| @Mac/iPhone

Desktop

コロナ禍によるリモートワークも 2 年以上が経過した。仕事用のパソコンと私用のパソコンの二台を机の上に置かねばならず困っている人も多いんじゃないだろうか。自分は書斎もなく、狭い無印良品の机の上で仕事用の Mac と私物の Mac とをどう配置するかいろいろ試してきたが、一応の結論に辿り着いたのでメモっておく。要点は以下だ。

  • USB スイッチを導入する
  • トラックパッドやキーボードはあえて有線接続する
  • スピーカーへの出力も USB 経由にする

左側に勤務先から貸与されている MacBook Pro 、真ん中に私物の Dell の 23 インチディスプレイ、右側に私物の iMac 5K を配置している。当初はそれぞれキーボードとトラックパッド、マウスなどを配置していたので机の上が狭く悩んでいた。またスピーカー( BOSE の Computer Music Monitor )も一つの Mac にしか接続できず、仕事用 Mac に接続すると仕事中は良い音質で音楽が聴けるが仕事が終わったあとは iMac の内蔵スピーカーで聴くみたいな感じになっていて残念だった。

まず取り組んだのが USB スイッチの導入だ。以下の製品を購入した。

これにより一セットのキーボードとトラックパッドを日中は仕事用 Mac 、夜は私物 Mac という具合に接続を切り替えられるようになった。それまで机の上にキーボード二つ、トラックパッド、マウスがあって狭かったのが仕事でも私用でも同じキーボードとトラックパッドが使えるようになり、机が広々と使えるようになった。なおマジックトラックパッドは Bluetooth 接続ではなく USB スイッチで切り替えるためにあえて USB ケーブルで有線接続している。

USB Switch

次にスピーカーを共用できないかいろいろ調べたみた。 3.5mm ジャックが二つあってスイッチで切り替えられる製品があることを知り導入してみた。これによりスピーカーについても仕事と私用で共用できるようになったが、仕事モードと私用モードを切り替えるときに USB スイッチのボタンとオーディオスイッチのボタンで二回押すのが面倒だった。

その後、 USB DAC を導入した。せっかく買ったのだから仕事中も私用でも USB DAC を通してハイレゾロスレスで音楽を聞きたいと思うようになった。なので 3.5mm ジャック経由で音を出力するのをやめて仕事用 Mac からも私物 Mac からも USB 経由で音を出力し、 USB スイッチを経由するようにした。 USB スイッチから USB DAC につなぐことで、仕事用でも私物 Mac でもハイレゾロスレスで音楽を再生できるようになった。

すべての入出力を USB スイッチを経由するようにしたことにより、キーボード、トラックパッド、スピーカーをすべて仕事用 Mac と私物 Mac で共用できるようになった。切り替えはボタン一発だ。

なおこの環境を構築し終わったあとに macOS Monterey 12.4 がリリースされてユニバーサールコントロールにより隣り合う Mac でキーボードやトラックパッドを共有できるようになったが、結構接続が不安定だしカクつくこともあるので現状の有線接続の USB スイッチによる切り替えで全く不満はない。

私物の iMac 5K が机右側にあり、私用で Mac を触るときに首を少し右側に向けないと行けないのが少しストレスだ。なので L 字形の机を導入して常に机を正面に据えて作業できるようにしてみようとしたが、 FlexiSpot の以下の昇降デスクの購入を検討しているうちにプライムデーセールで売り切れてしまい、いまも顔を右にひねりながらブログを書いている。

この EG1-L を導入することができたら自分の在宅ワーク環境は完成されるなと思っている。楽歌株式会社さん( FlexiSpot の製造元)、良かったら再販売してもらえないでしょうか。できたら昇降範囲を 69cm からにしてもらえると短足胴長のおっさんでも快適に使えて助かります

| @散財

Topping D10s

一つ前の記事で USB DAC を買ってハイレゾ音源を再生できるようになったが違いがわからなかったと書いている。

しかし↑の記事では全然ハイレゾ再生できていなかった。「 Mac 側の設定は不要」などと書いているが、 Mac 側でも設定は必要だった。一つは Music アプリのオーディオ品質設定でハイレゾロスレスを選ぶことだ。

Music アプリのオーディオ品質設定

なお、ドルビーアトモスを「常に」にしていると、ハイレゾに対応した楽曲でも Dolby Atmos を優先してしまってハイレゾで曲を聴くことができない。 Dolby Atmos でハイレゾというのは両立できないようなので、ドルビーアトモスの設定値は「自動」にしておくと良い。

次に、 Audio MIDI 設定アプリのフォーマットのセレクトボックスからハイレゾに対応した周波数を選ぶ必要がある。 D10s だと 2 ch 32 ビット整数 384.0 kHz まで選ぶことができるのでこれにしておく。

Audio MIDI 設定アプリ

ここまでしてようやくハイレゾ再生できるようになる。

Topping D10s

Hotel California をハイレゾ再生中

なので一つ前の記事の追記で

何時間か聞き込んでみた。音を大きめにして、ジャズなどのドラムの音を聞き取りやすい曲を再生してみると違いがわかるような気がする。ドラムの音がなまめかしい。なまめかしいという表現が適切なのかわからないが、音に生音感があるといったらいいんだろうか。ギターなどでは違いを感じにくいけど(高音難聴だからかもしれない)、打楽器の聞こえ方で結構な違いがあるような気がする。最初は無駄銭失いかと思ったけどそうでもないかもしれいと思い直している。

などとのたまわっているが、このときは 44.1 kHz でしか楽曲を再生できておらず何の変化もなかったはずだ。設定が必要とわかったあとに設定を変更して聞き比べてもみたが、やっぱり違いがわからなかった。なので自分はハイレゾを聞き分けられる耳を持っていないのだろう。 

なおいろいろ調べていて衝撃の事実がわかった。新しめの Mac ( 2021 年以降の M1 Mac )なら USB DAC 不要でハイレゾ音質で音楽を再生できるようだ1

MacBook Pro (14-inch, 2021) および MacBook Pro (16-inch, 2021) は、高品質のハードウェア DAC (デジタル/アナログコンバータ) を搭載していて、最大 96 kHz のデジタルオーディオをアナログオーディオに変換できます。ヘッドフォンやスピーカーなどのアナログデバイスを Mac のヘッドフォンジャックに直接接続すれば、外付けの DAC がなくてもハイレゾ音源を楽しめます。

新しい MacBook Pro モデルのハイレゾ DAC について - Apple サポート (日本)

自分の Mac は私物も仕事用のものもまだ Intel Mac なので USB DAC 経由でないとハイレゾ再生できないが、 2021 年以降の M1 Mac を持っている人なら USB DAC なしでハイレゾで音楽を聞くことができるということだ。 M1 チップは本当に何でもできてすごい。

USB DAC を買ってみてわかったことをまとめると以下だ。

  1. そもそも自分はハイレゾの音を聞き分けられない
  2. 2021 年以降の M1 Mac は 3.5m ジャックからハイレゾに対応したオーディオ出力が可能

ハイレゾロスレスを聞き分けられる自信があるおっさんは M1 チップを搭載した 2021 年以降の Mac を買いましょう。


  1. ただしサポートしている周波数は 96 kHz までで、 Apple Music のハイレゾロスレスの最高値は 24 ビット 192 kHz のようなのでそれには及ばない。 

| @散財

USB DAC Topping D10s

⚠注意

この記事を書いている時点では設定不足でちゃんと高音質設定で音を聞けていません。詳しくは以下の記事をご覧ください。 Apple Silicon の Mac を使っている人はそもそも USB-DAC なしでもハイレゾ音源を再生できるというオチもあります。

ヒトデさんの日記で Sonos のアンプの話を読んで、急に自分の音楽環境に問題があるように感じられてきて、自分もアンプを買ってみたくなったが値段が高すぎる&パッシブスピーカーを持ってないので意味がないということに気がついた。

自分はいま、 Mac => Bose Computer Music Monitor という流れで音楽を聞いている。 Mac 本体のスピーカーより断然良い音だし、小さいスピーカーなのにめっちゃ良い音が鳴るとは思っているのだが、高校生の頃タワレコの試聴機にソニーのヘッドフォンの組み合わせで聞いていた音がめっちゃ良い記憶で、その後の人生で良いヘッドフォンやスピーカーを買ってもあの頃の音質には及ばない気がしていた。

その漠然とした不満を解消すべく USB DAC なるものに手を出してみることにした。 Amazon で絶賛されていた中国メーカ Topping の D10s という USB DAC がコストパフォーマンスが良くて最高らしい。みんな絶賛してる。

そもそも USB DAC を使うメリットは何か。一つには Apple Music などで配信されているハイレゾ音楽を聴けるようになることがある。普通の 3.5m プラグでスピーカーにつないでもハイレゾ音源は再生できない。もう一つには 3.5m ジャックから出てくる信号はあまり良いものではないらしいく、 USB ポートを介して出てくるデジタルデータを USB DAC でアナログに変換してやる方が音質が良くなるらしい。

自分は抗がん剤の治療のせいで高音難聴になっていて 4K Hz 以上の音が聞き取れないため、こういうのを使って音を聞き分けられるか自信がなかったのだが、上述の通り 20 年以上前にタワレコのナカミチのプレーヤーで聞いた音と近い感じで音を聞きたいという漠然とした願望があったのでリストカット感覚で買ってみることにした。

Windows だとドライバーのインストールなどが必要なようだが、 Mac の場合は USB ケーブルでつなぐだけで Mac がオーディオデバイスと認識してサクッと使い始めることができた。 Topping D10s からの出力は 3.5m ジャックがないので別途 RAC オーディオケーブル(ステレオとかで使う赤白のやつ)が必要。

満を持して Mac => Topping D10s => Bose Computer Music Monitor につないでハイレゾ音源を再生してみたが、正直違いがわからない…。 Amazon であれほど絶賛されているのだからさすがに少しは違いはわかるだろうと思っていたが、まるっきり違いがわからない…。 Amazon で高評価レビューをしていた人達はオーディオ沼の住人たちだったのだろうか…。

そもそも自分はスピーカーもヘッドフォンも Bose で、 Bose のコンシューマー向けの製品はそもそもアンプなどを介さずに利用されることを想定していると思われるので(面倒くさいことをしなくてもほどほどに良い音で聞けるのが Bose のウリなはず)、 USB DAC などを挟んでもメリットを感じにくいのかもしれない。

自宅の机で音楽を聞く環境はここ 15 年くらい変化がなくてマンネリ化していたので何か大きな変化を起こせるかなと思っていたけど、特にそういうことは起こらず無駄遣いになってしまった。悲しい。

追記

何時間か聞き込んでみた。音を大きめにして、ジャズなどのドラムの音を聞き取り安やすい曲を再生してみると違いがわかるような気がする。ドラムの音がなまめかしい。なまめかしいという表現が適切なのかわからないが、音に生音感があるといったらいいんだろうか。ギターなどでは違いを感じにくいけど(高音難聴だからかもしれない)、打楽器の聞こえ方で結構な違いがあるような気がする。最初は無駄銭失いかと思ったけどそうでもないかもしれいと思い直している。