2018 年末に NIKON Z6 を買った。その前は NIKON D90 を 10 年近く使ってた。 NIKON D90 で撮れる写真にあまり不満はなかったが、フルサイズへの憧れと動画性能のしょぼさ(静止画は D90 の方がよいものが撮れるが、動画は明らかに iPhone の方がよいものが撮れた)に困っていて買い換えを決意した。人生で初めて新発売のカメラを発売前から予約して購入した。 48 回分割払い。
NIKON Z6 の良さは色々ある。通し F4 で撮れる 24-70m レンズ(レンズキットを買った)、 ISO 感度の高さ、チルト液晶、奥行きにも対応したデジタル水準器、 SnapBridge 対応(スマートフォンの GPS を利用した位置情報埋め込み、撮った写真をすぐに Bluetooth でスマートフォンに送れる)などなど。スマートフォン時代に対応するための正統進化という趣がある。 NIKON は真っ当ないい製品を作ったなと思う。
というわけでまずは NIKON Z6 で撮った写真からご覧下さい。そのあとに iPhone 7 で撮った写真で今年を振り返ります。
NIKON Z6 で撮った写真
冬
阿蘇山
阿蘇山はいろんな角度から眺められるのがよい。これは車の助手席から撮った。 Z6 では動いている車の中からでもこういう写真が撮れて驚いた。
草千里展望所から熊本市の先の方に普賢岳を望む。こういう色が撮れるのにはぶっ飛んだ。レンズが 70m までしか望遠できないので普賢岳はちっこくしか撮れてない。
こちらは草千里の向こうに中岳火口。適当に撮ったが手ぶれなしで撮れてしまって驚いた。 D90 だったら確実にブレブレ写真になっていた。
食い物
コストコの行き帰りで立ち寄るいっぷくラーメンのチャーハン。湯気の感じまで撮れてる。
コストコに行ったら長蛇の列で並ぶ気が起きなくて離脱して天神のカフェで飲んだアフォガート。エスプレッソを垂らす感じが撮れた。
薬院という街(福岡から一度東京に出たものの夢破れて都落ちしてきた人々が暮らす福岡のリトルトーキョー)の洋食屋ボンバーキッチンのチキン南蛮定食。この近辺のボンバーキッチンかニュースマイルに行くと 1000 円足らずで最高に幸せな気持ちになれるが、その幸福感を写真に収めることができた。こういう写真をもっと撮りたい。
長崎の街
ランタンの明かりでアパートの壁が赤くなっている。蛍光灯の明かりが当たっている部分はきちんと青みがかった白で撮れている。ホワイトバランスが優秀。適当に撮ったが手ぶれしなかった。
これも適当に撮ったが圧倒的な迫力を感じる写真を撮れてしまって驚いた。栗を煎る機械の年季の入り具合が迫ってくる。
長崎の山
家族で烽火山という長崎の山に登ったときの写真。下山口のお寺というかお堂に、キリシタン時代に破却されたあと江戸期に修復されたと思われる首に修復痕のある地蔵がたくさんあったのが記憶に残っている。
結構な地蔵の首が一度切断されたあとつなぎ直されている。
この地蔵の首は無事のように見える。
まるでチベット仏教の寺院のようだと思った。
何とも言えない、七福神の中の一つのようなミニ像が置いてあった。誰が何のために置いたのかもわからない。
春
瑞梅寺川の桜と COFFEE UNIDOS
デジタル水準器のおかげで水平のおかしな写真を撮る機会が減った。
瑞梅寺川の桜を見たあとに COFFEE UNIDOS に行った。暗いところで明るいものを撮らせるとかなりバリッとしたいい写真が撮れる。
ゆらりんこ橋の桜
瑞梅寺川の桜ほかに、二丈岳の登山口のゆらりんこ橋の桜を見に行った。ここは菜の花畑があって桜と一緒に見ることができる。
これはかなり暗くなってから撮った写真だが、夕暮れ時に Z6 は強い。
熊本の桜
友だちの結婚式で 3 月末に熊本に帰った。パイロットとフライトアテンダントの結婚式で、パイロットとフライトアテンダントばかり来ててインスタグラム感あった。
二次会を途中で抜けて熊本城に行った。 Z6 でオートで撮ると感度をはちゃめちゃに上げるのでこんな感じの写真が撮れる。
もちろん肉眼で見るより明るい。きっと Pixel 3 とか iPhone 11 とかだったら機械学習でノイズを抑えつつ肉眼より明るく撮ってくれるのだろうが、 Z6 ではノイズとノイズ除去でのっぺりかつざらざらした写真が撮れる。オートでこういうノイズもりもりだけどとにかく明るくしました、という写真が撮れてしまうのはちょっと残念。光学機器メーカーの NIKON は光学的に Pixel とか iPhone を圧倒できるカメラを作って欲しい。
工事用のゲートで封鎖された熊本城の姿はもの悲しさを漂わせていた。
Calling Mountain
会社主催の野外フェスがあって、久住に泊まった。かなり寒かった。
Z6 はやはり暗い中で明るいものを撮ると良い。
D90 だと色転びしてただろう、蛍光灯の明かりの下で火を撮る、というような状況でも Z6 のホワイトバランスは優秀だった。
ゴールデンウィーク
志高湖にキャンプに行った。キャンプ、楽しかったが周りがみんな金持ちに見えてつらい。
久住の小田の池でわらびを採った。
小田の池はこういう昭和っぽいゴミがいっぱい落ちてるのが味がある。
小国の道の駅での著者近影。
感極まって高いギーを買ったけどまだ開けてない。食べ方わからない。シリコンバレー汁にして飲めばいいのだろうか…。
帰りに大観峰の下の展望所から眺めた阿蘇五岳。
Circle 2019
Circle は二回目。とてもよかった。
祖母山
会社の人たちと一泊二日で祖母山に行った。アルプス遠征以来の泊まりがけ登山。 9 合目の避難小屋に泊まった。祖母山も昭和のゴミ(空き缶のプルトップなど)が目立った。
※同僚の SONY α II で撮影
※Pixel 3 XL で撮影
下山後に竹田のレストラン歩に寄ってチキン南蛮を食べた。 30 年前に食べていた味と同じだった。
夏
宗像大社
宗像大社に行った。家を出るのが遅すぎて本殿は閉まっていてお参りできなかったが、周囲を歩いて回った。宗像大社と沖ノ島は一体として存在しているのだということを学べた。宗像四塚縦走にチャレンジしてみたいという気持ちが強まった。
宝満山登山
7 月末の盛夏に宝満山に行った。かなり暑かったが、竈門神社の風鈴が涼しげだった。
今宿花火大会
夏には恒例の今宿の花火を見に行った。 Z6 ならすごく綺麗に花火の写真が撮れるのではないかと思ったがやはり難しかった。
後ろにいたカップルの男の方がWeb制作会社勤務か何かっぽくて、花火の最中に障害が起こって電話がかかってきて「とりあえずサーバー再起動してみて下さい」と言ってたのがおもしろかった。
酒と肴ヤマニ
家の近くにちょっとおしゃんな感じの居酒屋ができたので行ってみた。家の近くにこういう店なくて感動したので調子こいて食べまくってしまって苦しかった。 Google Maps に写真投稿したら「 1000 回閲覧されました!」みたいなメールが定期的に届くようになってちょっぴり迷惑してる。
秋
秋の始まり
すさまじい入道雲が撮れた。
思案橋
長崎に法事に帰ったときの写真。思案橋あたりは夜に写真を撮って回るとおもしろそう。
柑子岳、サ道、すすき
家族そろって糸島の低山に登りに行った。車の底をこすってへこんだ。ぼろ車だがやっぱりこするとへこむ。
この頃はテレビでサ道をよく見ていたので、下山後は伊都の湯どころに行ってサウナに入りまくった。
風呂上がりに駐車場から撮ったススキと月の写真。熊本城の夜桜を撮ったとき同様、 Z6 は勝手に感度を上げるのでノイズだらけの写真になってしまい厳しかった。これはマニュアルで感度を抑制して撮ったが、そうするとシャッタースピードが落ちてしまって手ぶれや被写体ぶれが出る。難しい。
燃える空
家の物干し台から見た夕暮れの空。燃えるような色だった。
平戸
キャンプをしに平戸に行った。あまり混んでないキャンプ場を見つけてゴールデンウィークのときほどには肩身の狭い思いをせずに済んだが、家を出るのが遅すぎてキャンプ場に着くのが遅くなり、真っ暗な中ヘッドランプの明かりでテントを設営したのがつらかった。夜に肉を焼いたりしたが、キャンプは朝飯が一番おいしいし楽しい気がする。
翌日、せっかく来たからと平戸の市内を観光した。平戸、いい街だった。いつか泊まりがけで来てみたい。ちょうど平戸くんちのあとで、街はがらんどんとしていた。ものすごく切ない感じがする街並みだった。
平戸に行って隠れキリシタンや松浦党の歴史に興味を持ち、司馬遼太郎の『街道をゆく』の『肥前の諸街道』を読み、 Netflix でマーティン・スコセッシの『沈黙 ザ・サイレンス』を見た。
宗像四塚縦走
社内登山で宗像四塚縦走にチャレンジした。距離は 10km 強なので糸島四座縦走に比べれば楽勝だろうと思っていたが、かなりキツかった。ひたすら上り下りの繰り返しで累積獲得票高は 1500m を超えていた。下山後はこれまで経験したことがないような筋肉痛になった。宗像の海岸から眺めた夕日がとてもきれいだった。
iPhone で撮った写真
iPhone でも条件が整うと味のある写真が撮れる。
iPhone 7 のカメラは購入当初は素晴らしいなと思ったが、やはり一眼レフのようにはいかない。大抵の写真は VSCO でフィルターをかけている。良い条件で撮られた写真(充分明るいところで撮った、あるいは夜にかなり明るい被写体を撮った)であれば、編集ソフトでいじることで結構おもしろい写真になる。画素数は 1200 万画素なので大きいディスプレイでの閲覧にも耐えうる写真になる。
春
天神から家まで歩いて帰宅
3 月初旬にペトロールズのライブに行った。ライブのあとは前職時代の元同僚の皆さんとウィスキーを飲みに行った。調子こいて飲んでたら終電に間に合わなくて歩いて家まで買った。ケチなのでどうしてもタクシーに乗ることができない。 0 時半頃歩き始めて家に着いたのは 3 時頃だった。途中、別府で撮った焼き鳥屋の写真。暗闇に浮かぶ提灯の感じが気に入ってる。
波多江の古い家
波多江の古い家。昔は茅葺きだったのかもしれない。糸島市の福岡寄りの方ではどんどん宅地開発が行われていて、もう何年かするとこういう建物もなくなってしまうんだろう。
夏
海で独酌
リモートワークしてた頃はよく 18 時頃に仕事を終えて、歩いて海まで行って独酌してた。その頃のことが急に懐かしくなって、今年は何度か仕事帰りに海に行って独酌した。夏は日が長いのでこういうことが良くできていた。
こういうことができる余裕みたいなのが後半に向かうにつれてなくなってきたので大事にしたい。
焼きそば
今年は再び昼に外食をするようになったので、昼飯の写真を何度か撮った。 iPhone で食べ物の写真を撮ると大抵まずそうに見えるが、これはいい感じに撮れた。無加工。ここのお店はお好み焼き屋だが圧倒的に焼きそばの方がうまい。というかお好み焼きは頼んではいけない。
職場の周りを散策
仕事がしんどくなってくると自然に会社の周りを散歩してしまうようだ。今年は結構昼に歩いた。聖福寺のほか、川を渡って千代方面まで足を伸ばした。
鬼面の写真は加工しているが、何とも言えない迫力のある写真が撮れた。 iPhone でもいい写真は撮れるものだなと再認識した。
秋
東京出張
東京出張があってラーメン二郎目黒店に行った。
その行き帰りに iPhone で何枚か写真を撮ったけど結構おもしろいのが撮れた。
こちらは無加工だけど、すごくカラフルな感じが再現できていておもしろい。
ちょっとノイズが乗った感じや、周辺部の描画がのっぺりしてしまう感じから iPhone っぽいさが出てるがそれも味といえるかもしれない。
一方で晴れてるときにはこういうバリッとした写真を撮れるので iPhone 侮れない。
西南学院博物館
『街道をゆく 肥前の諸街道』を読んで隠れキリシタンに興味がわいたので、隠れキリシタンの展示を見に西南学院博物館に行った。時間が遅くのっぺりとした写真になってしまった。新しい iPhone だとこういう状況でも綺麗に撮れるのだろうか。
仕事帰りにタワレコに滑り込む
仕事が忙しすぎて閉店間際のタワレコにギリギリ滑り込んで CD を買って酒を飲みながら帰るということを何度かやった。良くない。
こんな感じで雑然と 2019 年が終わろうとしている。
この記事は今年撮った写真 Advent Calendar 2019 1 日目の記事でした。