先日、大分の山道でGTIを運転していたら、快調にぬわわkmくらい出しているのに急にスピードメーターが動かなくなった。タコメーターは動いているのに、スピードメーターと距離メーターが動かない。大変気色悪い。しかし熊本から遠く離れたところに来ていてすぐには車屋に行けないし、意図せずにスピード違反をしてしまうこと以外支障はないので、スピードメーターが動かないまま大分の国東半島をぐるりと回った。

 翌日、車屋にGTIを持って行ったら、修理にしばらく時間がかかるとのこと。スピードをメーターに伝えるワイヤーが切れてしまったらしい。直るまでの間しばらく代車を出して貰うことになった。車屋のあんちゃんが裏の駐車場から持ってきたのはおっさん臭むんむんのトヨタチェイサーである。

 このチェイサー、最初はものすごく乗り心地が悪かった。乗っていて気分が悪くなるのである。おっさん度全開のインテリア、バブル期を反映した無駄にゴージャスな操作パネル、やたらふわふわしたシート、すべてがおっさん仕様。GTIの質素でシンプルな内装、体にフィットするレカロシートの乗り心地に慣れた身には、いろいろなものが神経に障って凄く疲れる。しかしチェイサーで九州自動車道に乗り、福岡まで足を伸ばしたことで、少しずつ俺もチェイサーになじんだようである。左腕を肘掛けにおき、トヨタのビッグセダン乗りがよくやっているような体を斜めにしたドライビングポジションを体得したほどである。

 チェイサーを運転しての簡単な感想。まず、ステアリングが軽い。以前、ヴィッツやイストをレンタカーで借りて運転したときステアリングの軽さに驚かされた。最近のコンパクトカーは非力な女の子でも運転しやすいようにハンドリングを軽くしてあるのかと思っていたが、十年以上昔のチェイサーでもぷらぷらなステアリング。どうやらトヨタは全般的にかる〜いハンドリングを追求しているようである。

 軽いステアリングにFRという駆動方式のお陰で、カーブではこれでもかというくらいに曲がってくれる。曲がるのが楽しくて仕方がない。急激なハンドル操作にも正確に反応してくれる。障害物などの危険回避という点に置いてはFFよりもFRの方が優れているかも知れない。

 高速走行は苦手のようである。信号停止からの発進、ガソリンスタンドから国道へ出るときなどの加速はGTIより素早く感じられたが、制限速度以上で走ろうとよこしまなことを考えると、急に走行性能が落ちるように思われた。GTIが80km/h以上の領域から本領を発揮し始めるのとは対照的である。GTIで高速道路に乗ったことがないので分からないが、高速道路ではきっとGTIの方がチェイサーより速い。

 一方で室内環境はチェイサーの圧倒的勝利である。まず静かである。一般的にFF車の方がFRよりも静粛性には優れているらしいが、GTIはやかましい。購入前に想像していたよりも揺れは少なかったが、それでもチェイサーに比べるとGTIは揺れる。信号待ち時に地図を見ようと広げると、ハンドルに触れた地図はぷるぷると震えて正確に情報を読み取ることが出来ない。エンジンが低回転のときにはバックミラーも揺れている(エンジンマウントがへたってるだけだったりして)。チェイサーの場合そういったことはない。いついかなるときでも静粛で揺れのない車内環境である。

 ただ、そういった静粛性は大人しさでもあり、エンジンをぶん回す楽しみにかける。GTIの重厚な排気音に比べると、チェイサーはただひたすら軽い。車重はGTIの方が圧倒的に軽いのに、だ。

 日常的な使用に関していえば、チェイサーのような車の方が向いていると思う。エアコンは快調に効くし、ゴムのへたりもない。なのに新車時価格はGTIの半分程度である。もう外車買うのなんてバカらしくて仕方がないと思えてくる。しかしあの軽さはどうもいけ好かない。写真の通り、スタイリングは言うまでもなくイモである。

 そうやってつらつらと自己暗示的に国産車の不満なところを挙げていき、次もメイドイン外国の車を買うことになるのだろうと思う。

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