去年、 Rebuild ポッドキャストで miyagawa さんがプロジェクターの話をしているのを何度か聞いて気になるようになりプロジェクターを買った。コロナ禍なので映画館に行きづらいし、居間のテレビのチャンネル選択権は自分にはないので寝室の壁に映して見られるプロジェクターを導入した。 Anker の Nebula Cosmos というもの。 明るさが 900 ANSI ルーメンあって、昼間でもカーテンを閉め切ればなんとか視聴可能。Android TV 内蔵で基本的にこれ一つあれば動画配信サービスの動画が見られる。コロナにかかってしんどいときもプロジェクターで動画を見て凌いだ。
プロジェクターで一番見たのはおそらく YouTube で、中田敦彦のYouTube大学、伊豆のぬし釣り、海外のキャンプ動画や登山動画をよく見た。海外の動画は画質が当たり前のように 4K で撮影・編集技術ともに高く(基本的に自撮りだが、三脚と複数台カメラとドローンを駆使していて映画並の映像クオリティ)、プロジェクターの大画面で見ると凄かった。この手の映像で魅せる系の動画はスマートフォンや Mac のディスプレイでは良さがわからなかったと思う。
その次によく見たのは Apple TV+ で、モーニングショーやテヘラン、テッドラッソあたりを見た。いまもフォー・オール・マンカインドを見てる。 Apple TV+ のドラマはどれも高画質なのが良い。なお Android TV にもちゃんと Apple TV アプリがあるので Apple TV+ の作品を問題なく視聴できる。素晴らしい。
プロジェクター、概ね満足しているが、不満な点としては以下。
ファンの音が少しうるさいのと夏場は排熱が厳しいと感じる。また部屋が狭く壁正面にプロジェクターを配置できなかったので斜めから投影しており(日本の住宅事情だとこういう設置方法が多いと思う)、補正が必要になる。角度補正機能はあるが、ちょいちょいズレるので手動で補正する必要がある。
しかしこれらはまだ許容範囲で、最も不満なのが Netflix が完全対応していないことだ。 Netflix は著作権的なアレでプロジェクターでのアプリ動作を拒んでいるようで、 Nebula で Netflix を見るためには Nebula Manager というモバイルエミュレーターのようなアプリを Google Play でインストールし、そのなかにスマートフォン版の Netflix アプリをインストールしなければならない。しかもこのスマートフォン版 Netflix は Nebula 付属のリモコンで操作できず、いちいちスマートフォンの専用アプリで操作する必要がありはちゃめちゃに使い勝手が悪い。極め付けは画質の悪さで、せっかく Full HD のプロジェクターで投影してるのにスマートフォン版 Netflix は SD 画質なのでぼやけたり滲みのある映像になってしまう。
ちゃんとした Netflix アプリを使うには Apple TV や Fire TV 、 Chromecast などを使えば良いのだが、 Netflix のためだけにそこまでするのはどうだかなぁという感じがするので未導入。結果として Netflix を見る頻度が落ちてとうとう解約してしまった。 Netflix オリジナルコンテンツは「金、セックス、権力」というような番組が多かったので食傷気味だったしこれでよかったのかもしれない。今後は YouTube と Apple TV+ と Amazon Prime Video を見て過ごすことにする。