| @雑談

 最近なんでコメント欄を閉じたり体調が悪いと騒ぎ立てたりしていたのかというと、実は精巣腫瘍の救済化学療法二通りをこなしたものの腫瘍マーカーが上昇してしまい、もうすでに怪しいキノコ療法など非科学的な治療法しか残されていない状況に陥ったからなんです。精神的に錯乱状態だったわけです。

 しかし未練がましくて諦めの悪い僕はインターネッツを駆使して日本ではまだあまり行われていない三次化学療法があることを知り、医師に頼んでいまはこの治療を行っています。オキサリプラチンとゲムシタビンという薬の併用療法です。

 精巣腫瘍の治療の鍵を握るのは白金製剤であるシスプラチンやネダプラチンなんですが、これに僕は耐性ができてしまったわけなんですね。シスプラチンやネダプラチンやカルボプラチンといった白金製剤には交差耐性があり、どれか一つが効かなくなると他の薬も効かなくなるんですが、オキサリプラチンという薬は白金製剤でありながら交差耐性がなく、ドイツとギリシャで、シスプラチンに交差耐性を持った人の四割に効果があったという研究報告があります。

 しかしオキサリプラチンを使った治療でも完全寛解する人はごくわずかで、効果のある人でも腫瘍マーカーが下がるだけというのが多いらしいんですが、怪しいキノコ治療をやるよりもましかなと思って治療に臨むことになりました。未知のゾーンの部分が多い治療でリスクも高いのですが頑張ってみようと思います。

 ところで、ノーベル医学生理学賞が発表されました。RNA干渉について発見した方が受賞したんだとか(ノーベル生理学・医学賞、米の2氏に・遺伝子干渉研究で)。実はこのRNA干渉、抗がん剤に対して耐性をもったがん細胞に再び抗がん剤を効くようにする技術の開発に大きく寄与しているらしいんですよね(遺伝子の働き抑え薬効回復 耐性がん治療に新手法)。先月下旬、夕刊でマウス実験が進んでいるという記事を目にし、一筋の希望の光が指したような気がいたしました。僕は初回化学療法であるBEP療法が良く効いたので、シスプラチンがもう一度効くようにできれば、恐らくがんを根治できるんですよね。

 願わくば早くマウス実験が終わり、人間でもRNA干渉を用いた治療が行われるようにならんことを。何年後になるか分からないけど、そのときまで生きながらえていれば、僕は助かるかも知れないのです。国立がんセンターの先生方、頑張ってください。再発で苦しむ多くのがん患者が待っています。

| @料理/食事

 先日みちえさんという、スイス在住でドイツのパンマイスターの資格を持つ方にコメント欄(らいんがるてんよ、お前もか)で教えて頂いたBäckerei Biggiですが、その後行ってきました。パン買ってきました。

 ちゃんと横からナイフを入れて半分に切れるドイツ風のロールパン(ゼンメル)が売ってあり、ハムとチーズを挟んでおいしく頂きました。ドイツパンを売っているお店はライ麦が入っているから云々と色々理屈をつけてやたら強気な値段設定をしていますが、Bäckerei Biggiではそんなこともなく、非常に良心的な価格でパンが売られておりました。

 そうそう、プレッツェル(ブレーツェル)も買いましたが、ドイツ旅行を懐かしく思い出しました。カリカリしてて岩塩が振ってあってドイツの味そのもの。熊本県在住でドイツパンの味に飢えておられる方は行く価値ありです。

 場所は熊本市帯山。日赤のそばで、国体通りからちょっと入ったとこです。車で店の前まで乗り付けるのはちょっと面倒なので、マルキョウというスーパーを目印にしましょう。マルキョウの駐車場を失敬し(スンマセン)、駐車場の裏口から住宅街に抜けられますので、そこから出て三件目です。大きなマンションの脇にぽつんとドイツ国旗が出てて可愛いです。場所が分からないときは電話すると懇切丁寧に教えてくださるでしょう。

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| @音楽

 面白かった、興奮した。90年代のブリットポップ・ムーブメントについてのドキュメンタリー映画。オアシスのギャラガー兄弟、ブラーのデーモン・アルバーンなどブリットポップの主要人物たちへのインタビューをもとに構成されている。90年代後半に田舎の高校生になり、ロッキング・オンもクロスビートもほとんど読まず、メロディーが良いからという理由だけでオアシスを聞いていた僕にとっては、当時の雰囲気を追体験できる良い映画だった。

 ブリットポップの原点にアンチ・アメリカがあることが新鮮だった。ヤンキーは出て行け、という雰囲気の中でブリットポップは盛り上がっていったのである。デーモンがインタビューで、アメリカツアーをしていたときカフェであらゆるものがプラスチック制だったことにうんざりしたと述べていたことも印象深かった。ブリットポップとはアメリカの大量生産・大量消費のマスカルチャーへの反発でもあったのだ。

 当時から興味を持っていた人には既知の情報ばかりなのかも知れないが、ブラー対オアシスの対決についてもよく知ることができて良かった。マスコミがブラーを煽り、対決しなければならない雰囲気を作り出したようである。当時を振り返るデーモンはあまり過去のことを思い出したくなさそうだった。このシングル同時発売対決以後、ブラーは中産階級出身で世間知らずのアイドルバンドというイメージが定着してしまったようだ。

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| @雑談

 なにかと批判されることの多いショッピングセンターですが、悪いことだけでもないんじゃないかと最近思っております。先日熊本市郊外のショッピングセンターを訪れ、こいうことがありました。

 店の入り口で祖母の買い物を待っていたら、ショッピングセンターでパートしていると思しきおばさん二人が立ち話をしていました。今度またパンフレット見て云々、日程はどうしようか云々、どうもパート先の仲良しおばさん連中で旅行に出かけるみたいです。ショッピングセンターというと人と人のつながりを希薄にするもの、というマスコミに植え付けられた固定観念を持っていた僕には、大変新鮮なやり取りでした。

 郊外という場所には、その土地生まれではない人が一戸建ての家を求めて色んなところからやってきます。夫は職場で人付き合いがあっても、専業主婦の奥さんの場合、人付き合いをする機会はとても希なんではないか。ショッピングセンターにパートに出かけることで、同じようにご近所に暮らす奥さん方と知り合うことができ、付き合いが生まれる。ショッピングセンターが新たな地域社会の核になっているんではないかと思うんですよね。

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| @写真

ツツジの後ろにススキ

秋に花を咲かす酔狂なツツジ。奥に見えるのはススキ。

秋の仙酔峡

仙酔峡からの景色。

| @散財

iPod Software 1.2

 昨日公開されたiTunes 7を落としたらiPod Updaterも含まれていたようで、というかiTunes 7からiPod UpdaterがiTunesに統合されたようで、5G iPod用のiPod Software 1.2をインストールしてみました。新しいiPod nanoよりも、iTunes 7よりも、このiPod Software 1.2が僕にとっては嬉しかったですね。

 iTunes 7で漸く対応されたギャップレス再生ですが、もちろんこのiPod Software 1.2をインストールすることでiPodでもギャップレス再生可能です。おかげでDJ Mixのアルバムをディスクごと統合して取り込む必要がなくなりました。ダンスミュージックをよく聞く人にとっては朗報です。ちなみに2ch情報なんで真偽は分からないのですが、5G iPod以外の機種、例えばiPod miniなどではギャップレス再生は完全対応していないくさいですね。以前よりはマシになったけど少しギャップが開くとか。

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| @読書

 いま立花隆の『農協』(朝日文庫)を読んでいます。まだ最後まで読んでいないのですが、メモ的に少し記述しておきます。

 まず、僕が少し前の記事(直売所の野菜に思う)で示したいくつかの認識は誤りであることが分かりました。当該記事で僕は、

  1. (販売面で)農協は農民から搾取している
  2. 農家は農協に野菜を出すほか選択肢がない
  3. JA-SSの存在意義はない

などと述べていますが、かなりの誤りを含んでいます。

 まず1.についてですが、これは明確な誤りでした。そもそも農協というのは、農民の利益を確保ために存在しているのです。戦前、農民は流通業者や食品加工業者に農産物を買いたたかれ、大変損をしていたようです。このプレミアムを農民の手に取り戻そうというのが農協の目的で、農協自身は利益を出さないように設計されています。利益が出たとしても組合員たる農民に利益は還元される仕組みなのです。だから農協が農民から搾取なんてするはずがないのです。搾取するとしたら、我々一般消費者からですね。

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