| @WWW

僕はいま友だちがやってるレストランのホームページを管理させてもらってるんですけど、「最近の更新状況みたいのをトップページに表示したい」という相談を受けました。専用にWordPressをインストールするほどじゃないけど、ちょっとした更新状況を表示させたい──こういうニーズって結構ありそうですよね。僕はプログラミングはPHPの改変ができるくらいだし難しいことは分からないので、Twitterを利用することにしました。

Twitterはポストが簡単

なぜTwitterを使うのかといったら、ポストが簡単だからというのが大きいです。WordPress 2.7やMovable Type 4とかもそうですけど、ブログのなかで読者が触れる部分っていうのはここ数年のアップデートの中でもそうそう変化なくて、書き手が触れる部分、書き手にしか見えない部分がえらく進化してます。サーバーにインストールして使うタイプのブログツールでも、外部のフィードを取ってきて管理画面に他サイトの更新状況や人気のプラグインが表示されたりしますし、まるでレンタルブログサービスを利用しているかのようです。いかに書き手を書く気にさせるか、ってのが今日のブログツールの潮流なのかなーって感じました。これ大事なことですよね。

携帯からのポストも簡単

Twitterへのポストはデフォルトでモバイル対応しているのも良いですね。携帯から気軽にポストできます。友人のレストランは阿蘇にありますから、ちょっと雪が降っただけでお客さんが路面状況を心配するかも知れない。そういうお客さんの心配を解消すべく路面の状況を実況したいと彼は思ったわけですね。しかし日中はお店の中にいるので、いちいちパソコンを立ち上げて書くなんていうしちめんどくさいことはできない。こういう用途こそ、Twitterを使えば簡単に携帯からポストできてマジでサイコーなわけです。

TwitterのBadgeは携帯フレンドリーじゃない

Twitter自身が提供しているTwitterの更新状況をブログに表示させる方法(Badgeと呼ばれています)は二つあって、一つはJavaScriptを使う方法、もう一つはFlashです。これらは非常に良くできていて設置も簡単です。コードをコピペするだけ。でも弱点があって、JavaScript方式は<ul>タグの空要素が出来るのでW3C信者的にはNGですし、JavaScriptやFlashに対応してないモバイルブラウザでは表示できない。 最初はJavaScriptのBadgeを貼り付けていたんですが、多くの携帯電話からは閲覧できないことが気になってはいました。

Atomをhtmlに変換

そんなとき、外国のブログのフィードを流し読みしてたらこういう記事に遭遇しました。

TwitterのRSSを使ってマイクロブログを作ろう、ということですね。とはいっても、Twitterが提供するBadgeを使うわけではないんです。リンク先で配布されているatom-html.phpというスクリプトを使って、TwitterのAtomフィードをhtmlに変換してサイトに流し込もうというわけです。で、このatom-html.phpを使うと、いとも簡単にTwitterのフィードをサイトに流し込めるんです。もちろんhtmlとして出力しますので、JavaScriptに対応していないモバイルブラウザでも快適に閲覧することが出来ます。これはスバラシイ!

リンク先の記事では、hash-tagとTwitter検索を利用してカスタムフィードを生成し、複数の著者によるマイクロブログを作ろう、という筋書きで設定方法を紹介してます。しかし通常のように個別ユーザーのフィードだけ取ってきて表示させることも可能です。AtomフィードのurlにTwitterのAPIの規則に沿った変数を付け加えることで、取得するフィードの件数を調節することもできます(フィードの末尾に?count=3と付けたら最新3件だけ取ってくる)。他にもいろいろ応用できそうです。

まとめると、

  • 自サイト内にブログチックなものを作りたいけど、コメント欄やトラックバックはいらない
  • 携帯からも手軽に更新したい
  • JavaScriptやFlashのない環境でも表示させたい
  • プログラミングの高度な知識はないが何とかしたい

これらに当てはまる人には大変オススメなTipです。

追記

他にもこういうのを発見しました。似たようなのですが。

外国ではTwitterのBadgeを使わずにTwitterの更新状況をブログに表示させてみるってのが流行ってるのかな?

| @WWW

Firefox 3.1b2

ここ一週間くらい、Firefox 3.1のベータバージョンを使っている。これがすごくいい。

Firefoxはバージョン3になってから格段にパワーアップした気がする。特にGrAppleというテーマと組み合わせて使うと、見た目はほとんどSafariと変わらなくなり、OS Xで違和感なく使える。やっぱりグリモンやアドオンを自由に組み合わせて使えるのは最高だ。

3.1b2ではこれに加えて、SafariやOperaで実現されていたCSS 3の要素、text-shadowに対応した。text-shadowは文字に陰を加える要素なのだが、これは明らかに視認性を向上させてくれるし、見た目もかっちょいいので大好きだ。加えてSafariしか対応していなかったbox-shadowにも対応したので、ブロック要素にドロップシャドウを付けるのが簡単になった。Photoshop作業の手間が省ける。(※閲覧者もFirefox 3.1b2を使ってないと意味がないのであくまでも自己満の域を出ないことに気がついた)

FirefoxがSafariに劣る点があるとしたらこれらSafariが先進的に対応していた仕様と、右クリックしたときに表示されるコンテキストメニューの角丸くらいだ、と思っていたんだけど、なんとこちらもちょろっとuserChrome.cssに書き加えることでSafari風に変更可能だ。いまのところ3.1b2特有のバグらしいんだけど、ここまでくるともうこれ以上ないでしょってくらいにFirefoxがサイキョーになってしまってインターネット閲覧が止まらなくなってしまった。

具体的なやりかたは↓のブログに日本語で書いてある。

もちろんFirefox 3.1b2はベータバージョンであって、長時間起動してると600MBくらいメモリを占有しちゃうなどバギーではあるのだが、個人的には乗り換えてとってもハッピーだ。アドオンなどはまだ正式対応してないが、これは about:config から extensions.checkCompatibility を設定してやれば無問題だ(何のことか分かんない人は多少なりともリスクがあるのでやらない方が良いです)。

そういうわけでみなさん、いますぐFirefox 3.1b2をインストールして無限インターネットを楽しみましょう!

| @写真

先日Flickrに友だちが写っている写真をアップロードしたら、Tumblrでリブログされてしまった。親しくない人の写真はFlickrにアップロードしたりしないけど、仲が良い友だちの写真は仲間内で見てもらうためにアップロードすることがあった。それがリブログされたわけだ。

Tumblr否定するわけじゃないし自分もときどきリブログしてる。そして自分が撮った風景とかをリブログされるのは全然構わないんだけど、人が写ってる写真になるといろいろ問題になる気がする。公権力にみだりに容貌を撮影されない権利は裁判所が認めているけど、私人の場合は有名人を除いてまだ法律上の権利は確定してないはずなので、自分が誰かの写真を撮ってFlickrにアップロードしたとしても法律で罰せられることはまずないと思う。でも、Tumblrにリブログされて、それが写っている本人のあずかり知らないところで改変されて何かに利用されたら、写ってる本人としてはいい気はしないだろうし、問題があると思う。

まえ、Flickrにアップロードされてる自分の写真を勝手に広告に使われて問題になったというオーストラリアでの事案を読んだ。

結局これは写真を撮った人がクリエイティブコモンズの商用利用可能なライセンスで写真をアップロードしていたのが問題だったわけだけど、著作権表記をAll Rights Reservedにしといたところで、ファイル自体に電子的な保護がなされているわけじゃないから、そういうの無視する人はTumblrにリブログしたり、改変して他の場所で使ったりするだろう。

また同じ議論の繰り返しになってしまうけど、基本的に前の記事を書いたときと自分の考えは変わっていない。友だちと遊んだときの写真とか、ネット上に置いておけるならすごく便利だ。いちいちCD-Rに焼いたりしなくてすむ。最近友だちの結婚式とかに行ってDVDに写真焼いて送れとか言われたんだけど、こういうのすごく面倒くさい。ケチくさいことを言うわけじゃないけど、DVD-Rだってただじゃないし、専用の封筒は結構高いし送料だってかかる。ていうか一番は手間がかかる。ホームセンターにいろいろ買いに行って、焼く写真をピックアップして、結構長い時間をかけてディスクに書き込まなければならない。そういうのがしちめんどくさい(方言)。

じゃあFlickrのFriend機能を使えよ、って言われるかもしれない。でもこれもうまくいかない。大抵の友だちはネットなんてヤフオクと楽天とmixiくらいしかやらないし、写真を見るためだけにFlickrのアカウントを開設したりしない。FlickrはアメリカYahoo!がやってるのでアカウント作成は英語でやらなきゃいけないし、ちょっと敷居が高い。友だちに見せるためだけに特別なSetを作って、Flickrからメールを送ることでアカウントを持たないユーザーにも非公開写真を見せることは出来るけど、ひらすら面倒くさいしそもそも友だちのパソコンのメールアドレスを知らなかったりする。そういうわけで「友だちにだけ公開」にしても、結局は自分しか見てない写真がFlickr上に多数存在してたりする。

何だかもどかしいなぁと思う。

| @雑談

謹賀新年

2009年になりました。2年前はブログに新年の目標なんてのを書いてたけど、何ひとつ実現できてないのでそういうのはやりません。とりあえず今年こそ就職してTOEICで850点以上とって11月23日は秩父宮でラグビー見てラーメン二郎を年間20杯くらい食べられるようにしたいです。ピース。

| @散財

 Nokiaの携帯にいろいろアプリケーションをインストールしてて気がつくんですけど、Symbian OS向けのシェアウェアはどれも高いです。平気で$29とかします。iPhoneのApp Storeに慣れてるとぼったくりな感じがする。

お小遣い管理ソフト in App Store

 たとえばお小遣い管理ソフト。App Storeでは無料のものもあるし、中心価格帯も230円から450円ほど。一方で、Nokiaの携帯向けのアプリを紹介しているHandangoを見てみると、安いもので5ドルから。中心価格帯は10ドルから20ドルな感じです。PC/Mac用のシェアウェアの値段を考えてみても、2,000円から4,000円程度が主流でしょうから、App Storeのアプリケーションの値段はかなりお買い得だといえます。

 これは多分、Nokiaやコンピューター向けのシェアウェアは、ダウンロードして2週間くらいお試しできるからでしょう。App Storeではお試しが出来ないので、いきなり2,000円とか3,000円とか強気な価格設定にしてもなかなかダウンロードしてもらえない。それでソフトウェアの価格が安くなってるんじゃないかと思います。

 アプリの値段は安い方がユーザーとしてはうれしいのでiPhoneのApp Storeの方が利用しやすいとは感じますが、果たしてApp Storeの作者の皆さんは採算取れてるんでしょうか。

 TUAWにもこの手の話が載ってて、iPhoneアプリケーションを9.99ドルで売りたいんだったら、お試し用のフリーバージョンを用意した方がいい、って書いてありました。

 経済学で言うところのレモンの市場の原理が働いて、粗悪ソフトしかApp Storeに出回らなくなったら嫌ですね。

| @Mac/iPhone

 検索すればいっぱい出てくるし、AppleのSupport Discussionsにもスレッドが立っているけど、うちの両親が使っているiMac (Late2006)にも液晶に縦のすじがいっぱい表示されるようになった。外国じゃ署名運動みたいのもやってる。

 ちょうど保証期間の過ぎた夏頃からぼちぼち線が表示されるようになり、いまでは20本くらい出てる。おまけにディスプレイの右側一体には帯が出て、Spotlightの検索ボックスとかにアクセスできない。いまではこんな感じ。

iMacの縦線

 AppleCare Protection Planに加入していれば良かったんだけど、気がついたら加入可能な購入から一年の期日を過ぎていて、加入し忘れていた。普通に修理を頼むと、保証期限切れのiMacの液晶の修理には49,300円かかるらしい。高い。そんなにかかるんだったら次のパソコンの購入資金に回した方が良い。

 しかしSupport Discussionsの該当スレッドによれば、先日、Appleに掛け合って無償修理扱いになった人がいるらしい。ブログにも無償修理扱いになった人の報告がある。

 そういうわけなんで今日電話してみたんだけど、シリアルナンバーが対象ではないと言って取り合ってもらえなかった。

 うちのiMacが特別液晶に負荷のかかる使い方をしていたとは思えないし、ネットで検索するといっぱい同じ問題の報告が出てくるのだから、これはリペアエクステンションの対象にすべき問題だと思うんだけどなぁ。というか、そのうちAppleは何らかの対応をせざるを得なくなると思う。

Mixing Topic気味だったので一部内容を削りました。

追記

 ついに画面の2/3が表示されなくなった! 電源も切れない!

| @旅行/散歩

 シンガポールの国語は一応マレー語らしいんだけど、圧倒的に通用してるのは英語です。政府の公式文書も英語。人口の7割強が華人なのでその次に中国語が流通してて、マレー語、タミル語もそれぞれの民族の間で使われてるみたい。中華系もマレー系もインド系もみんな一応英語が話せて、異民族間では基本的に英語でやりとりするということになっている。

 しかしシンガポール人の英語は不完全なんじゃないかという話を滞在中に親戚のお姉さんに聞いた。シンガポール人に "paradox" みたいなギリシャ−ラテン経由の単語を使うと分かってくれないことがあるんだって。帰ってから在住日本人のブログを読んでも似たようなことが書いてあった。

問題点1:英語、中国語が変!!

国内の共通語が英語でありながら、まともな英語を話せる人が少ない。

中国語も、本場の中国人と比較すると下手。一体、彼らの母国語は何?

marketmakerの眼 シンガポール人の問題点

 ハーバードとかに留学するエリートは英米人顔負けの英語を話せるんだろうけど、ホーカーセンターとかにいるようなおっちゃんおばちゃんたちはブロークンイングリッシュと変な中国語、マレー語、タミル語しか話せないわけだ。それでお互いの意思疎通ってできるんだろうか。日本人同士だったらお互い日本語で深くコミュニケーションが取れるけど、ブロークンイングリッシュと変な中国語しか話せない状態で、深いところまで意見交換出来るんだろうか、と疑問に思った。

 母語=国語で、国語の教科書には千年以上の歴史がある日本語文学が載せられてる日本人って実はすごく幸せなんじゃないかなーと思った次第です。

蛇足

 誤解がないように書いておくと、シンガポールのTOEFL受験者の平均スコアはアジアナンバーワンでありまして、日本(アジアで下から二番目)は遠く及びません。自戒を込めて思うことだけど、日本人はもちっと英語を話せるようになったことがいいですね。外国でぼったくられたり騙されたりしないためにも。