| @映画/ドラマ/テレビ

人生に乾杯!

評価 : ★★☆☆☆

ハンガリー映画。年金が少なくて家賃が払えない老夫婦の話。切羽詰まった老父が強盗をおっぱじめる。夫婦は逃げ切ることができるのか?

予告編がすごく面白そうだったので楽しみにしてたんだけど肩すかしをくった。

ハンガリーは旅行したことある。当時からインフレが激しかったんだけど、いまも年金生活者は年金だけでは普通に暮らしていけない状況らしい。家賃が払えなくなり、取り立ての男に妻へディがダイアモンドのイヤリングを渡したとき、夫エミルはいたたまれなくなりトカレフを引っ張り出して紳士的に強盗を行う。実はこのダイアモンドのイヤリングはとっても大事なもので、二人のなれそめと言っても過言ではないものだった。

共産党政権時代、金持ちの娘だったヘディの実家にがさ入れが入った。エミルは当時、党幹部の運転手で、一緒に捜索に入った金持ちの家の屋根裏部屋で、ヘディの姿を発見する。そのときヘディはとっさにダイアモンドのイヤリングを渡して助けを乞うのだ。エミルはヘディを助け、危機が去ったあとにイヤリングをヘディに返す。そして二人は付き合うようになり結ばれたのだ。

警察の追っ手を交わしながら強盗を繰り返し、高級ホテルに泊まったり、旧友の家にかくまってもらうなどして逃亡を続ける。国民もインフレのひどさに辟易としていて、誰も二人のことを責めない。でも夢物語はいつまでも続かないのだった。やがて糖尿病を患うヘディのインシュリンが切れる。

ハンガリーは内陸国で海がない。だからヘディの「最後に海が見たかった」という台詞が印象に残った。

全般的に軽かった。ヨーロッパ映画でも『ホルテンさんのはじめての冒険』とかは味があったけど、こちらはエミルとヘディを追っかける警察がスゲー怪しいし、映画に重みがない。重厚感というか。スカッスカッなんだよな。何でだろ。