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Castro

最も優れたポッドキャストアプリ

ポッドキャストアプリは Castro を使っているということを以前書いた。

Castro はポッドキャストマニアがポッドキャストマニアのことを考えて作ったアプリで、ヘビーリスナーのかゆいところに手が届くような作りになっている。自分は 2018 年にサブスクリプションに登録してからずっと有料契約を続けている。

Castro の特徴

Castro の特徴

Castro の特徴は以下の通りだ。

ほかのポッドキャストアプリにはない特徴的で美しい UI デザイン

Castro の UI デザイン

  • 音楽プレーヤーの UI をそのまま引き継いだのではない、ポッドキャストの再生に最適化された UI デザイン

キュー( Queue )とインボックス( Inbox )の仕組み

Castro の Queue システム

  • エピソードの受信箱(=インボックス)があり、どのエピソードを次に再生するか選べる(キューの仕組み)
  • 基本的にはキューに入っているエピソードを上から順番に聞いていく使い方
  • お気に入りの番組は常にキューの先頭に入れる、などの設定もできる

  • 購読しているエピソードの概要を検索できる仕組み
  • 購読しているポッドキャストの過去エピソードを聞きたいときにとても便利

Sideloading

  • 動画ファイルから音声を抜き出してポッドキャスト化できる
  • YouTube 動画のほか、会社のミーティングの録画をポッドキャスト化してあとで聞くこともできる

プッシュ通知

プッシュ通知

  • 購読しているポッドキャスト番組の新着エピソードがあるときにプッシュ通知で知らせてくれる(いまはほかのアプリにもあるかもしれない)

不調

このようにポッドキャスト再生アプリとして非常に完成度が高い Castro なのだが、実は 2023 年の年末から 2024 年の年始にかけてサーバー障害を起こしてサービス停止状態に陥ってしまい、一時はほぼ死んだ状態になってしまっていた。

サービス運営を引き継ぐ会社が現れて復活したが、最も優れたポッドキャストアプリがなぜこういうことになってしまったのかを、自分の所感を交えながら書いてみたい。


Castro のストーリー

Castro は立ち上げ以来、 Supertop という会社(インディーデベロッパー)によって運営されてきた。彼らは Padraig と Oisin というアイルランド生まれのプログラマーとデザイナーのコンビだった。 App Store が始まって間も無い頃からアプリを出していた古参デベロッパーで、他の会社の仕事を手伝うかたわらで自社制作のアプリを作っていた。

App Store が始まった頃は無料アプリが中心で、サブスクリプションはなく1、有料アプリの値段はべらぼうに安くて 100 円とか 300 円という売価が中心だった2。儲けを出すのはかなり大変だったみたいだ。

2016 年に App Store でサブスクリプションの対象範囲が拡張されたが3、 Castro もようやくサブスクリプション対応バージョンをリリースしようというタイミングの 2018 年に、 Padraig と Oisin は Tiny という投資会社にアプリを売却している。二人は Tiny のスタッフとして開発を行なうことになった。

投資会社だがベンチャーキャピタルではない Tiny

Tiny という会社はデザイン会社の MetaLab を創業した Andrew Wilkinson によって経営されている投資会社で、ベンチャーキャピタルというよりインディーデベロッパーのビジネスを買い取って成長させることをビジネスモデルとしているようだ。

MetaLab はスタートアップ界隈では有名なデザイン会社で、初期の Slack のデザインを請け負って成功を収めたらしい。

なお Andrew Wilkinson は MetaLab を始める前はカフェでバリスタとして働いていたようで、その縁かコーヒーメーカーの Aero Press にも投資しているようだ。

しかしこの Andrew Wilkinson という人が曲者っぽくて、 Castro を買収したり、ポッドキャスト配信者がリスナーに課金するためのポッドキャストプラットフォーム( Supercast )を作ったりしておきながら、Twitter に「ポッドキャストというものは心を不安定にさせるので電話からポッドキャストアプリを削除した」と書いていたりする。

なぜそんな妙な奴がやってる会社に Castro を売らなければならなかったのか。 Castro 創業者の Padraig と Oisin がやっていたポッドキャスト Supertop Podcast で買収時のことを話していたので聞いてみたが、かなりお金に困っていたようだった。聞いていて切なくなるほどだ。

  • 金がなさ過ぎて正しい判断ができなかった
    • CarPlay 対応しなければと思っていたが、 CarPlay 対応のカーナビを買う金がなかった
      • 友達に検証してもらいながら開発するしかなかった(一回の動作検証に 4 日くらい時間がかかった)
      • たった 500 ドルか 600 ドルすら節約していたが、さっさとカーナビを買って開発を進めるべきだった
    • WWDC に行きたかったが金がなくて行けなかった
      • 行った方がネットワーキングや Apple の開発者たちに質問ができて有意義なはずなのに行くという判断ができなかった
      • 買収の条件に WWDC に行けることを盛り込んだ
  • 買収によってお金のことばかり考えなくてよくなった
    • 毎月決まった日に給料がもらえるのがとにかく嬉しい、お金のために受託開発をする必要がなくなった
    • 短期的なキャッシュのために機能を作っていたが、これで長期的な視点で開発ができる

買収直後に収録されたエピソードでは↑のような話を繰り返ししている。加えて Andrew Wilkinson のことをいい奴だと何度も述べているが、なんだか自分たちに対して言い聞かせてるみたいだった。

Xcode に戻りたい

彼らは 2018 年の 12 月に Tiny に Castro を売ったが、 Padraig は 2019 年の 7 月に Tiny を辞めて Castro の開発から離れてしまった。

彼は Castro を売却したときはマネタイズやサポートなどの開発以外のことに時間を使うことにうんざりしていたので、開発に集中するために Tiny に身売りしたのだと話していた。

しかし Padraig が Castro を離れる際に収録されたエピソードでは、マネジメントや分析、マネタイズばかりやってきて疲れてしまったと話していた。開発に集中するために Castro の所有権を手放したのに、結局開発以外のタスクで疲弊してしまったようだ。表立って言いはしないけれど Tiny との折り合いも悪かったのかもしれない。

iOS Developer から愛されていた Padraig と Oisin

この最終エピソードは次々に彼らの友人がメッセージを寄せていて、無名な人から有名な人まで多くの人からのメッセージが収録されている。 Mac のソフトウェア開発で有名な Panic の面々や、競合ポッドキャストアプリの開発者たちもコメントを寄せている。 Pocket Casts の創業者 Russell Ivanovic や、あの Overcast の Marco Arment のコメントも聞ける。 Marco は Castro が Overcast にない機能を実装しているのを見つける度に悔しい思いをしていたと話している。彼らは競合ではあったが、同じ iOS Developer として情報共有をしていて、友だち同士でもあったみたいだ。

最終エピソードでコメントを寄せている人々の人数は数十人にもおよび、いかに開発者コミュニティで Padraig と Oisin 、そして Castro が愛されていたかがわかる。

Padraig が離れたあともしばらくは機能アップデートが続いていたが、 2022 年の 10 月に Oisin も Tiny を離れ、ほとんど機能アップデートされないようになってしまった。

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Castro の死と再度の身売り

Oisin が Tiny を辞めてしばらく経った 2023 年の秋から様子がおかしくなり始めた。 Castro には購読中のポッドキャストに新規エピソードが追加されたときにプッシュ通知をしてくれる機能があるが、その通知が来なくなり、新着エピソードがあるのかどうかは自分で個別ポッドキャストのエピソード一覧の画面を開いて 2, 3 回手動でリロードしなければならないという感じになってしまった。

そうこうするうちについにはサーバーが全く動かなくなってしまい、新しいエピソードを聞くことすらできなくなってしまった。

一時はサービス閉鎖も噂されるほどで、ほぼ死んだ状態になってしまっていた。

Twitter には「金を返せ」とか「許せない」といった怒号が飛び交い、 Reddit には Castro の代替を探すスレッドが立っていた。

Castro alternatives?
byu/berniestormblessed inpodcasts

自分も Castro の代わりになるものを探してみたが、これというものは見つけられなかった。

障害が発生してからも何もアナウンスはなく、一週間程度経ってからようやくサービスは復旧したが、 Twitter には「 Castro は2ヶ月後にシャットダウンする」と元スタッフが投稿しており、ユーザーの間に不安が広がった。

Castro は公式ブログで Tiny からはじき出され、次の引受先を探していることを認めた。

そんな中、 2024 年の 1 月再度障害を起こしてしまい、ユーザーの不満は最高潮に達して離脱する人が続出した。

救世主

このまま買い手が見つからずにサービス終了するのではととても心配になっていたが、 2024 年の 1 月末に買い手が決まり、サービスシャットダウンの危機は免れた。

買収したのは Instagram の元エンジニアで、いまは個人で Android のポッドキャストアプリ Aurelian Audio を作っている Dustin Bluck という人物(正確には Bluck Apps という開発会社)。買収時のいろいろをポッドキャストの The Changelog で語っている。

レストラン規模の買収額

他に買いたい人がおらず、金額は 6 桁で、スタートアップというよりレストラン規模の買収金額だったようだ。数千万円から一億円の間で買い取ったのだろう。 Instagram で働いていて Meta のストックオプションがあれば個人でもそのくらい用意できるのかもしれない。

買収後はアプリはどんどん良くなってきている。正直なところ最近の UI はあまり好みではないが、サーバー側がきちんとてこ入れされていて、新着エピソードがあればちゃんとプッシュ通知が届くし、何も問題はない。

サブスクリプション価格のてこ入れなんかも行われていて、 Supertop 運営時代にサブスクリプションに加入したユーザーは年間 950 円で利用できていたが(自分もその一人)、比較的最近サブスクリプションに登録したユーザーは 4500 円くらいかかっていたはず。これは不公平ということで全ユーザー一律 3500 円に価格改定された。自分としては高くなるが、いまどきサブスクリプションが年間 950 円というのは安すぎるので 3500 円への価格改定は妥当だと思う。


なんとも言いようのないさみしさ

Castro が復活したこと自体は喜ばしいし、新しいオーナーの Dustin Bluck という人はポッドキャストとポッドキャストアプリのことが好きで Castro というサービスを買い取ったようだ。

ただ Padraig と Oisin がインディーで作っていた頃の輝きは失ってしまったように思う。 Castro はあの Marco Arment も一目置いていたアプリだったのだ。

自分は職業プログラマーになる前、 Hog Bay Software の Jesse Grosjean や Coda を作っていた Panic に憧れていて、あんな風にソフトウェアを作って暮らしたいと思っていた。

Padraig と Oisin もきっと同じだったのだろう。 Supertop Podcast の Episode 38 で「二人が暮らしていくのに十分な収入があれば、それ以上は求めていなかった」4と述べている。

なぜ Castro は身売りしなければならなかったのか

Supertop と Castro はなぜこんな末路をたどってしまったのだろう。 Padraig と Oisin はどうすれば良かったのか。

受託以外でソフトウェアビジネスを営むなら、会社のタイプは二つしかない。インディー型か、スタートアップ型かだ。それぞれでコスト構造が異なるし、ビジネスモデルが異なる。それぞれのコスト構造にあった技術戦略とビジネス戦略、プロダクト戦略が必要になる。

Castro の創業者二人は規模拡大を望んでいなかった(インディー型)。にもかかわらずフリーミアムのビジネスモデル(スタートアップ型)を採用したことにより、ユーザー規模を大きくせざるを得ず、規模拡大のコストだけ払ってその果実を収穫できなかった。この希望と戦略のミスマッチが悲劇を招いた。

サービスのランニングコスト(技術戦略)

Castro は UI/UX のよさを売りにしたアプリだった。 UI/UX の良さはデザインだけで決まるものではなく、サーバー側のシステムも必要だ。プッシュ通知、端末間の同期などなど。

このアプリの UX はサーバーサイドのシステムとセットで成り立っていた。サーバーがあるということは、ユーザーが増えればシステム投資をしないとスケールしなくなってしまうということだ。

しかし Castro は買い切りのビジネスモデルで始まり、サブスクリプションを始めたときも年間 950 円という低価格だった。これではサービス維持のためにバックエンドの投資をしたり、エンジニアを採用したりということは難しかっただろう。

フリーミアムモデルの採用(ビジネス戦略)

おまけに有料アプリをやめてフリーミアムモデルに移行したことで無料ユーザーの数が増え、 Padraig がポッドキャストのエピソードで話しているとおり、ユーザーからの問い合わせメールに返信するのに忙殺されるようになって開発を進めることができなくなってしまった。5

新しいユーザーはほとんど無料ユーザーで、無料ユーザーが増えても全然儲からない構造だったのに、フリーミアムモデルを選択したことはインディー路線とはミスマッチだっただろう。フリーミアムを採用するなら、広告などユーザー数が増えることが収益増につながるような補助輪が必要だった。

Castro にも一応広告出稿機能はあったが、広告主となり得るのはポッドキャストの配信者のみで、ポッドキャストの検索画面や Inbox の上にバナー掲載してもらうための枠しかなかった。

Castro Ads

ポッドキャストの配信者はほとんどが個人なので、マーケティング予算なんてないだろう。非常にニッチな市場向けに広告メニューを用意してしまっていた。

ネットワーク効果をうまく使えなかった(プロダクト戦略)

Castro はフリーミアムにしてユーザー規模を増やす選択をしたのに、ネットワーク効果を生かすような設計になっていなかった。ユーザーが聞いているポッドキャストのエピソードを集計・集約して「いまこのポッドキャストが話題」のような機能や、レコメンデーションなどのソーシャルリスニング的な側面を打ち出していけばプロダクトの価値をより一層高められたと思う。フリーミアムモデルを取るならそういう方法でユーザー規模を価値に変えるしかなかった。

Castro は Tiny 買収後に TopPicks という機能を出している6。 Inbox にある未聴エピソードのうち、ユーザーが最も興味があると思われるものを推薦する機能だ。しかし説明によればこの機能は完全にローカルで稼働し、サーバーにユーザーのリスニング履歴データは送られないので安心して欲しいと説明している。

しかしローカル稼働では大したアルゴリズムもなく、データ量が少ないため推薦の精度は決してよいものではないだろう。実際、自分の Inbox は決して聞きたいと思えるものではない(めっちゃ古いエピソードが表示されたりする)。

ユーザー規模をプロダクト価値に反映することよりも、プライバシー保護の方を優先するという判断をしてしまった。プライバシーを守りながらネットワーク効果を生かすというやり方もないわけではなかったと思う。


Castro の問題は、よいプロダクトを作れなかったことではない。

むしろ逆で、プロダクトとしては優れすぎていた。Push 通知や同期のようなサーバーサイドの仕組みに支えられた UX を目指しながら、創業者たちはインディーデベロッパーとして、二人が無理なく暮らしていける規模の事業を望んでいた。 Castro の末路が教えてくれるのは、技術戦略、ビジネス戦略、プロダクト戦略を最初から噛み合わせて考えなければならないという、ごく当たり前で難しいことだ。

それでも、自分にとって Castro が最も優れたポッドキャストアプリだったという事実は変わらない。だからこの話は、教訓として正しいだけでなく、どうしようもなくさみしい。


  1. 2009 年に In-App Purchase が導入され、 Auto-Renewable Subscription は 2011 年からだがニュースやメディアなどコンテンツ系に限定されていた。一般的なソフトウェアにサブスクリプションが拡大されたのは 2016 年になってからだった。 

  2. App Store (Apple) - Wikipedia 

  3. Apple details App Store changes including new subscription revenue split & search result ads - 9to5Mac 

  4. https://podcasts.apple.com/jp/podcast/supertop-podcast/id1143273587?i=1000425691016&r=1758 

  5. https://podcasts.apple.com/jp/podcast/38-we-sold-castro/id1143273587?i=1000425691016&r=1514.1 

  6. https://podcasts.apple.com/jp/podcast/supertop-podcast/id1143273587?i=1000434148783 

| @登山/ランニング

熊本城マラソン 2026

今年も熊本城マラソンに出てサブフォーできなかった。一年目が一番速く、去年は転倒して、今年は転倒しなかったものの練習不足で20km過ぎで失速してしまった。

敗因1 練習不足

昨年の福岡マラソンでも準備万端とは言えなかったが、5月のボルケーノトレイル対策と、7月までの月間200km越えの練習量、夏季のスピード練習により、何とか貯金が残っていて PB を更新できた。

一方で福岡マラソンで膝を痛めてしまい、福岡マラソン後17日間ランオフしてしまった。12月の月間走行距離は50kmに満たない。加えて1月中旬にはインフルエンザにかかってしまい、30km走することなく本番を迎えてしまった。

12月から1月にかけては仕事も忙しく、なかなか平日に走る時間を捻出できなかった。平日に走れないと土日にロング走をするための基礎走力が培われずさらに距離が積み上がらないという負のスパイラルに陥ってしまう。

敗因2 暑さ

今年の熊本城マラソンはかなり暑かった。スタートからしばらくは曇りで走りやすかったが、11時ごろから晴れ始め、非常に厳しいコンディションだった。サブスリーを狙っていた知人も30kmで失速してしまったようだ。福岡マラソンの時期は寒くなり始める時期なのでまだ体に暑熱馴化の貯金が残っており、気温が上がっても貯金で乗り切れそうだ。一方で熊本城マラソンの時期は体は寒冷対応しているのでこの時期に急に暖かくなると対応し切れないのかもしれない。

敗因3 戦術ミス

チャッピーと壁打ちして、前半は落として入って、32kmを過ぎてからペースアップする作戦でギリギリサブフォーを狙えると言われていた。なのでサブフォーイーブンペースを心がけていたが、15km地点付近でサブフォーのペーサーに抜かれて焦ってしまい、ペーサーに付いて行くことにした。しかしこのペーサーのペースがかなり早い。5'20"くらいのペース。別の人が話しかけてたのを盗み聞きすると、熊本城マラソンは坂があって後半に失速するので速めのペースにしている、とのことだった。

20km地点で心拍数が180bpmを超えてしまい、頭痛もし始めてきたことからこのペースでは走行続行不可能と判断してペースを落とした。ここからはジョグと歩きを挟んでファンランペースになってしまった。

来年どうするか

今後どうするか。記録が出ないとわかっていても熊本城マラソンにエントリーし続けるのか。それとも熊本城マラソンからは引退して、これまで記録更新をできている自宅最寄りの福岡マラソンでサブ3.5を目指すのか。

熊本城マラソンは陸橋のアップダウンが多く、最後の熊本城二の丸広場への登り坂も強烈でかなりきつい印象がある。しかし実は累積標高では福岡マラソンも熊本城マラソンも大して変わらない。完全に気持ちの問題かもしれない。

マラソン後、熊本の街をぶらついてみたが、福岡にはない個性的な路面店の洋服屋がたくさんあり、やっぱり熊本はいいなと思った。高校生の頃、福岡から福岡まで買い物しにくる人がいるという話を聞いて「そんなバカな」と思ったけど、いまならわかる気がする。福岡にあんなに洒落た路面店が集まった街はなく(大名や今泉は居酒屋ばかりで歓楽街みたいになっている)、みんなユニクロかデパートで買った服を着ている。福岡は便利で暮らしやすい街だが、チェーン店が多く、個性がない。

やっぱり熊本はいいな、と思っていたところでくりぃむしちゅー上田の熊本弁動画を発見し、熊本城マラソンで自己ベストを更新したいなという気持ちになった。

ワインソムリエ

  • 「赤ワインありますか?」
    • 「どぎゃしこでんあっです」(訳:いくらでもあります)
    • 「メニューばもっちくっですけん、ちと待っとってはいよ」(訳:メニューを持ってきますので、すこし待っていてください)
  • (メニューを持ってきて)
    • 「ぎゃん感じになっとっです」(訳:こういう感じになっています)
    • 「こんにすっかねー、ってなったらおめかんちゃよかけん、手ばあげなっせ」(訳:これにしようと決めたら、大きな声を出さなくてもよいので、手を挙げてね)
    • 「ひゃーって来っですけん」(訳:飛んで来ますから)
  • 「これどんなワインですか?」
    • 「たいぎゃよか畑で作っちかい、そっからすぐだごんごん評判になっちかい、なんさんかんさんゆだれんひっと出るごつうまかけん、ぬしどまグラくっばい」(訳:とても良い畑で作られており、すぐとても評判になり、とにかくよだれが出てくるほどうまいのであなたたちはビックリするはず)
    • 「こんにすっとな?」(訳:これにするの?)
  • 「店長さん呼んでもらってもいいですか?」
    • 「たいぎゃ武者んよか店長さんなどこさんはってたかね」(訳:男前の店長さんはどこに行ったんだろう)
    • 「まぁぎゃんしてぎゃんしてぎゃん行くとおっどたい」(訳:まぁこう行ってこう行ってこう行くといるだろう)

葬儀屋

  • ぎゃんときんのさんて思うどばってんが、葬儀ん話しばせんと「あいたしもたー、とつけむにゃーこつんなった」てなっですもんね(訳:こんなときに面倒だと思うでしょうが、葬儀の話しをしておかないと「しまった、とんでもないことになった」となりますもんね)
  • プランなおもさんあっです(訳:プランはたくさんあります)
  • 見すっけんがよかしこ選ぶとよか(訳:見せるので好きなだけ選ぶといいです)
  • どっがよかな(訳:どれがいいですか)
  • いっちょんわけくちゃ分からんならおっがかせしたっちゃよか(訳:全く分からないなら俺が(選ぶのを)手伝ってやってもいい)
  • そっちん棺桶はちっとおろゆかばってんそっでんよかな(訳:そっちの棺桶はちょっとよくないものだけどそれでいいの?)
  • こらどうし。そやんとば入るんならかんなしって言わるっですもんね(訳:こりゃどうしたことか。そんなものを追加するなら加減を知らないと言われますよ)
  • そすとしゃがな、つこくっごっ急ぐけんが、あたたちもてれっとしなすなよ(訳:そしたら、こけるほど急ぐので、あなたたちもぼーっとしないように

| @技術/プログラミング

Claude Code を使い始めた。いろいろやってみたことをメモ的に書いておく。

Nginx のログを集計して、日ごと、時間ごとのリクエストタイムと HTTP ステータスコードを集計するようにした。こんな感じ。

リクエストタイム

HTTP ステータスコード

アクセスランキングとかリファラーランキングとかを集計するシェルスクリプトは以前自分で書いていて、それらのコードを参考にして Claude Code に書かせてみたらほんの 10 分くらいでいいのができあがるのでびっくりする。特にリクエストタイムの集計は中央値も出すようにしたので、自分でやってたら awk の学習で 2 ~ 3 日時間を使ったと思うので、こういうのをサクッとやれるのはマジですごい。

リクエストタイムに関して、 15 年くらい前のクックパッド社は Rails アプリでトップページのレスポンスが 200ms を切るのが目標だと言っていた。それ以来、自分のウェブサイトでもそのくらいのパフォーマンスを目指していたが、こうやったあらためて集計してみると全然 200ms を切れていないことがわかった。リクエストログのうち時間がかかっているものを抽出し、これまた Claude Code に読ませて対策を考えさせた。 Cache を適切に設定したり、コードを読んで N+1 クエリになってるところやメソッド呼び出しを変数にメモ化できていないところを見つけてきて直してもらった。おかげで平均レスポンスタイムが 1/2 ~ 1/3 になっている。

平均レスポンスタイムの改善

HTTP ステータスコードにもちゃんと確認したことがなかったが、集計してみると結構 500 エラーがあることがわかった。エラーログを Claude Code に与えるとサクッと直してくれた。以前は 1 日 40 ~ 50 件くらいあった 500 エラーがいまはほぼなくなった。

500 エラーの削減

500 エラーの次に問題だったのが 404 エラーだ。存在しないパスへボットが絨毯爆撃のようなクローリングをしかけている。 Claude Code 先生によるとこういうアクセスは 444 ステータスコードを返して接続を切るのがサーバーに負荷をかけないということだったのでそうすることにした。 1 時間あたり 3 桁あることもあった 404 エラーが 1 桁になり、無駄に puma にリクエストが到達することがなくなった。

404 エラーの削減

一昔前なら、こういうチューニングとかは専門のコンサルタント的な人を雇わないとできなかったかもしれない。そういうところに頼むと 50 万円とか 100 万円とか費用がかかっただろう。個人の趣味のブログでそういう費用を払うのは割に合わないけど、 Claude Code なら 100 ドルでそれをやってくれる。マジですごい世の中になってしまった。

| @写真

2026 年 2 月のできごと

  • 朝ラン二日坊主
  • 餅を焼くためのミニロースターを買った
  • カリフラワーのステーキを作った
  • 長垂山で木札をもらった
  • 熊本城マラソンに出走、相変わらずサブフォーできず
  • 久々に東京出張で東京マラソン前日の外国人であふれる皇居外苑でランニング
  • 月間走行距離はちょうど 100km

| @技術/プログラミング

Strava クローンのような機能を Claude Code と Codex を使って二日で作った。 Garmin や COROS や Apple Watch でとった FIT ファイルや GPX ファイルをアップロードすると軌跡とペースを表示してくれるやつ。ソーシャル機能やセグメント、心拍数ゾーン分析などがない簡易的な Strava みたいなやつ。ブログ記事に埋め込める機能もつけた。

AI エージェントやばい、 AI すごい、エンジニアいらなくなるみたいなことが盛んに言われてるけど、自分が直接開発しなくなったのであまりピンと来てなかった。本腰を入れて使ってみて AI 開発の何たるかがわかった気がする。やり方を知っているけどとにかく作業が面倒くさくてできないこと、やり方があることは知っているがやり方自体は知らないこと(勉強しないとできないこと)が、 AI があればどんどん簡単にできるようになった。時間のなさとかやる気のなさ、学習意欲のなさを補ってくれる感じ。

AI エージェント時代のエンジニア、「やり方があることは知っているがやり方自体は知らない」領域がいっぱいある人が強いと思う。「やり方があることは知っているがやり方自体は知らない」と「やり方があるかどうかもわからない」は隣り合っていて、経験が多い人ほど「やり方があるかどうかもわからない」を「やり方があることは知っているがやり方自体は知らない」領域に移してきているので AI を使った開発で有利になる。つまりおっさんエンジニアほど有利になる。

実装力は AI で差別化ポイントではなくなるので、 AI が出してくるものの善し悪しを判断できるセンスとか、これまでこれまでソフトウェア開発でハマった経験とか、そういうのも重要になる。やっぱりおっさんの方が有利。

News Picks の週刊ジョーホーで、若手ほど新しいテクノロジーで不利になるこれまでになかった時代がやってくると言ってたけど(22:11〜)、その通りだと思った。

週刊ジョーホー番組 | 【AI天才が断言】若手の仕事、もうすぐ半分が消失します - NewsPicks

週刊ジョーホー番組 | 【AI天才が断言】若手の仕事、もうすぐ半分が消失します - NewsPicks

加熱するAI界のトップ争い、勝ち組はどこなのか。注目すべきは、今週のダボス会議で「事実上の勝利宣言」をしたGeminiの「Google」、そしてClaudeの「アンソロピック」です。怒涛のアップデートで界隈を賑わせる両社は、なぜ勝利を確信できたのか。これまで最前線を走り続けてきたOpenAIやサム・アルトマンの立ち位置とは。ホワイトカラーの仕事を大きく変え始めた両社トップの発言から、今後の勢力図、そして私たちの仕事の変容を探ります。 ▼目次 00:00 オープニング 04:46 AIトップ2が語った「勝利の条件」 10:45 「研究者プライド」で意気投合 15:01 新卒の仕事が、遂に奪われる 20:30 Claude使いエンジニアの本音 23:31 10分でウェブサイトを自作してみた 26:07 SaaSづくりにも挑戦 29:41 AI界重鎮が、2026年を衝撃大予言 37:27 ブルーワーカー最強説は本当? 38:52 エンディング 👆の「フォロー」ボタンを押すと番組更新時に通知が届きます ▼出演 森川潤(NewsPicks NY支局長) 後藤直義(NewsPicks編集委員/NY支局) ▼制作 デザイン:國弘朋佳/バナー・図版デザイン・撮影:狩野史帆/編集:瀧澤めぐみ、伊藤大地/制作管理:齋藤薫、井上茉優/プロデューサー:森川潤、後藤直義

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アメリカで若手エンジニアの採用を減らしているというのはむべなるかな。

ただしおっさんなら無条件で安泰というわけではなくて、「やり方があるかどうかもわからない」を「やり方があることは知っているがやり方自体は知らない」領域に移していける力は問われつづけると思うので、おっさんになっても「やり方があることは知っているがやり方自体は知らない」領域が狭い人や、この領域を広げる努力を怠っている人は市場価値がなくなっていくと思う。

| @写真

2026 年 1 月のできごと

  • 実家に帰省した
  • 阿蘇神社にお参りに行った(一回は走って、一回は車で)
  • 箱根駅伝を見て感化されて山を走った
  • DONQ のバタールをよく買って食べた
  • レトルトのぜんざいに餅を入れてよく食べた
  • 45 歳になった
  • ロールキャベツとラザニアを作った
  • 仕事で忙殺され、インフルエンザにもかかって後半は走れなかった
  • 月間走行距離は 119km

| @雑談

長田部海床路

生活

ランニングレース

熊本城マラソン

直前の食あたりと靴の取り間違いでコンディション最悪だった。加えて転倒もあり、マラニック状態で 5 時間オーバーでゴール。リタイアしなかったのは偉い。来年は雪辱を果たしたい。

ASO VOLCANO TRAIL

初のウルトラトレイル( 112km )。3 月、 4 月と自分にしてはしっかりトレーニングしてから臨んだ。25 時間以上かかって記録はいまひとつたが、完走できたことがうれしかった。

トレーニングで三瀬峠脊振山ピストン練を 3 回やって、糸島四座縦走が楽に感じられるくらい強くなった( 4 時間半でゴールできた)。ターゲットレースがあると、それに合わせて頑張るので走力がぐっと上がる。 5'10"/km くらいのペースで走るのがそんなにしんどくなくなった。

福岡マラソン

直前期にあまり走れていなかったので不安だったが、マラソン自己ベストを更新できた。もう少し練習して体重も落とせていたらもっと速く走れたかもしれない。

総括

レースはマラソン 2 本とトレラン 1 本だった。カントリーレースも出たかったがうっかりしていて締め切られていてエントリーできなかった。

ボルケーノに出るためにだいぶ時間とお金を使ったので他のレースには出なくても良いかなぁと思っていたが、やはりたまにはレースに出ないと張り合いがない。来年はもうちょいレースに出たい。

登山・トレラン

脊振山系全山縦走トレラン

初めての夜通しのトレラン。 ASO VOLCANO TRAIL の予行演習になった。同僚にサポートしてもらってめっちゃうれしかった。

祖母・傾ファストパッキング

いわゆる祖母傾完全縦走。九合目小屋に泊まった。 20L の Rush 20 では宿泊装備が入りきらなかった、 Rush 30 も買うか…

祖母傾完全縦走

高尾山ハイキング

出張ついでに訪問、日本で一番登山者が多い山を訪れることができた。トレラン装備の人が多かった。ハイキングの人もトレラン装備で登ってた。結構年齢が上の人でもトレラン風の装備だった。来年あたり九州でもそういうスタイルが一般的になるかも。

下山後に食べ飲みした蕎麦とクラフトビールがうまかった。都会の山ならでは。

高尾山薬王院

TAKAO BEER

国見岳山頂祠再建ボランティア

熊本県最高峰の国見岳の山頂祠が倒壊したままなのは、熊本県民にとっては残念だった。再建をすると聞いて、少しでも役に立ちたいと歩荷のボランティアに行った。あまり役には立てなかったが、祠の再建に立ち会えたことは良かった。

国見岳山頂祠

八ヶ岳(硫黄岳)登山

出張ついでに訪問、九州の山ばかり登っていてはダメだと若い同僚にけしかけられて登りに行った。八ヶ岳、ガスガスで何も見えなかったが、久しぶりの森林限界突破と、有人の営業小屋のもてなしで心がほっとした。防風のなか、雨風を凌いでゆっくりできる場所を用意してもらえてるだけでありがたい。

八ヶ岳の森

インターネットトレラン

nagayama さん、 nmy さんとのインターネットトレランも思い出深い。インターネットとトレランという二つの趣味の交錯だし、なんなら仕事と趣味の交錯でもあり、とてと楽しい時間だった。

坊がつる野営( Happy Hikers Hokkein Gathering )

同僚と行ったが野営したのは一人(途中から別行動)。一昨年の方が寒かったが、 Hammock Bivvy Tyvek を使わなかったので寒くて眠れなかった。野営は定期的にやってないと勘が鈍って失敗する。

夜の三俣山

韓国岳

寒い日に登り、雪景色の山を堪能した。えびの高原は雰囲気抜群で、またキリエビに出たいなと思った。

高千穂峰

南阿蘇カルデラトレイルボランティア

二度ほど出場したことがある南阿蘇カルデラトレイルにボランティアとして参加した。ボランティアしんどい。 4 時半集合だったので 1 時半に起きて 2 時過ぎに福岡の家を出て向かった。自分が出た年は雪が降っていてソフトフラスクが凍り付いたが、今年はあたたかくて走りやすそうだった。自分もまたレースに出たくなった。

大矢岳へのトレイル

総括

脊振山系全山縦走と祖母傾完全縦走が思い出に残っている。どうしても限界までチャレンジするような登山の方が印象に残りやすい。年に 1 、 2 回、こういう登山をするといいのかも。

一方で、高尾や八ヶ岳、韓国岳へののんびりハイクも楽しかった。きつい登山とゆるハイクをバランス良くやりたい。ハードなトレランばかりだと疲れる。

今年は九州脊梁に泊まり登山に行けなかったのが残念。年に一回は脊梁で野営らしい野営をしたい。

買い物

Novablast 5

レースシューズに Magic Speed 2 を持っていたが、デイリートレーナーでは初のアシックス。めっちゃ走りやすくてランニングが楽しくなった。ベアフットシューズで足は鍛えられるがどうしても距離が踏めない。アルトラは良いが値段が高すぎる。アシックスがコスパよい。

Novablast 5

iPhone 17 Pro

iPhone 14 Pro からの買い換え。目玉が飛び出るほど高かったが iPhone 14 Pro の下取り価格が高くて助かった。カメラのデザインはどうかと思うが画質がメチャ良くなっててうれしい。 USB-C ケーブルになったのも地味に便利。

Garmin Epix Pro

検証機で Garmin Fenix 7 を使って Garmin に宗旨替えすることにした。 Garmin はヘルスケアや運動関連で踏み込んだアドバイスをしてくれる。 Apple Pay や Mac や iPhone のロック解除、 Siri は便利だったがランニングが趣味なら Garmin が一番いいと思う。

OTTO Cast Mini

Car Play がワイヤレス化されて最高便利。Amazonアソシエイトリンクを貼ったら結構買ってもらえててビックリ。みんな同じような悩みを抱えているっぽい。

HOUDINI Moon Walk Vest

これはガジェット系ではなく服。ほぼ毎日着ている。秋はTシャツの上に羽織り、冬もフリースの上に羽織ったりしてる。暑がりなのでダウンジャケットなどは暑すぎる。こういうのがちょうど良い。

HOUDINI Moon Walk Vest

水出し緑茶ティーバッグ

社長からもらって気に入って自分で買って飲むようになった。水出しでよく出ておいしい。一パックあたり 50 円くらい。毎日ペットボトルのお茶買うのは環境に良くないしお金ももったいない。

総括

年をとったせいか、同じものをスペアで買ったり、買い置きを増やすことが多くなった。その結果見つからなくなったり、食べ物なら腐らせてしまったりする。もっと賢くお金使えるようになりたい。

音楽・本・映画

国宝

Audible で聞いたがめっちゃよかった。映画見に行きたいが暇がなくて行けてない。

Yogee New Waves

ライブに行った。 Good Bye をすり切れるくらい聞いた。

Oasis

ライブのチケットは何度も申し込んだけど当たらなかった。 Live Forever と Supersonic と Acquiesce を何度も聞いた。 Live Forever は 95 年の Glastonbury でのライブバージョンがよい。

Wilderado

スターバックスの店内 BGM を聞いて知ったインディフォークロックバンド。 Surefire という曲がめっちゃいい。いつかアメリカでライブに行ってみたい。

総括

映画は1本も見てない。ドラマすら見てない。 YouTube ばかり見てしまった。来年は1本くらい映画見たい。

ブログ

写真でふりかえるシリーズを 12 ヶ月分書いた

書くネタがないが写真の整理がてら毎月ふりかえるのはよかった。今後も続けたい。

Ruby 3 で動くようにした

Ruby 2.7 で動かしていたのでとりあえず最低限の対応をして Ruby 3.1 にした。 Ruby 3.1 も EOL を迎えているのでなんとかしたい。

フォトギャラリー

私家版 Flickr のようなやつを作った。撮った写真をどこかに上げたいたいという欲求があったが、 Instagram はなんかちょっと違う。 Flickr のような場所が良いが、いまの Flickr は値段が高すぎるのでフォトギャラリー機能を実装してしまった。ちょうど良いアウトプットの場が作れてうれしい。

AI を使って機能の追加

要約生成、自動タグ付け機能を作った。 Dify を使ってポータルシット問いかけ君( AI チャットボット)も使った。開発のサポートだけじゃなく、機能の一部として AI を使う時代になってきてる。

総括

職業エンジニアじゃなくなってブログの維持管理がさすがに厳しくなってきた。いつまでできるかわからないがボケ防止と思って頑張る。

仕事

プロダクトマネジメント

プロダクトマネージャーの役割に葛藤する一年だった。結局、経営やビジネスサイドに言われたことを実行するだけで、プロダクトマネージャーはプロジェクトマネジメントしかやれてなくてつまらない、という不満を部下から聞かされることが多かった。やりがい云々の前に、確かにビジネスとプロダクトが分断されていてなかなか大きな成果を出せなかった。この構造をなんとかしなければならないが、しかしこのような分断が起きるのは自分を含むプロダクトマネージャーが身銭を切りきれていないからではないかと思い至った。コンフォートゾーンを出てリスクを取りにいかないと信頼されないし、大きな権限は渡してもらえない。もっとプロダクトマネージャーが事業を引っ張っていくような体制をつくっていきたい。

とはいえ、必ずしもプロダクトマネージャー自身が革新的なアイディアを思いつく必要はなくて、プロダクトディスカバリーのプロセスをめっちゃ丁寧にやることが大事だと思う。なぜこのプロダクトを自分たちが作る必要があるのか、このプロダクトで世の中にどんな変化を引き起こすのかをつまびらかにする。この部分だけで記事が書けるので別に書こうと思う。

開発部長業

エンジニアに対してもプロダクトマネージャーと同じで、もっとリスクをとってほしいと思うことがしばしばあった。9月にバズってた以下の記事が良かった。

心理的安全性についても結構議論した。職場ではこれまでも心理的安全性を高めることが大事だと言われてきたが、なぜ心理的安全性を高める必要があるのかについての議論が不足していたように思う。働きやすさとかそういうのは二の次で、個々人にフィードバックが適切に行われ、フィードバックによって学びを得て生産性を高めていくことが開発組織における心理的安全性を高めなければならない根拠になると思う。心理的安全性がなければフィードバックをする方は怖くてフィードバックできないし、フィードバックを受ける方も個人攻撃ではないという確信がなければそのフィードバックを素直に受け止めることができない。

これらが機能するために、ダニエル・キムの成功循環モデルはめっちゃ重要だと思う。関係性の質、思考の質、行動の質、結果の質にはループ構造になっているというもの。めっちゃスタープレイヤーが揃っているチームじゃなくても、関係性の質が良ければ結果を出すということは身をもって知った。自分が何となくチームビルディングできていたのでなんとかなるだろうと思っていたけど、これは仕組み化しないとダメだとわかった。チームビルディングをチーム任せにせず、少々御節介でも組織として積極的に関与していくことが大事だと思う。

総括

自分は起業できるほど人間力高くないが、それでも世の中に影響を及ぼすことをやって人生終えられる仕事がいまのような仕事(中間管理職兼プロダクトマネージャー)なのかなと思ってる。来年はどうすればもっと自分の強みが生きるのか考えて行動していきたい。なんのかのと書いているが、とにかく結果を残したい。