| @Mac/iPhone

やっぱりタスクをiPhoneから参照したい

いまでもThe Hit ListがMacでは一番好きなタスク管理ソフトだけど、iPhoneアプリがないのがさすがに不満になってきた。朝礼で予定を報告するときとかにタスクリストが見られないのが不便。iPhoneアプリがあればこういうことが可能になる。

The Hit ListのタスクはiCalのTo Doと同期できる。しかしiPhoneのカレンダーはiCalのTo Doの同期に対応してないし、そもそもiPhoneのカレンダーはできがあまりよくない。

2Do

iPhoneのタスク管理ソフトで2Doっていうのがある。これはUIがThe Hit Listに似ててなかなかよさげ。しかもMacのiCalと同期する機能がある(iCalのTo Doと同期できる)従ってiCalを介してThe Hit Listと2Doを同期できるわけだ。

しかしこのやり方には致命的な欠陥がある。The Hit ListはタスクをiCalのTo Doと同期するときに、入れ子になっているタスクの処理がへんてこりんになる。例えば、

タスクA -> タスクB -> タスクC

みたいな構造のタスクがあったとする。この階層構造を保持したまま同期されることを期待するけど、このアイテムがiCalのTo Doになったときは

タスクA:タスクC

みたいな表記になる。これは不便きわまりない。

というわけでせっかく買ったものの2Doには30分くらいで見切りを付けて(Lite版は無料だけどSync機能が使えない)、そして一年以上愛用してきたThe Hit Listも見限って、今後はTaskPaperを使ってみようかと思っている。

iPhone版のTaskPaperについては筆を改めます。

| @Mac/iPhone

プログラミングっぽいネタだけどMacの話なのでこっちに書きます。

僕はちゃんとしたプログラミングの勉強をしたことがないので、いつも行き当たりばったりでサイト作り始めます。でもさすがにこういうのの非効率性が分かってきたので、最初に必要なデータベースのテーブル数くらいを大まかに決めることにしました。そんでそのイメージ図みたいのを描くのにMindNodeというアプリケーションを使ってみた。

MindNodeはマインドマップを描くためのソフトです。マインドマップの描き方とか知らないし、キャンペーンかなんかで安かったのでとりあえず買っておいたソフトですが、思いの外良い感じに描けました。

そんでこれをThe Hit Listでアウトライン風に書き下してみた。

開発の初期段階でやることが視覚化できてとっても良いと思いました。

それにしてもThe Hit ListはiPhoneアプリ出なさそうですね。Google Groups のユーザーフォーラムでは「出す出す詐欺」の作者にみんなあきれ果ててThingsに戻ったり別のソフトを物色してるみたい。

The Hit List自体はとてもUIも機能もとても良くできているだけに大変残念ですね。

| @散財

iPhoneはSkypeが使えて便利なのは皆さんご存じの通りだと思います。いままでSkypeつったらパソコンの前に座っていなきゃいけなかったけど、iPhoneでSkypeできたら普通に携帯で電話するみたいにふとんに寝っ転がって話とかできて便利です。また自室はSoftBank携帯の電波の入りが悪いのでWi-Fi経由で話ができるSkype(Skypeout)はその点でも便利です。

そういうわけで昨夜Skypeoutで話してたんですけど、通話料金は1分3円くらいなはずなのに1000円近く残ってたクレジットが一瞬でなくなってしまった! どういうことかなと思ってびっくりしたんですけど、こういうことでした。

Skypeout

NTTの固定電話とIP電話だったらIP電話の方が安いだろうと050の番号にかけてたんだけど、よくよく見てみるとSkypeoutのIP電話向け通話料は携帯向けと同じ! ぎゃふん。

そういうわけなので、よい子の皆さんはSkypeで遠くに住んでるお友達や家族と話すときは固定電話にかけましょう。間違っても050のIP電話にかけてはダメです。

| @散財

ゼンハイザーのヘッドフォン(HD 238)を買ったのでご報告いたします。

ヨドバシカメラで9800円でしたが、Amazonだと7800円! 安い!買った後に気づいた! 悔しい! でもわりと気に入ってます。

特徴ですが、

  1. 音が誇張されてない(低音高音とも)
  2. つけていて楽(耳が痛くならない)
  3. 小さくて身につけやすい(ケーブルが細いのはちぎれそうになり心配だけど)

などが挙げられます。

難点としては音漏れすること。かなり控えめな音量で聞いていても音漏れします。しかし音抜けの良さがこの製品の売りらしく、密閉型タイプのHD 228とも聞き比べてみましたが、全然音が違います。密閉型タイプは音がこもっているようにもこもこしているし、装着していて圧迫感があります。やたら低音が響く印象を持ちました。

対してHD 238は音の聞こえ方が自然です。据え付け型のスピーカーで聞くのに近い聞こえ方をします。もこもこしてたりやたら低音が強かったり高音が耳をつんざいたりしません。

僕は音楽はなんでも聞くので、こういう余計な音の誇張がされていないヘッドフォンはとても良いと思います。オススメです。

ところで、ヨドバシカメラで接客してくれたお姉さんが博識かつ自分の好みをハキハキと言う人でとても好感が持てました。最初はAppleのMA850G/A (マイクとコントローラー付のiPhoneでも使えるカナル型イヤフォン)を買おうと思ってたのですが、このお姉さんが「うーん、これは…」と別の製品を進めてくれて、さらに「同じ金額出すならイヤフォンよりもヘッドフォンの方が…」とヘッドフォンを買うことになりました。

人によって感じ方は異なるでしょうが、お店の人が自分の好みをはっきり話してくれると僕は信頼できると感じてしまいます。あまり良くない製品のことを適当にお茶を濁したように解説されるよりも、ぶっちゃけトークをしてくれた方が参考になります。電気屋で店員さんがこんくらい博識だとAmazonばっかじゃなくてたまには店で買おうかなって気になりますね。

| @読書

学生の頃に買って積ん読になっていた本を引っ張り出して読みました。いわゆる「京大式カード」の本。40年前の本ですがおもしろかったです。

発見の手帳

著者の梅棹先生は高校生の頃にレオナルド・ダ・ヴィンチについての小説を読んでダ・ヴィンチがメモ魔だったことを知り、それに感銘を受けて『発見の手帳』を綴ることにしたんだそう。それが発展して有名な「京大式カード」に進化したらしいです。

僕自身はそういうノートを綴ったことはないけど、そういうの必要だなと思ったことは何度かあります。大学受験で小論文の勉強をしてた頃とか。電車に乗ってるときとか道を歩いているときとかにぽっと何かが思い浮かぶことがある。これは後から早速文章化しようと思っていても、いざ紙と鉛筆がある机の前に座るとさっきのアイディアは忘れてしまっている。こういう経験みなさんないですか? 自分の記憶ほどあてにならないものはないわけです。

いまはこういう突然のひらめきのうちのおもしろネタとかはTwitterにポストしてますが、Evernoteにどんどん放り投げていくのなんか良さそうですね。

理想の手帳はモレスキン

梅棹先生が理想としてあげているノートの特徴がモレスキンそのもので大変興味深かったです。

 大学ノートではポケットにはいらないから、やはりちいさな手帳ということになる。しかしこれは単なるメモではなく、小論文をかくものである。その点では、型がおおきいほうがいい。いろいろなのをためしてみたのだが、相反する二つの要求を満足させるために、けっきょく、新書版のたけをすこしみかくしたくらいのおおきさでおちついた。

 もうひとつ、机がなくてもかけるという条件をみたすために、表紙には、おもいきってあついボール紙をつかったほうがよい。そうしておけば、ページをひらいて、左手でささえて、たったままでもかける。かなり長期にもちあるくものだから、製本はよほどしっかりしている必要がある。なかの紙には、横線があればよく、日づけそのほか、よけいな印刷はいっさい不要である。市販の手帳には、なかなかいいものがないので、注文で気にいったものをたくさんつくらせて、グループでわけたこともあった。

梅棹先生はシャレオツさとか画家や文豪が使っていたからということよりも、実用性とか経済的な合理性を重視されてる。モレスキンはメモ帳として使うには高すぎるのは確かです。小さいやつでも1,890円する。引用部の後ろのほうにありますが、結局注文で大量に自分が気に入った型のノートを作らせるのがよいらしい。一度に大量生産するのが一番安上がりだということです。

また既製品はメーカーの事情で製品ラインナップが変更されて気に入ったものが仕様変更されたりなくなったりする。特注品を一度に大量発注してストックしておけば、この手の問題も解消できると梅棹先生は説いておられます。確かにモレスキンも一旦会社が倒産して絶版になってましたもんね。

富豪的ページングのすすめ

『発見の手帳』の具体的な使い方として、1ページ1項目の原則を挙げておられます。僕は生来の貧乏性が災いしてか、学生時代のノートとか結構けちけちとっており、これが著しく情報の検索性を低下させたと思い反省しています。先生は高校時代から授業の板書などは片面だけにとるようにしたそうです。右側にノートをとり、左側は空けておくという使い方だそう。そうすると左に自分の考えを書き込めるというわけですね。確かに学生の頃、頭が良い人のノートとかを借りたときとかは、片面だけ使う使い方ではないにせよ、スペースを十分にとって見やすいレイアウトでした。

あと索引をつくり検索性を上げるようにということを説いておられますが、今日においては発見の手帳的役割を担うのはEvernoteでしょうから、1ページ1項目の原則も索引を作る原則も現代人は簡単に満たせてしまうわけですね。これは非常に素晴らしいことだと思います。

書くことについて

本書では情報の整理術の他に、書くことについても梅棹先生の慧眼が光ります。海外の人々と手紙をやりとりするときは言語はまちまちでも決まった体裁があり、非常にやりとりがしやすいが、日本人の手紙には決まった体裁がなく、日付や署名を入れる場所や、入れるか入れない自体が各人でまちまちであったりする。そもそもきちんとした手紙のフォーマットを学校で教えないから日本人は手紙を書けなくなってのではないかと嘆いています。当時の統計で日本人は電話機一台あたりの通話回数が世界一だったそうです。

なぜ日本人は手紙を書けなくなったのか。内容重視の考え方が良くないのではないかと梅棹先生は考えておられます。形式よりも内容を重視すべきという思想が、手紙の形式を否定した。その結果「まったく無内容でも、手紙をだすこと自体に意味があるというような手紙さえ」出せなくなってしまったと。

ブログ、ひいてはなぜTwitterが流行ったかといえば単純だったからだと僕は思います。ブログは最低タイトルと本文さえ書けばパブリッシュできます。Twitterにいたっては本文140字のみ。考えようによればこれらは非常に制限が厳しく、Twitterやブログツールが求める型に従わないと文章のアップロードができないと言えます。しかしその反面、非常に気軽に書くことができるわけですね。本文さえ書けばよく、デコレーションとかその辺のことはいっさい気にする必要がない。形式などに制限があった方が気軽に書けることもあるのです。

文章の形式とかはもっと学校でしっかり教えていいと思いますね。似たようなことを過去に書きましたが(文章の書き方について)、小論文の書き方とか実はある程度体裁があります。そういうのさえ知っていれば、文才がない人でも誰でもちょっとした文章は書ける。日本の国語教育は名文に触れることとかばかり重視してるから文章を書くことが苦手な人を量産してるんだと思うんですよね。

日本語との格闘

興味深かったのが梅棹先生のタイプライターとの格闘の歴史です。先生はタイプライターで文章が書ける欧米人の環境がうらやましくて仕方なかったらしく、一時期はローマ字で手紙を書いたりしていたそうです。

その後いち早くカナモジ・タイプライター(和文タイプライターとは異なる)を導入したりもしたそう。日本語をローマ字で綴ろうという運動が戦前にあったとかいう話は聞いたことがありましたが、正直ピンと来ませんでした。しかしこの本を読んで、ワープロやパソコンが普及する前の時代の日本人は、タイプライターが使えなかったので基本的に文章は手書きしていたわけです(和文タイプライターは高価だし手書きより早くはタイプできなかったようです)。これはいまから考えると地獄そのもの。推敲していて文章の並びを換えたいときは書き直しです。いまなら気が狂いそう。

加えてEメールなら当たり前に取れる送信メールのコピーが、手紙の場合は取れない。当時はコピー機も今日ほど普及しておらず、相手に送った手紙を参照するためには相当なエネルギーが必要だったわけです。その点でもタイプライターならカーボン紙をはさんで打つことで簡単に複写が取れたそうです。

アドレス帳の整理にも苦心しておられた模様。いまなら届いたメールに返信するだけでメーラーが勝手に付属のアドレスブックに登録してくれたりと、こういうのは非常に楽になっています。

まとめ

総じて梅棹先生は、1960年代に一人だけ現代を生きていたような気がします。ただその発想を支えられる環境がなかったから、頭の中でiPhoneやEvernoteの代替となるような仕組みを作り上げていた。並々ならぬ努力がうかがえます。自分だったら絶対無理。TumblrやらTwitterやらEvernoteやらiPhoneやらTomblooがあるいまの状況を非常にうらやましく思われることだろうと思います。

確かにこの本に書かれている技術は現代では直接は役に立たないけど、Evernoteのようなソフトがあって、ローカルとクラウドで情報を同期しながらメモやアイディアを書き込める場所があることのすごさに気づくことが出来ます。

自分たちがいまいかに恵まれた時代に生きているかを実感させられる本でした。

| @技術/プログラミング

CakePHP、ちょこっと使ってみるだけのつもりだったんだけど、結構深くつきあってしまった。三つほどCakePHPでサイトつくりました。一つは社内用のウェブアプリケーションで、一つはまだ正式リリース前のものだけど、最後の一個はページビュー5000/日くらいあるサイトで実際に動いてます。ついこの前まで無職だったのに。スゲー。

PHPで素人がつくったサイトは危ないみたいな記事がこの前(というか定期的に)はてブでホッテントリに入ってた(る)けど、セキュリティのこととか分からない初心者こそCakePHPとかでサイトつくった方が楽だし安全だと思った。難しいことはフレームワークがやってくれるので。Bakeすればものの数分でウェブアプリケーションが出来てしまう。もちろんどんなフレームワークにも脆弱性がないわけじゃないだろうから100%安心というわけじゃないけど、少なくとも素人が自分でなんかやるよりも安全だと感じる。

とはいえ、フレームワークで万事オッケーなわけでもなかったりする。ちょこちょこっとカスタマイズするみたいのがフレームワークは難しい。特にCakePHPは規約がすごく重視されるから、データベースへのクエリでちょっと変わったことしようとすると結構難しくなる。というかはまる。サイト内検索をつくろうとして結構苦労した。土台が出来上がるまでは速いんだけど、そこからブラッシュアップさせていくときに結構停滞してしまう。それでも自分で一からつくるよりはかなり迅速に作れるんだけど、規約に縛られるのが窮屈に感じることもないではないですね。

で、タイトルの件なんだけど、真面目にエロサイトを作ってみた【プログラマ編】|ASTRODEO という記事がおもしろかった。はてブで1200以上ブックマークされますが1ゲットは僕です。すごいでしょ。いや僕は全然すごくないですね。書いてある内容がすごい。

確かにエロとかスクレイピングとかまぁきわどい内容ではありますが、僕はCakePHPでこんだけのことをやったということに素直に驚いた。

例えばCakePHPには hasAndBelongsToMany というのがある。ブログ記事があったとして、これが一つのカテゴリーを持つ場合は、 Post テーブルと Category テーブルを結びつけてやるだけでOKなんだけど( Post は一つの Category に所属し、 Category は複数の Post を持つ)、 Tag のような複数持てるし複数に所属する概念のモデルが存在する場合、 hasAndBelongsToMany じゃないとデータの整合性というか組み合わせをきちんと保つことが出来ない。

で、自分はこういうのの組み合わせは手が空いてる人に頼んで人力でやってもらったんだけど、このエロサイトの場合は、動画と動画の関連性の判定をプログラムにやらせてる。150件そこそこのデータの整合性を保つのも大変なのに、10000件とかそれ以上のデータを、しかも自動処理で関連づけるってまじすげーと思った次第です。

エロコンテンツなのに年齢確認がないとか著作権がらみの問題とかスクレイピングでよそのサイトに負荷かけるとかいろいろあるけど、僕は率直にこういうサイトをつくったのはスゲーなと思いました。こんなことまで出来るんだー、っていう素直な驚き。読んでて楽しかったしわくわくした。

今後もCakePHPを使い続ける分からんけど、自分もなんかおもしろいもんつくってみたいなーってすごく触発されました。

蛇足

はてブのコメント欄に「技術的には大したことない」みたいなコメント書いてる人が何人かいるけど、ほんとに大したことないんですかね。データベースを保存用と参照用で分けたり、スクレイピングしてきたデータの保存処理とか結構難しいと思うんだけど。これをすごいって感じるのはピヨピヨプログラマーだけなのかな?

| @WWW

みなさん、ふぁぼったー見てますか? 僕はふぁぼったー大好きで100回/hくらい閲覧してるんですけど、なんだか最近調子悪いですね。

三度の飯よりふぁぼったーが好きな僕は、最近Twistarというサイトを誰かがTimelineで紹介しているのを見て知って、ここ数日よく見るようになりました。いわゆるふぁぼったークローンです。favstarよりクロール精度良いし、他のふぁぼったークローンにはない、自分がフォローしてる人がふぁぼったやつ一覧(recent)とか見られたりしてなかなか良い感じです。

このTwistar、最初からiPhoneで見ることを考慮して作られてるためか、サイトの横幅が短い。これは、と思い立ち、Fluid.appでアプリケーション化してしまいました。こんな感じ。

Twistar

しかもTwistar、jk でLDRみたいに移動できるし、AutoPagerizeみたいな機能も搭載していて下までスクロールすると次のページを自動的に読み込んでくれます。

なかなかオススメなので自分のふぁぼられが気になって仕方がないマカーのお友達はやってみると良いですよ。