| @雑談

AERA 2006年11月6日号 AERAから。高度成長期の団塊サラリーマンの Their Sweet Home だった大都市郊外の団地群が酷いことになっているらしい。住民は高齢化し、団地内の商店街や公園に人影はまばら。ある程度の資産を持つ富裕層は駅前の高層マンションに移り住んだりするものだから、空き部屋に低所得の外国人労働者が越してきてスラム街化することも考えられないことじゃないみたい。さらに一部の集合住宅は不景気で寿命30年といわれる団地の建て替えが進まず、多くの建物が安全上の問題を抱えたまま。主たる住民たちは団塊世代で退職し始めているので、そうなると自治体の税収は途絶えるわ福祉にかかる予算は増えるわで、かえって地方よりも大都市郊外の方がアブナイんだそうな。

 しかも「郊外病」は埼玉や千葉の団地群だけの問題じゃないらしい。住みたい沿線ランキングトップを同じ東急の東横線沿線と争う田園都市線沿線でも老人ホームが激増し、乳母車を押してのぼるお年寄りたちであふれる。そんな光景も絵空事ではない そうだ。

 個人的に興味深かったのが、高齢化に先手を打つ東急の取り組み。築10年以上の中古住宅を買い取り、リフォームして新たに若い世代に販売しているらしい。これは田園調布の事例を教訓にしたもののようだ。

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| @雑談

 報道によると、世間を騒がせている世界史などの未履修がないのは熊本県だけらしい。

 くまにちコムの記事によると、調査は県の私学文書課が電話で問い合わせただけらしい。これだといくらでも嘘がつけるんじゃないか。県立高校の実態調査も信じられない。現教育委員に教員出身者がいるようだし(柿塚純男教育長時事通信社「官庁速報ヘッドライン」 | melma!)、果たしてどこまで中立的な調査が出来たのやら。

 そもそも熊本を除く46都道府県で未履修が判明しているのに、熊本県だけ問題が存在していないという状況自体が疑わしい。そんなことあり得るのか? 熊本県も他県と似たようなやり方で教員を採用し就業させているはずで、それなのに熊本だけ未履修が存在しないのだとしたら、それはもうほとんど奇跡だ。

 ちなみに私立文系専願だった僕は高校時代、数学の授業中に散々内職をやっていたので未履修問題自体に対して非難めいたことは言えません :-P

内容を大幅に改訂しました(2006-11-02T14:57:46)

| @映画/ドラマ/テレビ

 昨夜のTVタックルで、農政改革についてやっていた。農協の抱える問題点が分かりやすく説明されていた。それにしても民主党の農水官僚上がりの議員の偏った考え方は何だろうか。農家擁護、農協擁護の嵐。あれじゃあ民主党が政権を取るのはまだまだ先だ。エコノミストの松原何某という人は胡散臭いから僕は好きじゃないのだが、「自給率を100%にするなんて、そんな社会主義の計画経済みたいなことが出来るはずがない」という彼の意見には大いに賛成だ。

さすがの小泉さんでも実現できなかった農政・農協改革

 番組中の回想VTRによると、小泉前首相は持論の郵政改革を実現するために農政族に譲歩したようだ。しかし郵政改革よりも農政改革の方を先にやってほしかった。人の意見を聞く耳を持たず、ごり押しで自分のやりたいようにやる半独裁的宰相の小泉さんでなければ、郵政改革は実現できなかったであろう。だからこそ小泉さんには農業改革の方を優先して取り組んで欲しかった。安倍さんじゃちょっと心許ない。

 TVタックルを見る限り、農協および農業の抱える問題というのは、立花隆の『農協』が書かれたときからほとんど変わっていない。20数年間、一切の変化から遮られ、農家・農協は守られ続けてきたのだ。これはひとえに一票の格差が大きく寄与していると考える。すなわち、都市部と地方で当落を決定する力に五倍も差があれば、センセイたちとしても地方の有権者、すなわち農民・農協におべっかを使うのが一番効率的なのだ。それで農家優遇の政策がとられ続ける。熊本の恥部、M岡先生なんてその最たるものだ。なんと今回入閣してしまわれた。お尻の穴を全国民の前にさらしているようでまっこと恥ずかしい。

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| @雑談

 SRさんの「ガード下での停車」の 中公新書1646「人口減少社会の設計」 松谷明彦・藤正巌著 にコメントしようとしたのだけど、本文が長すぎて弾かれたのでトラックバックを。

また、本書は人口減少社会においての理想を穏やかで賑やかな地方都市に見出していますが、その前提としての人口の極の分散化・・東京湾・大阪湾・伊勢湾への集中の内陸部への緩和・・の予測は、むしろ逆の方向に動いているという気がしてなりません。2006年10月現在においては、東京、特に都心への回帰が鮮明であり、地方においても県庁所在地や主要な都市への集中が顕著となっています。成長を続けしかし穏やかでない都市部と、穏やかというより衰退していく地方のギャップは埋めがたいように思われます。

「穏やかで活気のある地方都市で、実質所得の向上をもとに余暇を楽しむ」という本書の理想とするところは、自分の理想にもかなり近いのですが、結局実現する事はできないのでしょうか。自分は明日もギスギスした東京で営業せねばなりません。

 たった三日間しか居ませんでしたが、ドイツのハイデルベルク市は良いところでした。

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| @技術/プログラミング

PHP 5.1.6

 僕の 2ch Viewer は p2 拡張パック の BigO なんですけど、こちらはもう開発がストップしててレガシー化しているので、ちょっと ASAP を試してみようと思ってインストールしてみました。そしたら PHP のバージョンを 4.3.3 以降にせよという警告メッセージが表示される。Mac OS X にデフォルトで入ってる PHP のバージョンは確か 4.1 なので(PHP 4.3.1 がプリインストールされているみたいです。スミマセン)、一丁 PHP のバージョンアップにチャレンジしてみることにしました。

 古いバージョンの p2 を使っていて最近バージョンアップしたら PHP のアップデートを求められ、PHP をアップデートしたらその後 Apache が起動しなくなったという人は参考にしてみて下さい。

 コマンドラインを使ってインストールするのは難しいので、Mac OS X + Database を参考に、Marc Liyanage - Software - Mac OS X Packages - PHP からインストールパッケージをダウンロードしました。これが劇簡単。普通のアプリをインスコするのと変わらない。素人にもお勧めできます。

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| @雑談

 今日の地元紙に、高校学区再編問題について読者の声が寄せられていた。熊本市民や一部の郡部住民、教師の間では相変わらず学区拡大反対の声が根強いが、郡部出身で学区外5%枠を不満に思う人の意見も掲載されていた。26歳の男性は学区制さえなければ、熊本市内のトップ校にも行けた自信がある。このような出身地差別は早く廃止すべきと述べる。また八代市在住の母親は、これまでの報道に対して、熊本市に住む人たちの保身のための意見ばかり強調されていると述べている。僕と同じことを考えている人もいたのだ。

 熊本市の受験生をもつ母親たちの声は、「郡部から田舎者がやってくると受験が厳しくなる。勉強時間が延びて子供が可哀想だ」という愚にもつかない意見ばかりだ。いまでこそ学区外枠は6.5%に拡大され、今後は20%まで大幅拡大されることが決定しているが、郡部から熊本市内のトップ校を受験しようと思えばかなりの努力を強いられてきたのである。僕を含め郡部から熊本市内の高校に進学した連中は、列車で往復二時間強かけて塾まで通うのが普通。近所にろくな本屋もなく、参考書を買うのも一苦労である。これらの労力に比べれば、学区外枠が拡大されることで生じる熊本市民の負担など微々たるものだ。

 もう一点、熊本市民や高校教師(彼らもたいてい熊本市出身で、熊本高校、済々黌高校のトップ校が母校である)らの学区拡大の反対の弁として、「郡部から優秀な人材が逃げたら郡部のためにもならない」というのがある。しかしこれも笑止千万。優秀な人間が郡部にとどまったところでろくな働き口がないのである。せっかく優秀な人材がいるのなら、郡部のみならず、県、国レベルで活躍してもらった方が効率的じゃないか。何を阿呆なことを言うのか。彼らの頭の中には結局保身しかないのである。

過去の関連記事

| @映画/ドラマ/テレビ

 ここのところ見た映画のすべての感想を書いていない。DVDで鑑賞した旧作の感想をすべて書いても閲覧者にとって情報価値は高くないし、感想を書くのは劇場で鑑賞したもの、DVDで見たもののなかで特に気に入ったものだけにしようかと思います。

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 そういうわけでDVDで鑑賞したサイドウェイ。これはなかなか面白かった。主人公マイルスはカリフォルニアに住む小説家志望のワインマニアで、一週間後に結婚を控えた親友のジャックと、古いSAABのコンパチブルでワイナリーめぐり&ゴルフ三昧の旅に出る。小説を書き上げたばかりのマイルスはワインをたらふく飲み、ゴルフに興じるだけで充分だったのだが、ジャックは俳優らしく女を口説かずにはいられない。ビバリーヒルズ青春白書でもそういうエピソードがあったけど、アメリカでは誰かが結婚する前に男たちが集まって独身最後の思い出にスケベパーティーをやったりするみたいである。ジャックは結婚前にセックスをやりだめしておきたかったのだ。

 二人でマイルス行きつけのレストランを訪れたとき、そこでマイルスが密かに思いを寄せるウェイトレスのマヤの存在をジャックは知る。「お前も彼女に声をかけろよ。気になるんだろ?」ジャックはマイルスをけしかける。仕事を終え、レストランのバーでくつろぐマイルスとジャックに遭遇したマヤは、「あなたたち今夜予定あるの?」と声をかけるのだが、前妻との離婚で恋に臆病になっているマイルスは、「疲れたからモーテルに戻ってもう寝るんだ」と、折角の彼女の誘いを断る。ダメ男なんである :-!

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