| @登山/ランニング

国造神社

5月の10日から11日にかけて行われた ASO VOLCANO TRAIL 2025 に出場した。初めて出たトレランのレースが今は開催されていない阿蘇草原マラニックで、そのとき第一回大会のことが紹介されていて ASO VOLCANO TRAIL の存在を知った。初めてのレースでマラソンも走ったことがなかった当時の自分からすると、阿蘇の外輪山を夜通し走るなんですクレイジー過ぎるし、自分がそんな超人みたいなことにチャレンジする日がやってくるとは思わなかった。しかしそれから 2 年で出場して完走してしまった。

レースでは曇り、晴れ、暴風、霧といろんな風景の阿蘇を見られた。夜の外輪山を自分の足で移動したのは貴重な体験だった。何世代か前の先祖にもきっと牧草を刈り取りに来て草泊まり(草で作ったテント)に泊まり、同じ光景を見ていた人がいただろう。生まれ故郷の知らない姿を見た気がした。

ずっと一人で走ってたけど途中から以前一緒に今宿の山を走った方たちの仲間に入れてもらい A6まで一緒に走らせてもらった。ずっと一人だったら坂梨から実家に帰ってたかもしれない。おかげでレース中の写真も撮ってもらうことができた。

ゴール直後こそダメージがあったが、翌々日には大腿四頭筋は筋肉痛なし、ふくらはぎはちょっと痛い。足の裏はマメ三箇所。爪は一本も死んでなさげ。三日後からは普通にジョグしてる。112km走って5000m登ってもほぼダメージがないとは自分でもびっくりしてる。人間は鍛えれば強くなるということだ。

何年か前の平尾台ではトレランザックではなくショルダーバッグを持って走ってる人に抜かれて悔しかったが、今回はトレランザックが小さくて荷物が入りきらなかったのか、トレランザックの上から普通のバックパックを重ねて背負いつつ、手にはハンドライトではなく普通の懐中電灯(単一電池が 4 本いるやつ)を持って走ってる人に抜かれて悔しかった。次のレースでは変な装備で走ってる人に負けたくない。

ふりかえり

スタート〜A1

阿蘇ミルク牧場

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後方スタート。渡渉やドロドロポイントで渋滞の影響をもろに受ける。体力的には全然平気。

A1 ではソフトクリームとバウムクーヘンとランチパックとだご汁とミニトマトを食べた。

A1〜A2

初めて出たトレランレースの阿蘇草原マラニックとほぼ同じコース。このコースめっちゃいい。阿蘇草原マラニック復活してほしい。阿蘇草原マラニックでは大観峰は通らなかったが今回は通れた。大観峰ではアグリーズの方がコーラを振る舞っていて、ありがたく一杯頂戴した。急登を登り切ったあとのコーラはとてもうまかった。

天気は曇りで山の全容は見えなかったが、右手に阿蘇、左手にくじゅうを見られて贅沢な景色だった(ガスってたけどそれでも絶景)。

A2 の国造神社では少し疲労を感じる。あとで合流させてもらう猫丸さんとアベタマさんと話す。

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A2〜A3

引き続き良い景色。飛ばしてるつもりはなかったが、振り返るとペースが速い。総じて前半はもう少し抑えて後半に体力をとっておくべきだった。

A3 までの途中で猫丸さんとアベタマさんに追いつき、ここから仲間に加えてもらう。このペースで行くと 20 時間でゴールとできるはずと教えてもらいビックリする。ただやはり実際はそんなに甘くなかった。

A3 は唐揚げが売り切れで食べられなかった。ポッドキャスト 7trails ラジオ練で聞いたエイドでの過ごし方の鉄則に倣い、何か食べたり飲んだりする前にゴミ捨て、水の補充、荷物の整理をやった。そうこうするうちに唐揚げはなくなっていた。代わりに高菜漬けと沢庵と切り干し大根を食べたが、阿蘇らしいあまからい味付けでとても美味しかった。味噌汁も出がけに飲んだが子どもの頃お寺の集まりで飲んだ味噌汁を思い出した。

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A3〜A4

坂梨から外輪山に登る。トレイル女学院と一部コースが被ってるらしい。根子岳がだんだん迫ってきて迫力満点だったが爆風で何度も体を持っていかれそうになった。根子岳と外輪山が接続してるところから森の中に入り上色見へ。トレイル区間の記憶があまりない。

A4 ではドロップバッグを受け取り着替えて靴を TIMP 5 から OLYMPUS 4 へ履き替えた。 OLYMPUS 4 はサイズがデカいのでレースでは履くまいと思っていたが、 50km 以上走って足がむくんでおりちょうど良かった。靴下を履き替えるとだいぶ気持ちよさが違う。ちなみに渡渉やドロドロゾーンで足の裏がふやけていて皮が剥けそうになっていた。本当なら靴下を履き替える前にテングバームを塗るべきなのだが忘れてしまっていた。

A4 はカレーがうまかった。一人一皿までらしいのに後ろの椅子に座ってる女性はお代わりして食べてた。ずるい。

A4〜A5

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A4 に入るまでは薄明るかったが A4 を出たときは真っ暗。気温も下がっていて寒さを感じた。 A4 を出てから標高を上げるまでずっとロード。根子岳がパカーンと見える月廻り公園を通ったのに夜なので何も見えなかった。

A4 から A5 までは距離は最短で 10km しかないが、はちゃめちゃに長く感じた。標高を上げると風もやばかった。この区間は雨が降ってなくて本当によかった。土の滑りやすい斜面を何度か下ったが、雨降りだったら悲惨なことになっていた。

A5 の高森峠エイドは通常のトレランレースであるようなエイドでテントが貼ってある屋外エイドだった。東屋の側面にブルーシートが貼ってあり椅子に座って寝てる人たちもいて、野戦病院の様相を呈していた。ここではほとんど休まず補給を済ませるとさっと出た。

A5〜A6

ロードと林道の道で標高を上げ、清水峠から激下り。一昨年の南阿蘇カルデラトレイルで登ったところを下った。トレランでは立ったまま下る人が多いけど、手をついて三点支持で降りたらこけなかった。三点支持以外でも、ロープのある場所は一人ずつ行く、ロープは股に挟むようにして持つ、というようの登山の基本的な知識をランニングしかやってない人は知らないことが多い。トレランマンや普段はロードしか走らない人も最低限の登山の知識は身につけておいた方が良いと思う。

A6 で一緒に走ってもらってた猫丸さんとアベタマさんと別れた。マメが痛かったのと膝の痛みが出てきており、下りのスピードについていくのが難しそうだったため。膝は横側が痛くてこれまで経験したことのない嫌な感じの痛さだった。

猫丸さんたちが出発したあと、靴を緩めてしばらくぼっーとしてた。マメは A4 でテングバームを塗り直しておかなかったのが悔やまれた。

A6〜ゴール

猫丸さんたちから 20 分くらい遅れで A6 を出た。駒返峠の取り付きまでずーっとロード。傾斜が緩い区間はジョグ、きついところはパワーウォークで進んだ。南阿蘇カルデラトレイルではここは下りなので一瞬で終わったけど、登るとかなり長い。みんなも疲れてるようで、駒返峠を登り切るまでに何人か抜いた。

しかし峠を登り切って日が出てきたくらいから急に眠気が襲ってきて体が動かなくなった。脊振山系全山縦走のときに経験したやつだ。 5 時とか 6 時くらいが一番眠い。さっき抜いた人たちにあっという間に抜き返され、さらに後方の人にも抜かれた。

しばし停滞したので体が冷えて寒い。夜が明けたら霧が出てきて気温が急激に下がってきた。体を動かして心拍数を上げなければならないが眠くてどうにもならない。カフェインで目を覚ましたいのにメダリストのカフェインジェルは 21 時ごろと 3 時ごろに摂っており残弾がなく、カフェイン入りは普通のマグオンのジェルしかない。このフラフラ状態では滑落しかねないと思い、マグオンを食べると、信じられないくらいフラフラだったのが目が冴えてきて動けるようになった。登りで頑張りすぎて低血糖気味になっていたのかもしれない。 ANDO_ は適宜摂っていたが、これは比較的ゆっくり血糖値を上げるので、低血糖気味のときにはジェルやラムネのようなものの方が良さそうだ。いつ自分が低血糖なのか知りたい。血を取らずに血糖値がわかるテクノロジー開発されてほしい。

南外輪山の最も雰囲気の良い区間をフラフラで歩いたのはもったいなかったが、大矢岳のあたりで復活してからぐんぐん下って、ロードに出てからもキロ 8 分くらいで走り続けた。方々にダメージは来てたが走れないほどではなかった。南阿蘇カルデラトレイルのときは地蔵峠までの登りがとにかくしんどいが、下りで通ると楽ちんだった。

ゴール直前で知ってる人に追いついたので一緒にゴール。タイムは 25 時間 18 分 56 秒だった。大矢岳で復活したことを考えると、猫丸さんたちについていけてたかもしれない。

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ゴール後

ゴール後には猫丸さんたちとも会話して、更衣室で着替えて(気がついたら更衣室で小一時間寝てた)、南阿蘇鉄道の中松駅から列車を乗り継いで実家まで帰った。自分はチートで親に車を出してもらってアスペクタから中松駅まで送ってもらったが、歩いて中松駅まで移動している人もいた。 110km 走ったあとに大荷物でお疲れ様です。乗合タクシーとかあればいいのに。

列車の乗り換え待ちで立野駅で食べたビーフピラフがシャバの味がしてうまかった。阿蘇駅に着いたらまだ食べ足りなくて、駅の近くのラーメン屋でラーメンを食べてから帰って昼寝して温泉に行き、夜は 11 時間くらい寝た。

練習

3 月は月間 200km の 8165m アップ、 4 月は月間 231km の 10831m アップだった。自分は普段月間 150km くらいの走行距離なので直前 2 ヶ月は結構頑張った。それでも平日は仕事が忙しく、 1 、 2 回しか走れないことが多かったので週末に土日の片方はロードを長めに、もう片方は山に行くという練習をやってた(米の山通信のボルケーノ攻略回で聞いた内容、いわゆる Back to Back )。

山練は時間がないときは家の近所の今宿四座周回( 8.4km 、 700m アップ)、時間があるときは三瀬峠↔︎脊振山ピストンの練習をやった。 4 月頭には脊振山系全山縦走をやって夜通しトレイルを走る練習もやった。以下に 3 月、 4 月、 5 月の山練を列記。

日付 内容 距離 獲得標高
3/1 三瀬峠↔︎脊振山ピストン 26km 2100m
3/9 今宿四座周回 8.8km 713m
3/21 今宿四座周回 9.2km 689m
3/22 三瀬峠↔︎脊振山ピストン 25.8km 2073m
3/30 今宿四座周回+α(飯盛練) 16.5km 1649m
4/4 脊振山系全山縦走 79.1km 5819m
4/20 糸島四座縦走 18.7km 1572m
4/27 三瀬峠↔︎脊振山ピストン 26.5km 1998m
5/4 今宿四座周回 8.6km 674m

↑に加えてトレイルに入らずできる林道練や、家の近所の低山でのトレイルインターバルなんかもやった。

三瀬峠↔︎脊振山ピストンはだいぶ鍛えられた。その後やった糸島四座縦走が楽に感じられるくらい。 3 回目の三瀬峠↔︎脊振山ピストンのあとはまだ体力に余力を感じられた。きつい練習は一回一回自分が強くなっていくのがわかるので面白い。

今宿四座周回は 2 年前の自分にはチャレンジングな内容だったが、いまはお手軽なジョグという感じになってきた。時間がない日に手早く山に入りたいときに便利。ただし、飯盛神社と高祖神社に寄る飯盛練は斜度 10% でかなりきつい。

極めつけは脊振山系全山縦走。このコースは YAMAP では 72km と表示されるが COROS での計測ではほぼ 80km だった。自分のトレランの最長記録は昨夏のキリエビロング 65km だったので最長記録を更新した。

装備

前半と後半で上半身とシューズを変えた。ノースリーブを忘れて、レース後の着換え用に持ってきていたティートンブロスのアクシオライト T シャツを着て走ったが、寒かったのでちょうど良かった。スリーブレスを着るには寒すぎた。

前半

  • Tシャツ
    • Teton Bros. アクシオライトティー
  • シューズ
    • Altra TIMP 5

後半

  • ドライレイヤー
    • Onyone ブレステックPP
  • ベースレイヤー
    • Patagonia エアシェッドプロプルオーバー
  • シューズ
    • Altra OLYMPUS 4

共通

  • 帽子
    • Patagonia ダックビルキャップ( A4 で交換)
  • 靴下
    • Danish Endurance( A4 で交換)
  • ウィンドシェル
    • Patagonia フーディニジャケット
  • ザック
    • Paago Works Rush 11R
  • レインウェア上
    • Mont-bell バーサライトパンツ
  • レインウェア下
    • 山と道 UL All-Weather Pant
  • ヘッドライト
    • Milestone MS-i1
    • Petzl Tikka
  • バックライト
    • Nathan
  • ソフトフラスク
    • Nathan 532ml × 2
  • 手拭い
    • Chaoras スポーツ手ぬぐい
  • サングラス
    • Float リゲル

補給食

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たくさん持って行ったがかなり余った。ジェルを少なめにして ANDO_ とカロリーメイトを多めに持った。走りながらは食べづらいけど自分はカロリーメイトの味が好きだ。あとはアミノバイタルの青をエイドに寄る度に摂るようにしていた。キリエビに出たとき、いかに後半の筋疲労を抑えるかが長いレースでは大事だと思っていたので。加えて A3 と A6 ではアミノバイタルゴールドも飲んだ。

Pow Bar

あと昨年のキリエビ同様、 Pow Bar で復活したのが一回あった。中身に薬剤でも入っているのかなと確認したがオールオーガニックで変なものは入ってなさげ。自分は咀嚼する系の補給食が向いているみたいだ。今回、謎の右顎痛があって顎を動かして食べるのがきつかったのが悔やまれる(レースが終わったら嘘のように顎の痛みはなくなった)。眠気で死んでた区間も Pow Bar 食べればよかったかも。

カツサプ

今回、初めてカツサプを使ってみた。よく言われる無限の持久力のような感覚はなかったが、確かに登りで足がパンパンにはならないような? 一袋 1300 円で一回のレースでどのくらい使えばよいのか分からない。今回はスタート前に一袋 8 錠飲んで、 A3 からエイドに寄る度に 2 錠ずつ飲んでみた。錠剤が結構でかいのでソフトフラスクの水で飲むのはきつかった。

痛み

首の痛み

実はレース直前の 5/4 に最後の刺激入れ兼夜のランニングの練習で近所の周回コースを走りに行ったときに、斜面で派手に転倒してしまった。首から地面に落ちて首を痛めてしまい、ムチウチのようになっていた。病院で診てもらって異常はなさそうなので出場したが、下や横を向くと首が痛んだので走っている最中に痛みが出ないか心配だった。首を痛めてからレースまでは痛みがありジョグもできなかったので、ギリギリレース当日に回復して無事走ることができた。

足首の痛み

5/4に転倒したときに右足首を岩にぶつけて怪我をしていた。単なる擦り傷かと思っていたがなかなか良くならず、レース当日もまだ傷口から膿が出ていた。あとになってよくよく傷口を見てみると肉が削られていたようだ。いまだに少し腫れている。この状態で渡渉したり、ドロドロの水たまりゾーンに足首上まで浸かって走ったと思うとゾッとする。化膿したり破傷風になったりしなかったのは幸運だった。

足の裏の痛み

米の山通信のボルケーノ攻略回を聞いて、靴下は耐久性が高そうなものが良いだろうと思った。五本指ソックスであればマメを予防できるが、五本指ソックスは薄手のものが多いから破れるだろうと想像した。 Danish Endurance というメーカーのメリノウールソックスを最近気に入って履いていて、普通の靴下としては高いが、登山やトレラン用の靴下としては安い(一足 1200 円くらい)し、これで全山縦走してノートラブルだったのでこいつを使うことにした。

しかしテングバームの塗り込みが甘かったのか、靴下がよれていたのか、 A4 で靴と靴下を変えたときに見てみると右足小指に巨大な血豆が出来ていたし、テングバームを塗っていなかった中足部あたりはふやけてしまっていた。このふやけが原因で強烈な靴擦れから皮むけにつながるので危なかった。靴下と靴を履き替えたことで靴擦れは免れたが、マメは最後まで痛んだ。雨上がりや渡渉が見込まれるレースでは思考停止でドライマックスの靴下を選ぶべきかもしれない。

結び

100km 越えのウルトラトレイルレース、なんとかなるもんだった。それでも順位は後ろの方なので全然自慢できるようなものではないが、自分は長い時間をダラダラ走り続けることはできるみたいだった。

またすぐやりたいかと言われると微妙だし、100マイルのレースにすぐチャレンジできるとも思わないが、年に一回くらいはこういう過酷なレースに出てみるのもいいなぁと思う。

| @登山/ランニング

FDAの機内から見る松本の街

福岡から北アルプスに行く場合に時間は何日間必要でお金はいくらくらいかかるかを整理してみた。2022年の夏に計画していたときは直前でコロナにかかってキャンセルした。改めて行きたいけどこうやって見積もるとやっぱり厳しいなぁという気持ちになる。

日数

以前の記事に詳しく書いたが、福岡から北アルプスへ行く場合は短くて4泊5日、余裕を持つなら5泊6日必要になる。

徳沢や横尾などの標高1500m付近の小屋に1泊、3000m級の稜線上にある小屋に2泊、下山日に麓の小屋か松本市内に1泊して4泊5日か、前日から夜行バスで移動して1泊増やす5泊6日かのどちらかとなる。

福岡と上高地の移動にはまるまる半日かかり、初日は昼過ぎに上高地に着いても横尾か徳沢までしか行けない。前日移動で早朝に上高地に着けばいきなり涸沢あたりまでは行けるが、前日から移動しないといけないため移動日数がかさむ。また基本的には下山した日には福岡に帰れないので後泊が必要になる。

標高の高いところで過ごす時間を短くすれば日数を減らせるが、せっかく時間とお金をかけて来てるのに山での滞在時間を短くするのはもったいない。

というわけで4泊5日か5泊6日のプランが現実的となる。

費用

4泊5日パターンで見積もった。節約しても10万円は絶対かかる(※が付いている贅沢費っぽいものを抜くとちょうど10万円)。

項目 金額
福岡↔︎松本 飛行機 ¥45,000 ¥45,000
山小屋 ¥14,000 × 3 ¥42,000
後泊※ ¥10,000 ¥10,000
松本↔︎上高地 バス移動 ¥5,000 × 2 ¥10,000
山小屋・松本市内での昼食※ 1 ¥2,000 × 4 ¥8,000
山小屋でのビール※2 ¥2,000 × 3 ¥6,000
下山した日の夕食※ ¥5,000 ¥5,000
お土産※ ¥5,000 ¥5,000
行動食 ¥3,000 ¥3,000
装備品購入※ ¥30,000 ¥30,000
合計 ¥164,000

道具(レインウェアやトレッキングポール、ザックなど)を追加で買いそろえないといけない人ならもっとお金がかかるだろう。

まとめ

福岡から北アルプスへ遠征登山に行く場合、4泊5日の時間と最低10万円の旅費が必要となる。久住や阿蘇に行くのとはかかる時間・費用が全然違い、ぱっと思いつきでは行きづらいので計画的に休暇を調整したり貯金したりしましょう。


  1. ラーメンやカレーは1000円〜1200円くらい。おでんや飲み物も高い。 https://yama-lunch-run.com/karame 

  2. 山小屋では350mlの缶ビールでも一本700円くらいする。飲み物も平地に比べるとかなり高い。一緒に行った人が目の前でビールを飲んでるのを見るだけで我慢するのはかなりつらいだろう。 https://www.hotakadakesanso.com/stay/store 

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唐人の舞手前の地点から糸島方面を見渡す

3年ぶりの脊振山系全山縦走。今回はトレランバージョン。同僚、元同僚、霧えびをきっかけに仲良くなったアラツさんの四人でチャレンジ。

金曜の17:00に福吉スタート。明るい時間に金山前後の危険箇所を通過したかったので夕方スタートにした。

職場の同僚の皆さんが長野峠と坂本峠、九千部山でエイドステーションを用意してくれたおかげで荷物は最低限で済んだ。

3月、三瀬峠脊振山ピストンを2回やったし飯盛1500もやってたので結構トレーニングしてるつもりだったけど、登りで足手纏いになってしまって申し訳なかった。もう少し体重を減らさないとダメっぽい(撮ってもらった動画を見ると自分の小デブ感が際立つ)

夜通し走ったのは初めてだったけど眠くてどうにもならないということにはならなかった。一晩だけのオーバーナイトランならなんとかなるっぽい。

ただし、中盤以降、2回足を引っ掛けて激しく転倒してしまった。手を出してガードすることもできず、顎からぶっ倒れたことも。疲れると足が上がらず躓いてしまうっぽい。脳みそが疲れて正常に働いてないのではとも指摘された。そうかも知れない。疲れたときには意識して足を大きく動かすようにしたい。

以下、セクションごとの記録。

十坊山→女岳

しんどいけどまぁなんとかなった。この辺は個別に何度も登山・トレランしたことがあって夜だったけど大きな不安はなし。浮嶽、女岳の傾斜はえぐい。

福吉駅 福吉駅スタート直後 福吉駅から見る十坊山 苦々しい表情で十坊山登頂 十坊山から眺める夕日 白木峠を経て浮嶽へ

女岳→長野峠

女岳から羽金山がしんどかった。いつまで経っても同じ景色、アップダウンの繰り返し。長野峠には同僚がサポートエイドを開いてくれていると知ってたので待ち遠しかったが、走れど登れど辿り着かない。今回の縦走で一番メンタルに応えた。

桃子で水補給 長野峠の豪華エイド

長野峠→雷山

知ってはいたが長野峠から雷山への登りもきつかった。あまりにへばっていたので同僚がトレッキングポールを貸してくれた。3年前に全山縦走したときも長野峠からの登りはポールを頼りに登ったことを思い出した。ポールを借りたおかげでなんとか登り切ることができた。

雷山→三瀬峠

井原山まではお馴染みの縦走路で快適に走れた。夜景がよく見えた。こんな夜中に走る機会はそうそうないので新鮮だった。

井原山から三瀬峠までは通行量が少ないせいか笹が生い茂っており難儀した。特に幅が狭くて一歩間違えると崖下にダイブという場所で道が不明瞭で怖かった。三瀬峠になかなか辿り着かずやきもきしながら走った。

三瀬峠には自分が前日置いておいた補給物資があったので水を補充して菓子パンやカルパスを食べた。補給拠点で補給食のゴミを捨てられるのがありがたい(ゴミは後日回収して持ち帰ってます)

本富士山からの夜景 前夜に設置した兵糧 どら焼き、マンハッタン、レッドブル

三瀬峠→脊振山

城ノ山から金山、鬼ヶ鼻岩にかけては危険な岩場があるが、眠気と疲れも出てきていたので慎重に通過した。三瀬峠からピストン走するときに比べたらペースが遅いのでやたら長く感じた。唐人の舞の手前あたりで足が躓いて派手にこけた。アゴから地面にダイブ。土の上だったので大したダメージはなし。

脊振山には9時ごろ着いたが、もう昼くらいの気分だった。脊振山では昨晩エイドを出してくれた同僚殿の旦那さんと遭遇した。爆風で寒すぎて山頂の避難小屋に入ってたのでロクな写真なし。

三瀬山と金山の間の危険箇所l

脊振山→九千部山

一部五ケ山脊振クロストレイルとコースがかぶっている。前回の全山縦走とクロストレイルの経験からすごくきつい区間のような気がしていたが、三領堺峠(三国峠)の登り以外はそんなにしんどくなかった。

九千部山までの途中、坂本峠で本当は一緒に走る予定だったが足の不調で見送ったかっぱさんがサプライズエイドを開いてくれてレッドブルをもらって飲んだ。めっちゃ嬉しかった。

九千部山ではさらに別の同僚殿がエイドを開いてくれて、ゆで卵とおにぎりとウィンナーとリポビタンゼリーをもらった。下から水を歩荷してもらっていてめっちゃありがたかった。温かい食事は元気出る。

坂本峠のサプライズエイド 九千部山のウィンナーエイド

九千部山→基山

柿の原峠までは単調な下りが続く。この区間で2回目の転倒。情けない。

柿の原峠から基山までは虚無の舗装路が続く。前回の全山縦走時はこの区間が最もきつかった。この区間は歩くよりも走った方が楽に感じた。あと平らなロードかと記憶していたが実は結構傾斜のある登りが多くて、山から降りてきたあとに峠走をやらされる感じがまたいやらしい。

相変わらず基山の山頂までの急登はきつかったが、3年前ほど絶望的な疲れ方ではなかった。

基山→原田駅

基山に登頂して記念撮影して原田駅を目指す。基山はぱっと見丘のような外見なのに下山が長い。かなり長くトレイルを歩いてようやく下界に出る。しかしまたここからが長い。もうキロ7分ペースでも走れる気力がなくなっていて、基山から先は全歩きだった。

原田駅には17時過ぎに到着。博多に移動してかっぱさんと合流してさしすで乾杯した。

24時間超で原田駅着 博多駅のさしすでかっぱさんも合流して乾杯

装備

  • 帽子
    • パタゴニア ダックビルキャップ
    • Smartwool メリノビーニー(使わず)
  • サングラス
    • Float リゲル
  • ドライレイヤー
    • オンヨネ ブレステックPP
  • ベースレイヤー
    • パタゴニア エアシェッドプロプルオーバー(基本ずっとこれ、フード付きなので少々の風は凌げる)
    • パタゴニア キャプリーンクールデイリースリーブレスシャツ(使わず)
  • ミッドレイヤー
    • STATIC アドリフトクルー(寒いとき、停滞時に着用)
  • ウインドシェル
    • パタゴニア フーディニジャケット(風が強いとき、停滞時に着用)
  • 長ズボン
    • パタゴニア ウインドシールドパンツ(基本ずっとこれ)
  • 短パン
    • パタゴニア ストライダープロショーツ(ウインドシールドパンツの下に着用、寒かったので大峠から先だけ短パンになった)
  • レインウェア
    • 山と道 UL All-Weather Hoody & Pants (使わず)
  • 靴下
    • Danish Endurance メリノハイキングソックス
  • シューズ
    • アルトラ TIMP 5
  • 手袋
    • RxL メリノグローブライト(ハードなトレランには向かなかった、穴が開いてしまった)
  • ヘッドライト
    • Milestone MS-i1 (充電ミスで同僚の予備バッテリーを借りた)
    • Ledlenser NEO1R(予備)
  • GPS ウォッチ
    • COROS PACE 3 (全周波モード&ナビゲーション利用ではバッテリーがもたないかも)
  • ザック
    • PaagoWorks Rush 11R

補給食

たくさん持って行ったがエイドを開いてもらえたので全部食べなかった。ジェルよりカロリーメイトなどの方が食べ飽きない。

サポート・デポ

  • 長野峠
    • 同僚二人によるサポートエイド。夜中にありがとうございます 🙏🏻🙏🏻🙏🏻
    • 水、おにぎり、カップラーメン、羊羹、ジャリパン
  • 三瀬峠
    • 前日夜に自分が設置しておいた
    • 水、 Redbull、マンハッタン、どら焼き、カルパス
  • 坂本峠
    • 本当だったら一緒に走る予定だったかっぱさん(サブスリーランナー)設置のサプライズエイド。グループ位置共有のデータを見てやってきてくれた。
    • 水、カステラ、Redbull
  • 九千部山
    • 同僚が麓から水を 8L 歩荷してくれた。大感謝。
    • 水、リポビタンゼリー、おにぎり、ゆで卵、ウィンナー

総評

まさか自分が0泊で全山縦走できるとは思ってなかった。アラツさんと元同僚のヨギーさんがマイラーで、二人にサンドイッチしてもらったおかげだった。来週の ASO VOLCANO TRAIL 完走に一歩近づけた気がする。

同僚たちが出してくれたエイドにも感激。知ってる顔の人が待っていてくれて温かいものを食べさせてくれると涙が出そうなくらい嬉しくなる。今度は自分がサポートする側でなんかしたいと思った。

| @技術/プログラミング

去年の 3 月に ChatGPT を API で使いたいと思って、 OpenAI の API クレジットを $10 分買っていた。 ChatGPT の API を使っても全然クレジットが減らず、まだ $9.5 分くらい残ってたはずだが、先日買いたブログ記事の要約を作ってもらおうとしたがちゃんと動かない。どうも API がレスポンスを返していないようだ。最初はぶっ壊れたのかなと思ったが、 ChatGPT に聞いてみると以下の通りで、購入から 1 年が経ったら失効するとのことだった。

CleanShot 2025-04-24 at 00.26.51@2x

利用頻度は高くないけれど使えなくなったら不便なので取り急ぎ $5 分クレジットを購入した。

| @写真

三月の出来事

  1. 三瀬峠↔脊振山ピストンのトレイルランニングをソロで2回実施
  2. 油山でのイベント(仕事)
  3. キャナルシティ博多におでかけ
  4. 毘沙門山花見ラン
  5. 自宅でから揚げ密造 阿蘇の丸福のとり天(から揚げ)を再現したかったが失敗
  6. 初の飯盛練コース周回 叶岳神社、飯盛神社、高祖神社の三社参り

| @ブログ

OpenAI の API を利用してブログの本文の要約を自動生成する機能をつけてみた。ブログの編集画面に要約欄を追加し、チェックボックスにチェックが入っていれば OpenAI の API にリクエストを投げて記事本文の要約を生成して保存するようにした。

要約自動生成君

これも ChatGPT に設計を依頼してレビュー&手直ししながらやった。めっちゃ便利。要約生成君のコードはこんな感じ。

require 'openai'

class EntrySummarizer
  MODEL = 'gpt-4o-mini'

  def initialize(content)
    @content = content
    @client = OpenAI::Client.new(access_token: ENV['OPENAI_API_KEY'])
  end

  def summarize
    response = @client.chat(
      parameters: {
        model: MODEL,
        messages: [
          { role: "system", content: "以下のブログ記事を著者になりきって、日本語で簡潔に要約してください。文章の長さは200文字以内で、受動態表現と「ですます」調を避けて下さい。" },
          { role: "user", content: @content }
        ],
        temperature: 0.3,
        max_tokens: 150
      }
    )
    response.dig("choices", 0, "message", "content").strip
  rescue => e
    puts "要約生成エラー: #{e.message}"
    nil
  end
end

| @ブログ

OGP の og:image を動的に生成する機能をブログに実装していた( 1 年半も前)。

記事本文中に画像がある記事であれば og:image は本文中に含まれる最初の画像を og:image として設定するようにしている。画像がない文章だけの記事の場合はこれまでサイトのロゴを og:image として表示していた。それだと金太郎飴っぽくなってしまうので、はてなブログとか Qiita とかがやってるみたいに、タイトルとサイトロゴを使って動的に og:image を生成して表示することにした。

こだわりポイントとしては、日本語のタイトルの折り返し位置をいい感じにするために形態素解析して、ちょうどいい折り返し位置を決定するような処理を実装した。この辺のコードは結構頑張ってる。

def nm
  @nm ||= Natto::MeCab.new(
    userdic: File.expand_path('lib/tokenizer/userdic.dic'),
    node_format: "%M\t%H\n",
    unk_format: "%M\t%H\n"
  )
end

def prepare_text(text:)
  splitted_text = nm.enum_parse(text).map(&:feature)
  row_length = 0
  result = []
  do_loop = true
  while do_loop do
    splitted_text.each.with_index(1) do |item, i|
      result[row_length] ||= ''
      if (result[row_length].length + item.length) > INDENTION_COUNT
        row_length += 1
        result[row_length] = ''
      end
      result[row_length] += item
      do_loop = false if splitted_text.length == i
    end
    do_loop = false if ROW_LIMIT - 1 > row_length
  end
  result.each {|item| item.gsub!(/EOS\n\z/, '') }
  if result[-1].length == 1
    result[-2] += result[-1]
    result.pop
  end
  result.map(&:strip).join("\n").gsub(/"/, '\"').chomp
end

結果はこんな感じになる。

実際に動的に生成されたこの記事の og:image