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2014年、つらいこといろいろあったけど、肉体的に一番つらかったのは痔ろうの再発だった。精神的なつらみもつらいといえばつらいけど、肉体的なつらみは肌身にしみて感覚となって残るのでなかなか記憶が薄れない。

2012年に痔ろうになった(そのときの様子)。一旦治ったと思ってたんだけど完治してなくて、2013年の8月に病院に行ったら治ってないからもういっぺん手術した方がいいと言われた。仕事が忙しい&病院の予約がいっぱいでなかなか手術しに行けず、年が明けた2014年の1月に手術しに行った。

痔ろうの治療といえばケツの穴と痔ろうの穴にゴム紐を通すシートン法が定石なんだけど、再手術ではそれはやらずに済んだ。しかし過去の手術痕があるところを切開して排膿するという痛いやつで、また生理用ナプキンをつけて暮らす日々が始まった。

ちょうどその頃、息子殿を託児所に預けることがあったんだけど、見事にウイルスかなんかをもらってきて嘔吐・発熱した。小さい子どもはしゃべれないので何の前触れもなくいきなりゲロ吐いたりするから、もろにゲロを全身で受け止めたりしてた。そしたら当然のごとく自分と嫁さんにもうつった。

親二人への感染は時差があった。子どもは治ってけろっとしてるのに俺と嫁さんだけ38℃以上の熱が出て激しい下痢に見舞われた。

がたがた震えながら車を運転して夜中に市の急患センターに行き点滴をしてもらった。点滴してる間もお腹は痛いのでトイレに行きたくなる。点滴台を抱えて急患センターのベッドとトイレを行き来するような状態だった。自分は具合悪くないのに夜中に急患センターにつれてこられ両親がそろって注射針刺されて点滴されてるの見て子どもはパニック状態に陥って泣く。さらにケツは切開したままの状態で膿や血が出続けている。自宅では用を足した後はポータブルウォシュレット的なやつでケツを洗ってたんだけど急患センターのトイレはウォシュレットなくて泣く泣くトイレットペーパーでおしりを拭いてた。これはやばいのではと思っていたけど案の定やばかった。

胃腸炎が治り出社した日、会社から帰ってきたらケツから血が止まらないことに気がついた。生理用ナプキンでは吸収し切れてなくて、パンツが血まみれになっていた。トイレに入ってトイレットペーパー当てると一瞬で真っ赤になった。これはやばいと思って夜だったけど病院の院長の携帯に電話して事情を説明した。急遽見てもらえることになったので半ケツを浮かせた状態で車に乗って病院に行った。

パンツとズボンは血まみれで穿いて帰れなかったので病院の手術着をもらってノーパン状態で帰宅した。車なかったら異様な格好で地下鉄に乗車する羽目になるところだった。

こうして思い返しても急患センターに行ったときやケツから血が止まらなかったときは阿鼻叫喚の地獄絵図状態だったと思う。自分的にはかなりつらいのに世間的には大して重傷じゃないというのもつらい。

痔ろう、最近はオモコロとかデイリーポータルゼットとかで馬鹿がかかる愉快な病気みたいな扱いで紹介されてるけどマジでなるとつらいので世の中の人はもっと痔ろうへの理解を深めるべきだと思う。

電車ががらがらに空いてるのに座らず立ってる人を見かけたら好奇の目で見たりせず事情を斟酌してやって下さい。

僕からは以上です。


この記事は今年つらかった事 Advent Calendar 2014 13 日目の記事でした。来週は tktym2t さんです。