| @WWW

マイコミジャーナルにTumblrの紹介記事が掲載されたらしい。しかし内容がピント外れ気味らしく、ちょっと違うんじゃね、という意見がリブログされてるのをDashboardで読んだ。

僕もマイコミジャーナルの当該連載記事を読みにいったんですけど、2年前にTwitterとTumblrが紹介され始めた頃によく読んだ記事とさほど内容は変わらない感じで、これじゃTumblrの楽しさは伝わらんだろうなーと思いました。

かくいう自分自身、ほんのひと月前までTumblrの面白さは分かってなかった。とにかくキモなのは、Firefox + Greasemonkey + AutoPagerize + Minibuffer + LDRize + Tomblooが必須だということです。これらのツールについて触れてなかったらTumblrを紹介したことにはならないんじゃないかな。Tumblrの中の人は想定してなかっただろうけど、これらのAdd-on、Greasemonkeyスクリプトが無かったら、Tumblrの性格はまったく違っていたものになったと思う。少なくとも僕にとってはそう。ユーザーサイドのハックやツールがウェブサービスを規定する例の典型だと思う。

Tumblrは何が面白いのか?

僕は最初Tumblrを始めた頃は、画像をポストしたりポエムを書いたりしてたんですけど、これはいま思うと使い方間違ってたと思う。Tumblrはポエムを綴る場じゃなくて、人をフォローして「Dashboardを掘る場」なんですよね。

これも最近Dashboardで読んだんですけど、こういう記事があった。

tumblrの凄いのはfollow。followは情報ではなく、人に対しての行為。ブログをRSSリーダーに登録する行為に似ているのですが、ブログは前述のようにインプット・消化・アウトプットの一連の流れの結果がRSSに出力されるわけですが、tumblrはひたすらインプット。入力情報だけになっているのが特徴。

だからDashboardには私がfollowしているエージェント(笑)からの秘密情報がタップリ流れてくるのです。エロ画像から世界情勢まで、それはもう幅広いです。スポーツ新聞や夕刊紙なんてメじゃないです。

tumblr:情報過多で情報発信とのバランスシートが崩れてる ([の] のまのしわざ)

最後の スポーツ新聞や夕刊紙なんてメじゃないです ってところがこの文章のキモですね。はっきり言って、書店に並んでる雑誌とかつまんないと感じられるくらい、Tumblrは圧倒的な質と量の情報を浴びることが出来る。北朝鮮のミサイル関連だったら、誰かがその道の専門家のブログから引用してきた文章を、NHKの速報を見ながら読むことができる。雑誌だったら数日から一週間経ってからしかフォローできない内容を、Tumblrはリアルタイムでフォローしてくれるのです。ここが凄い。

Tumblrはネット全体を対象にしたふぁぼったーのようなもの

ある程度Twitterを使ってる人なら分かると思うけど、Twitterはポストするだけじゃなく、スターを付ける(ふぁぼる)という行為も楽しいんですよね。DJがレコードを掘るのに近い感覚。「こんな面白いポスト見つけてきたぜー」っていうの。この対象をWeb全体に拡張したのがTumblrだと僕は思ってます。

そう、最近つくづく思うことなんですけど、Tumblrはインターネット全体を対象にしたふぁぼったーなんですよね。ブログなどウェブコンテンツのキモの部分を引用してきて、「ほれどうだ!」とDashboardに投げかける。それをReblogするのはTwitterでスター付ける(ふぁぼる)のに似た感覚。「あ、これいい」という賛意を示す感覚で僕はReblogしてます。

だからむかし TumblrにReblogする人って後から見直すのかね みたいな記事を書いたけど、これは的外れなわけですね。一ヶ月ほどどっぷり浸かってみて得られた結論だけど、Tumblrは情報をクリップしといてアーカイブする場所じゃない。刹那的にどんどん情報を浴びまくる場所ですね。

尽きることのないネタの宝庫

とにかく、面白い情報をReblogしてる人をFollowすれば、ロシアのフリーダムな掲示板にポストされてるポルノ画像から政界や芸能界の裏話、最新のニュース、Wikipediaのマニアックな部分の記述など、ネタがザクザク出てくる。僕は一時期はTwitterにハマってましたけど、いまはすっかりTumblrアディクトです。

決して万人にはお勧めしません。時間を無駄に過ごすことが怖くない人だけ、Tumblr始めてみてください。これまでになかったウェブの世界が眼前に広がります。

| @WWW

MinibufferとLDRizeのおかげで超絶インターネットが快適になったので、最近はTumblrにハマってます。アカウント作ってから2年くらいになるんだけど、これまではあまり積極的には使ってなかった。気になる情報を見かけたときにテキトーにクリップするとか。人がReblogしたものをReblogするってことなんてなかった。FollowしてるのもTwitterで知った有名人を数人くらい、みたいな感じだったし。面白さが分かったのは大量にReblogしまくる人をFollowしてから。そしたらどんどんDashboardに情報が流れてくるようになって、退屈しなくなった!

Tumblrで j k t を連打しながら思ったんだけど、Tumblrはすごく雑誌に似ていると思った。

ネットが雑誌から読者のカネと時間を奪ってる、みたいな話はよく聞く。でもふつーにブログ読んだり書いたりネットで買い物したりってのは、雑誌読むのとはちょっと違う。雑誌を読むより能動的っていうか。こちらから知りたい情報を検索して絞り込んでいかないといけない。だからネットサーフィンって楽しいんだけど疲れるんだよね。

Tumblrが一般のネットサーフィンと違うところは、だらーっとできるところ。自分がらどっかよそのサイトに出かけていってReblogしてくるっていう一次リブロガーなら別だけど、僕とかは専ら誰かがReblogしたものをDashboardからReblogする二次リブロガーだから、ひたすら頭を空っぽにして写真を眺めたり文章の断片を読んだりできる。で、この感覚が雑誌読んでるのにとても近い。

むかしrelaxって雑誌が好きで結構読んでたんだけど、この雑誌には写真とかも結構載ってて、変わった建物の写真とか見てた。自分がおっさんになったこともあって雑誌は全然買わなくなったから、雑誌で建物の写真とか見る機会が減った。建物の写真を見ることは好きは好きなんだけど、自分から建築雑誌を買ってきて読んだりするレベルじゃない。いつも読んでる雑誌とかに載ってたらパラパラ眺めるくらいで十分なわけだ。relaxを読んでるときはそんな感じでテキトーに建物の写真を見てたのに、relaxがなくなってからはそういうことがなくなった。でも潜在的にはたまには建築物の写真見たい、って思ってたわけ。

Tumblrではときどき外国の変わった建物の写真がReblogされて流れてくる。この感じがとても雑誌読んでた頃に近いと感じた。自分から探しにいくほどじゃないんだけど、誰かがかっこいいと思ってReblogしたものを眺めるっていうのがとてもいい感じなんだ。

むかしは夜寝る前とか休みの日の午前中とか、ベッドの中でもぞもぞしながら雑誌を読んでたんだけど、いまは枕元に雑誌を置いとくってことを全然しなくなった。いま布団の中でもぞもぞするときは、iPhoneでTwitter見たりByline(iPhone app)でフィードをチェックしたり、TumblrのDashboardを眺めたり。雑誌を開くなんてことはまずない。

なんかもう、雑誌は死んだなぁって思う。自分が年を取って情報感度が低下してるってこともあると思うけど、本屋に行っても読みたいと思える雑誌がほとんどない。雑誌は新幹線や飛行機みたいな携帯が使えない長距離移動時のお供とか、ファッションカタログや業界の専門誌としてしか生きていく道はないんじゃないかな。ライフスタイル誌みたいのはどんどんダメになっていく気がする。

途中からTumblrの話から雑誌の話になっちゃったけど、Tumblrにハマって感じたことでした。それではDashboardに戻ります。

| @WWW

 いまいちTumblrにはまれない。Twitterは四六時中見ていないと気がすまないくらい見ているんだけど、Tumblrは一週間に一度見るか見ないか。なぜか。

 人には二種類あって、TumblrでReblogしまくりたい人と、Flickrに自分で撮影した写真をアップしたい人がいるんじゃないかな。写真に限らずテキストでも、他人が書いた文章をReblogしたい人と、自分の文章を自分のブログに書きたい人に二分されるんじゃないかと。で、わたしは後者に属するのだと思う。おもしろい画像があっても、それをクリップしておこうとまでは思わなくて、精々☆を付けるだけでいい。

 だから自分で撮った写真をFlickrにアップしたり、他人が撮った写真にスターを付けてまわるのは好きなんだけど、Reblogするまでには至らない。著作権がどうこうの前に、性分がTumblrに向いてないんだと思う。ひょっとしたらわたしがナルシストだから、他人の創作物にあまり執着がないのかも知れない。