| @読書

 『パラダイス鎖国』を読んだ。読みやすい新書で、あっという間に読んでしまった。この本はアスキーから出てるアスキー新書だけど、コンピューターとか技術のみについて述べた本ではなく、日本社会全体について論じた日本論の本だと思う。日本社会を覆う閉塞感を打破するためのヒントがたくさん詰まっていると感じた。

 以下、個人的に興味深かった部分をメモ。興味がある人は是非買って読んでみてください。


日本人の意識の変化と、世界での存在感を薄くする日本

 日本人の海外志向が弱くなった(*1)。映画も音楽も地産地消。

 アメリカ社会での日本に対する印象も変容(ジャッパンバッシング→ジャパンパッシング→ジャッパンナッシング)。

日本メーカーはなぜ失速したか

 日本メーカーの伝統的な戦略は、

  1. 利益よりシェアを追求(*2)
  2. 採算割れの市場でもブランド認知度を高め、「グローバルブランドの確立と維持」

の二つ。

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| @読書

 佐々木俊尚さんの本。dankogaiの書評を読んで、ついつい買って読んでしまった。ところでdankogaiは『iPhone 衝撃のビジネスモデル』で次のように書いている。(404 Blog Not Found:書評 - iPhone 衝撃のビジネスモデル

梅田がつき佐々木がこねしウェブ論本座して食らうは岡嶋か

 これは言い得て妙だと思う。ホープ梅田(©eigokun)も佐々木俊尚も、それぞれ評論家というか、技術者じゃないんだよね。ホープ梅田ってシリコンバレーで何やってるのか知らない。コンサルタント? 佐々木俊尚も、旧メディアに対する考え方とかは非常に同意するし、古巣の毎日新聞への取材(いわゆるがんだるふ問題)はすばらしいと思うんだけど、技術が伴ってない分、物足りなさを感じる。

 本書で佐々木氏はゲマインシャフトなど哲学的な抽象語や三島由紀夫の著作などを引き合いに出して論を進めていくんだけど、そういう部分は箔を付けるための飾りであるように思えてならなかった。正直無くてもいい。

 この本のキモの部分はやはり第一章の『フラット化するマスメディア』であると思う。正直これだけ読めばオッケー。しかも実はこの部分、CNET上の佐々木氏のブログに書いてあることが書籍化されているような感じだから、みもふたも無いことをいうと、それを読めばオッケーということになる。

 書籍化されるよりも、ブログで公開されるべき内容だったのではないかと思う次第。しかし再びdankogaiが『iPhone 衝撃のビジネスモデル』で引用しているように

Web2.0的なサービス、技術はある。だが、Web2.0的な収益モデルはない

のである。きっとブログで公開しても広告以外に著者に利益をもたらすものは何も無かっただろう。丹念に取材され、構想3年、執筆に3ヶ月かけて直接収益を得る方法が無いというのも、Web2.0の悲しい現実だ。

| @雑談

 スターバックスよりも、ドトールでブレンドコーヒーとレタスドッグを頼んでたばこの煙に咳き込みながら時間をつぶす方がわたしには向いている。ふかふかしたソファー(たいてい先客がいる)とか、落ち着いたインテリア(暗すぎて読書していると目が悪くなる)とか、洒落た音楽(音楽くらい自分が好きなものを聞きたい)とか、そういうもののために数百円のプレミアムを支払うなんて馬鹿げている。

 ドトールコーヒーでは、シャキシャキのレタスとぴりっとしたマスタード、そして茹でたてのソーセージが織りなす奇跡があなたを待っている。レタスドッグを食べたことがないなら、早くドトールコーヒーに足を運んだ方が良い。

| @WWW

田舎だとtwitterやってる人少ない気がする。田舎の移動手段は車→移動中に携帯でtwitできない→twitterの面白み半減、みたいな。

同じ理由で田舎には読書家も少ないような気がする。移動手段が車やチャリだと、通勤通学の途中で本読んだり出来ない。

田舎のブックオフにマンガしかないのもうなずける。読書家を養成する土壌が田舎にはないのである。

 上記は僕の夕方頃のtweetsなわけですが、読者の方そう思われませんか? 東京から地元に引き上げて来て戸惑ったことの一つに古本屋の少なさがあります。旗の台には駅から自宅までの途中に1、2軒の古本屋があって、そこを冷やかしたりするのが楽しみでした。しかし田舎は幹線道路沿いにBOOK·OFFしかなくて、車で運転してるときにはふらっと入りづらくて(それなりの速度で走ってるので目的をもって入ろうとしてないと、ついつい通り過ぎてしまう)、しかもBOOK·OFFはマンガしかなくて、本を買いづらい状況なのです。

 そもそも田舎の人はたいていの人が車通勤なので通勤電車に揺られながら新聞読んだり文庫本を読んだりなんて優雅なことが出来ません。週刊文春とか週刊新潮とかも田舎じゃあんまり読まれてないんじゃないだろうかという気がします。

 実はこういう情報格差みたいのって、これから先どんどん広がって行くんじゃないだろうかと若干怖いです。インターネットとか情報技術革新って物理的距離を打ち破るものだと思っていたけど、逆に田舎の物理的制約(交通事情)が情報へのアクセス格差を拡大するみたいな。

| @音楽

 たびたびブログでぼやいている通り、僕の耳は抗がん剤治療の副作用のせいでクソ耳なのですが、iTunesで何とか気持ちよく音楽を聞く方法はないものかとイコライザをいじってみました。↓の画像が僕のイコライザのプリセットをキャプチャしたもの。

クソ耳用イコライザ

 4KHzから16KHzまでをマックスにして、あとはフラットw プリセット設定名は「クソ耳」w

 いや、まさかとは思いましたけど、これで随分音の聞こえ方が変わりました。耳が良かった頃とまでは行かないけど、音がこもった感じのモコモコ感がなくなり、クリアな音質に。高音難聴で苦しんでいる方にオススメです。

| @技術/プログラミング

 P_BLOGのカテゴリー検索(category.php)は部分一致検索気味で、例えば"昔の日記"というカテゴリーと"日記"というカテゴリーがあったとするなら、日記のカテゴリーを選択したときに前者まで含まれてしまうのですよね(やっぱりうまくいかないカテゴリー検索)。そういうわけで、後方一致がおきないようにカテゴリー(TAG)をつけるようにしていたのですが、うっかり後方が重複するカテゴリーができてました。"本"と"熊本"です。地名は盲点だった :-!

 しょうがないのでもう一度 category.php いじりにチャレンジしてみました。


//=====================================
// CATEGORY LIST UP QUERY -- HOW?
//=====================================

$patterns = '/(*|+|^|$|?|(|))/';
if (preg_match($patterns, $key)) {
    // (1) Use "LIKE" search
    $listup_query = "BINARY category LIKE '%".$key."%')";
} else {
    // (2) Use MySQL Regular Expression
    $listup_query = "category REGEXP BINARY '^".$key."$|^".$key.",|,".$key.",|,".$key."$|,?".$key.",|,?".$key."$')";
}
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| @技術/プログラミング

 portal shit! : 世間は連休なのに引きこもってブログで遊んでても(・∀・)イイ!で書いた通りcategory.phpをいじって悦に入ってたんだけど、あのやり方では結局ダメみたい。新たな問題に遭遇した :-(

 すなわち、前方一致検索だけ行うようにしていたので、複数のカテゴリーを含む記事のカテゴリーが無視されるのだ。例えばブログ, 日記というタグ付けをされた記事は、“ブログ”というカテゴリー検索ではヒットするが、“日記”のカテゴリー検索ではヒットしないのである。

 結局デフォルトの状態に戻してしまった。queryの仕組みがよく分かるならば対処可能なんだろうけど、もどかしい。そのうち本屋でPHPの入門書を買ってみよう。