特に興味深かった箇所は以下で、自分も 2008 年頃、実家に住んでて周りにインターネットのことを話せる友だちはほとんどいなかったけど、 Twitter 越しにインターネットユーザーと交流することができて孤独を癒やされていた気がする。
このステータスは、その場にいない人々を結びつけるのに役立つ。どんな音楽を聴いているか、いまどこにいるかということを、共有するだけではない。人々を結びつけ、孤独感を癒すことが重要なのだ。パソコンの画面を見つめているときに、どんな世代でも味わう感情を、消し去ることができる。ノア、ジャック、ビズ、エブは、そういう感情を味わいながら成長し、パソコンのモニターに安らぎを求めた。結婚生活と会社がだめになりつつあるとき、ノアはその感情を毎夜味わっている。孤独感を。
エブがブロガーに熱中した原動力も、そういう感情だった。アパートメントに独りでじっと座り、孤独で、友だちもなく、キーボードを通じて世界とつながっていた。何年も前にビズが母親の家の地下室でブログをはじめた理由もおなじだ。ジャックもおなじ理由から、セントルイスにいるころにライブジャーナルのアカウントを取り、掲示板をうろついて結びつきを求めている人々とやりとりするために、コーヒーショップで何時間も粘った。ステータスという構想は、そういったことすべての解毒剤になり、孤独感を癒せるかもしれない、とノアは考えた。
— ニック・ビルトン. ツイッター創業物語 金と権力、友情、そして裏切り (Japanese Edition) (Kindle Locations 1017-1026). Kindle Edition.
ただその後、 Evan Williams が CEO になって Twitter はステータス共有(投稿欄のプレースホルダーは "What are you doing?" )から情報発信メディア(投稿欄のプレースホルダーは "What's happening?" )への変革を図った。個人のステータスではなく、その人の周囲の状況を伝えて欲しいということだ。確かに 2010 年くらいから Twitter の様子が変わったように思う。東日本大震災のあとは日本の Twitter もニュース寄りになっていって、 2008 年頃のジャンプ放送局のような雰囲気はなくなってしまった。
Twitter はビジネスとしては成功したが、創業者たちはお互いの人間関係を悪化させ、大事な友人を失いながら莫大な富を手にした。最終章に出てくる、ビズ・ストーンが貧乏だった時代のエピソードがとても心温まる。この部分だけでも読んで良かったと思った。
@shikak 『ツイッター創業物語』という本の最後の方に、ツイッター創業期の頃、あまりにも金がなく腹を空かせていたビズ・ストーンが貯金箱に溜めていた小銭を持って嫁さんと街に行き、両替機で両替したあとスーパーで豪遊する話が書いてあって感動的ですのでよろしければ読んでみてください。
— morygonzalez (@morygonzalez) September 19, 2019
Noah Glass 、 Twitter の最初期を支えた人物だと思うけど会社を追い出されて Twitter 社の歴史からもいなかったことにされ、ひたすら可哀想。おまけに Noah の Twitter アカウントは「不審なアカウントです」と表示されたりする。