| @雑談

 久々に更新。まだ死んでません。

 ブルータスが“クール・ジャパン”についての特集をやっていたので買ってみました。村上春樹がなぜ外国で読まれるのかについても書いてあったでね。

 まぁまぁ面白かったんですが、所詮“クール・ジャパン”は局地的で刹那的なものに過ぎないような気がしますね。ハローキティーが永続的に受けるとは思えない。中身がないですもんね。欧米では表層的に日本文化が受け入れられているような気がする。

 しかし一方で、アジアでは“クール・ジャパン”は定着するかも知れないと思います。村上春樹の本の売り上げも、欧米での反響ばかりがメディアでは取り上げられがちだけど、ブルータスによると、売れても数千〜数万部が限度の欧米各国に対し、アジアでは数十万単位で村上春樹作品が読まれているのだとか。やはり文化的地理的距離が近いところの方が共感を呼びやすいのでしょうね。

 また読まれている春樹作品もアジア諸国では『ノルウェイの森』がダントツであるのに対して、欧米では『ねじまき鳥クロニクル』以降の寓話路線。ブルータスの中では『ノルウェイの森』を恋愛系、『ねじまき鳥』を人生系という風に分けていたけど、その分類は正しくないのではないかな。前期作品はリアル系で、後期作品はファンタジー系と分けるのが正しい分類だと思う。日本ではセカチューが売れる前までは『ノルウェイの森』が書籍売り上げランキングのトップだったし、まぁ異論はあると思うけど、現在でも村上春樹といえば『ノルウェイの森』なわけで。この辺の感覚もアジア諸国は極めて日本と近く、それが同地域における一過性でない“クール・ジャパン“の定着を予想させるのです。

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| @雑談

 また内舘牧子センセイが朝青龍を叩いている。

内館牧子委員(脚本家)に至っては「けたぐりという言葉自体、品がない」と話し、果ては朝青龍が制限時間を迎えた時まわしをたたく所作に「横綱がみっともない」。

 制限時間前の動作についてどう受け止めるかは受け止め手の価値観の問題ではないか。力士の勝負前の癖を取り上げて「みっともない」とケチをつける方がみっともない。「けたぐりという言葉自体、品がない」というのにいたっては、これは最早朝青龍個人の資質とは何も関係ない。けたぐりという名前をつけた昔の人が悪いんじゃないか。なぜそうまでして朝青龍の文句を言わなければならないのか。モンゴルに恨みでもあるのか。

 Wikipediaに

横審における朝青龍への言いがかりじみた難癖はもはや横審名物と化しているが、これには北の湖理事長も失笑を禁じ得ないことが多々あるらしい。

とまで書かれている。なんでこんな変な人が横綱審議委員を続けられるのだろう。というか、いま調べてみたら横綱審議委員会というのはちょっと人選に問題があるのではないか。エビジョンイルこと前NHK会長の海老沢勝二氏と、会社の金を愛人のクラブにつぎ込んでいたことが発覚して失脚した前日経社長の鶴田卓彦氏が含まれている(横綱審議委員会 - Wikipedia)。こんな失脚した人たちや外国人排斥的な変人に昇進を云々される力士たちが可哀想だ。

| @映画/ドラマ/テレビ

 みなさん、最近家族そろって『金曜ロードショー』や『日曜洋画劇場』を見たりしてますか? 僕は結構子供の頃、家族そろってわくわくしながらテレビで映画を見ていた記憶がある。翌週の学校で『ロボコップ』や『ターミネーター』について語ったりなんてしてね。それが最近はめっきりない。そもそも僕は大人になってあまりテレビを見なくなったのだが、これら週末の映画番組の受け止められ方が世間的にも変わってきたのではないかと推察する。

映画を取り巻く時代情勢の変化

 むかしなぜあんなにテレビの映画番組をありがたがって見ていたかと言うに、レンタルビデオが普及していなかったことが考えられる。もちろん、一部の都会にはわんさかレンタルビデオ店があったかも知れない。しかし僕が子供時代を過ごした90年代前半の阿蘇地方はレンタルビデオ店が少なく、品揃えも決して良くなかった。全国的にも似たような状況だったのではないだろうか。また当時のレンタル料金は決して安くはなく、貸出期間も短かった。そもそも我が家がビデオデッキを購入したのが結構遅かった。映画館なんて熊本市の中心部に行かないとなかったし、親に映画を見に連れて行ってもらったのなんて一度くらいしかない。そんなんだから、テレビで放送される映画というのはとても貴重なエンターテインメントだったのだ。

 しかるに今日、TSUTAYAが恐ろしい勢いで各地に出店し、ビデオどころか情報量豊富で扱いやすいDVDが普及している。レンタル料金も非常に安い。映画館で1800円払って映画見るのが馬鹿らしくなるような料金で映画を貸し出している。映画館での鑑賞にしたって、雨後の竹の子のようにぼこぼこと建設される郊外のショッピングセンターにシネコンが併設されており、随分と敷居が低くなった。もう映画を見るために渋滞に巻き込まれながら繁華街まで到達し、空車の駐車場を血眼になって探し、挙げ句の果てに高い駐車料金を払う必要がなくなった。もちろん、ケーブルテレビやネット配信による映画鑑賞も盛んになりつつある。いまという時代はすごく映画にアクセスしやすくなっているのだ。

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| @散財

 満を持してプラン変更したYahoo! BB 50Mですが(ぐらりと来たぜ、NTTのおばちゃん)、全然ダメ。ちっともダメ。電話番号を入力して変更後の速度を予測するYahoo! BBの判定サイトでは「変更後は驚異的なスピードを得られる可能性が高いです」みたいな表示が出たのに、実際の速度はというと・・・

Yahoo! BB の通信速度

 もうぶち切れですよ :-( 4.75Mbpsていったい。どうせ速度が出ないと文句を言っても「ベストエフォート型サービスですから云々」と交わされるんですよね。やっぱNTT西日本のおばちゃんの言うことを信じるべきだった。いまからでもフレッツADSLに乗り換えようか。統計サイトによると、こちらは阿蘇でも10Mbps以上は出るくさいんですよね。やっぱ官製サービスまんせーですな :-!

| @技術/プログラミング

 最近になってようやくタグとカテゴリーの違いみたいなものが分かってきました。カテゴリーは各記事をその中に内包するイメージだけど、タグによる分類は逆で、個々の記事にタグが付帯する感じ。だからぽんぽんぽんぽん気軽に付けられる。でも用いるタグには注意が必要で、出来るだけ一般的な言葉を用い、誰が見てもそのタグから連想されるイメージが近くなるようなものでなければならない。そうすることで、読者がもっと情報を効率的に摂取できるようになりますよね。カテゴリーによる情報分類では、自分にしか分からないような無茶苦茶な名前で情報分類していたので、それを修正する作業は結構骨が折れました。でも膨大なタグリストができてちょっと満足。量が多すぎて見にくいのは気にしない ;-)

 タグの表示数を増やすに当たって、技術的にも手を加えてあります。P_BLOGは純正だとタグのレベルは4段階で、また強調表示されるタグの数も少なく感じたので、合計32個のタグが5段階で表示されるようにしみました。めちゃ適当にいじってありますが、いまのところ正常に動いています。最後にCSSで見映えを調整してお終い。本当はtriflesさんのTag Selectorを導入しようかなと思ったんですが、エラーが出てうまく設置できず。多分変数の名前がずれてるくらいの小さなバグだと思うのでデバッグはそんなに難しくなさそうなんですが、術後の重い身体ではやる気が起きず :-!

 一応改変した部分を記しておきます。include/fnc_base.inc.phpの1143行目付近。ほんと適当です。

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| @雑談

 報道によると、世間を騒がせている世界史などの未履修がないのは熊本県だけらしい。

 くまにちコムの記事によると、調査は県の私学文書課が電話で問い合わせただけらしい。これだといくらでも嘘がつけるんじゃないか。県立高校の実態調査も信じられない。現教育委員に教員出身者がいるようだし(柿塚純男教育長時事通信社「官庁速報ヘッドライン」 | melma!)、果たしてどこまで中立的な調査が出来たのやら。

 そもそも熊本を除く46都道府県で未履修が判明しているのに、熊本県だけ問題が存在していないという状況自体が疑わしい。そんなことあり得るのか? 熊本県も他県と似たようなやり方で教員を採用し就業させているはずで、それなのに熊本だけ未履修が存在しないのだとしたら、それはもうほとんど奇跡だ。

 ちなみに私立文系専願だった僕は高校時代、数学の授業中に散々内職をやっていたので未履修問題自体に対して非難めいたことは言えません :-P

内容を大幅に改訂しました(2006-11-02T14:57:46)

| @雑談

 SRさんの「ガード下での停車」の 中公新書1646「人口減少社会の設計」 松谷明彦・藤正巌著 にコメントしようとしたのだけど、本文が長すぎて弾かれたのでトラックバックを。

また、本書は人口減少社会においての理想を穏やかで賑やかな地方都市に見出していますが、その前提としての人口の極の分散化・・東京湾・大阪湾・伊勢湾への集中の内陸部への緩和・・の予測は、むしろ逆の方向に動いているという気がしてなりません。2006年10月現在においては、東京、特に都心への回帰が鮮明であり、地方においても県庁所在地や主要な都市への集中が顕著となっています。成長を続けしかし穏やかでない都市部と、穏やかというより衰退していく地方のギャップは埋めがたいように思われます。

「穏やかで活気のある地方都市で、実質所得の向上をもとに余暇を楽しむ」という本書の理想とするところは、自分の理想にもかなり近いのですが、結局実現する事はできないのでしょうか。自分は明日もギスギスした東京で営業せねばなりません。

 たった三日間しか居ませんでしたが、ドイツのハイデルベルク市は良いところでした。

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