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 映画館の前を通りかかったら偶然上映していたので見た。

 『風の外側』は奥田瑛二の監督4作目。『るにん』を見て以来、奥田瑛二はかなり気になる存在だ。監督3作目の『長い散歩』(未見)はモントリオール国際映画祭でグランプリを獲得している。それだけに期待したのだが、正直なところ期待はずれだった。

名門女子高の合唱部でソロを務める真理子は、音大目指して毎日レッスンに励んでいた。ある朝、通学途中に男たちに絡まれ、鞄を海に落とされてしまう。それを、海に飛び込んで拾ってくれた青年がいた。感激した真理子は、その青年に再び会い、自分たちの下校時のボディガードになるよう頼む。口数が少なく、名前さえ名乗らない青年だったが、やがて二人は恋心を抱くように。しかし、青年には真理子に言えない任務を任されていた。

あらすじ 解説 風の外側 - goo 映画

 良くなかった点を列挙すると以下のようになる。

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 最近またTwitterにハマってます。

 Twitterをやるようになってさっぱりブログを書かなくなったわけだけど、最近ちょっとTwitterとブログの相違点について考えてる。

 Twitterというのは非常にカジュアルだと思う。日常の出来事を書いたり、他愛もないことでユーザー同士で言葉遊びしたり。一方でブログはフォーマルだ。ブログはマスメディアに近いと思う。

 アルファブロガーてのが存在する。何万という読者を要するモンスターブログ。書き手は一人なのに、読み手は何万人。これってテレビに近い。個人が細々やってるブログだと双方向コミュニケーションは成り立つと思うけど、数万単位の読者が付くようになったら、書き手と読み手の対等なコミュニケーションというのは不可能になると思う。非常にマスメディア的。

 一方でTwitterでは基本的に各ユーザーが一対一になる。だからコメント欄の罵詈雑言を相手にしないようなアルファブロガーは、Twitterなんてやってらんないと思う。

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| @映画/ドラマ/テレビ

 表紙と邦題(『僕らは、ワーキング・プー!』)はつまらなさそうですが、結構楽しめました。朝日新聞流に言うところの“ロストジェネレーション”が主人公です。舞台はイタリアミラノ。27歳の主人公クラウディオはボッコーニ大学というミラノの有名大学の経済学部を卒業するもまともな職に就けず、いまは契約社員として糊口をしのいでいます。契約先の企業は世界的企業だけど、待遇は悪く給料は正社員の四分の一。ボーナスはもちろんなく、月給1,000ユーロだけで彼は生活していかなければなりません。職場の近くでは外国人観光客(恐らく日本人)がやってきてブランド品を買いあさるけど、月収1,000ユーロの彼にはそんな浪費は夢のまた夢。ランチタイムの度に財布と相談しなければならないような、非常に切り詰めた生活を送っています。徹頭徹尾金の話。でも全然ケチくさい感じがしなくて、同じ年頃の人間として、非常に共感しながら読むことができました。

 もともとイタリアではウェブで連載されていた小説で、爆発的人気を得て書籍化されたそうです(Generazione 1.000 Euro - La prima Community dei "Milleuristi & (S)Contenti")。イタリアの若者も非正規雇用にあえぎ、困っているのでしょう。フランスでの若者の暴動などは記憶に新しいかと思います。非正規雇用、低賃金であくせく働く若者というのは日本だけの現象ではなく、世界の先進国に共通するものなのでしょう。これらはグローバリゼーションのせいで各国経済の結びつきが強くなったために生じる現象と言えるでしょう。企業は安い中国製品に打ち勝つためにコストカットしなければならない。正社員を削減し、外注のオンパレード。その結果として非正規雇用者が増えるわけです。

 物語中に登場する小道具が非常に現代的なところが良かったです。SkypeやP2Pファイル交換、プリペイド式携帯電話、SMSなどなど、欧州人の若者が日常的に利用しているであろうサービスが出てきて、今っぽいです。小説のなかでMP3という単語を見たのは初めてかも知れません。ただ、これら現代若者ジャーゴンが分からない一般読者のために、本文中でいちいち主人公が解説を述べるのが間延びした印象を与えてイマイチです。イタリア語版でもああいう野暮ったい解説文が挿入されていたんだろうか? 日本語版独自仕様な悪寒。

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| @映画/ドラマ/テレビ

 マイケル・ムーアの『シッコ』、アメリカの悲惨な医療実態を描いてて、非常にジャーナリスティックな映画だったのですが、気持ち悪い部分もありました。英仏加とキューバの医療を礼賛するところです。はてなブックマークでこういう記事を見かけました。

 マイケル・ムーアが撮影に訪れたキューバの病院は特権層向けのもので、一般市民はあのような高水準の医療を受けることができず、非常に苦しんでいるとのことです。映画を見ていて非常に違和感を感じたのですけど、国民一人あたりのGDPが1,540ドルしかない国*1が、どうしてこんなに高水準の医療サービスを提供できるのか。アメリカで値の張る薬がキューバでは微々たる値段だということを知って、ムーアとともに病院を訪れたアメリカ人女性が憤るわけですが、世界の製薬企業はアメリカ、ドイツ、スイスなどに多く、キューバはこれらの国から薬を輸入しなければならないわけですよね。一人あたりGDP1,540ドルの国が、どうやって薬を購入するのでしょうか? このあたりから根本的な疑問が生じます。

 TheRealCuba.comというサイトによれば、医療水準の高いと言われるキューバの病院は外国人向けのものだけであるようです。というのはカストロは、外貨を獲得するために、外国人向けに特別な病院を作ったようなのです。

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| @料理/食事

 リファラーを見ていると、スターバックスの利用方法を調べている方が結構いらっしゃるようです。理想的な利用方法をご紹介しましょう。

  1. 友達に合コンを組んでもらう。
  2. 合コンではじけて女の子の連絡先をゲットする。
  3. 女の子をデートに誘う。シネコンで映画が無難でいいでしょう。
  4. 映画を見た後、たいていのシネコンに併設されているスターバックスでお茶をしばく。

 ほら、完璧です。これでもう何も心配することなくスターバックスを利用できます。

 というのは冗談。

最初はレジに

 スターバックスはセルフサービスのお店です。マクドナルドと一緒です。いきなり席に着かずに、まずはレジで注文をしましょう。

コーヒーの種類

 レジにはメニューがあります。家で飲む普通のコーヒー(本日のコーヒー)、イタリア風の濃いコーヒー(エスプレッソ)をミルクなどで割ったもの(カフェラテなど)があります。カフェオレは原則的にスターバックスにはありませんので、カフェオレが飲みたいときはカフェラテを頼みましょう。ほとんどのメニューにホットとアイスがあります。

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| @映画/ドラマ/テレビ

 キネマ文化論のフィードがエラー吐いてるなと思ったら、消えてなくなってた。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』の感想が結構ひどかったから、コメント欄が炎上し2chで個人特定されてしまったらしい。

 キネマ文化論は全般的に差別表現を意図的に使ったりだとか、あおり気味な内容であった。その点は非難されても仕方がない。障害者を馬鹿にした内容とか、読んでいて気分が悪くなることがしばしばあった。

 でもエヴァンゲリオンファンの反応は過剰なのではないか。世の中の人はみんなエヴァンゲリオンが好きな訳じゃない。エヴァンゲリオン以外にもすばらしいアニメや映画や文学作品はたくさんある。「一般の人の中にはこういう風にエヴァンゲリオンを評価する人もいるんだ」と受け止めることはできなかったのかな。

 私はガンダムファンだけど、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』の感想記事のなかでガンダムについて触れられていた部分には「そうかも知れない」と思った。

しかしこれだけ圧巻の世界観なのにキャラクターたちの言動がビミョーに幼稚なんですね。お姉さんキャラ、妹キャラなどどの作品も似たり寄ったりな女性が出てきて、そいつらときたらツンデレorクールorキャピキャピとこの3パターンくらいしかありません。だからガンダムもマクロスもエヴァンゲリオンも出てくる女性は顔が違うだけで中身は同じのような気がします。ガンダムが偉大なのはアニヲタ向けの女性をたった1作で定着させてしまったことでしょう。

 確かにガンダムの世界は設定とかヒューマンドラマに凝っててそこが魅力なんだけど、いちいち登場する女性キャラクターがボディコンシャスな格好をしてていやらしいんだよね。キャラクターが似通っているのも言えてる。こういう意見は私には参考になったけどな。

 ちなみに私は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』は未見なので映画についてはコメントしません。

| @雑談

 わたしはまえまえから糸井重里氏の何が凄いのか分からない。

 MOTHERというゲームを作ったとか、スタジオジブリの映画のキャッチコピーを書いたとか、そういう話は伝え聞く。あと徳川埋蔵金。社会的地位、経済的基盤を確立しておられる、非常に立派な方なんだとは思う。

 しかし具体的に何が凄いのかが分からない。ほぼ日刊イトイ新聞は改行の連続とパーマリンクがないために読みづらい。ほぼ日手帳の各日の下のスペースに印刷されている「日々の言葉」はちっとも面白くない。ほぼ日刊イトイ新聞は意味のない改行をやめ、各記事にパーマリンクを設定してサイトの作りをもっと整理して欲しい。ほぼ日手帳は「日々の言葉」を廃してもっと値下げして欲しい。

 わたしが糸井重里氏のすごさが分からないのは、きっと中二病に罹患しているからであろう。中二病を卒業したら、きっと氏のすごさが分かるに違いない。早く卒業したいものである、中二病。