| @登山/ランニング

ぼちぼち走ってることは以前書いた。

その後一日に走る距離が伸びて、今では毎回 5km 走るようになった。タイムも速くなってきてる。

走り方を少し変えていて、フォアフットという走り方をするようになった。走るときかかとから地面に設置するのではなく、つま先から着地する走り方だ。最近チラッと読んだランニングの本によると、長く疲れず怪我せず速く走りたいならフォアフットに変えるしかないと書いてあった。速く走りたいという願望はないが、疲れず怪我せず走れるならということでフォアフット走法を始めてみた。

フォアフットに切り替えてみて、最初はふくらはぎが筋肉痛になったり、そんなにハイペースじゃないのに息が上がったりして「これで本当に長く疲れず速く走れるのか?」と思ったが、やってるうちに段々良さがわかってきた。

かかとから着地してた頃はずしんと響く感じが足全体に伝わっていたが、それがいまはない。つま先から着地することでふくらはぎの筋肉と膝のバネで衝撃を緩和してる感じ。特にベアフットシューズの Xero Shoes Mesa Trail に変えてからはソールの薄さ故に足への衝撃が気になっていたのが気にならなくなった。これまで使っていなかったふくらはぎの筋肉を酷使することで一時的に筋肉痛になるかもしれないが、慣れれば足へのダメージが少なく、「確かにこれは長く怪我せず走れるわ」と実感が持てる。

Mesa Trail で近所の山を走ってみたときも問題がなかった。フォアフットは自分の足自体がバネのようになるから、石や木の根がある山道でも衝撃が体に伝わってこない。考えれば昔の人はわらじで山に登っていたわけで、足の使い方を工夫すれば厚底の登山靴は不要なのかもしれない。

ただしフォアフットで走るためにはある程度の基礎的な脚力や心肺能力が必要だと思う。フォアフットでゆっくり走るのは難しい。必然的に体が前屈気味になり、倒れそうになるのを足を前に出して支えるような感じの走り方になる。走り初めの頃の 8分/km のようなペースで走ることはできず、 6分/km くらいのペースになってしまう。 6分/km のペースは決して速いわけではないが、ランニング初心者には(少なくとも自分には)結構きついペースだ。なのでこれまで走ってなかった人がいきなりフォアフットで走るのはやめておいた方が良いだろう。

意図していなかったフォアフットの効能としては扁平足が改善された。自分は土踏まずがのペーっとしている典型的な扁平足で、冬の寒い時期に床に足をつくと土踏まずまで満遍なく接地して足裏全体に冷たい感覚が伝わってきてた。フォアフットで走り始めて土踏まずが高くなり、いまは足の裏全体が接地するわけではなくなった。土踏まずが宙に浮いている感じは新鮮だ。

扁平足は疲れやすいと言われるけど、扁平足だから疲れやすいのではなく、かかと着地で走っていて足のバネが使えていないから疲れやすいのではないかと思う。扁平足は原因ではなく結果なのではないだろうか。

というわけで扁平足でお困りの方はフォアフットで走ってみると面白い経験ができるのでおすすめです。

| @登山/ランニング

三郡縦走

6 月に三郡縦走をやった。朝から電車を乗り継いで篠栗駅まで移動し、篠栗から若杉山・三郡山・宝満山を経て竈門神社まで歩く縦走コース。下山後は竈門神社からコミュニティバスまほろば号に乗って西鉄都府楼前・天神経由で帰宅した。 5 月にやった糸島四座縦走と累積獲得標高は同じくらい( 1634m )になったが、上り下りの回数が少なく、数カ所ある急登を登りきればあとは比較的なだらかなトレイルで気持ちの良いハイキングコースだった(篠栗から若杉山までの登りと宝満山からの下りはしんどい)。

三郡縦走と糸島四座縦走標高比較

篠栗は遠いところというイメージだったが思いのほか博多駅から近く、また住宅街も発展していて福岡のベッドタウンという感じ。実際、福岡市内の自分の家より博多駅までの所要時間は 10 分程度短いようだ。しかし歩いていくうちに田園風景が広がり始め、徐々に田舎の景色になっていった。

若杉山までの道

若杉山中腹の茶房わらび野の裏手を通り過ぎ、若杉キャンプ場を経て若杉山へ。若杉山の登山道には巨大な杉が多く、若杉山よりデカ杉山の方に改名すべきではないかと思った。

茶房わらび野裏手

でかい杉

若杉山のあとは少し下るが、縦走路っぽい雰囲気の道を歩く。砥石山からあとは品の良いトレイルといった感じでトレランマンもいれば中高年登山グループもいる賑やかな縦走路だった。

起伏の緩やかな縦走路 起伏の緩やかな縦走路

三郡山の登りがちょっとしんどいが、三郡山を過ぎて少し行ったところにある天の泉という湧き水が冷たくて最高に美味かった。水切れしていたのでここで補充し、あとは再びなだらかな道に戻ったが、日が傾いて虫が多くなり、頭巾山から仏頂山までの道はハエにたかられながら歩いた。

三郡山からの景色 天の泉の看板 仏頂山

宝満山には午後 4 時ごろ着。宝満山はいつも南側から登っていたので北側から登るルートは新鮮だった。山頂は人がまばらで、若杉山から歩いてきた道を眺めて感慨に耽りながらカロリーメイトを食べてコーヒーを飲んだ。

いつもと違う方向から見る景色 宝満山山頂で歩いてきた山並みを眺めながらコーヒー

下山は愛嶽山を通りたくて正面登山道ではなく行者道を通ることにしていたが分岐がわかりづらく、階段をしばらく下ったところで道間違いに気がつき、登り返しで体力を消耗した。宝満山は正面登山道の下りがきついとは言われるが、行者道もなかなかの急な下りでしんどかった。おまけにハエにたかられ続ける。もう自分は腐りかけているのだろうかと自問しながら愛嶽山と愛嶽神社を経由。ハエがあまりにもわずらわしいので小走りで駆け降りた。

愛嶽神社

バスの時間にまだだいぶ余裕がある時間に竈門神社着。手水で顔を洗わせてもらいしばし休憩。同僚の人たちは当然のように竈門神社から先太宰府駅までの舗装路を走るのだが、自分はそんな気力・体力・精神力はないのでバスの時間までレモンスカッシュを飲んで待った。

竈門神社 レモンスカッシュ

篠栗から若杉山までの舗装路歩きがとにかくしんどかった。縦走路の雰囲気は良いので、宝満山から登って若杉山まで歩き、来た道を往復するピストン縦走が良いのかもしれない。すずしくなったらまた行きたい。

2021-06-20 三郡縦走 / Hitoshi Nakashimaさんの愛嶽山宝満山若杉山(福岡県)の活動データ | YAMAP / ヤマップ