| @映画/ドラマ/テレビ
みたいムービー

 僕はこれまで、何となくYahoo!映画を使って見たい映画の情報を調べてきました。公開されている劇場、上映期間、上映時間などが一覧でき、検索の使い勝手もまぁまぁでした。競合のポータルサイトが提供するサービスにも似たようなものがあるのでしょう。

求めているのは、映画版Last.fm

 ウェブ上の映画情報サービスに前々からあれば良いなぁと思っていたのが、既に見た映画、これから見たい映画をどんどんクリッピングしていく機能。映画情報サイトに素人さんの書いたレビューなんて求めてないんですよね。どういう予定で映画を見るか、自分が気になるあの映画の上映期間はいつからいつまでか等々、映画を見るスケジュール決定を補助してくれるようなサービスもあればとても便利だと思っていたんです。Last.fmの映画版といったところでしょうか。

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| @雑談
AERA '07.3.12

 AERA '07.3.12に、「地方出身が得なのだ」なんて記事があります。東大生でも地方出身であるがために高校時代からの人脈が乏しく、学生生活や就職活動でハンディを被る、なんて記事を週刊朝日でも目にしたことがあります。AERAの記事はそういった世間一般で言われている地方出身者論とは逆で、地方出身であることをポジティブにとらえよという内容です。格差に負けるな、みたいな。

なぜ地方出身は得なのか?

 AERAによると主に以下の理由によるようです。

  • 地方出身者は朗らかで人柄が良く、謙虚。労働市場で人気がある。
  • 田舎から出てきているので忍耐力がある。
  • 話のネタになる田舎があり、そこに帰省することもできる。
  • 都会的センスが微塵もないどんくさい容貌故、人事で厚遇されても同僚から嫉妬されない。
  • 地方出身者同士で結婚すれば、親や親類の干渉もなく自由に生活できる。

「地方出身者」がごちゃ混ぜじゃないか

 これらの項目はどの時点で東京に出てきたかを考慮していない点で恣意的です。大学入学以前に東京にやってきたのか、大学卒業後か、それで全然違ってきます。大学時代も地方にいた人なら朗らかで人柄もよいだろうけど、高校卒業後東京に出てきた人は大学四年間で東京色に染まってしまい、地方人故の素朴さなんて残ってないでしょう。

 逆に忍耐力という意味では、大学まで地方にいて就職で東京に出てきた人と、高校を出てからすぐに東京に出てきた人では、後者の方が忍耐力があるでしょう。18歳で実家を出て、住むアパートを探したり、ゴミを出したり洗濯したりと家事をこなし、電気・水道・ガスの手続きをとったり役所に住民票の手続きをしにいったりと、一人暮らしを始めると実に些末な用事を日常的にこなしていかなければなりません。22歳まで親元で生活していた地方出身者よりも忍耐力ありそうです。

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| @Mac/iPhone

Apple Remote & Front Row

 発表時、ブログなんか読んでてもあまり騒がれなかったような気がするApple RemoteとFront Rowですが、これ、激便利じゃないですか? 購入前はMacBookにこの機能がついてるってことすら忘れてたんですが、箱を開けていて旧型シャッフルみたいなのが付属してるなー、と思ったらこれがApple Remoteでした。いや、これ素晴らしいですよ。

 だいたいの説明はアップルのサイトに載ってると思うんですが、離れた場所からiTunesの操作をできるのは地味にとてもすばらしい。感動します。Macのそばにいるときでも、何か作業をしながら音楽を聴いてるときってiTunesのウィンドウは最小化していると思うんですが、次の曲に移りたいときなんかもApple Remoteで操作可能。いちいちiTunesのウィンドウを呼び出す必要がありません。僕はこれまでYou Control: Tunesというフリーウェアを入れてiTunesの操作をメニューバーからやってましたが、これも必要なくなりますね。加えて、MacBookをスピーカーについないでしまえば、もうコンポなんて全くいりません。Apple Remoteでコントロールできるから。無敵のジュークボックスですよ。

 iPhotoによる写真の閲覧もずいぶん楽しくなりますよね。Apple Remoteに対応していないPowerBookでみんなで集まって写真を見るときなんかは、操作はキーボードやマウスを使わなければならなかったから、操作する人が邪魔になってみんなで一緒に写真を閲覧しにくかったんですよね。でもApple Remoteがあれば、少しMacを離した位置に置いてApple Remoteで操作すればいいから、みんなで同じように写真を覗き込める。これはとてもいいですよ。iPhotoにエロ画像をストックしてムフフなことをしていらっしゃる方にもオススメです。エロいぜアップル {: )

 音楽同様、DVDの鑑賞も劇的に快適になりますね。チャプターの送り戻しがMacから離れた位置から出来るんですから。もうDVDプレーヤーなんかに負けないですよ ;-)

 正直、病院に入院して生活するのに、MacBookはとても適していると思います。足下のテーブルにMacを置いて、コードが長めのヘッドホンをつなげば、ベッドの壁側に寝そべって映画を見たり音楽を聴いたりできます。もちろん操作はApple Remoteからです。全国の闘病中の方、病院に持ち込むならMacBookで決まりですよ! サードパーティから出てる外付けチューナーを買ってくれば、テレビカード買わずにテレビも見放題です!

| @映画/ドラマ/テレビ

偉大なフツーの人の話

 某経済紙なんかがよくやるんですけど、一面の特集記事で偉大なフツーの人のことを取り上げたりします。僕が強烈に覚えているのが、タクシー運転手をやりながら司法試験に受かったおじさんの話。不況でも頑張れば報われる、個人が頑張れば日本経済は立ち直るみたいな、サラリーマンをマインドコントロールしようという意図が感じられます。提灯記事というか、まさに財界の御用新聞。マスコミのこういう煽動にのせられるのはアホらしいと思いますが、昨日見たNHK BSの番組は、「自分に甘くしてはいけない」という気にさせられ、とても刺激になりました。

頑固一徹靴職人

 昨晩、偶然見ていたNHK BSで、『ファーストジャパニーズ』という番組をやっていました。外国でその領域に初めて挑んだ日本人の話らしいです。僕がテレビをつけたときはイタリアで靴職人をやっている深谷秀隆さんという人のことをやっていました。

 深谷氏はイタリアで靴づくりの修行をして、Tie Your Tieという高品質な物しか扱わないフィレンツェの有名セレクトショップに認められ、そのショップが販売する靴のデザインを担当し、しかもIL MICIOという自分の店までオープンしています。ハンドメイドで一足40万円以上する紳士靴しか作らず、制作は年間40足が限度だとか。紳士靴しか扱わないのは、流行り廃りの激しい婦人靴だと、手作りのスピードではその流行に追いつけないからだそうで、流行を追う婦人靴よりも、クラシックと言えるような、上質な紳士靴を作りたいという、イタリア人の靴職人も顔負けな職人気質です。

 この深谷さん、ものすごくお洒落な人で、フィレンツェの街で自転車こいだり歩いたりしててもその辺のイタリア人よりも全然目立っていました。靴職人というより、雑誌編集者かセレクトショップ店員という感じの容貌。でもチャラチャラというわけでもなくて、黒髪の長髪からは哲学者か作家に近い迫力を感じます。いまでは成功している深谷氏ですが、イタリアにやって来た当初は随分苦労したようです。

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| @WWW

 あけましておめでとうございます。年末年始をまたいで治療をしていたせいで、挨拶めいたものが遅くなってしまいました。スパマーのせいか、カスタマイズしたソースコードに問題があるのか(おそらく後者)、テレホタイムのエロサイト並みにつながりにくいportal shit!ですが、本年もよろしくどうぞ。

現在の病状

 とりあえず現在の病状。なんと驚くことに、地元の病院で効果のなかった薬が効いているようで、異常なまでの高値となっていた腫瘍マーカーが下がってきています(AFPは陰性化目前、hCG-ßは漸減、LDHは陰性化)。こちらの病院の治療法はかなりスパルタ式で、地元で4週間間隔で行っていたのをきっちり3週間間隔で行い、抗がん剤の量もフルドーズ(規定量満タン)で、治療を受ける方としてはケッコー厳しいです。あまり外出・外泊もできません。しかし癌の治療においては、抗がん剤をギリギリの量まで使い、腫瘍が薬に感受性のあるうちにぽんぽん治療を重ねて癌細胞をやっつけてしまうのが最も効率的な方法なのでしょう。楽観は禁物ですが、いまのところ良い方向に向かっています。

2006年の総括

 2005年末にヨーローッパ旅行から帰ってきていきなり再発していることが分かり、年明け早々化学療法を受けることから始まりました。2006年は病気への対応に追われた一年でした。もちろん2007年もそうなるでしょうが。

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| @音楽

ラジオで耳にして気に入った曲

Peter Bjorn And John / Writer's Block

 iTunes Store(Japan)

 日本全国のFMでヘビーローテンション中の口笛ソング、"Young Folks" を収録したスウェーデンのバンドPeter Bjorn And Johnの『Writer's Block』。何といっても力の抜けるような口笛が溜まりませんな。ラジオでたまたま聞いたんですが、一度聞いたら耳から離れません。購入したHMVの店員による紹介文には「Tahiti 80好きにオススメ」って書いてあったけど、あんまTahiti 80には近くないと思うのでTahiti 80的雰囲気を求めて買うと後悔すると思います。ちなみに僕はビンボーなのでUS盤を買いましたが、ジャケットは国内盤の方がいけてると思います。国内盤は2,520円ですが、"Young Folks" のリミックス4曲がボーナストラックとして収録されてます。

Donavon Frankenreiter / "The Way It Is" (Move By Yourself)

 Donavon Frankenreiterって人はJack Johnsonのサーフィン友達で、彼の庇護の下音楽活動を行ってるみたいです。アルバム『Move By Yourself』を試聴してみましたが、ラジオで聞いて気に入った "The Way It Is" という曲以外は、Jack Johnson的なフォーキーソングというか、白人カントリー・ミュージック的な曲が多くて。僕はあまりフォーク・ソングは好きじゃないので、ブルー・アイド・ソウルっぽい "The Way It Is" だけをiTunes Storeで一曲買いしました。イントロのギターリフがMinnie Ripertonの "Lovin' You" に似ててキュートなフリーソウルという感じです。

iTunesで試聴 Donavon Frankenreiter - Move By Yourself - The Way It Is

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| @WWW

 別にファンというわけじゃないのだけど、何気なく読んでいた勝谷誠彦の日記「勝谷誠彦の××な日々。」が、06年末をもって有料化されるのだそうです。時代の流れに反しているなぁ、という感想を持ちました。Web 2.0を振りかざすまでもなく、無料でコンテンツを提供、収益は広告で確保というのはいまのインターネットの趨勢。携帯コンテンツならいざ知らず、通常のウェブで課金モデルをやっても儲かるのだろうか。しかも月額875円もするそう(勝谷誠彦ウェブサイト - FAQ(よくある質問と回答))。読者は大幅に減るだろうなと思います。

 そういえばこの人、昨日の「ムーブ!」で(実は僕いま関西にいます)、番組で出した本が品薄だが、注文するときはネット書店なら一日で届くけどネットではなく街の本屋で買いましょう、文化を守るとはそういうことなんですと語っていたが、この認識もやはり時代の流れに反していると思う。よくこの人は再販価格維持制度や新聞の記者クラブ制度を談合だとして叩くけど、やはり出版社出身なだけあって、出版者側の理屈で物事を考えているみたいだ。新聞社の談合は叩くのに、出版社と書店のあいだの談合構造は保護せよと言っているのです。街の本屋に本を頼むと時間がかかるのは、出版界の談合構造を原因としているからです。

 ところで、街の書店に本を注文して嫌がられたことないですか? 僕は注文しようとして「入荷まで最低二週間はかかりますし、注文しても必ず入荷するかどうかは分かりません。それでもよろしいですか?」みたいな脅し文句を言われて注文を諦めた経験があります。これには訳があって、通常、書店に並べられている本というのは返品自由なんですが、注文品は買い取り制。だから注文したのに別のところで買われたりしたら書店の買い取りになって無駄な在庫が出来るし、売れ筋本ならともかく、普通の本を一冊単位で注文するなんて手間がかかる。そういうわけで注文は煙たがられるのだそうです。(参考:出版物の委託販売と再販制 @ 著作物再販制に疑問を持つサイト

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