| @映画/ドラマ/テレビ

 京都は映画館が熊本よりたくさんあるし、機会があれば映画をたくさん見てやろうと思っていたのですが、足がしびれていたり体調が優れなかったり面倒くさかったりで(ていうか殆どこれが原因)、半年いたのに劇場に足を運んだのは3回だけでした。

それでもボクはやってない ★★★★☆

 最初に見たのが周防監督の『それでもボクはやってない』。痴漢冤罪がテーマの映画です。エンターテインメント作品としても優れているし、裁判制度の問題点を社会に問いかける問題提起型の映画としてもよく出来ていると思いました。

 むかしドラマ『ひとつ屋根の下』で下半身不随の青年を演じていた山本耕史が主人公をサポートする親友役で登場します。『ひとつ屋根の下』や最近の『華麗なる一族』ではニヒルな役などを演じていましたが、このドラマでは打って変わってパチンコばっかやってるプータローだけど友達思いのナイスガイを演じてました。知的な役柄よりもこういったチンピラ風の役の方がこの人はまり役なんじゃないかと思った次第です。意外な発見でした。

ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習 ★★★★★

 その後退院間近になって見に行ったのが『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』。これは面白かった。ダーティーなギャグ連発です。女性を性欲のはけ口としか見なかったり、障害者をバカにしたり、公衆の面前でUNKしたり、マネキンを見て手淫を始めたりと、カザフスタンの人気テレビレポーター・ボラットが、アメリカに文化学習に行ってやりたい放題やります。でもそれが強烈に皮肉が利いていて、とても面白い。例えばボラットは過剰にユダヤ人を怖がるのですが、それは絶対イスラム教徒を恐れるアメリカ人に対するあてつけだし、テーブルマナーを無視して無茶苦茶やったりだとかも、建前だらけの近代社会アメリカを皮肉ったものに他なりません。性欲のあるMr.Beanってのが一番分かりやすい例えかも知れません。

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| @雑談

 この記事、容疑者として逮捕された人の氏名、年齢が公表されてますが、果たしてこの人が本当に犯人なんでしょうか? まだ逮捕されただけで起訴もされてなくて裁判で有罪が確定したわけじゃないんです。こんな風に公表されてもしこの人が無実だったとき、誰が責任とるんでしょうか?

 三月に映画『それでもボクはやってない』という映画を見て以来、痴漢報道についていろいろ考えるようになりました。映画のなかで逮捕された主人公は、警察と検察の尋問で精神的に弱められていきます。実話をもとにしたフィクションではあるのですが、非常にリアリティーのある映画でした。

 痴漢の場合、罪を認めてしまえば割に早く釈放されるようで、それがまた冤罪を生みやすくなっています。弁護士ですら以下のような提案をするのです。

一緒の留置所にいた詐欺師に教えられ、当番弁護士(一回目は無料で相談を受けられる)を呼び、話を聞いて貰うが、当番弁護士は徹平が否認し続けていれば三ヶ月間は留置所暮らしであることと、起訴されて有罪となる確率は99.9%であり(1000件に1件しか無罪とならない)、否認事件に限っても無罪となるのは3%程度にすぎないということを話す。その上で、痴漢の罪を(やっていなかったとしても)素直に認め、示談に持ち込むことを提案するが、徹平はその提案を断り、否認し続けることを選択する。

Wikipediaの『それでもボクはやってない』の項目から引用

 このシーンは非常にショッキングでした。

 こちらの夕刊フジのブログに、実際に冤罪を経験した人たちのインタビューが載っています。よくまとまっているので読んでみてください。

| @写真

Nikon D40X

 入院中は結構写真を撮る機会があって、デジタル一眼レフが欲しいなぁと思っていました。スナップ写真撮ったり、京都の町並みを撮ったりするたびに、コンパクトデジカメの画質への不満が募る一方。退院した記念に、父がお金を出してくれてついにゲットしました。NikonのD40X。

 なぜNikonなのか。やっぱりキムタクのCMが大きいです。カメラ小僧といえばキモメンが定説なのに、ギャップをついてキムタクをCMに起用。女性や子供をCMに多用するCanonとはまったく正反対のイメージ作り。「これこそ漢のカメラだ!」って思いましたね。

 D40買うくらいなら一眼レフじゃなくてズーム倍率の高い、4〜5万円くらいのレンズ一体型のカメラでも良かったのではないかとも思いますが、流行っているものに弱いというか。レンズ交換してみたかったのです :-P

 それにしても一眼レフで撮影したものは素晴らしいですね。ただの反射板と有刺鉄線撮ってるだけ(↓)なのに、すごく良い写真に思えてくる。コンデジ卒業したばかりの一眼初心者には、背景のぼけがたまらなく素敵に見えるんです :-D

有刺鉄線

| @音楽

 たびたびブログでぼやいている通り、僕の耳は抗がん剤治療の副作用のせいでクソ耳なのですが、iTunesで何とか気持ちよく音楽を聞く方法はないものかとイコライザをいじってみました。↓の画像が僕のイコライザのプリセットをキャプチャしたもの。

クソ耳用イコライザ

 4KHzから16KHzまでをマックスにして、あとはフラットw プリセット設定名は「クソ耳」w

 いや、まさかとは思いましたけど、これで随分音の聞こえ方が変わりました。耳が良かった頃とまでは行かないけど、音がこもった感じのモコモコ感がなくなり、クリアな音質に。高音難聴で苦しんでいる方にオススメです。

| @WWW

 今年の頭くらいからbogusnewsというサイトを楽しみに閲覧しています。特に面白いのが、LifehackerとかMacユーザーを茶化すような記事。LifehackerやMacユーザーには必ず「いけすかない」という枕詞がつくのですが、なかなか当を得ていて面白いのです。GTD (Getting Things Done) に至ってはGTP (Getting Things Postponed) とされ、

あらゆることに「効率化」と称して無駄な時間とエネルギーを消費し、Postponedな状態に持ち込むのがGTPの真骨頂([連載LifeHack] はじめてのGTP : bogusnews

と解説されています。

 bogusnewsで紹介される究極のLifehackワザの“落ち”がほとんど同じなのはご愛嬌ですが、狂信的マカーとか大した仕事してないくせにLifehackに熱心なIT土方を茶化したりするセンスは僕大好きです。小飼弾氏などアルファブロガーを茶化すセンスもナイス。

 以下に僕のお気に入り記事をクリップ。

Lifehack、GTD関連

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| @雑談

 耳鳴りのことばかり調べています。

 最近聴力検査はやってないので数値的に聴力の欠損具合は分からないのですが、実感としてかなり欠損していることが分かります。電子体温計の音が聞こえないのをはじめとして、日常会話がしにくく、二人の人が同時に話している声を聞き分ける、といったことができません。音楽を聴いていても、ステレオ音源のはずなのにモノラルのようにしか聞こえず、ぜんぜん楽しくありません。音楽好きとしては本当に悲しいです。

Auris Medical

 いろいろ調べたところ、スイスのAuris Medicalという会社が結構熱心に耳鳴りや聴力欠損のための薬を研究・開発しています。耳鳴りの薬はAM-101という名前で、アメリカやドイツでいま第二相の臨床試験をやってます。

 そもそも耳鳴りというのは、内耳にある有毛細胞が傷つくことで、実際には音が鳴っていないのに間違ったシグナルが脳に送られて当人にだけ音が聞こえる現象です(他に他人にも聞こえる客観的耳鳴りというのもあるらしいです)。有毛細胞が傷つく原因は様々で、大きな音(100dB以上)を長時間聞いたり、内耳の感染症にかかったり、抗がん剤など耳毒性のある薬を使ったり等々。有毛細胞が傷つくことで発せられるシグナルはNMDA受容体というもので、これをブロックすることで耳鳴りを抑えられると考えられています。つまりこのAM-101というの薬はNMDA受容体拮抗薬のようです。

耳鳴りと聴力欠損は別物っぽい

 では耳鳴りが止まれば聞こえも良くなるのか? 会話がしにくいとか、音を聞き分けにくいとか、耳鳴りが止まることで音を認知することに対する障害はなくなると思います。しかし4000Hzから8000Hzの音(主に電子音)などが聞こえない聴力欠損の状態は変わらないのではないかと考えます。傷ついた有毛細胞が修復されない限り、聴力が完全回復することはないでしょう。

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| @音楽

レッチリ日本公演

 3月19日、れっどほっとちりぺっぱーずが来日して大阪でライブやるというので、せっかく京都にいることだし、治療の谷間で日程的にもちょうど良いし、偏執狂的に好きなJohn Fruscianteを見に行ってミッかぁと大阪までやってきております。公演終了後の遅くに病院に帰るわけにはいかないので、大阪市内に宿を取りました。LAN回線が用意されているホテル。

 ホテルにチェックインしたのは16時過ぎでした。開場17時で開演19時だし、しばし久々のブロードバンドを堪能するかぁと2chにアクセス。洋楽板のRed Hot Chili Peppers ライブ・チケット専用 part2というスレを開いたら、延期の文字が・・・。そんなアホな。

 土曜の午後の時点でスレをチェックしていたら延期が分かっていたのに、土曜の午前に宿とって今日大阪までやってきた僕は本当に阿呆です。しかも大阪城ホールと京セラドーム混同してて大阪城ホールに行こうとしてたし。とりあえず今日はホテルでゆっくりします。

追記

 レッチリの来日公演、6月に延期になったみたいです。

 当初は秋以降、なんてアナウンスされてたから「払い戻ししよ」なんて思ってたのですが、6月なら微妙に行きたいかも。ていうかBARKSによると、今回の来日公演、当日券も売ろうとしてたんですねorz(レッチリ来日公演の当日券発売決定!

 "Dani California"が映画『デスノート』のテーマソングになったみたいですが、やっぱ日本じゃコアな洋楽ファンにしか人気ないのかなぁ。オーストラリアとか日本よりもはるかに人口少ないのに9公演あるし(RedHotChiliPeppers.com tickets.tickets)、日本でももっと公演数が増えて手軽にJohn Fruscianteの神懸かり的な裏声を聞けるようになると良いのにと思います :-(