コメント欄をメールアドレス入力必須にした。スパム対策としてはあまり意味がないかもだが、今日の荒んだインターネットでは「ブログ主にメールアドレスを知られてもいいからコメントしたい」と思う人にコメントしてもらうくらいでちょうどいいのかもしれない。なお、メールアドレスは公開されません。
OGP 読み込み君をインラインバージョンにした
OGP 読み込み君が悪用されていて困ったという記事を書いた。
Referer でブロックされるようなサイトからリンクするときに OGP 読み込み君をかませて掲示板やブログのコメント欄に URL を投稿しまくっていたのだと思う。調べたら 73 万件以上のリンクが OGP 読み込み君によって生成され、リンク先の OGP カードがキャッシュされていて、ディスク容量を 2.8GB も消費していた。許せん。
認証なしで使える OGP 生成カードのようなエンドポイントを露出していたのがそもそもの間違いだった。スパマーのはびこる今日のインターネットではこういう無防備なことをはするべきではなかった。
ということで iframe で OGP を展開する方式をやめて、インライン表示するようにした。普通に OGP 表示用の HTML を生成してキャッシュしている。なので初回に OGP を読み込むときにめっちゃサイトのレスポンスが遅くなった( iframe であれば非同期読み込みできてメインの HTML の描画は高速だった)。
良くも悪くも、インターネットは巨大になってきていて、ちょっと穴のあるシステムをインターネットに公開してしまうと悪意をもった人に悪用されて膨大なダメージを負ってしまう可能性がある。難しい世の中になってきている。
OGP 読み込み君が踏み台にされてた
OGP 読み込み君を作ってよそのサイト(自分のブログの過去記事含む)の OGP をいい感じに iframe で表示していた。
しかし最近この機能がスパマーに悪用されているようだ。自分がこのブログ内で言及した覚えのない URL へのアクセスが一杯あり、そのせいでめちゃくちゃにサイトの負荷が高くなっているようだった。 OGP 読み込み君はキャッシュする機能はあるが、基本的に Ruby でよそのサイトに HTTP リクエストを投げるので悪用されると負荷が高くなってしまう。
Nginx で悪用されたくないパスへのリクエストには Referer 制限をするようにしたのでこれで負荷が下がってほしい。
追記
ロードアベレージが平均 3 、高いときは 20 くらいになってたのが 0.1 くらいに戻った。
海外のスパマー、本当に色々酷いことやる。日本語読めないのに OGP 読み込み君の仕様を突き止めて悪用してる。多分、こんなことしても利益は 1 円もないのに何がしたいんだろう。他人にダメージを与えられればそれでいいんだろうか?
スパム投稿が多い記事のコメント欄を閉じた
スパムコメントがめっちゃ多いのでいろいろ対策はしている。詳しくは以前書いた。
にも関わらず、相変わらずスパム投稿が来る。昨日は 5 件ほどスパム投稿が来たのでいい加減頭にきて、スパマーの餌食になってる記事のコメント欄を閉じることにした。スパマーはバカなのか、特定の記事にしかコメントしてこない。自分のブログの場合は以下の 2 記事がターゲットにされていたのでこの 2 記事だけコメントを受け付けないように設定した。
恐らくスパマーの間でやりとりされるカモリストがあって、過去にスパムコメントを投稿して反映された実績みたいなのがやりとりされているんだろう(オレオレ詐欺のカモ一覧みたいな感じ)。とりあえず上記 2 記事のコメント欄を潰したところ、スパムコメントは来なくなった。
どう見ても日本語のブログにロシア語のスパムコメントを投稿して何の意味があるというのだろうか。日本語のブログの書き手にロシア語が通じると思っているのだろうか。前の記事にも書いているけど、機械的な投稿はできないように reCAPTCH をはじめとしたいろいろな対策が行われているので bot が投稿しているとは考えにくく、ロシアの超暇な人間が手作業で信号機や横断歩道の写真を選びつつ投稿しているのだと思われる。自分がその仕事をやらなければならなかったとしたら、その仕事の意味のなさに発狂すると思うんだけど、そういう作業をしている人がいる現実に恐怖を覚える。
Mac は「こちら側」のコンピューターではなくなった
"Your Computer Isn't Yours" という記事が先週バズってた。
概略を説明すると、 Catalina の頃から Apple が Mac ユーザーのアプリ起動ログを勝手に収集していたが、 Big Sur の公開日にログ集約サーバーがダウンしてしまい、そのせいで Mac を使えなくなる人が続出して問題が発覚したというもの。 Rebuild の Episode 288 で触れられているので興味がある人は聞いて下さい。
この記事については日本語の翻訳もあってはてブで 500 ブックマークくらいついていたが、どうも機械翻訳されただけのようだったし、一部訳が違うのではと思われるところがあったので自分でも訳してみた。訳を原著者の Jeffrey Paul 氏にメールで送ったので恐らくそのうち本家に日本語訳が追加されると思う。

2020-11-25 9:16 追記
日本語訳追加してもらいました。
起きていることをまとめると以下のような感じだ。
- Apple は Mac ユーザーのアプリ起動データを IP 付きで Apple のサーバーに集めている(ログ送信)
- 各アプリの署名有効期限チェックやマルウェア対策のためということになっている
- Mac から Apple への通信は暗号化されていない
- ISP や CDN ( Akamai )、ネットワークを盗聴している他人が内容を確認可能
- この通信はユーザーが自分の意思で無効化できない(「Mac解析を共有」をオフにしても送信される)
- Mac (特に Big Sur でしか動かない Apple Silicon Mac )を使いたければ利用ログ送信を甘受するしかない
- Big Sur から、上述のログ送信や Apple 製のアプリは VPN やファイヤウォールを無視するようになった
- OS の挙動を変更しようとすると Mac が起動しなくなる
- iCloud Backup は iMessage の秘密鍵も一緒にバックアップするので Apple がメッセージの内容を読むことができる
- 自分自身が iCloud Backup 利用していなくても、メッセージの送信相手が iCloud Backup を使っていると自分が送ったメッセージが iCloud 上に保存される
-
Apple はプライバシー保護を売りにしながらユーザープライバシーをなおざりにしている
- iMessages/iCloud Backup のバックドアを放置している
- 過去にアプリ開発者には HTTPS を強制しながら自分たちは OCSP の通信を平文で行っている
- ログ送信の件について対応を発表したが、対応時期を明確にしていない
その結果、以下のような状況に陥ることが懸念されている。
- Apple が集めている情報は NSA や FBI に筒抜けになる
- Apple はアメリカ軍の諜報機関や FBI にユーザーログデータなどの閲覧を令状なしで認める協定を結んでいる
- iCloud Photo や iMessage の内容を Apple だけでなく軍や FBI も見られるようになっている
- ユーザー保護を隠れ蓑に Apple が力を増大させる
- マルウェアから守る、を大義名分にして、ユーザーがどのアプリを動かせるかを Apple がコントロールできる可能性がある
- 原理的には Apple が気に入らないアプリを起動できなくしてしまうことが可能
モバイルアプリの利用状況の収集は多分いろんなアプリがやっている。 Mac で Apple が集めている程度以上の情報を集めているアプリも多いだろう(位置情報を取得しているアプリなど)。なので最初この件については過剰に反応しすぎなのではないかと思っていたが、よくよく考えてみると自分の感覚の方が麻痺していたのかもしれない。アプリの利用履歴を IP アドレス付きで送るということは、どこで何をしているかがアプリ開発者に筒抜けだ。そしてそのログを公権力が自由に閲覧可能だとしたらいい気持ちはしない。
アプリと Apple の場合で決定的に異なるのは、アプリはそのアプリが起動している間(あるいはバックグラウンドでのログ送信を許可されている間)だけログを送信するが、 Mac に関して言うとずっーっと起動しっぱなしで使い続けるものなので、ログデータからユーザーの行動履歴・生活様式がわかってしまう。地図アプリで検索した場所の情報も送られていたということなので、 Jeffrey Paul 氏が書いているように、その人がこれから行く予定の場所もわかってしまう。
GDPR や様々なプライバシー保護は、アプリを作りサービスを運営する側としては正直厳しいなと思うところはあるけど、 Apple がアメリカ軍と結んでいる PRISM のような取り決めが存在すると、様々な個人情報が政府機関に流れてしまって、アメリカのサスペンスドラマのように個人の位置情報を携帯の使用履歴からいとも簡単に割り出せるようになってしまう。それはやはり恐ろしい世界だ。
プライバシーの侵害のみならず、プラットフォーマーである Apple の匙加減次第で、ユーザーが使えるアプリが決まるという状況も好ましくない。たびたび iOS の App Store で起こる Apple の恣意的な審査基準改変などはその一端だ。 Hey の件で Apple とやり合った DHH は痛烈に Apple を批判するとともに、かつて邪悪な Microsoft に対抗するための救いとも言えた Apple が以前の Microsoft 以上に邪悪になってしまったのが嘆かわしいと Twitter に書いていた。学生の頃、 Mac を広める活動をやって大学のクラスの半分の同級生のラップトップを Mac にしたというエピソードや、 Rails の開発でも Mac を激推ししたという話は胸熱だった。応援してきた Apple が Evil になってしまい、人一倍残念に思っているのだろう。
That's a formative experience! To have Apple be the escape pod from Microsoft and Windows. I spent so much effort in the early days evangelizing them because of that. Converted half my university class to Macs. Pushed it hard with Ruby on Rails. Team Apple through and through.
— DHH (@dhh) November 18, 2020
Apple はかつて "The computer for the rest of us" というコピーで Macintosh を宣伝していた。しかし今日、 Mac は彼らのコンピューターになってしまったのだ。
最近のスパムの特徴と bot よりも安い人件費

今年の 3 月くらいからスパムコメントが酷くなった。 Akismet のスパムフィルターが劣化してるような気がする。独自にスパムキーワードを設定して疑わしいものはスパム判定するようにしたり、コメントを一括削除できる機能を実装したりして対処してきたが、最近のスパムはブログを訪れる人に対して宣伝したいのではなく、どうもブログの書き手をターゲットにしているようだった。なのでスパム判定されてコメント欄に表示されなくても問題ないのだ。ブログの書き手である自分の目に一瞬でも入りさえすれば万々歳なのだ。事実、スパマーが投稿してくる内容はエロサイトへの誘導やバイアグラなどの昔からよくあるやつの他に、 SEO などどうやったらブログのトラフィック稼げるかとか、どうやったら Instagram でセレブになれるかとか、情報商材的なやつも目立つ。
というわけでスパム判定フィルターの精度を上げても意味がないと判断したので、ブログへの POST リクエストが多い IP アドレス(ほとんどロシアからだった。スパマーの IP と思われる)をログから抽出して iptables で弾くことにした。これで全然スパムこなくなった。
自分のブログは Akismet フィルター以外にも reCAPTCHA も入れているので単純な bot ではコメントできないはずで、多分人間がちまちま投稿してたのだと思う。とすると一人の人間(自分のこと)をターゲットにして、読まれるかどうかもわからないようなスパムを人手で投稿し続けるのは相当効率が悪い。
スパムメールは数万通送っても一人が引っかかれば元が取れるくらいにオペレーションコストが安いからはびこっている、と良く言われる。メールアドレスさえ収集するか適当に文字列を並べて推測してガッと大量送信すればいいのでコストはめっちゃ低い。ブログ主をターゲットにしたスパムコメントは都度都度ウェブサイトを訪れて人力でテキストをコピペし、 reCAPTCHA のテストをクリアしないといけない。これは相当オペレーションコストが高いはずで、数万回繰り返すなんてことは想像すらしたくない。
世界にはまだ bot よりも低コストで雇える人間がいるのだろうか。それとも人間なみの知能で reCAPTCHA を突破できる bot が存在するのだろうか。
💂🏻♂️スパム対策 2020
最近、やたらこのブログにスパムコメントが来るようになった。コメントがあったらメールで通知されるようにしてるのだけど、コメント通知メールが一日十件くらい届く。

Google の reCAPTCHA を入れたことでほぼほぼスパムコメントは弾けていたのだけど、最近のスパムは reCAPTCHA をすり抜けるようになってしまったっぽい。加えて Akismet のスパム判定ロジックもポンコツになってしまったようで、ほぼほぼすべてのコメントをスパムと判定しなくなってしまった。
Lokka では Akismet でスパム判定されたコメントは一括削除できるようになっている(この機能は自分で作った)が、スパム判定されなかったコメントはちまちま一つずつ削除しなければならないのが非常に煩わしかった。
なのでコメント一覧にチェックボックスを表示して、チェックを入れたコメントを一括で削除できるようにしてみた。めっちゃ便利。

Akismet プラグインも少し改造して、自分で NG ワードを設定できるようにした。最近のスパムは露骨に Viagra とか Cialis みたいなキーワードが入ってて、どうしてこんなわかりやすいやつを Akismet は素通りさせてしまうのかわからないのだけど、自前の NG ワードフィルターで二重にチェックするようにした。

最後にアクセスログからスパムっぽいコメントの数を集計して管理画面のダッシュボードで閲覧できるようにした。引き続き監視していきたい。
