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iPod Software 1.2

 昨日公開されたiTunes 7を落としたらiPod Updaterも含まれていたようで、というかiTunes 7からiPod UpdaterがiTunesに統合されたようで、5G iPod用のiPod Software 1.2をインストールしてみました。新しいiPod nanoよりも、iTunes 7よりも、このiPod Software 1.2が僕にとっては嬉しかったですね。

 iTunes 7で漸く対応されたギャップレス再生ですが、もちろんこのiPod Software 1.2をインストールすることでiPodでもギャップレス再生可能です。おかげでDJ Mixのアルバムをディスクごと統合して取り込む必要がなくなりました。ダンスミュージックをよく聞く人にとっては朗報です。ちなみに2ch情報なんで真偽は分からないのですが、5G iPod以外の機種、例えばiPod miniなどではギャップレス再生は完全対応していないくさいですね。以前よりはマシになったけど少しギャップが開くとか。

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| @雑談

 男はパン屋にやってきた。食パンを買うためだ。朝からご飯は食えない、そんな朝が男にはある。そんなときはカリカリに焼いたトーストに、早稲田大学が経営、もとい関係しているホテルの名前が付いたマーガリンとブルーベリージャムを塗って食べることを好む。

 しかし男はいつも満足できる食パンにありつけているわけではなかった。味に文句はない。その辺のパン屋でも、充分においしいパンが手に入る。問題は厚みなのだ。

 男は厚みのありすぎるパンを好まない。よその街で暮らしていたときに八枚切りパンの魅力にとりつかれた。薄切りのパンはトーストしたときにカリカリになり、マーガリンやジャムを塗るときのガリガリという感触が独特の鼓腹をもたらす。映画の中でフランス人が食べているトーストも薄い。トーストというものは本来的に薄くてしかるべきなのだ。男はそう信じている。

 だが男がいま暮らす街では薄切りのパンを食べることは無理に等しかった。パン屋で食パンを買うときに八枚切りにしてもらうことは、この街の人間にとって大凡理解不能な行為なのだ。

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| @雑談

 バーベキューをするために鹿児島在住の友人宅に押しかけてきました。久々のバーベキューは面白かったんですが、驚いたのが鹿児島の都会ぶり。鹿児島は以前にも訪れたことがありますが、かなり発展してますね。旧市役所前の広場など、ヨーロッパの都市のようで感動しました。

 新聞やテレビで目にする鹿児島のにぎわいは、九州新幹線の開業効果だろうと高を括っていたのですが、駅周辺以外も随分と栄えているように感じる。背の高い建物が建ち、道路は新しくて広く、城山から見る景色も港が見えてちょっと横浜チックに感じる。九州に来たことがない人に、鹿児島、福岡それぞれ中心街の写真を見せて、「さぁどっちが福岡でしょう」と問うても分からないと思いますね。それくらい鹿児島は栄えている。熊本なんて比べものにならないです。

城山からの展望夜の鹿児島中心街 山形屋前

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 先日macotoさんに教えて頂いたPage Analyzeプラグインでリファラを見てたら、やたら“ハマコー” “天皇” “戦争責任”の検索ワードでやって来てる人が多い。なんじゃらほいと思ってたら、どうも23日発売の週刊新潮で、先日のTVタックルでのハマコー先生の発言が取り上げられたみたいだ(portal shit! : ハマコー先生の演説に圧巻)。

 早速近所のコンビニに赴いて週刊新潮をチェックしようとしたが先週号しか置いてなかった。九州では発売日が遅れるのだろう。新潮社のホームページをチェックする限り、中吊り広告に載ってる見出しは「天皇の戦争責任」で番組が凍りついた「ハマコー発言」で、どうやらハマコー先生の発言を問題視しているようだ。

 しかし「番組が凍りついた」つってもTVタックルは生放送ではないので、あれはテレビ朝日が意図的に狙って放送したものであろうし、そんなセンセーショナルな見出しを付けるほどのことでもないと思うんだけどなぁ。むしろ戦争で肉親を失った人の率直な意見であると思う。みんな同じ様なことを考えてるんじゃないですかね。もっとも記事そのものを読んでないので何ともいえないですけど。最新号が発売されたら読んでみようと思います。

 いやそれにしても、リファラで世の中の動きが掴めるって不思議なもんですね。

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 熊本で上映中に見逃してしまった映画『メゾン・ド・ヒミコ』を鑑賞。様々なサイトでのユーザーレビューで評価が高かったので期待して見たが、期待を裏切りはしなかった。傑作ではないが、新しい試みで良いと思う。ただ、ちょっと前衛映画的なわけの分からなさがあるので、単純明快な映画を求めている人にはオススメできないですね。

 卑弥呼というゲイのオッサンを取り巻く人々の話。主人公はオダギリジョーが演じる春彦と柴咲コウが演じる沙織。春彦は卑弥呼の愛人で、沙織は卑弥呼が普通に男をやってたときの娘。卑弥呼ががんで余命宣告され、春彦は愛する卑弥呼のため人生最後のときを実の娘と過ごさせようと沙織を卑弥呼の元に連れてくる。

 舞台はゲイのための老人ホーム。卑弥呼はもともと銀座でゲイバーをやってたんだけど、そこをたたんで神奈川にゲイのための老人ホームをつくった。そこにいろんなゲイのオッサンが集っているわけですね。卑弥呼は病気で最早ホームを切り盛りできないので、春彦が仕切っている。

 ゲイの人生の寂しさを描いている点が良いですね。ゲイとして生きるということはある意味もの凄くわがままなことで、年とったときが困るんですね。特定のパートナーがいれば良いんだろうけど、映画に出てくるゲイの人たちは特定の人と付き合うわけじゃなく、自由恋愛を楽しんでるみたい。でも年とってぼけたり寝たきりになったらどうするのか? 価値観が多様化する今日、近い将来ゲイの人たちが頭を抱えそうな問題がリアルに提示されるわけですね。

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| @映画/ドラマ/テレビ

 DVDで鑑賞。悪くなかった。藤沢周平の代表作である。知らずに借りたのだが、過去にNHKの金曜時代劇で同名ドラマを見たことがあった。それに比べれば剣術についてなど端折ってある部分もあるのだが、映像の美しさ、主人公牧文四郎のキャスティングなどでは映画版が圧倒していた。市川染五郎っていいですね。松本幸四郎の息子なだけある。

 有名な小説の映画化なので、あらすじなどは省略。映像、ストーリーともに美しい時代劇であったが、『るにん』などを見た後に見ると物足りなさが残る。本当の江戸時代はもっと欲望剥き出しでどろどろしていたのではないか。こういう美しい、日本人の美学のようなものを表現した時代劇もあっても良いと思うが、勧善懲悪のみのストーリーはちょっとね。僕が全然時代劇を見ていないだけかも知れないですけど。なんかオススメのリアリズム時代劇があったら教えて下さい。

<蛇足>

 おふくの役が木村佳乃だったけど、あれはミスキャストなんじゃないのか。NHK金曜時代劇版の水野真紀の方が良かった。なんというか木村佳乃は市川染五郎に対して軽すぎる。釣り合ってない。

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 車をぶつけたショックにうちひしがれながら鑑賞。良かった。

 主人公のマリーは夫のジャンとヴァカンスで南仏のランドの別荘にやってくる。マリーが海岸で日光浴をしている間、ジャンは泳ぎに行くと言ってマリーの場所から離れるのだが、戻ってこない。ジャンは失踪したのである。果たして彼は生きているのか、それとも・・・。

 マリーを演じたシャーロット・ランプリングが60歳近いにもかかわらず見事なスタイルをしているのに対して、その夫役のブリュノ・クレメールというおっさんはどうしようもないデブ。その対比が印象的。デブ専の美女と醜く肥えた夫の夫婦、みたいな。マリーの方がジャンに惚れてる感じなんですね。年とったらマリーとジャンの夫婦みたいに、海のある町に別荘を所有してのんびりと過ごしたいなんて思わせるんだけど、ジャンはそんな理想的とも思える生活にうんざりしていたみたいで、物語の冒頭からあまり元気がない。マリーは夫とセックスがしたそうなのだけど、ジャンは妻がベッドに入ってくると読んでいた本を閉じて寝てしまう。ジャンの心には闇があったんでしょうね。

 ジャンがいなくなってからのマリーはもの凄く変で、どう考えても海で水死したとしか考えられないのに、周囲の人に対して夫が生きているかのように振る舞う。友人に精神科に行ってはどうかと勧められるんだけど、自分は平常だと言い張る。でも全然平常じゃなくて、浪費したり家にいもしない夫のためにネクタイを買ったりする。若い頃は学問で大きなことを成し遂げたいと野望を抱いていたんだけど、ジャンと会ったことで夫婦の生活を最優先にするようになったわけなんですね。しかも子供がいなかった。生活のかなりの部分をジャンのために割いていたので、ジャンを失った現実をマリーは受け入れることが出来ないのです。

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