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武蔵ヶ丘バス亭

熊本から福岡(天神・博多)には通えます。

熊本出身で東京や関西で就職したものの、子育てや親のことが気になり熊本に帰りたい、しかし熊本には仕事がない…、というケースはあるのではないでしょうか。熊本でこれまでの経験が活かせ、収入ダウンとならない仕事を見つけるのは大変かもしれません。しかし福岡であれば選択肢が増えます。なので熊本に住みながら福岡の会社に就職して熊本から福岡に通えば良いのです。

熊本出身の方であれば熊本から福岡は遠いというイメージを持ってるかもしれません。しかし、実はそんなに離れてはいません。

いまは九州新幹線があるので優雅に新幹線通勤もできます(熊本から博多まで 40 分!)が、JR熊本駅は交通の便が悪いところにあり通勤では使いづらいですし、新幹線の通勤定期は月額 115,130 円します(通常の定期券代 + エクセルパス料金)。通勤手当は大体月額 2 ~ 3 万円が上限の会社が多いでしょうから、持ち出しが 9 万円程度になってしまってかなり厳しいです。やっぱり遠いじゃないかと思われたかも知れません。

しかしそこそこ短時間でしかも経済的に熊本から博多・天神へ通勤する方法はあります。高速バスのひのくに号です。ひのくに号なら新幹線のデメリットを解消できます。

  1. 定期券は 62000 円で新幹線の半額程度
    ひのくに号定期券 | 定期券 | 産交バスポータルサイト
  2. 熊本駅まで行かずとも、通町筋や味噌天神、県庁前などから乗車できる
    路線(バス停)のご案内|熊本⇔福岡(博多/天神)・福岡空港 高速ひのくに号|産交バスポータルサイト

定期券代は 62000 円と高額ですが、通勤手当が 30000 円出ると仮定するなら持ち出しは 32000 円で済みます。福岡でこれまでのキャリアを活かした専門性の高い仕事に就いて都会で働いていたときと同水準の収入を得ることができるならば、年間 38 万円の交通費はペイできるのではないでしょうか。

次に大きなメリットとしてあげられるのが交通の便の良さです。所要時間では新幹線に負けますが、最寄りのバス亭から 1 時間半程度で天神・博多へ通勤できるのは便利です。熊本の人口密集地である市中心部から北東部にバス亭が配置されているので、これらの地域に自宅がある場合、わざわざ熊本駅まで出ることなくバスに乗車して通勤できます。

熊本から福岡へ通勤することを前提に U ターンしてくるとして、熊本のどこに住むのが良いでしょうか。個人的におすすめしたいのは九州自動車道武蔵ヶ丘バス亭周辺です。熊本市中心部へは少し距離があり郊外の住宅街といった感じですが、熊本市の北東端にありバスの乗車時間が短くて済みます(博多まで 1 時間 15 分)。味噌天神などの中心部からバスに乗ると高速の IC に辿り着くまでに渋滞して時間がかかりますが、武蔵ヶ丘バス亭からならその次の西合志のあとは一足飛びに博多バスターミナルです(スーパーノンストップひのくに号の場合)。

武蔵ヶ丘周辺は近くに光の森というショッピングセンターがあり、住宅街でありながら商店や飲食店も多く暮らしやすいです。武蔵塚という JR 豊肥線の駅もあるため、いざとなったら JR で熊本駅まで行って新幹線で福岡や関西へ出ることもできます。そして九州自動車道の熊本 IC が近く、熊本のロードサイド商店街の中心地である東バイパスにも近いです。

また中心部から遠いと言っても 10km ありませんから、お子さんが中心部の高校に通ったとしても大した距離ではありません(クマタカまで 7.4km 、済々黌まで 6.8km 、北高まで 2.5km )。

さらに今後は隣町の菊陽町に TSMC の工場が建設されます。隣接する熊本市北東部のこのエリアは益々発展し、国際色豊かな街となるでしょう。お子さんへの教育にも適した環境となることが想定されますし、ゆくゆくは日本の首都になるかもしれません。

というわけで東京で消耗している熊本出身者の皆さんは熊本へ U ターンしつつ福岡へ通勤するというプランについて考えてみてください。自分が生まれ育った街で子どもを育てられるのは幸福感が強いと思います。僕はいま福岡で暮らしていますが、人生やり直せるなら熊本に住みつつ福岡へ通勤する暮らしを真剣に検討します。

| @旅行/散歩

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子どもがてっちゃんなので春の山口に引き続き SL を見る&撮るという目的で人吉に行った。自分が子どもの頃に阿蘇を走っていた SLあそBOY が老朽化のため立野の急勾配を上れなくなり、熊本と人吉の間を走る人吉号として余生を過ごしているのだった。

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朝早起きして福岡の家を出て 9 時半頃に熊本駅に到着し、駐車場に車を止めて熊本駅から SL に乗った。熊本駅では写真撮影コーナーがあって、乗務員の人にシャッターを押してもらって家族写真を撮ったりできる。カツアゲに怯えながら熊本駅近くの塾に通っていた中学生の頃が懐かしかった。

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SL 人吉号は SL やまぐち号よりも内装がしゃれてて綺麗だった。やまぐち号の車内は何となくすすけていて、乗車後に鼻をかむと黒い鼻くそが出てきたりしたけど、人吉号の車内は清潔かつモダンで冷房も効いており快適そのものだった。鼻くそが黒くなることもなかった。しかし人吉号は車内販売が充実しておらず、ちょっと何か食べたいと思っても飲み物と甘い物くらいしかなくてその点は不満だった。やまぐち号は乗務員の人が回ってきてスナック菓子や酒のつまみっぽいやつなど割と豊富に食べ物があった。

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熊本県出身ながら熊本駅以南に列車で出かけたことはほとんどなかったので、宇城や八代の平野部を走る列車の車窓は新鮮だった。緑の絨毯を SL で進む感じだった。

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人吉に着くまではよかったけど、人吉駅に着いて駅前の定食屋で適当に昼飯を食べ、予約しておいたレンタカー屋に駅まで迎えに来てもらってから雲行きが怪しくなってきた。レンタカー屋が宿から遠い、借りたレンタカーに USB ポートが付いていない、シガーソケットに付ける USB 充電器を忘れてきた、 Anker のモバイルバッテリーがすっからかん状態だったため iPhone の順電ができないことを嫁さんにとがめられ大げんかになり、撮影に行く途中で車を降りて別行動をとった。

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結局自分の iPhone も充電切れになりそうだったので、猛暑の中荷物とカメラを抱えて 2km くらい歩いてたどり着いたナフコで 2000 円もする怪しい USB 充電器を買って充電できそうなスポットを探し、近くのマクドナルドに入店してコンセントを確保し狂ったように充電しまくった。ゴミみたいな 3 時間だった。会社から課題図書として指定されていた『顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説』を読んでいた。わお。

SL 撮影から戻ってきた家族と合流し、レンタカーを返して宿に向かった。三連休でどこも混んでいるなか、三人で 1 万円ちょいで泊まれる格安の宿だった。いつか自分も元同僚の taketin さんのように一泊 2000 円の宿なのに 34000 円使うような豪遊をしてみたい。

この宿は場所はよいけど温泉は付いておらず、かわりに近隣の温泉の入浴券がもらえた。近くの球磨川沿いのあゆの里というホテルの温泉に入らせてもらうことにした。ここがすごく眺めがよくて、しかも 19 時までに入れば脱衣所で生ビールが無料で飲めるという謎のサービスも付いていた。最高すぎてここに泊まりたいと値段を調べてみたら一泊 30000 円くらいして到底庶民が泊まれるような宿ではなかった。

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人吉温泉 清流山水花 あゆの里

風呂から上がってから夕食をとる店を探したがなかなかよい店が見つからず、思い切って入った店は味はよかったが少々お高い店でげんなりした気持ちで宿に帰った。

翌朝、朝食付きプランにしていたので食堂に朝食を食べに行ったが食堂は狭くまたテーブルもセッティングされておらず少々待った。うまいのかまずいのかよく分からないまま食事を終えてデザートにスイカを食べたようとしたところ異臭がする。悪くなっていたようだった。つらい。

海の日の三連休で異常に暑かったが人吉まで来て観光しないわけにはいかないので街を歩いて回った。とても寂れた感じがしたが、なかなか味わいのある街並みだった。少し前までストリップ劇場があったらしいスカイビルというビルが何とも言えない雰囲気を放っていた。

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城下町の鍛冶屋町というところを歩いているとファイナルファンタジーとかに出てきそうな包丁屋があり嫁さんが包丁を買った。恐ろしくよく切れる包丁で「あぁ俺は多分この包丁で刺されて死ぬんだろうな」と思った。その先にはみそ・しょうゆ蔵があり、味噌と醤油も買った。中の方まで自由に見学できる蔵で真夏なのに中は涼しく不思議な感じがした。お茶と漬け物を出してもらって小休止した。

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その後タクシーで駅前まで移動して青井阿蘇神社にお参りし、 SL がターンテーブルで回転するところを見物しようとしたが時間をミスってそのシーンを見逃してしまう。これでまたアホみたいに怒られた。

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慌ただしくお土産を買い、弁当を買って再び熊本に戻る SL 人吉に乗ろうとするが、なんと時間が中途半端過ぎて駅弁が売り切れ状態であり、いなり寿司を二パックしか買えなかった。往路同様、人吉号の車内販売はしょぼしょぼなので結局家族全員ひもじい状態で熊本駅まで二時間堪えなければならなかった。途中の停車駅でサバ寿司の駅売りがありこれを買って食べたが 800 円もするのにちょびっとの量でひもじさに拍車がかかった。

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帰りも記念写真を撮ったり景色を眺めているうちに熊本駅に到着し、車に乗り換えて熊本ラーメン(黒亭)を食べてから福岡へ帰った。初めて金峰山の西側、有明海沿いを運転したが夕日がものすごく綺麗だった。道は狭いところがあるものの、迫力のある景色が見られてなかなかよいドライブコースだと思う。

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KPT

Keep

  • 出身県でも地元から遠い地方にはなかなか行かないので足を伸ばすことができてよかった。
  • 熊本は阿蘇以外にもいっぱいいい温泉地ある。

Problem

  • 予定がぐだぐだ
    前回の山口旅行のときは家庭内 Kibela を活用して綿密にスケジュールを組でいたが、前回とは違って転職したばかりで慣れないこともあり事前に十分な計画を練ることができなかった。若かったり子どもがいなかったりなら場当たり的な旅行でも面白いかもしれないけど、子連れだとそれなりに事前調査してから行かないとばたばたになってしまう。

  • 酒が飲めない
    途中まで車で行って列車に乗るタイプの旅行は運転をしないといけないので列車の中で酒が飲めないのがつらい。山口のときも今回も、嫁さんだけ列車の中でうまそうにビールを飲んでいて気が狂いそうになった。

Try

  • 旅行前はきちんと計画を練る。
  • Anker のモバイルバッテリーは前日寝る前に確実に充電しておく。
  • レンタカーに乗るときはシガーソケットから充電するやつを忘れない。

このどうしようもないチラシの裏のような日記は旅行 Advent Calendar 2017 - Adventar 8 日目の記事( 1 日遅れで書いています、すみません)でした。 9 日目は nayo74 さんです。