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三郡縦走

6 月に三郡縦走をやった。朝から電車を乗り継いで篠栗駅まで移動し、篠栗から若杉山・三郡山・宝満山を経て竈門神社まで歩く縦走コース。下山後は竈門神社からコミュニティバスまほろば号に乗って西鉄都府楼前・天神経由で帰宅した。 5 月にやった糸島四座縦走と累積獲得標高は同じくらい( 1634m )になったが、上り下りの回数が少なく、数カ所ある急登を登りきればあとは比較的なだらかなトレイルで気持ちの良いハイキングコースだった(篠栗から若杉山までの登りと宝満山からの下りはしんどい)。

三郡縦走と糸島四座縦走標高比較

篠栗は遠いところというイメージだったが思いのほか博多駅から近く、また住宅街も発展していて福岡のベッドタウンという感じ。実際、福岡市内の自分の家より博多駅までの所要時間は 10 分程度短いようだ。しかし歩いていくうちに田園風景が広がり始め、徐々に田舎の景色になっていった。

若杉山までの道

若杉山中腹の茶房わらび野の裏手を通り過ぎ、若杉キャンプ場を経て若杉山へ。若杉山の登山道には巨大な杉が多く、若杉山よりデカ杉山の方に改名すべきではないかと思った。

茶房わらび野裏手

でかい杉

若杉山のあとは少し下るが、縦走路っぽい雰囲気の道を歩く。砥石山からあとは品の良いトレイルといった感じでトレランマンもいれば中高年登山グループもいる賑やかな縦走路だった。

起伏の緩やかな縦走路 起伏の緩やかな縦走路

三郡山の登りがちょっとしんどいが、三郡山を過ぎて少し行ったところにある天の泉という湧き水が冷たくて最高に美味かった。水切れしていたのでここで補充し、あとは再びなだらかな道に戻ったが、日が傾いて虫が多くなり、頭巾山から仏頂山までの道はハエにたかられながら歩いた。

三郡山からの景色 天の泉の看板 仏頂山

宝満山には午後 4 時ごろ着。宝満山はいつも南側から登っていたので北側から登るルートは新鮮だった。山頂は人がまばらで、若杉山から歩いてきた道を眺めて感慨に耽りながらカロリーメイトを食べてコーヒーを飲んだ。

いつもと違う方向から見る景色 宝満山山頂で歩いてきた山並みを眺めながらコーヒー

下山は愛嶽山を通りたくて正面登山道ではなく行者道を通ることにしていたが分岐がわかりづらく、階段をしばらく下ったところで道間違いに気がつき、登り返しで体力を消耗した。宝満山は正面登山道の下りがきついとは言われるが、行者道もなかなかの急な下りでしんどかった。おまけにハエにたかられ続ける。もう自分は腐りかけているのだろうかと自問しながら愛嶽山と愛嶽神社を経由。ハエがあまりにもわずらわしいので小走りで駆け降りた。

愛嶽神社

バスの時間にまだだいぶ余裕がある時間に竈門神社着。手水で顔を洗わせてもらいしばし休憩。同僚の人たちは当然のように竈門神社から先太宰府駅までの舗装路を走るのだが、自分はそんな気力・体力・精神力はないのでバスの時間までレモンスカッシュを飲んで待った。

竈門神社 レモンスカッシュ

篠栗から若杉山までの舗装路歩きがとにかくしんどかった。縦走路の雰囲気は良いので、宝満山から登って若杉山まで歩き、来た道を往復するピストン縦走が良いのかもしれない。すずしくなったらまた行きたい。

2021-06-20 三郡縦走 / Hitoshi Nakashimaさんの愛嶽山宝満山若杉山(福岡県)の活動データ | YAMAP / ヤマップ

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上高地

今年の夏、もし気力・体力・精神力・財力が整えば北アルプスに登山に行ってみたいと思っている。

ただネックになるのが交通手段で、東名阪からだと数千円握りしめて家を出てバスに乗って寝ると目が覚めたら上高地みたいな感じだが、福岡からだとそういうわけにはいかない。どういうルートで行くと時間を無駄にせず、お金もかからずに済むかを考えてみた。


TL;DR

  • お金がなくても飛行機で松本入りがおすすめ
  • 下山日に福岡まで帰るのは難しく、要後泊で最低でも山行日程 + 一泊必要

基本的な行き方

上高地バスターミナル

上高地に着くのを何時にするかが問題で、夜行バスで上高地に入るか、中継地までの移動を夜行バスにして午後から上高地に入るか、そもそも飛行機で松本まで直行するか(上高地入りは同様に午後となる)が分岐点となる。

夜行バスで上高地に入れば早朝から活動可能となり、登山初日に移動距離を稼げる。飛行機で松本入りしたり、中継地点までの移動に夜行バスを使ったりすると上高地入りが午後になり、初日は少ししか歩けない(標高が高い山では遅い時間まで歩くのは危ない)。

まとめるとこんな感じだ。以下の三つから選ぶことになる。

  • 午前入りプラン
    新幹線か飛行機で中継地点まで移動し、夜行バスで上高地入り
  • 午後入りプラン A
    飛行機で松本までアクセスし、電車とバスで上高地入り
  • 午後入りプラン B
    夜行バスで中継地点まで移動し、昼行バスで上高地入り

旅程

飛行機から見る槍ヶ岳・穂高連峰

奥穂高岳へ涸沢経由で往復する場合、旅程は以下となる。

日程 午前入りプラン 午後入りプラン A 午後入りプラン B
一日目 午後から移動開始 朝から上高地まで移動、午後上高地着、徳沢か横尾に宿泊 午後から夜行バスで中継地点まで移動
二日目 夜行バスで早朝上高地着、涸沢宿泊 徳沢 OR 横尾から登山開始、奥穂高岳登頂、穂高岳山荘泊 朝から上高地まで移動、午後上高地着、徳沢か横尾に宿泊
三日目 涸沢から奥穂高岳登頂、再び涸沢宿泊 穂高岳山荘から一日で上高地まで下山、上高地か松本市内泊 1 徳沢 OR 横尾から登山開始、奥穂高岳登頂、穂高岳山荘泊
四日目 涸沢から上高地まで下山し、上高地 OR 松本市内宿泊 2 上高地 OR 松本市内から帰宅 穂高岳山荘から一日で上高地まで下山、上高地か松本市内泊 1
五日目 上高地 OR 松本市内から帰宅 - 上高地 OR 松本市内から帰宅

どのプランであっても下山日の福岡への帰宅はかなり厳しい。上高地から出るバスに夜行便はなく、 15:30 頃までのバスに乗らないと大阪にも名古屋にもたどり着けない。名古屋・大阪に 21:00 ~ 22:30 頃に着いてもすでに福岡まで帰れる新幹線はなく、頑張れば夜行バスで帰ることはできるが、三日間北アルプスを歩いて疲れている状態でさらに夜行バスに乗れる体力は自分にはない。というわけで飛行機で直接松本入りする午後入りプラン A 以外は移動と後泊で 5 日間必要になってしまう。

それぞれのプランの移動経済性

午前入りプランは経由地をどこにするかでさらに三つに分類できる。大阪まで新幹線で行くパターン、名古屋まで新幹線で行くパターン、名古屋まで飛行機で行くパターンだ。午後入りプラン A 、 B とあわせて、上高地着時間と移動時間、片道交通費を一覧表にするとこうなる。

プラン 経由地 交通手段 上高地着 所要移動時間 片道交通費 移動経済性
午前入りプラン 大阪(新大阪) 新幹線→夜行バス 5:30 11時間 ¥27110 29.8
午前入りプラン 名古屋(名古屋駅) 新幹線→夜行バス 5:30 12時間 30分 ¥26140 32.7
午前入りプラン 名古屋(セントレア) 飛行機→夜行バス 5:30 12時間 30分 ¥17120 21.4
午後入りプラン A 松本 飛行機→電車・バス 12:36 6時間 ¥22500 13.5
午後入りプラン B 大阪(梅田) 夜行バス→昼行バス 13:45 17時間 30分 ¥13910 24.3

表中右端の 移動経済性 は、交通費 × 所要移動時間 ÷ 10000 という式で出している。交通費と所要時間を掛け合わせることで大体のコストパフォーマンスがわかる(移動時間も交通費も小さければ小さいほどよい)。数字がでかくなりすぎるのでテキトーに 10000 で割っている。この数値が小さいほどお得(効率的な移動手段)となる。

飛行機で松本入りする午後入りプラン A が一番交通費が高くなりそうな気がしていたが、実は新幹線移動の大阪経由プランが一番高い(その割に結構移動時間は長い)。大阪・名古屋からの夜行バスが意外と高い。一方で飛行機は早割チケットの購入や、セントレアを経由する場合は LCC を使うなどで安くできるので意外と高くならない。

最も移動経済性が良いのは松本経由の午後入りプラン A で、 13.5 となっている。新幹線を使う午前入りプランは 29.8 と 32.7 で移動経済性が著しく悪い。金額的には最安の午後入りプラン B についても移動経済性 24.3 でセントレアを経由するプランよりもお得ではない。移動時間が 17 時間以上もかかるとなるとどれだけお金を節約できても時間のロスがもったいない。

名古屋(セントレア)経由のプランは移動時間と交通費のバランスが取れていそうだが、セントレアから名古屋駅まで移動して夜行バスに乗るという手間をかけても、松本に直行する場合と比べて 5000 円しか節約できないのが痛い。往復なら 10000 円の節約になるかもと思うかも知れないが、復路は上高地から出る夜行バスがないためこのプランは名古屋宿泊が必要になり、往復で大幅に節約できるわけではない。

それぞれのプランごとのメリット・デメリットと向いている人を書き出してみた。

午前入りプラン 大阪経由(新幹線)

メリット

  • 早朝に上高地着
  • 天気が悪くなりそうなときには柔軟に日程を調整出来る
    悪天候時の変更・キャンセル費用が安い
  • ガス缶・アルコール燃料などを持ち運べる

デメリット

  • 時間がかかる割に交通費が高い

向いている人

  • 仕事が忙しくいつまとまった休みを取れるかわからない人
  • 優柔不断で直前まで予定を決められない人
  • 北アルプスに行くからには好天に合わせて行きたい人
  • お金に余裕がある人
  • 大阪が好きな人

午前入りプラン 名古屋経由(新幹線)

メリット

  • 早朝に上高地着
  • 天気が悪くなりそうなときには柔軟に日程を調整出来る
    悪天候時の変更・キャンセル費用が安い
  • ガス缶・アルコール燃料などを持ち運べる

デメリット

  • 時間がかかる割に交通費が高い

向いている人

  • 仕事が忙しくいつまとまった休みを取れるかわからない人
  • 優柔不断で直前まで予定を決められない人
  • 北アルプスに行くからには好天に合わせて行きたい人
  • お金に余裕がある人
  • 新幹線が大好きで一秒でも長く乗っていたい人
  • 名古屋が好きな人

午前入りプラン 名古屋経由(飛行機)

メリット

  • 早朝に上高地着
  • LCC を使えば飛行機代が格安
  • マイルを貯めている人は特典航空券を使って飛行機代を 0 円にすることができる
  • ガス缶などを名古屋ヨドバシで調達可

デメリット

  • 悪天候時の変更・キャンセル費用が高い
  • セントレアから名鉄BCへの移動・待ち時間

向いている人

  • 多少の悪天でも山行を結構する覚悟・技術がある人
  • 悪天候のときは割り切って上高地・松本観光に切り替えられる人
  • キャンセル料・変更費用が苦にならない人
  • マイルを貯めている人
  • 名古屋が好きな人

午後入りプラン A 松本経由(飛行機)

メリット

  • 最速
  • 前日からの移動不要
    初日に上高地入りできるため、他の行程より旅程を一日節約できる
  • 移動の疲労が少ない

デメリット

  • 悪天候時の変更・キャンセル費用が高い
  • 上高地着が午後になり、登山開始日に稼げる距離が短い
  • ガス缶・アルコール燃料などを持ち運べない

向いている人

  • 多少の悪天でも山行を結構する覚悟・技術がある人
  • 悪天候のときは割り切って上高地・松本観光に切り替えられる人
  • キャンセル料・変更費用が苦にならない人
  • 自由に使える時間が少ない人
  • 夜行バスで寝るのが苦手な人

午後入りプラン B 大阪経由(夜行バス)

メリット

  • 最安
  • 天気が悪くなりそうなときには柔軟に日程を調整出来る
    悪天候時の変更・キャンセル費用が安い
  • ガス缶・アルコール燃料などを持ち運べる

デメリット

  • 移動時間が長く、上高地に着いたときには疲労困憊の可能性
  • 上高地着が午後になり、登山開始日に稼げる距離が短い
  • 福岡→大阪の夜行バスが遅れると上高地便への乗り継ぎに失敗するリスクあり

向いている人

  • 時間に余裕のある学生
  • とにかくお金を節約したい人
  • 体力に自信のある人
  • 夜行バスが好きな人・夜行バスでも快眠できる人

結論

お金と移動時間をバランスよく節約したい → 松本まで飛行機移動プラン

ベストな天候のときに登りたい・予定が直前までわからない → 大阪経由の新幹線・夜行バス乗り継ぎプラン

参照


  1. 下山時刻的に当日中の帰宅は不可能。上高地から出る夜行バスはない。 

  2. 涸沢からかなりハイペースで下山しないと当日中の帰宅は難しい。もう一泊するのが無難。 

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二丈岳山頂からの景色

2018 年の 10 月に挑戦して失敗した糸島四座縦走にチャレンジして何とか達成することができた。前回は色気を出して浜崎(唐津市)側からスタートしたが、そのせいで最後の二丈岳に登る時間がなくなり三座縦走となってしまった。今回は反省して深江から二丈岳→女岳→浮嶽→十坊山の順に登り福吉へ下山した。

前回チャレンジしたときはアルプスから帰った後で少し調子に乗っていた。 3000m 級の山に登ったあとなら 700m 〜 800m の山なんて楽勝だろうと思っていた。しかし登山は標高が全てではない。むしろ北アルプスは登山道が整備されていて歩きやすかったりする。低山は道がはっきりしていないところもあるし(前回は蜘蛛の巣地獄に苦しんだ)、登山口と山頂の高低差よりも累積獲得標高が大事で、白馬岳に登ったときは累積獲得標高 1300m くらいだったが、糸島四座は 1700m くらいある。低山であっても縦走することでアルプス級かそれ以上の負荷になることがあるのだ。前回、糸島四座縦走に失敗したあと、宗像四ツ塚や雷山・井原山、祖母山、脊振山・金山、羽金山・雷山などで長めの距離を歩き経験を積んだつもりでいたが、相変わらず歩くのが遅く、福吉駅に着いた頃には日が暮れていた。日が長い夏でなければ危ない感じだった。

十坊山から見る二丈岳、女岳、浮嶽

なぜ歩くのが遅いのか、太っているからか。コロナ禍で太ってしまったが、体重がいまより 5kg くらい少なかった頃でもやはり自分は歩くのが遅く、体重のせいではなさそうだ。自分より太っていても速い人は速い。 Apple Watch をつけ始めて自分の心肺能力が可視化されるようになったが、 Apple Watch によると自分の心肺能力は同年代の平均以下ということらしい。おそらく心肺機能が低いせいで持久力がなく歩くスピードが遅いのだろう。

遅いくせにカメラや使わないギアなどをリュックサックに入れすぎているのも響いていそうだ。写真を撮るのは好きなのでできればカメラは持っていきたいが、ミラーレスでもレンズ付きのカメラは 1kg くらいあって、リュックサックのストラップにくくりつけて歩くと 15km を過ぎたあたりで肩への食い込みがきつくなり痛みを感じるようになる。一度、カメラなしでどれくらいのスピードで歩けるか試してみたい。昨夏、カメラなしで家の近くの山を周回したが、その時も決して速くはなかったが、軽量な荷物では軽登山しかしたことがない。トレラン並とまではいかないまでも、水と行動食とスマートフォンだけの軽量装備でどれくらいのスピードで縦走できるのかには興味がある。

糸島四座縦走 / Hitoshi Nakashimaさんの女岳(福岡県)二丈岳十坊山の活動データ | YAMAP / ヤマップ

| @旅行/散歩

土曜日、午後からスーパーに買い物に行ったが欲しいものがなかったので海まで歩いてみることにした。午前中天気が良くなかったので海にはほとんど人がいなかった。

長垂海岸 長垂海岸

昼飯にお好み焼きを食べ過ぎてお腹が重かったので、ちょっと運動しようと海沿いを歩いて生の松原の方に向かうことにした。

長垂海岸

西福岡病院の前に新しくできた生の松原測候所の脇から砂浜に降りる。生の松原測候所は家具屋とギャラリーとカフェが一体になった建物のようだった。とても景色が良さそうなのでいつかカフェを利用してみたい。

生の松原測候所

生の松原の砂浜を元寇防塁まで歩く。松原は鬱蒼としている。長垂海浜公園の松林に比べると森といった感じで、砂浜を歩いているのにまるで登山に来たかのように森林浴をしながら歩くことができた。歩いている間はずっと Off Topic Podcast を聞いていた。

生の松原

生の松原

元寇防塁に近づくとやたら猫がいた。どうも野良猫のようだ。岩場に生息しているみたい。猫好きの近所の人たちが餌をあげに来ているみたいだ。釣り人もいるので雑魚をもらったりフナムシを捕まえて食べたりしているのかもしれない。

生の松原 元寇防塁

生の松原の端っこまでくると、十郎川の干潟で潮干狩りをしている人たちがいた。おっさんおばさんだけではなく、若者なんかも取りに来ていた。十郎川は結構澱んでいるのでアサリが取れたとしても食べて大丈夫なのかは気になる。

十郎川

壱岐橋は渡らず、下山門の住宅街の中を通り抜けて家に帰ることにした。下山門の住宅街や団地街を通り抜け、いきまつバーガーの前を通りかかった。炭で肉を焼くうまそうな臭いが漂っていたが、売り切れ終いで閉店していた。いきまつバーガーの自動販売機でコカコーラゼロを買って飲んだ。

下山門の住宅街 生の松原の住宅街

住宅街を通り抜け、 202 バイパスを目指す。いきなりバイパスに出ずに、下山門西公園に寄ってみることにした。

下山門西公園

下山門西公園には大きなため池があって、釣りをしている人がいた。公園からはいつも西側から見ている叶岳と飯盛山が見えた。今宿側から見ると雄大に見える叶岳は、東側の生の松原側から見るとなぜかちっぽけな低山に見えてしまった。

下山門西公園から生の松原四丁目の住宅街を歩いてみることにした。公園横の坂を登り切ると福岡市内を一望出来た。遠くには脊振山系が見えた。

生の松原四丁目から見る福岡市内

生の松原四丁目の住宅街はなだらかな斜面に住宅が建ち並んでいて、大学生の頃にポスティングのアルバイトで訪れた金沢文庫の住宅街を思い出した。あのときビラを投函して回った住宅街は駅から遠くて、暑い中坂を登ったり下りたりしてビラを投函して回るのはかなり大変だった。こんなに駅から離れたところに一軒家を建てて、駅まで何十分も歩いたあとに満員の電車に乗って大手町や有楽町に通っているのだろうか。かなり大変な暮らしだろうなと思いながらビラを配った。生の松原四丁目の住宅街からも下山門の駅までは歩いて 30 分くらいかかるだろう。まわりに人は沢山住んでいるのになぜかさみしい感じがする。一駅隣でもっと田舎の自分の家に向かって急いで歩いた。生の松原の住宅街からバイパス沿いに今宿を目指すと途中にラブホテルが二軒ある。場末の風情がある。今度は学生時代に当時住んでいた北馬込から自転車で大井埠頭まで行ったときのことを思いだした。言葉に言い表しようのないさみしさを感じる。

家に辿り着くと、家族は出かけていて家の鍵が閉められていた。うかつにも鍵を持たずに家を出たため中に入れない。庭で帰りを待とうとするが、庭は蚊だらけで 3 分くらいで諦めてアスファルトの道路に避難した。ここならば蚊はいないが、歩道におっさんが一人で立ち尽くし異様な光景だったと思う。家族はなかなか帰って来ず、日が沈むまでのあいだ道路脇に立ち尽くしていた。

この日はゼロシューズのペラペラのサンダルで 13km 歩きくたくたに疲れた。舗装路歩きは足へのダメージが大きい。残念なことにカロリー消費は 780kcal だったがワークアウトが 30 分に届かず Apple Watch のリングはすべて閉じられなかった。

| @雑談

家、若くして建てるとローンの返済が楽だが、購入する前に自分の人生観的なやつを確立しておく必要があると思う。

人生観的なやつとは働き方とか趣味とか何を面白いと思うかなど。借金して都会に 30 坪の土地と家を買ったあとに実は自分はウィンドサーフィン愛好家だったことに気がついて海の近くに住む必要があったとか、家にボードとかマストとかの置き場が必要だったとか、いろんな道具を積み込める巨大な車を停められる駐車場が必要だったと気づくのでは遅い。

〇〇風の建築が良い、的なやつも国内外を旅行してホテル泊や民泊などしてみて知識を蓄えておかないと、フツーの家を買ってしまったあとに実は地中海風の家が良かったことに気がついても覆水盆に返らず状態になってしまう。家を買う直前に付け焼き刃的に建築雑誌などを読んでもなかなか納得のできる家にはならないと思う。

とはいえいろいろ旅行したり、趣味を始めたり出来るような経済的な余裕が出て価値観が定まるのを待つと 40 歳くらいになっていて、そこからローンを組むのは定年後もローンを払い続けるリスクがあってきびしい。

自分の場合は 33 歳で家を買ったが、病気や浪人・留年で社会に出るのが遅かったので家を買ったタイミングでは到底人生観を確立したとは言えない状態だった。家を建てたあとにリモートワークするようになったものの家には仕事部屋がなく、寝室の一角で家族が寝てる横で仕事したりしてるし、キャンプや登山をするようになるとは思っていなかったので家に収納が少なく、キャンプ道具が廊下にあふれていて非常に家が暮らしづらい。家人も最近になってドライフラワーに開眼し、家はドライフラワーだらけで体の置き場がない。家を建てる前にこの辺のことを予見できていたら趣味の部屋や仕事部屋を作ったり収納を多めに作ったり出来たが、家を建てる前はインターネットして休みの日は街歩きして写真でも撮ってればそれで楽しいと思っていたのでこんなことになるとは思っていなかった。

40 歳を過ぎて家を建てても楽々ローンを返せるような高給取りではない人(自分含む)は、人生観の確立と住宅ローンの支払い期間を加味したタイムリミットを天秤にかけてギリギリのところで決断するしかない。その意味で自分は家を建てるのが少し早すぎたと思う。いま若い人にアドバイスするなら、 20 代のうちに旅行したり自分の趣味が何なのか(アウトドアなのか、インドアなのかなど)をよく探求した方がよいと思う。

関連

| @登山/ランニング

Matador の Pocket Blanket

小学校のときの遠足では敷物は持ってくるものリストに入ってたと思う。子どもの頃、原っぱに行って敷物敷いて弁当食べた思い出は誰にだってあるはずだ。しかし、登山ではどういうわけか誰も敷物を持って行かない。サーマレストの折りたたみ座布団みたいなのを持ってる人は多いし自分も大抵持って行く。

折りたたみ座布団は石でゴツゴツしてる場所に座るときなどにショックを和らげてくれて休憩するときにとても良い。この手の座布団なしでゴツゴツした岩の上に座る場合、お尻に体重をかけすぎて痛くならないよう足に力を入れて体の重さをお尻と足で分散して支える必要があって、座っていてもゆっくり休めない。足の力を抜いてゆっくり座れるかどうかで回復度合いがかなり違うので折りたたみ座布団は偉大だが、しかしリュックサックはそのまま地面に置かなければならないのが気になっていた。自分の尻は汚れなくてもリュックサックの底が汚れては意味がない。

そこでリュックサックの汚れ防止に敷物を導入してみた。小学生の頃の遠足用に使っていた敷物は分厚くてナイロンでガサガサしていてかさばるし重かったが、いまは登山用に薄くて軽くてコンパクトなやつがある。広げるとこんな感じ。

Matador Pocket Blanket

自分の尻は折りたたみ座布団で保護しつつ、荷物は敷物の上に載せて汚れを防止できる。

ハンモックと組み合わせて使うとこう。ハンモックに乗るときは靴を脱ぐので、ハンモックの近くに靴下のまま歩けるエリアがあると便利。

ウンカイ Light と Matador Pocket Blanket

この Matador の Pocket Blanket は四隅にペグが結び付けられていて、風に飛ばされないように固定できるようになっている。海沿いの風が強い公園でも使ったが飛ばされることはなかった。また折りたたむときのことも考慮されていて、折り目となるべき場所に赤い糸が縫い付けてあって簡単にコンパクトにたためる。防水性は今ひとつのようだが、自分は基本的に雨の日には登山しないので問題ない。重さ 110g で軽いので、山に行くとき持っていくかどうかを悩む必要がないのもよい(リュックサックに入れっぱなし)。買って良かった。めっちゃオススメです。

| @旅行/散歩

仕事の検証で叶岳に登りに行ったときに見た登山口の桜。ここにこんな風に桜が植えてあったとは知らなかった。

叶岳登山口の桜

糸島の瑞梅寺川川縁の桜。ここは家から比較的近く毎年行く。土日は混んでいるが平日はガラガラなので仕事を少し早めに切り上げて夕方から出かけた。飲食はご遠慮下さいとカンバンが出ていたので車の中から桜を見ながらから揚げ弁当を食べた。肥やしの臭いがきついので臭いが苦手な人はここはダメかもしれない。でも桜は見事だ。

瑞梅寺川の桜 瑞梅寺川の桜 瑞梅寺川の桜

最後に十坊山の下の相思の桜を見に行った。まむしの湯方面から十坊山に登るときにいつも標識を見て気になっていた。どうも鹿家の方から歩ける道があるようだ。車を止めるところがなく、道路脇の路肩が広くなってるところに止めるしかないと思う。木々に囲まれ、少しでも日の光を浴びようと大きく高く成長した二本の大桜は立派だったが、天気が悪かったこと、夕方で日が落ちていたことであまりきれいに見えなかった。

相思の桜

相思の桜の帰りに加布里公園に寄った。ここも例年桜を見に行っている。

加布里公園での著者近影

はやく桜の木の下で飲んだり食べたりできる世の中に戻って欲しい。