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 凄い映画を見た。面白いかどうかは別にして、迫力のある映画だった。

 南米コロンビアに渡り、エメラルド商で一財産なした早田英志という日本人の物語で、現代版ドタバタ西部劇@南米という趣である。しかもなんと本人監督主演。もう目茶苦茶である。

 本当はアメリカから監督と日系の役者を連れてきていたらしいのだが、ゲリラの出没する地域での撮影にアメ公どもが恐れをなして逃げ出してしまったため、本人監督主演ということになったのだそうである。さすがに若かりし日の早田氏役を本人が演じることは出来ないので、現地人を日本人として登場させている。日本人役なのにいかにも南米系の顔をしていて、日本語はとっても下手くそ。その辺がいまいちリアリティーに欠けていて萎え萎えなのだが、後半の早田氏本人が出演するシーンは実弾を用いた銃撃戦など迫力満点だった。現地人俳優と実物の早田氏のヴィジュアル面のギャップには目をつぶることにしよう(若かりし日の早田氏を演じた現地人の俳優はスラッとした八頭身なのに、早田氏本人はいかにも東洋人という小柄な体格で、南米風のポンチョなど来てもサイズがだぶだぶで非常にかっこわるかった。ティアドロップのサングラスをかけてあれほどださくなれるのは早田氏と村上春樹くらいである)。

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| @雑談

 選挙関連のテレビ番組や新聞記事を見ていていつも違和感を覚えるのが、「ほげほげ氏は青年会の支持を取り付け票を積み増している模様」というような表現である。票を積み増しているとどうしてわかるのか? 青年会の幹部はほげほげ氏を支持すると表明しても、末端の会員は別の人に投票するかもしれないじゃないか? それとも投票所に青年会の監視員が詰めていて会員が投票に来たら拳銃でも押しつけてほげほげ氏へ投票するよう脅迫するのだろうか? 

 こういう表現がまかり通ること自体がこの国の民主主義の脆弱性、似而非具合を表していると思う。

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 ジャマイカの絶望的な国家財政と経済状況を描いたドキュメンタリー映画。IMFはひどい連中でジャマイカ人は大変困っている様子だった。なかでもショッキングだったのが、ミルクを下水に流して廃棄処分するシーン。アメリカから粉ミルクが安い価格で輸出されるため、ジャマイカ産の牛乳には買い手が付かないのだという。粉ミルクの方が加工にコストがかかるため通常割高になるのだが、アメリカは粉ミルクに輸出補助金を与えているため不当に安い値段でジャマイカに輸出可能なのだという。ジャマイカはアメリカに骨抜きにされて、もうアメリカに依存せずにはいられない状況におかれているのである。ちょうど麻薬の売人が客を麻薬漬けにするのと同じである。金を借り、負債を返済する。すると教育や医療に予算を割けない。教育水準が下がると将来の経済成長が鈍る。ふたたび借金をするという悪循環である。

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| @映画/ドラマ/テレビ

 『ヴェラ・ドレイク』はイギリスの映画。テーマは堕胎で重苦しい内容だ。

 大変グロテスクな映画である。それは堕胎を扱っているからではなく、心優しい人物が、困っている人を助けるために良かれと思ってやっていたことが、重大な結果をもたらすことがテーマだからだ。何が善で何が悪なのか分からなくなってくる。見る者を混乱させる映画である。

 エンディングに納得がいかなかった。一般的に映画のエンディングには二種類あると思う。一つはことの顛末をつまびらかにしてくれる観客に優しい映画、もう一つはうやむやなままに終局を迎え、最後は観客の想像力に託す観客に厳しい映画。後者の場合、結末は描かれないが、劇中で与えられた情報をもとに劇中の人物たちはどういう最後をたどるのか予測可能である。

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| @雑談

 九州地方を台風14号が過ぎ去っていった。けっこう凄かった。というかいまも吹き戻しの風がびゅーびゅー吹いてるんですけどね。

 昼前、もしものときにガラスが割れても飛び散らないよう、ガラスに貼るガムテープを求めて近所のホームセンターに行ったら、ガラスに貼るのに適した布製のガムテープはすべて売り切れ。紙で出来たクラフトテープなら在庫あったんだけど、これだと台風が過ぎ去ったあと剥がしにくい。Continue reading...

| @映画/ドラマ/テレビ

 いよいよ芸術の秋到来である。八月最終週の週末から面白そうな映画の公開が始まった。しかし残念なことに熊本では上映の予定がないものばかりである。新作映画の情報は毎日新聞の甘口辛口新作ガイドから得ているのだが、そこで面白そうな評を読んでも見ることが出来ないと分かるとすごく悲しい気分になる。

 こう書くと何だかものすごく映画が好きな人みたいだが、俺は偏執狂的に映画が好きなわけではない。まぁ人並みに映画を見るのが好きである。しかし、レンタルビデオを借りてきて自宅で映画を見るのはあまり好きではない。なにしろ俺のビデオデッキはガンダム再生専用なのだw つまるところ、映画館に行くことが好きなのである。Continue reading...

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 名古屋に滞在中、一本映画を見た。『大いなる休暇』というカナダの映画だ。カナダといっても映画中の言葉はフランス語なので、北米というよりヨーロッパの映画っぽい雰囲気がある。良い映画だった。

 物語のだいたいのあらすじはというと、漁業を生業としていた小さな島の住民が主人公で、昔は良かったもののいまは漁業がさっぱりうまくいかなくなり、主人公はじめ島中の人々が生活保護で暮らすようになる。何とか仕事を得ようと島民たちは島にある企業の工場を誘致しようとするのだが、企業の社長に医者がいない島に工場は作れないと言われてしまう。そこで島民たちは結託し、都会生まれの若い医者を詐欺的な方法で騙して島に定住させようとするのだが、果たして医者は島を気に入って住み着くのか? 島に工場は出来るのか? というお話。

 印象的だったシーンは、生活保護をもらって暮らす生活なんてちっとも楽しくないと主人公が吐露する場面。自分自身、現在は何か労働をするわけでもなくぷらぷらと毎日遊んで暮らしているので、生活保護をもらって暮らす人々の情けなさ、葛藤のようなものを一般の観客よりもよりよく理解できるような気がした。働いている友人たちに会うたびにみんな仕事がきつい、辞めたい、マターリしたい云々というようなことを言うけれど、働かないのもそれはそれで結構辛いものがある。NHKの朝ドラを欠かさず見る、お昼の民放ニュース、NHKニュースをハシゴする、昼間から女性だらけのスーパーに出かけて買い物する、そういった一つ一つの行為に痛みにも似たちょっとした後ろめたさを感じるのだ。コメディー調の映画のなかに結構シリアスなメッセージが込められていたところが良かった。メインテーマは別にあるのだけどね。ところでそのメインテーマとは? 気になる人は映画館に足を運んで確認してみてください