Ruby on Railsの生みの親、デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソンの勤務先37シグナルズの本。CEOのジェイソン・フリードとデイヴィッドの共著です。とても共感しながら読むことが出来ました。個人的に響いた部分を箇条書き。

計画をやめる

  • 計画を予想に言い換える。誰にも未来のことを計画するなんて不可能。
  • 計画はあらかじめ立てるのではなく、やりながら立てる。やっていないと情報が集まってこない。

最適な規模

  • 無意味に拡張しない。規模の拡大はコストも増やす。
  • 働きすぎるのは馬鹿。ヒーローになるな。

自分たちが必要なものをつくる

  • 37シグナルズの Highrise は自分たちが必要性に駆られて作った。

まずつくる

  • アイディアは実行しなかったらアイディアのまま。
  • 金がないとか時間がないとか言い訳にならない。ベストな状態で始められることなんてない。本当に実現したいことだったら金や時間は自分で工面をつけるもの。

金を借りない

  • ウェブサービスとかは特に金が必要ない。
  • 他人の金が入ると感覚がおかしくなるし、長期的な視野を持てない。

なんでもまず自分たちでやる

  • 会社の規模はコンパクトに維持し続けるべき。
  • まずなんでも自分たちでやってみる。できなかったら人を雇う。

スタートアップという意識を捨てる

  • スタートアップには甘えがある。
  • 他人の金で好きなことをやるなんて幻想。
  • 最初から利益の出せる企業を目指すべき。
  • exitのことを考えるとユーザー本意のサービスが作れなくなる。

制約を利用する

  • 優れた作家は制約のもとで創作していた。シェイクスピア、ヘミングウェイ、カーヴァー。
  • 一度にサービスに携わる人間は一人か二人に限定し、機能は絞る。
  • 芯から作り、本質的でない細かい部分は後回しにする。

副産物

  • 企業は自分たちが気づかないうちに副産物を生産している。木工所はおがくずを売った。37signalsはGetting Realという本を副産物として売った。

すぐリリース

  • 不完全な状態でも最低限な条件をクリアしたらすぐにリリース。

会議をやるやつは馬鹿

  • 会議は時間の無駄。やっても7分。
  • 会議には準備が必要だが、十分に準備することは不可能。
  • 1時間の会議に10人が参加したら、10時間の生産性が犠牲になる。会議にそんな価値はない。
  • 会議は新たな会議を生み出すだけなので不毛。

一人で作業する時間をつくる

  • 電話とかメールとかシャットアウトする時間を作らないと生産性は上がらない。
  • せめて一日の前半か後半のどちらかは一人作業モードに設定すべき。
  • 連絡手段は電話やチャットなど即時対応式のもではなくなるべくメールにする。

そこそこの解決策

  • 完璧な解決を求めようとしない。そこそこの手段で済む問題にはそこそこの解決策を。問題があれば後から良くすればいい。

タスクは分割する

  • 長大なタスクリストは気が滅入るだけ。
  • 100のタスクを10ずつに分解すれば心理的に楽になる。

はまったら人に見てもらう

  • 意固地になって無駄に時間を費やすとコストに見合わなくなる。
  • はまったら他の人に冷静な視点でレビューしてもらう。

寝る

  • 睡眠不足は創造性を損なうし、士気が低下する。間違いも犯しやすくなり、他人に不寛容になる。いいことは一つもない。

真似ない

  • コピペコードは理解が伴わないから、いつまで経ってもオリジナル作者にかなわない。

社員が一緒の国に住んでる必要はない(デイヴィッドは入社当初はまだデンマークにいたらしいです)とか他にも面白いところもあるんだけど、英語がしゃべれないとこの辺は僕らには当てはまらないですよね。あと会議を極力しないってのは理想だと思うけど、受託開発というかホームページ制作みたいなお客さんがいる仕事してたら打ち合わせはしないといけないわけで、なかなか難しいでしょう。

でも電話や会議などは確かに生産性を損ねていると思う。電話なんていきなり日常業務に割り込んでくるわけだから。電話は予約制にして欲しい。何日の何時に電話したいのでお願いしますみたいな感じでメールしろや。

雑談の排除とかも大事ですよね。僕はなるべく仕事中は雑談しないようにしてる。だからといって生産性が高いかと問われれば疑問なんだけど。でも雑談とか会議とか打ち合わせとかやって仕事した気になってる人は多いと思う。例えばこの本では人の雇い方のパートで、仕切り屋を雇うなみたいなことが書いてある。仕切り屋は会議好きで、自分の仕事を作り出すために会議を開きたがる。まったく何の価値も生み出さないのに、会議に参加することで会社に貢献しているふりをするわけですね。こういうのは本当に最悪。

37シグナルズの発想は、ピュアに作り手だけで会社を動かそうという風に読めました。広告とか営業とか意味ないというか、頼りにしないという考え方。本当に良いものを作って自分たちのファンになってもらえたらサービスを使ってもらえるようになる。特にウェブサービスとかはそうですよね。広告とかPRとかは金ばかりかかって効果がないということに気づかないと。有名な雑誌や新聞に取材してもらうことも否定していますが、折角ユーザーと直接結びつけるのがウェビサービスを提供する企業のメリットなんだから、そこにいちいち旧メディアや広告屋を介在させる必要はないですよね。またセールスマンを省きサポートも極力エンジニアが行うことで顧客の要望が直に作り手のところに伝わる(とはいえ本書では逆に顧客の要望には応えすぎるなとも書かれてはいます。その辺は買って読んでみてください)。

シンプルに、極力自分たちで会社を動かそうとすることで、大企業が抱えるいろんな問題が回避できるというのがこの本のエッセンスでしょう。Railsはお触り程度のことしかやってないですが、CakePHP(RailsのPHP移植版)越しにそのすさまじさというかすごさは実感しています。こういうすごいフレームワークがあるいまは、本書で掲げられていることは単なる理想や夢物語ではなく十分実行可能なものであると感じます。自分たちだけでなにかをやることが十分に可能。

とにかくなにかつくってみよう、と思わせられる本でした。Ruby on Railsの勉強を本格的に始めてみたいと思います。

みなさん、ふぁぼったー見てますか? 僕はふぁぼったー大好きで100回/hくらい閲覧してるんですけど、なんだか最近調子悪いですね。

三度の飯よりふぁぼったーが好きな僕は、最近Twistarというサイトを誰かがTimelineで紹介しているのを見て知って、ここ数日よく見るようになりました。いわゆるふぁぼったークローンです。favstarよりクロール精度良いし、他のふぁぼったークローンにはない、自分がフォローしてる人がふぁぼったやつ一覧(recent)とか見られたりしてなかなか良い感じです。

このTwistar、最初からiPhoneで見ることを考慮して作られてるためか、サイトの横幅が短い。これは、と思い立ち、Fluid.appでアプリケーション化してしまいました。こんな感じ。

Twistar

しかもTwistar、jk でLDRみたいに移動できるし、AutoPagerizeみたいな機能も搭載していて下までスクロールすると次のページを自動的に読み込んでくれます。

なかなかオススメなので自分のふぁぼられが気になって仕方がないマカーのお友達はやってみると良いですよ。

ミーハーなのでTechCrunchとかで目にしたPinboardというブックマークサービスを使い始めてみました。スパムによる汚染を防止するためサインアップ時にお金を払う必要があるユニークなサービスです(サブタイトルは “antisocial bookmarking” という何とも挑発的なタイトル)。しかもこの値段が後になればなるほど高くなるという。僕は$6.12のときにサインアップしました。日本円で519円。

まだユーザーが少ないためか非常に軽くてこざっぱりしてて気に入りました。deliciousからのエクスポート/インポートもヒジョーに楽でした。Twitterに自分が投げたURLや自分のFavoritesに含まれるポストのURLも自動でブックマークしてくれたり、さらにはdleiciousにブックマークしたURLも自動でブックマークしてくれるので(↓画像参照)、deliciousからの移行はほとんど障害なし…

1107-Pinboard-delicious.png

と思われたのですが、一昨日くらいからdeliciousのブックマークを自動で読み込まなくなってしまいました。これは不便(deliciousがPinboardのbotをブロックするようになったんでしょうか?)。

Tomblooでポストできるようになったら嬉しいのですが、ソースみてもどこをどうすればよいか分からず。とりあえずいまはdelicious用クライアントのPukkaからPinboardにブックマークをポスト&参照できるようにしてみました。メニューバーから検索する機能も使えます(↓画像参照)。どうもPinboardのAPIはdelicious互換らしい。PukkaからPinboardを使う方法はこちらに書いてあります → Pinboard.in support | Code Sorcery Workshop。はやく多くのdeliciousクライアントがPinboardにも対応するとよいですね。

1107-Pukka-Pinboard.png

半年後にはもう使わなくなってるかも知れないけど、Pinboardもしばらく使ってみます。というかぶっちゃけdeliciousには不満無かったりするんだけど。最近の重まっていらっしゃるはてブに比べたらdeliciousは十分軽くて快適です。

可能な範囲でデータを元に戻しました。記事の過去ログは11月末までのやつのSQLファイルをエクスポートしてたのでそれで対応。コメントの過去ログはXREAのサーバーに中途半端にデータが残ってたのでそれをインポートしました。ここ10ヶ月間くらいのコメントはサルベージできませんでした。MySQLのバックアップもせめて週一くらいでやらないとダメだな。

jQueryのスクリプトがいくつか動かなくなってたのがあってそれもだいたい直したつもりだけど、いっぺん作ったプラモデルがぶっ壊れて最初からやり直しな感じで疲れた。

いまんとこAmazonのISBNプラグインが動かないです。DreamHost、SOAPがインストールされてないらしい。使いたいならPHPをカスタムインストールしろってさ。昨夜、何回か試してみたけど途中でこける。

でも良いですね、DreamHost。SSHでつなぐとさすがにとろい感じはしますが、コマンドラインでMySQLにもアクセスできるし、いろいろ勉強させてもらえそうです。

ただ国内のレンタルサーバーと違ってサーバーのTimezoneがPSTなので、SQL文とかでMySQLの now() 関数とかを使っちゃうと支障が出ます。

一年目は年額27ドルくらいで使えるけど、来年から120ドル弱になっちゃうのがネックかな。容量も転送料も無制限だから、機能を考えたらそれでも十分安いと思いますけどね。

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レンタルサーバ DreamHost がすごい - d.hetima

ポータルシットはXREAのレンタルサーバーで動いてたんですけど、1月2日からのサーバー障害から復帰すると、なんとデータが全部吹っ飛んでました。参ったなこりゃ。

障害情報

[2010/01/05 01:00] 復旧いたしました。ディスクチェックの際、データの整合性が取れず、、ディレクトリ・パス情報が欠損したファイル郡が出ており、お客様によってはファイル が異常になっている場合があります。それらの情報は管理ディレクトリに格納しておりますが、ファイル名、上位ディレクトリ名がわかれば、復旧可能な場合が あります。現在も作業中ではございますが、ご確認のほど、よろしくお願い申し上げます。ご連絡いただければ、復旧可能な場合は、別の場所にコピーさせてい ただきます。

とあるのでサポートに問い合わせてみたのですが、いきなり「障害時のデータ復旧は免責事項」という返信がやってきてびっくりしました。ごねる隙すら与えてもらえませんでした。

XREA相手に文句を言ってもデータは戻ってこないし、かといってこのままXREAを使い続けるのは癪なのでレンタルサーバーを引っ越すことにしました。hetimaさんのブログで読んで良さそうだなぁと思っていたDreamHostにしてみました。sshでサーバーに接続できて、MySQLにもコマンドラインでアクセスでき、さらにはPHPを自分でカスタムインストールできるらしい。至れり尽くせりです。

XREAは安かろう悪かろうなサーバーだとは聞いてはいたんですが、自分はこれまでトラブルにあうことなく3年近く使っていたので油断していました。MySQLのデータもカスタマイズしたP_BLOGのファイルもろくすっぽバックアップとってなかった。夏頃、githubにちらっとソースをアップしてたときのファイルが残っててそれを元にサイトを構築しなおしたので、夏頃の外観・サイト構成になっております。というわけでお見苦しいところも多々ありますがご了承ください。

なおDreamHostにはgitもインストールされてるので、これに懲りて今度はちゃんとバージョン管理とバックアップを行おうと思った次第です。

メールマガジン好きな人いますか? ECサイトからくるメールマガジンとか。だいたいの人が特価情報が記されたメールマガジンとかは嫌いなはずです。楽天で買い物すると、確認ページでチェックボックスのチェックを外さない限り勝手にメールマガジンが送りつけられることになり非常にうざいです。皆さんうざくないですか? 僕は非常にうざい。「確かにあんたのとこで物を買ったが、毎週毎週、あんたがメールマガジンを寄越すタイミングで俺があんたんとこの商品を欲しくなるとは限らないんじゃヴォケ」、などと僕は思ってしまいます。

ECサイトで一回買い物をしてくれたからって、その人が継続的にECサイトの商品情報を欲しがるとは限らない。例えばネットショップの家具屋で椅子を買った人がいたとする。椅子なんて物は毎週欲しくなるわけじゃない。椅子が欲しくなるのなんて精々数年に一度。そんな人に家具屋が毎週椅子の特価情報を書いたメールを送りつけてもうざいだけ。迷惑メール報告されるのが落ちでしょう。

そもそも情報が欲しい人は自分から探そうとするわけで、情報が必要なタイミングでググったり、RSSフィードを購読したりしてるはずです。情報を欲しがっていない人にこちらから一方的にメールを送りつけてもうざいだけなのです。

とはいえメールマガジンを読みたい人が存在しないわけではない。求職中の人はFind Jobから届くメールを食い入るように見るでしょう。また最近アルファブロガーの間で流行ってるまぐまぐの有料メールマガジンの購読者は、金を払っているくらいですから、アルファブロガーがブログには書かない内容のメールマガジンを心待ちにしていることでしょう。

しかしそういう人達は自分が欲しいと思っている情報が書かれているメールマガジンだから欲しいと思っているのであって、ECサイトの中の人が好き勝手に書いた自分とこの商品の安売り情報とかはいらないわけです。ググったりRSSフィードを購読してる人達と変わらない。情報の取り方としてメールマガジンを選んでるに過ぎないと考えるべきです。

だから僕はメルマガとかはマジでうざいと思うし、数十円安くなるくらいのクーポンにつられてメールアドレス教えたりするかよぺっぺっ、と思っているわけでして、一回買い物したからって調子こいて勝手にメール送ってくるんじゃねーよ、このスパム業者が、という感じです。おやすみなさい。

情弱なので知らなかったんだけど、2006年くらいからロシアのmp3ダウンロードサイトがアツいらしい。というかアツかったらしい。mp3が沢山ダウンロード出来るんだけど、P2Pの違法ファイル交換じゃなくて、少額だけど金がかかるサービス。例えば一曲あたり$0.15、アルバムでも$3くらいでダウンロードできる。しかもDRMフリー。異常に安いんだけど、どうもアーティストに金が行き渡らない仕組みらしい。

日本とか欧米でこういうサービスやったら違法なんだけど、少なくともロシアの法律では合法的なサービスだとか。この手のサイトの嚆矢はAllofMP3というサイトらしいんだけど、アメリカ政府がロシア政府にいちゃもんつけていまでは潰れてしまったらしい(AllofMP3、WTOを舞台にした暗闘の末、閉鎖される)。だけど似たようなサイトはいっぱいあって、いまもサービスを続けている模様。

僕はその中からmp3skylineというサイトに興味を引かれてアカウント作ってみた。ここはアナログ盤でも入手困難なHip Hopの曲がmp3化されて格安で売られてたりする。ちゃんとレコードから録音してるらしい。moraとかと比較にならないくらい自分好みの曲がちゃんと置いてある。洋楽はもちろんのこと、INO hidefumiとかもあるし、日本語ラップだって探せばちらほら出てくる。Nujabesとかも揃ってる。音質はmp3 192kbpsかVBR。ロスレス信仰のオーディオキチガイみたいな人からしたらダメダメな音質かも知んないけど、僕は気になんない。

1074_mp3skyline.png

で、結論を書くとこのサイト使えない。全然曲がダウンロードできない。前払い制なので20ドル分の代金を先払いしたんだけど、欲しい曲がほとんどダウンロードできない。ダウンロードには専用のソフト(Skyshare Manager)を使う必要があるんだけど、これがMac OS XネイティブのやつじゃなくてLinuxでも動くJavaのやつ。こいつが全然使えないの(Windows版のソフトだと快適にダウンロードできるのかも知れない)。ダウンロードしようとするとBad Gatewayとかエラーが出る。朝方5時台に奇跡的に数曲ダウンロードできただけで、あとはてんでダメ。iTunes Storeにない曲もあるし、なにより値段が激安なので期待してたんだけど、結局安かろう悪かろうだった。

青臭いことを言うと、この手のロシアのmp3ダウンロードサービスでいくら曲をダウンロードしてもアーティストには金が行き渡らないわけで、いまんとこ違法じゃなくても心に引っかかる部分はないわけじゃない。

しかも先に金を払わせる系のサービスなので、サイトが吹っ飛んだりしたときには残高が無効になる。決済にPayPalが使えてたこともあるらしんだけど、僕がサインアップしたときはVISAかMasterのカードしか使えなかった。しかも直接決済するんじゃなくてポーランドの怪しい決済サービス経由。この辺のうさんくささというかリスクは一曲ごとに決済されるiTunesとは比較にならない。

まぁそういうわけでして、安くて違法ではないパラダイスみたいなmp3ダウンロードサイトがあるかと言ったら、いややっぱ何かしらマイナスポイントがあってご利用には注意が必要ですよ、というお話でした。特にこのサイト、最初に$45払うと$60分ダウンロードできるみたいなキャンペーンをやってるので、惑わされないように気を付けてください。$45ドル前払いして全然ダウンロード出来なかったらもっちゃいないです。それよか好きなアーティストのCD三枚買った方が幸せになれそう。