ソフトウェアエンジニアからプロダクトマネージャーにジョブチェンジするにあたり、社内説明するために作った資料を公開します。プロダクトマネージャーという職種はプロダクトマネジメントについて書いてある本(シリコンバレーの PM が書いたもの)でも「定義は会社や組織によって異なる」とあるので、自分の会社でも役割を明確にしておく方がやりやすいだろうと思って作りました。プログラマー/エンジニアは How
にフォーカスするけど、プロダクトマネージャーは What
にフォーカスする職業だなぁと最近は思っています。
以下は HTML バージョン
プロダクトマネージャーの役割
ソフトウェアを継続的に企画・製造してユーザーのニーズを満たし、ビジネス上の成功を実現する
ビジネス上の成功とは何か?
Product/Market Fit
※図は Dan Olsen のスライドから引用
Product/Market Fit とは何か?
良い市場を見つけ、市場の要求を満たすプロダクトを作る
なぜ Product/Market Fit が重要か?
すでにある製品を買ってくれる相手を探すより、市場に存在する問題を解決する製品を作る方が簡単だから
なぜプロダクトマネージャーが必要か?
- Market Driven な製品開発
Market Driven でプロダクトを作っている会社の方が 31% 儲かりやすい - 組織のゴールが明確になり、プロダクトのリリースと収益化が迅速化される
(良い) プロダクトマネージャーは何をするのか
- 何が作る価値があるものか、何がそうでないかを明らかにする
- すでに市場(ユーザー)で価値の検証が済んでいるものだけを作る
エンジニア・デザイナーとどう違うのか
- エンジニア・デザイナーは解決空間を担当
- プロダクトマネージャーは問題空間を担当する
具体的な役割
- ユーザーヒアリング
- 解決すべき課題の定義
すでに存在する問題だけではなく、ユーザー自身も気づいていない問題も定義する - 作るものの定義
機能要件、スコープ - 成功の定義とメトリクスの計測
※図は Making It Right から引用
プロダクトマネージャーが扱うデータについて
- データ分析チームとは異なり、ありのままの現実を調べる
線形解析とか難しい統計とか機械学習などは担当しません
まとめ
- Product/Market Fit がミッション( Objective )です
- どうやったら Product/Market Fit したかを含め、成功そのものを定義します
- 成功するプロダクトを作ることに注力します( Engineering からは身を引きます)