RVMをやめてrbenvにした
RVM、便利に使わせてもらっていたけど、Rubyの新しいのがリリースされるたびにいろいろアレだったので rbenv を使ってみることにした。移行、しんどいかなと思ってたけど非常に簡単で大変よかった。
RVMのキモさ
RVMの悪いところはググればいろいろ出てくるけど、OSの cd やRubyの gem コマンドをシェルスクリプトで置き換えるとか、行儀が悪いところが問題らしい。個人的に気にくわなかったのがRVMがどんどんでかくなっていって、Rubyのビルドに必要なパッケージまで管理できるようになったところとか(.rvm以下に新しくシステムができるみたいな感じがキモかった)、パッケージインストール用のコマンドがhelpドキュメントでは rvm package install なのに rvm pkg install にいつの間にか変わっていて訳がわからないところとか、よくわからないシェルスクリプトがログイン時に実行されるところとか、 rvmsudo っていうコマンドのキモさとかいろいろ。
rbenv
rbenvはRubyのバージョンを切り替えるためのツールなのでインストールはやってくれないけど、ruby-buildというツールを別に入れることで、 rbenv install 1.9.2-p290 とかでRubyのインストールもこなしてくれるようになる。
あまりRVMを使いこなしてたとはいえなかった自分にとってはrbenvくらいでちょうどいいような感じがする。gemsetとか使わんし。そんくらいだったBundler使うし。
インストールは以下のページが参考になります。
なおrbenvはRubyインストール時のconfigureオプションの指定方法が特殊です。直接は指定できないようなので以下のようにします。(homebrewでインストールしたreadlineとiconvのパスを指定する例)
$CONFIGURE_OPTS="--with-readline-dir=/usr/local --with-iconv-dir=/usr/local" rbenv install 1.9.2-p290デフォルトのオプションなしのRubyだとearthquake.gemが動かなかったりjekyllが使えなかったりするので僕は↑のオプションを追加しました。よろしかったらお試し下さい。
Liquidの中でLiquidをエスケープする
JekyllはLiquidというRubyのテンプレートエンジンを採用してるんですが、Liquid内でLiquidの文法をエスケープする方法が分からず大変苦しんでおりました。Jekyllの公式のDocument呼んでもXML出力時とかCGI出力時にコンテンツをエスケープする方法は書いてあるのに、Liquidテンプレート自体をエスケープする方法が書いてなく、大変不満でした。しかしその方法が分かったのでお知らせいたします。元ネタはスタックオーバーフロー。
例えば {{ "{% this " %}}} と表示させたかったらこうやります。
{{ "{% this " %}}}}
ちょっとトリッキーですね。
Pygmentsと組み合わせて使うことも可能ですが、いちいち {{ "{% highlight " %}}} のなかでコメントアウト処理をしてあげないといけないません。面倒くさいですね。
Jekyllにカテゴリ一覧を追加した
Jekyllを使いだしてから気がつくと一年経ってました。いろいろ便利に使えており気に入っております。
PygmentでコードをシンタックスハイライトしたりLSIで関連記事表示したりと結構手を入れてはいたんだけど、いわゆる世間の一般のブログにあるようなカテゴリ一覧表示機能と、カテゴリごとの記事アーカイブ機能がなくて、それを若干不便に思っておりました。
ググってみたところ、プログラマー向けなブログツールなだけあっていろんな方法が出てきました。以下そのまとめ。
カテゴリ一覧
JekyllのLiquid (テンプレート言語) には {{ "{{ sites.categories " }}}} みたいタグがあるんだけど、こいつが意図したとおりに動かない。普通のRuby使いの感覚からすると site.categories ってカテゴリを沢山持った配列になってそうな気がするんだけどこれが違う。
<ul>
{{ "{{ for category in sites.categories " }}}}
<li>{{ "{{ category.name " }}}}</li>
{{ "{{ endfor " }}}}
</ul>↑みたいな感じのコード書くと何も表示されない。 site.categoires はHashで、{ "カテゴリ名" => カテゴリ内の記事一覧 } みたいな構造になってる。LiquidでHashのキーを取りだす方法が分からず、どうにもこうにもいかなかったので他の人が作っているプラグインを利用することにした。
↑のファイルを JEKYLL_ROOT/_plugins にコピーする。(_plugins というディレクトリがなければ作る)。そんでテンプレートを変更する。↑のやつを↓みたいにする。
<ul>
{{ "{{ for category in sites.iterable.categories " }}}}
<li>{{ "{{ category.name " }}}}</li>
{{ "{{ endfor " }}}}
</ul>2行目のところが変更点です。これでカテゴリ一覧表示ができるようになる。
カテゴリごとの記事一覧
カテゴリごとの記事一覧を表示する方法だけど、こういうのを発見した。
ここの generate_categories.rb を使えばカテゴリ内の記事一覧を作成できる。こんな感じ。
これもさっきのと同じように、JEKYLL_ROOT/_plugins にファイルをコピーする。そんでLiquidテンプレートを書き換えるんだけど詳細はプラグイン内の記事をご確認くだしあ。
RVMでRubyをアップグレードしたら "bad interpreter" という警告が出る
Ruby 1.9.2-p290 がリリースされたので入れてみた。RVMで。
$ rvm install 1.9.2 --with-readline-dir=/usr/local #homebrewで入れたreadlineのパスを指定
$ rvm migrate ruby-1.9.2-p180 ruby-1.9.2-p290migrate を実行したところ、警告が出ながらも次のような感じでマイグレーションは完了した。
$ rvm migrate ruby-1.9.2-p180 ruby-1.9.2-p290
Are you sure you wish to MOVE gems from ruby-1.9.2-p180 to ruby-1.9.2-p290?
This will overwrite existing gems in ruby-1.9.2-p290 and remove them from ruby-1.9.2-p180 (Y/n): Y
Moving gemsets...
Moving ruby-1.9.2-p180 to ruby-1.9.2-p290
Making gemset ruby-1.9.2-p290 pristine.
ERROR: Error running 'rvm gemset pristine' under ,
please read /usr/local/rvm/log//gemset.pristine.log
Moving ruby-1.9.2-p180@global to ruby-1.9.2-p290@global
Making gemset ruby-1.9.2-p290@global pristine.
ERROR: Error running 'rvm gemset pristine' under ,
please read /usr/local/rvm/log//gemset.pristine.log
Do you wish to move over aliases? (Y/n): Y
Do you wish to move over wrappers? (Y/n): Y
Do you also wish to completely remove ruby-1.9.2-p180 (inc. archive)? (Y/n): Y
Successfully migrated ruby-1.9.2-p180 to ruby-1.9.2-p290一見、問題なく移行できたように思えるのだけど、この後rakeなどexecutableなgemをコマンドラインから実行すると以下のようなエラーが出る。
zsh: /usr/local/rvm/gems/ruby-1.9.2-p290/bin/rake: bad interpreter: /usr/local/rvm/rubies/ruby-1.9.2-p180/bin/ruby: no such file or directory
rake aborted!
No Rakefile found (looking for: rakefile, Rakefile, rakefile.rb, Rakefile.rb)
/usr/local/rvm/gems/ruby-1.9.2-p290/gems/rake-0.8.7/lib/rake.rb:2377:in `raw_load_rakefile'
(See full trace by running task with --trace)shebangに書いてあるrubyのパスがmigrate時に削除した ruby-1.9.2-p180 なのが問題なわけだ。
正しい対処方法かどうかは自信がないが、Rubyでサクサクッとshebangを書き換えるやつを書いた。以下みたいなやつ。
こいつを実行してやるとshebangが正しく書き換わったexecutableなgemができる。万が一のためにbackupファイルを作るのでこれをzshで rm *_backup とかしてやるといいと思います。
と思ったけど、結局↑のRubyの入れ方はまずいみたいで、jekyllとかCライブラリに依存する系のgemが動かなくなってしまったので rvm implode してRVMをまるっと入れ替えた(20回くらいRubyをインストールしなおした)。次の記事にでも書きます…。
Jekyllで関連ポストを表示する
関連記事表示
Jekyllで関連記事を表示するようにした。jekyllを実行するときに jekyll --lsi とするんだけど、Classifierというgemが必要。ただしClassifierを入れてるだけだと似てる記事を探すのにすんごい時間がかかるので、gslというgemを入れる。しかしこれはただ単に gem install gsl しただけでは以下のようなエラーが出る。
Fetching: narray-0.5.9.9.gem (100%)
Building native extensions. This could take a while...
Fetching: gsl-1.14.7.gem (100%)
Building native extensions. This could take a while...
ERROR: Error installing gsl:
ERROR: Failed to build gem native extension.
/Users/morygonzalez/.rvm/rubies/ruby-1.9.2-p136/bin/ruby extconf.rb
checking gsl version... *** extconf.rb failed ***
Could not create Makefile due to some reason, probably lack of
necessary libraries and/or headers. Check the mkmf.log file for more
details. You may need configuration options.
Provided configuration options:
--with-opt-dir
--without-opt-dir
--with-opt-include
--without-opt-include=${opt-dir}/include
--with-opt-lib
--without-opt-lib=${opt-dir}/lib
--with-make-prog
--without-make-prog
--srcdir=.
--curdir
--ruby=/Users/morygonzalez/.rvm/rubies/ruby-1.9.2-p136/bin/ruby
extconf.rb:237:in `rescue in <main>': Check GSL>=0.9.4 is installed, and the command "gsl-config" is in search path. (RuntimeError)
from extconf.rb:138:in `<main>'GSL(GNU Scientific Library)が入ってないのがダメらしい。Homebrewでインストールする。
$ brew install gslそんでもう一回 gem install gsl するとうまく入った。 _config.yaml に lsi: true という記述を追記して jekyll を実行すると関連記事が表示されるようになった。
最近の記事表示
ついでに見た目を調整した。サイドバーに全部の記事が表示されてたのがうざかったので10件だけ表示するようにした。
8c72..2c84ea5 100644
--- a/_layouts/post.html
+++ b/_layouts/post.html
7 +69,7 @@
<h3>Latest Posts</h3>
<ul>
- {`% for post in site.posts `%}
+ {`% for post in site.posts limit:10 `%}
<li><a href="{{ post.url }}">{{ post.title }}</a></li>
{`% endfor `%}
</ul>(↑Liquidでエスケープする方法がわからんかったので {`% とかなってますけど、正しくは {% です)
Liquidでは配列に対して {% for post in site.posts limit:10 %} という書き方をすることでループ処理の回数をコントロールできるみたい。
全体的に見やすくなりすっきりした。
Pygmentsを使ってコードをシンタックスハイライトするようにした
外タレのJekyllブログを見てると、シャレオツな感じでコードがシンタックスハイライトされてる。どうもPygmentsというやつを使うらしい。公式Wikiでも触れられていて、コードをハイライトさせたいときは jekyll --pygments しろや、みたいなことが書いてあるんだけど(Liquid Extensions - jekyll - GitHub)、そういうオプションつけてもコードは全然色つきにならず、「サギやんけ」とか思ってた。
しかしマニュアルをよく読むと、PygmentsってのはPython製のソフトで、こいつを別途インストールする必要があるらしい。なるほどそういうことだったのか。そういうわけで
$ port search pygmentsしてみたところ、MacPortsでは三つヒットした。
py-pygments @1.0 (python, devel)
Python syntax highlighter
py25-pygments @1.0 (python, devel)
Python syntax highlighter
py26-pygments @1.3.1 (python, devel)
Python syntax highlighter
Found 3 ports.しかしSnow LeopardにはPython 2.6.1が入ってるので、
$ easy_install Pygmentsでもオッケーかも知れない。僕は職場に持ち込んでMacBookにはMacPortsから py26-pygments を入れた。そしたらdependencyが発動してPythonとかXorg何とかというもののダウンロードも始まり、 /opt/local/bin/ に python-2.6.5 が入ったが、長々と時間がかかった。※1
インストール完了後、これでシャレオツシンタックスハイライティングできるようになったと思い、意気揚々と
$ jekyll --pygmentsしてみたのだが、一向にハイライトされない。なんか「pygmentizeとか見つからないし」みたいなエラーが出る。なんでじゃ〜とイライラしながら公式Wikiを読んでると、次のような記述があった。
the pygmentize binary must be in your path
そうなのよ。 pygmentize-1.3.1 っていうバイナリファイルはあってパスは通ってるんだけど、 pygmentize そのものがないのよ。そういうわけで
$ sudo ln -s /opt/local/bin/pygmentize-1.3.1 /opt/local/bin/pygmentizeしてやった。すると pygmentize というバイナリファイルにパスが通るので、めでたくシャレオツシンッタクスハイライティング環境が手に入った。ちなみにCSSはGithub互換のものを拾ってきて入れといた。