| @読書

 『パラダイス鎖国』を読んだ。読みやすい新書で、あっという間に読んでしまった。この本はアスキーから出てるアスキー新書だけど、コンピューターとか技術のみについて述べた本ではなく、日本社会全体について論じた日本論の本だと思う。日本社会を覆う閉塞感を打破するためのヒントがたくさん詰まっていると感じた。

 以下、個人的に興味深かった部分をメモ。興味がある人は是非買って読んでみてください。


日本人の意識の変化と、世界での存在感を薄くする日本

 日本人の海外志向が弱くなった(*1)。映画も音楽も地産地消。

 アメリカ社会での日本に対する印象も変容(ジャッパンバッシング→ジャパンパッシング→ジャッパンナッシング)。

日本メーカーはなぜ失速したか

 日本メーカーの伝統的な戦略は、

  1. 利益よりシェアを追求(*2)
  2. 採算割れの市場でもブランド認知度を高め、「グローバルブランドの確立と維持」

の二つ。

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| @散財

 去年のいまごろ購入した705NK、非常に楽しく使っていたのですが、ジョイスティックが調子悪くなって修理に出したのは先日書いたとおり。

 SoftBankショップから修理完了の電話があり、受け取りに行ってしばらく使ってみたのですが、当然ながらジョイスティックは修理されてるし、なんかイイ。702NKIIはとにかくもっさりですぐ固まるし、電波の掴みは悪いし、電話としての基本的な役割果たせないんじゃね? ってくらいに心許なかったんですけど、それに比べると705NKの軽いこと安定していること。

 でもいろいろいじってるとちょっと様子が異なることに気がつきました。前は入ってなかったテーマとか入ってるような気がする。なんか動作も前に比べてより一層サクサクになってる気がする。

ファームウェアを調べてみた

 ひょっとしてファームウェアが書き換えてあるんじゃないかなと考え、「N73は『*#0000#』と入力するとファームウェアを調べられる」と読んだことがあったので(ぷーくまのハチミツと海外旅行が大好き: N73のファームウェア)、実際に調べてみました。するとご覧の通り。

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| @旅行/散歩

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僕が住んでいる阿蘇地方には無線インターネットがある。もちろん無料ではなくて、阿蘇テレワークセンターという第三セクターと契約して毎月利用料を払い、自宅に無線ルータを設置して利用するものだ。当地はADSL回線の開通が遅く、ADSL普及以前においてはこれは大変魅力的な通信装置であった。しかし今日のブロードバンド回線のサービス水準からすればいささか値段(初期費用)が高すぎる。(阿蘇テレワークセンター

これがもし、Googleがサンフランシスコでやっている(Google、サンフランシスコ市全域に無料Wi-Fiネットワークを提供 - Engadget Japanese)みたいに、住民に無料でWi-Fiを開放する制度であったならどれだけ素晴らしいだろう。折角設備はあるのだから、ひとつ無料で開放してみたら面白いと思う(例えば公共施設や旅館、飲食店にルータを配るとか)。

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| @旅行/散歩

甘太郎食堂

去年の夏に北海道を旅行したとき、長万部で電車の乗り継ぎに時間があったので街をぶらついてラーメンを食べた。本当は長万部はかにめしが有名で、同じように青春18きっぷで旅行してる連中はみんなかにめし弁当を買って食べていたのだが、天の邪鬼的性向のためみんなと同じ物を食べるのが癪で(鉄道マニアたちと同じ物を食べるのも嫌だった)、小汚い感じの定食屋に入って札幌ラーメンを食べた。

その食堂は大変不思議な感じの店だった。クーラーは設置されていなかったが、北海道なので店内は涼しかった。調理場などは通りに面した窓が開きっぱなしで、外から涼しい風が入り込んでいる。飲食店でこんな風に窓を開けていたら、ハエやゴキブリがわんさか入ってきそうなものだが、店内に害虫の姿を認めることは出来なかった。

北海道ではあらゆる物が清潔でいられる気がする、とそのときラーメンを食べながら思った。涼しいから害虫が発生しにくいし、少々衛生状態に問題があっても雑菌が繁殖したり腐敗が進んだりはしないのではないか。その店はイスもテーブルも使い古された感じで、店内の照明は明かりが落とされ非常に暗かったが、不思議な清潔感があった。

| @映画/ドラマ/テレビ

 映画館の前を通りかかったら偶然上映していたので見た。

 『風の外側』は奥田瑛二の監督4作目。『るにん』を見て以来、奥田瑛二はかなり気になる存在だ。監督3作目の『長い散歩』(未見)はモントリオール国際映画祭でグランプリを獲得している。それだけに期待したのだが、正直なところ期待はずれだった。

名門女子高の合唱部でソロを務める真理子は、音大目指して毎日レッスンに励んでいた。ある朝、通学途中に男たちに絡まれ、鞄を海に落とされてしまう。それを、海に飛び込んで拾ってくれた青年がいた。感激した真理子は、その青年に再び会い、自分たちの下校時のボディガードになるよう頼む。口数が少なく、名前さえ名乗らない青年だったが、やがて二人は恋心を抱くように。しかし、青年には真理子に言えない任務を任されていた。

あらすじ 解説 風の外側 - goo 映画

 良くなかった点を列挙すると以下のようになる。

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| @旅行/散歩

2年前ヨーロッパを旅行していてびっくりしたのは、彼の地の石畳の隙間は舗装してなく、石と石の間に土が詰め込まれているだけだということだ。最初はなぜ舗装しないのだろうと疑問だったが、彼の地では電線などは全部地中に埋めてあって頻繁に掘り返すため、あえて舗装せずにいるのだろう。

日本の石畳は基本的にどれもコンクリートで塗り固められているが、あれはおそらく降水量のせいだろう。日本は随分雨が降る。ヨーロッパの比ではない。こんな雨降りの国で石畳を舗装せずにいたら、梅雨が明ける頃には雨で土が流れてしまい、道路は霜柱の立った地面のようにギザギザになっていることだろう。

| @雑談

わたしは回り道が好きだ。道路が少しでも込んでいると裏道や旧道を走りたくなる。せっかちだから渋滞が嫌いだということもあるが、トリッキーな道を小気味よく走るのが好きなのだ。それに旧道には歴史がある。熊本大学の前の道なんかは狭くて渋滞するし、クネクネしていてあまり運転しやすい道だとは言えないが、「この辺を夏目漱石も散歩していたんだな」と想像しながら運転すると、何だか特別な時間を過ごしているような気がして運転がとても楽しくなる。