| @雑談

 Keizoさんが都市計画法改正について記事を書いておられたので、僕も便乗してみます(感じ通信: 地方分権と改正都市計画法)。

 先日、熊本市東部にイオンが出店を計画していたショッピングセンターの計画に市の認可が下りず、計画が立ち消えになりました。これは地元では結構大きなニュースで、出店計画予定地の近辺に住む人たちの利便性・雇用をとるか、同じ商圏の古くからの商店街の利権を守るかで、熊本市の決断に関心が集まりました。

 これに関連して、出店不許可の決断を下した熊本市の幸山市長が、23日に参院の経済産業委員会に参考人招致されました(TKU News)。

参議院での意見陳述を終えた幸山市長は「国にも注目され、アピールができた一方、地方として今後、さらにまちづくりへの努力が求められていると感じた」と感想を述べたという。

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| @ブログ

 ブログを書き始めて一年になる。エッジな人たちには随分後れをとって始めたブログだが、漸く慣れてきた。そこで最近気になり始めているのが著作権について。僕の書く記事の著作権ではなく、僕が記事の題材にするものの著作権だ。

 僕はよく映画の感想を書くが、そのとき映画のイメージを伝えるためにポスターなどの画像を使っている。公式サイトからキャプチャしたものもあれば、Googleイメージ検索で探して拝借してきたものもある。両方とも著作権を侵害する行為だ。

 過去に公開されDVD化された映画ならば、Amazon.co.jpのアフィリエイトを使うことでDVDのジャケットを表示することが出来る。これならば、ひとまず著作権の問題はクリアしている。問題は公開されたばかりでDVDがまだ未発売の映画の感想を書くときだ。アフィリエイトを使って画像を拝借しようとしても、Amazonのデータベースに作品が登録されておらず無理。こうなるとどうしても公式サイトからのキャプチャか、Googleイメージ検索を利用して拝借してくるしかない。

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| @音楽

 以前、飛行機の機内放送で"If I Feel Better"を聞いて以来好きになったフランスのバンドPhoenix。彼らの最新アルバム、It's Never Been Like Thatを買って聞いてみたら良かったです。シングルカットされている"Long Distance Call"って曲が特に良いですね。ちょっと古びたロックっぽいんですが、それがまた意外に新鮮に感じるのかも知れません。

 iTunesアフィリエイトに登録してみたので、機能を使ってみたくて内容のない記事を書いてしまいました :-P

<追記>

 Phoenix、2ndも買って聞いてみました。打ち込み+Popといった感じで良かったです。Tahiti 80の三枚目みたいな感じといったら良いでしょうか。Amazonのカスタマーレビューでは、1stと2ndのようなPhoenixを求めていた人は肩透かしを食うなんて書いてあったけど、3rdはむしろ1stのRock/Pop路線に戻ったという感じでした。

| @映画/ドラマ/テレビ

 『ナイロビの蜂』はあらゆる映画館で散々予告編を見せられた映画である。期待に違わず面白い映画であった。★は四つだが、これは五つ星に近い四つ星である。

 公式サイトには「世界が涙した壮大なラブストーリー」とあるが、これは恋愛に加えてアフリカ問題、資本主義と大英帝国の悪しき部分をさらすことに重きを置いた社会派の映画である。

 外交官の主人公ジャスティン・クエイルは、上司の代理で勤めた講演でテッサという魅力的な女性と知り合う。二人が知り合ってほどなく、クエイルにケニアへの駐在命令が下るのだが、テッサは「私もアフリカに連れてって」と告白し、二人は結婚する。知り合ったばかりなのにクエイルに結婚を申し込んだテッサの目的は何なのか? アメリカに追従するだけの英国政府の姿勢を自己弁護するかのようなジャスティンの講演に苛立ちテッサは声を荒げ糾弾した。彼女はチェ・ゲバラを尊敬する“革命派”なのである。映画の冒頭、アフリカで彼女は謎の死を遂げる。なぜ彼女は死ななければならなかったのか。クエイルの悲しい踏査が始まる。

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| @映画/ドラマ/テレビ

 超話題作である。普通に面白かった。しかし、納得いかない点もある。Sankei Webカンヌ国際映画祭の報道関係者向けの試写会では最大のヤマ場で失笑が漏れたとされるとあるが、恐らく僕も同じ場面でおかしいんじゃないかと思った。ちょっと高校で世界史を勉強したことがある人なら必ずおかしいと思うはずだ。

 このことに対して僕が文句を言うと、一緒に見に行ったファンの人は「本ではちゃんとなってるから良いの!」と強く反論するのだけど、そういうもんだろうか。公開されて間もない話題作なので具体的な箇所を指摘するのはあえて避けるが、原作本が緻密に練られたストーリーであろうとも、映画化した以上、映画は映画として矛盾のないものでなければならないと思うのである。ハリー・ポッターしかりである。ハリー・ポッター好きはよく、「映画はつまらないけど本は面白い」と言うけど、それは逃げ口上に過ぎない。本よりつまらない映画なんて、作らない方がいい。

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| @雑談
馬刺し※
※画像と僕の食あたりを引き起こした馬刺しは一切関係ありません

 先日、馬刺しを食べてあたってしまいました。いやこれが辛いのなんの。抗がん剤治療の遥か上をいく辛さです、といったら言い過ぎかも知れないけど、39度の高熱と吐き気、下痢に悩まされました。

 熊本の人間は馬みたいな知能の高い動物の肉を食べるなんて野蛮だ、食あたりは当然の報いだ、と思っている他県の方もおられるでしょう。そういわれてしまえばぐうの音も出ません。

 ちなみに韓国人は犬を食べるらしいですが、自称騎馬民族の彼らからすれば馬を食べる日本の食文化の方が信じられないのだそうです。むかし新聞で読みました。


| @映画/ドラマ/テレビ

 感想を書くのがだいぶ遅くなってしまった。

 オランダの画家、ヨハネス・フェルメールが描いた絵、『真珠の耳飾りの少女』にまつわる話。ヨハネス・フェルメールは嫁の家に婿入りするようなかたちで絵を描いているのだが、嫁はヒステリックで美しくなく彼女をモデルに絵を描く気には到底なれない。代わりに下女のグリート(スカーレット・ヨハンソン)をモデルに絵を描きたいと思うようになる。グリートは色彩感覚に優れており、絵の具の調合も手伝わせ、フェルメールとグリートは絵を描く上でのパートナーになるが、アトリエで二人きりになるグリートとフェルメールに嫁は嫉妬を募らせる。家計を切り盛りする姑は、フェルメールに絵を描いてもらわないと家が破産するため、フェルメールとグリートの作業を支援する。

 正直言って凡作だった。フェルメールとグリートの、師弟愛とも男女の恋愛感情ともつかないような中途半端な関係の描き方は良かったが、過去をテーマにした映画の常として、建築物の制約などから場景が限られており、それが閉塞感を感じさせる。屋内の場面が多すぎるのだ。

 スカーレット・ヨハンソンは『ロスト・イン・トランスレーション』でも良いとは思わなかったけど、今回も良いとは思わなかった。欧米人はあの手の顔が美しく見えるのだろうか。フェルメールを演じたコリン・ファースは、養子でありながら家計を支える主という微妙な役柄をうまくこなしているように感じた。形見は狭いが威厳もある、みたいな。グリートはその威厳に畏れながらも、同時に惹かれてもゆく。もうちょっとフェルメールとグリートの絆に焦点を当てると見やすくなると思うのだが。

映画公式サイト:真珠の耳飾りの少女

<追記>

 一部修正しました。映画だけ見るとフェルメールは養子なのではないかと思えてしまうのだが、実際はそうではないらしい。ただ妻の母親と一緒に住んでいるというだけのことみたい。映画の中では完全な養子状態なんだけどな。フェルメール年譜