意外なことだが、ディーゼルはハイブリッドと並ぶ環境に優しいエンジンなのだそうだ(15日の日経朝刊)。ディーゼルは目に見える廃棄物と目に見えない廃棄物があって、これは二律背反でどちらかを少なくしたらもう一方が増えるのだそうだ。日本では目に見えない方の廃棄物が厳しい規制の対象となっていたため、ディーゼル車といえば汚らしい黒煙を吐き出し、上り坂をとろとろ走る悪い車というイメージが定着してしまった。しかしヨーロッパではディーゼルは燃費が良く、廃棄物も少ない環境に優しいエンジンだと認識されているのだそうだ。欧州の新車の二台に一台はディーゼル車なのだとか。そのくらいヨーロッパではディーゼルがフィーバーしているとのこと。日本に住んでいると、日本の自動車メーカーのハイブリッドエンジンだけが唯一無二のエコシステムのような気がしてくるが、ヨーロッパの自動車メーカーはディーゼルに力を入れ、かなり高度なディーゼル・エンジン技術を蓄えているらしい。ディーゼルエンジンのEクラスなんて想像できないけど、まさにところ変わればである。
楽天のTBS株買収
楽天によるTBS株買収のニュースが世間を騒がせている。この問題を扱う報道番組などでよく出てくる言葉が、「公共性」。大方のメディアが同業者のTBSを公共性といういかにも清廉な感じのする言葉で擁護している。曰く、「放送局は公共性を備えていなければならない、だから楽天のような企業が放送局を買収しようとするのは不届き千万」云々。
放送局に公共性が必要なのは分かる。しかし「はぁ?」と言いたくなってしまうのは、既存メディアの自信。自分たちこそが公共性、民意の代表者であり、楽天のような成金企業には公共性はないという根拠のない主張。放送局は選挙で選ばれた人たちが集って出来ているわけではないし、ただの一民間企業に過ぎないのである。それなのに声高に世間の代弁者を気取るのは止めて欲しいと思う。既存メディアこそが、郵便局や農協をも上回る既得権にぶら下がる集団なのである。
ぶら下がり運動はほどほどにしておかないと、腰を痛めますよ。
「良質コンテンツとそうでないもの」 by HTMLクイックリファレンス
HTMLクイックリファレンスを見ていたら、こういうドキュメントに出くわした。
良くないホームページでよく見かける、そして、おそらく初心者が 陥りがちな最も典型的な失敗は、何がしたいのか分からないホーム ページを制作してしまうことです。もし、あなたのホームページが、 「アクセス数はちっとも伸びないし、この先何をしたら良いかも分 からない」という状態の場合には、そのホームページの目的につい て再検証する必要があるかもしれません。
目的や狙いのないホームページは、制作すること自体が目的になっ ていることが多いようです。そのため、制作がある程度まで完了し てしまうと存続させる意義がなくなってしまいます。制作者は、 「せっかく制作したのに誰も見てくれない...。」と途方に暮れ ているかもしれませんが、ユーザーにとっては意味をなさない ホームページですから、見てもらえなくても当然といえば当然と言 えます。
ぎく、っとした。もうウェブ上に駄文を綴り始めて三年目になるが、未だに俺は“初心者が陥りがちな失敗”の域から抜け出せていない気がする。アクセスカウンターが遅々として進まないのはそのせいだ。同ドキュメントにはこうも記してあった。
続きを読む診療報酬引き下げ
新聞によると、政府は診療報酬の引き下げを検討しているらしい。2-5%の引き下げを健闘しているとか。
診療報酬、来年度2−5%下げへ・政府方針
政府は2006年度に、病院や薬局が治療、調剤をして受け取る際の単価である診療報酬を引き下げる方針を固めた。医療費圧縮を求める小泉純一郎首相の意向による。首相が近く、議長を務める経済財政諮問会議で関係閣僚に指示する。全体の引き下げ幅を2-5%とする方向で調整する。高齢化などもあって膨らむ医療費に歯止めをかけるねらいだ。 診療報酬は医師や保険薬局による検査や治療、投薬、調剤など行為ごとの公定価格。医師の技術料など医療機関への報酬(本体部分)と薬価からなり、ほぼ2年に1度改定する。薬価はほぼ毎回下げてきたが、本体部分を下げるのは02年度の1.3%下げ以来、4年ぶり2度目となる。国民健康保険や健保組合といった公的医療保険の支払額に公費医療も含めた総額が国民医療費だ。 (07:00)
医師会からの反発は必至だが、首相は医療制度改革を衆院選で掲げた「既得権益にとらわれない改革」の目玉に挙げているため、強引に押し切るようだ。 しかし果たして医療費は本当に圧縮されるのか? これははなはだ疑問である。というのは、診療報酬引き下げで患者負担も軽減されるので、みながたいした病気でもなくこぞって病院に詰めかけるようになるのではないか。価格弾力性を考えなければならないのだ。価格が下がれば当然需要は伸びるはずで、その結果売り上げUP=医療費高騰を招くのではないかという懸念を持っている。 これまで何度も主張してきたように、病気の種類によって医療費の負担割合を定めるべきである。重病、生まれながらの障害、不可避的に患った病などの医療費負担は限りなくゼロに近づけ、本人に過失がある症状、例えば二日酔いや飲み過ぎで診療を受ける患者には高額な医療費を請求する。 フランスではすでにこのような仕組みが導入され、高い評価を受けているそうである。ただ医療費を上げるだけでは患者の需要をコントロールできなかったので、供給側の医師にコスト意識を持たせたことが成功につながったようだ。やはりインセンティブコントロールが大事なのである。
おっさんの話が読みたい
村上春樹が新作短編集を出している。ただ、これまで二回連続肩すかしを食っているので、読む気になれない。買っても時間とお金の無駄なような気がする。
『海辺のカフカ』はひどかった。『アフターダーク』はほとんど災厄である。amazonのカスタマーレビューでも辛口意見が多い。かつて村上春樹は評論家にはぼろくそにけなされても、市井の読者の支持はがっちり取り付けていたというのに。アフターダークの書評に良いものがあったので引用。
続きを読むアフター リーディング, 2004/09/08 レビュアー: come126 東京都 感想を一言でいうと、無理をしすぎているという感じだった。 村上春樹は以前『海辺のカフカ』について、「登場人物にあまりリアリティを求めすぎてはいけない。細部ではなく物語全体を見て欲しい」というようなこと語っていたことがあったが、セリフや行動などあまりにも現実の若者とかけ離れてすぎていて、自分にはこの作品に対する入り口を見つけることができなかった。そこまで現実から乖離した人物像を無理をして描いてまで訴えようとするものは一体何なのだろうか。彼がいう「ボイスの獲得」はいまだ不十分なままであるような気がする。 演劇のスクリプト風の描写や第三者的な語り、硬い心理描写と柔らかい情景描写の織り交ぜなど手法には意欲的な面が見られるものの全体としては詰めが甘くまとまっていないような印象を受ける。 私は思うのだが、なぜ村上春樹は等身大の自分をモチーフに描こうとしなくなったのだろうか。私は少なくとも彼が描く「50代の男の物語」が見たいと思っている。それともそこには語るべき物語はもうないのだろうか。
エメラルド・カウボーイ
凄い映画を見た。面白いかどうかは別にして、迫力のある映画だった。
南米コロンビアに渡り、エメラルド商で一財産なした早田英志という日本人の物語で、現代版ドタバタ西部劇@南米という趣である。しかもなんと本人監督主演。もう目茶苦茶である。
本当はアメリカから監督と日系の役者を連れてきていたらしいのだが、ゲリラの出没する地域での撮影にアメ公どもが恐れをなして逃げ出してしまったため、本人監督主演ということになったのだそうである。さすがに若かりし日の早田氏役を本人が演じることは出来ないので、現地人を日本人として登場させている。日本人役なのにいかにも南米系の顔をしていて、日本語はとっても下手くそ。その辺がいまいちリアリティーに欠けていて萎え萎えなのだが、後半の早田氏本人が出演するシーンは実弾を用いた銃撃戦など迫力満点だった。現地人俳優と実物の早田氏のヴィジュアル面のギャップには目をつぶることにしよう(若かりし日の早田氏を演じた現地人の俳優はスラッとした八頭身なのに、早田氏本人はいかにも東洋人という小柄な体格で、南米風のポンチョなど来てもサイズがだぶだぶで非常にかっこわるかった。ティアドロップのサングラスをかけてあれほどださくなれるのは早田氏と村上春樹くらいである)。
続きを読む燃料添加剤投入
初めて添加剤を購入した。ガソリン用の添加剤。ラベルにはにわかには信じがたい宣伝文句がたくさん書いてあって極めてうさんくさいのだが、使用してみてびっくり。パワーが出たかどうかは分からないが、ノッキングは全くなくなった。続きを読む