AERAを買ったら、『検索が支配する民主主義』という記事が載っていた。これが結構興味深い。新聞社系の記事はIT界隈の出来事を事実を端折って書くことが多いが、AERAの記事を書いた人はかなり事情通なのではないか。oberheimさんが論点にしそうな、Googleやウェブサービスが個人を囲い込む行為が問題視されている。
AERAの記事ではまず「著作権ゴロ」の例が取り上げられていた。知ってる人は知っていると思うけど、「著作権ゴロ」とGoogle検索するとJASRACがトップヒットするのだ。みんながJASRACのウェブサイトにリンクを張るとき、“著作権ゴロ”でリンクタグを囲むから、Google先生が「JASRAC=著作権ゴロ」と認識しているというわけだ。ウェブの世界では量が情報の内容を規定するのである。
むかしホリエモンがメディア買収に乗り出したときに、「ニュースはアクセスランキングで重要性を決めればいい」みたいなことを言って物議を醸した。オールドメジャー・マスコミは「けしからん」と一斉にホリエモン攻撃を始めた。大手新聞社の老人連中は、自分たちこそが社会の木鐸であり、自分たちの価値観によってニュースの重要度は決められなければならないと思っているのだ。
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