよぺっぺっ、と思っているわけでして、一回買い物したからって調子こいて勝手にメール送ってくるんじゃねーよ、このスパム業者が、という感じです。おやすみなさい。