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 イッセー尾形主演の怪作『太陽』を鑑賞。うーん、これはどうひいき目に見ても星ひとつですね。率直に申し上げて面白くなかったです。 監督はアレクサンドル・ソクーロフというロシア人で、ほとんど日本語で...

 イッセー尾形主演の怪作『太陽』を鑑賞。うーん、これはどうひいき目に見ても星ひとつですね。率直に申し上げて面白くなかったです。

 監督はアレクサンドル・ソクーロフというロシア人で、ほとんど日本語で物語は進んでいくけどロシア映画なんですよね。このソクーロフ監督はほかにヒトラーとスターリンの映画も撮っており、これが20世紀を代表する独裁者映画の三作目らしいです。日本じゃ皇室を扱う映画はタブーな雰囲気が強いですし、確かに外国人じゃないと作れない映画かも知れません。

 終戦前後の昭和天皇の心理を描いているんですが、昭和天皇ってこんな変なおじさんだったの? ていう描かれ方。映画を見た右翼に命を狙われる可能性があるので日本人の俳優がなかなか出たがらなかったなかイッセー尾形が役を引き受けたらしいですが、右翼じゃなくてもちょっと良い気持ちはしませんね。昭和天皇そのものはともかくとして、そんな変な人を神としてあがめ奉る日本人もバカみたいなんです。

 イッセー尾形はちょっと空回り気味な印象を受けました。『ヒトラー 〜最期の12日間〜』でみんなのイメージに忠実にヒトラーを演じたブルーノ・ガンツに比べると、奇をてらっただけなような感じがして。口癖や仕草も真似したところなんでしょうけど、やたら口をパクパクさせ、「あっ、そう」を連呼する変なおじさんにしか見えませんでした。

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 熊本は西日本なので『たかじんのそこまで言って委員会』が見られます。おかげで日曜日はうかうか外出できないのですが、この番組を見ることができない東京人は可哀想だと思います。TVタックルと重なる印象...

 熊本は西日本なので『たかじんのそこまで言って委員会』が見られます。おかげで日曜日はうかうか外出できないのですが、この番組を見ることができない東京人は可哀想だと思います。TVタックルと重なる印象があるけど、90分番組の『そこまで言って委員会』の方がサービス精神旺盛で出演者の発言も直接的です。

 『そこまで言って委員会』はなぜ面白いのでしょうか。関西でつくられているからかでしょうか? そうではないと思います。昨年二月、関西の親戚宅に滞在していたときによく関西のローカル情報番組を見ましたが、正直あのテンションについて行けませんでした。関西ローカル芸人が跳梁跋扈し、徹頭徹尾週刊誌などからの芸能ネタ。眼前で内輪ネタを繰り広げられているようで良い気持ちがしなかったです。なぜそんな下らないことを公共の電波を使って放送しなければならないのか、とすら思いました。

 それら一般の関西ローカル番組と違って、『そこまで言って委員会』は主に取り扱う内容が時事ネタだから馴染みやすいのかも知れないです。関西内輪ネタではないから他地域の人も親しみやすい。加えてキャストのバランスがよいのではないでしょうか。関西ローカル芸人に支配されず、三宅センセイや宮崎哲弥、田嶋陽子など関東圏から出演者を招いています。これが良いと思います。彼らが中和剤になって、関西圏以外の住民が見ても楽しめるのではないだろうかと愚考する次第です。

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 DVDで鑑賞。イケてる青春映画。フランス人の主人公クサヴィエが、就職で有利になるようにとスペインに留学する。バルセロナでの一年間を描いた映画。僕は留学経験はないが、留学って楽しいのだろうなぁと...

 DVDで鑑賞。イケてる青春映画。フランス人の主人公クサヴィエが、就職で有利になるようにとスペインに留学する。バルセロナでの一年間を描いた映画。僕は留学経験はないが、留学って楽しいのだろうなぁと見ながら思った。

 以前映画館で予告編を見たときには、主人公が沢山いるタイプのドタバタ青春群像映画かと思っていたが、実際には核となるフランス人の主人公がいて、彼を中心にルームメイトであるドイツ人(男)、イングランド人(女)、ベルギー人(女)、イタリア人(男)、デンマーク人(男)、スペイン人(女)が絡んでくるという構成である。ドタバタ劇には変わりなかったが、主人公がルーメイトと出来ちゃったりする映画ではなくて、フランス人の青年が異国の地で経験する恋や別れがテーマである。

 都会っ子ぶったパリジャンも、スペインに来てみればアウトサイダー。しかし主人公クサヴィエはスペインの街にも馴染み、スペインで知り合ったフランス人女性の「バルセロナって汚い」という言葉に食ってかかる。「パリだって汚い」と彼は反論する。スペインに来て彼は成長するのである。

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 9・11でハイジャックされ、唯一、目標に突撃できなかった飛行機、ユナイテッド93便。アメリカ軍による撃墜説もまことしやかにささやかれているが、一体機内で何が起こっていたのか? 乗客が機内電話な...

 9・11でハイジャックされ、唯一、目標に突撃できなかった飛行機、ユナイテッド93便。アメリカ軍による撃墜説もまことしやかにささやかれているが、一体機内で何が起こっていたのか? 乗客が機内電話などで遺族に伝え残した情報では、ハイジャックされた機内で乗客たちはテロリスト犯と対峙し、抵抗を試みたという。墜落までの流れをリアルに描いた作品。

 良かった。悲劇に向かうアメリカ映画。事実を基にしているのでハッピーエンドにできるわけがないのだが。

 イスラム教徒のテロリストたちの描き方もフェアで良かった。アメリカ人は字幕嫌いだから映画に登場する外国人にも英語を話させると良く聞くが、テロリストたちはちゃんとアラビア語を喋っていたし、イスラムをバカにするわけでもなく、冷静かつ中立的な描き方だったと思う。

 残念だったのは、管制室の映像がやたら多くて、予備知識がない人には少し理解が難しいこと。9・11マニアならすんなりと話の展開について行けるのかも知れないが、一般の日本人には難しい。また、軍が戦闘機を緊急発進させたりするのだが、決してF-16そのものが画面に登場することはなく、観客はスクランブルを想像しなければならない。これは結構ストレスを感じた。管制室や軍の司令室のシーンばかりでなく、旅客機に指示を出したり、戦闘機を離陸させたりするのなら、ちょっとだけでも良いので飛行機が飛んでいるシーンを見せてくれないと、真実味というか、物語にリアリティーを感じられない。迫力のある構成だっただけに、その点が残念であった。あまり制作資金がなかったのかな。

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 熊本で上映中に見逃してしまった映画『メゾン・ド・ヒミコ』を鑑賞。様々なサイトでのユーザーレビューで評価が高かったので期待して見たが、期待を裏切りはしなかった。傑作ではないが、新しい試みで良いと...

 熊本で上映中に見逃してしまった映画『メゾン・ド・ヒミコ』を鑑賞。様々なサイトでのユーザーレビューで評価が高かったので期待して見たが、期待を裏切りはしなかった。傑作ではないが、新しい試みで良いと思う。ただ、ちょっと前衛映画的なわけの分からなさがあるので、単純明快な映画を求めている人にはオススメできないですね。

 卑弥呼というゲイのオッサンを取り巻く人々の話。主人公はオダギリジョーが演じる春彦と柴咲コウが演じる沙織。春彦は卑弥呼の愛人で、沙織は卑弥呼が普通に男をやってたときの娘。卑弥呼ががんで余命宣告され、春彦は愛する卑弥呼のため人生最後のときを実の娘と過ごさせようと沙織を卑弥呼の元に連れてくる。

 舞台はゲイのための老人ホーム。卑弥呼はもともと銀座でゲイバーをやってたんだけど、そこをたたんで神奈川にゲイのための老人ホームをつくった。そこにいろんなゲイのオッサンが集っているわけですね。卑弥呼は病気で最早ホームを切り盛りできないので、春彦が仕切っている。

 ゲイの人生の寂しさを描いている点が良いですね。ゲイとして生きるということはある意味もの凄くわがままなことで、年とったときが困るんですね。特定のパートナーがいれば良いんだろうけど、映画に出てくるゲイの人たちは特定の人と付き合うわけじゃなく、自由恋愛を楽しんでるみたい。でも年とってぼけたり寝たきりになったらどうするのか? 価値観が多様化する今日、近い将来ゲイの人たちが頭を抱えそうな問題がリアルに提示されるわけですね。

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