| @写真

 夏にSIGMAの30mm F1.4 HSMを買った。HSM(超音波モーター内蔵)なのでD40Xでもオートフォーカスできる。暗いところでも明るい写真が撮れるし気に入ってるんだけど、気になる点もある。

  • 重い

    重量が結構ある。D40系はボディが小さくて軽いので、首から提げてるときはびよ〜んと前に傾く感じになる(といっても単焦点なのでVR 18-200mmみたいにレンズ自体が延びるわけではない)。

  • 寄れない

    D40Xのキットレンズ(18-55 ED)はマクロなわけではないが最短撮影距離が28cmで、結構近くまで寄って撮ることが出来る。ヤフオクの出品物撮影時などに重宝する。しかしSIGMAの30mmはあまり寄れない(40cm)。室内で食べ物の写真を撮るときなんかは明るいレンズが打って付けなわけだが、立ち上がって中腰くらいにならないとテーブル上の料理にピントがあってくれなかったりする。惜しい。

  • 30mmは中途半端な気も

    最近、SIGMAから50mm F1.4 HSMも出た。和風建築の家で使うんだったら30mmは丁度良い感じなんだけど、洋風の家の中だと30mmという画角はいささか広角過ぎる感じがする。テーブルを挟んで向かいに座った人の写真を撮る場合、なんだか寂しい感じになってしまう。50mmだったらきれいにバストショットが撮れるんではなかろうか。実際自分が18-55mmのキットレンズで撮ってるポートレートも焦点距離55mmのものが多い。

 なお50mm F1.4については、Nikonからも冬頃に発売されるらしい。こちらもレンズ内モーター式のAF-Sレンズであり、D40/D40X/D60で使用可能だ。しかもSIGMA版が500g超のベビー級レンズであるのに対してNikonの純正は重さわずか280g。SIGMAの30mmを使っていて重さは結構ストレスになることに気がついたので、もし僕が50mm F1.4のレンズを買うんだったらNikon純正にすると思う。値段もほぼ同じだし。っていうかいまならAmazonで予約するとSIGMAの50mmよりも安く買えそうな感じ。

 今回の東南アジア旅行にもSIGMA F1.4 30mmを持ち出して使ってみたわけだけど、正直単焦点には不安もあった。撮りたい写真が画角の制限のせいで撮れないんじゃないかって。でも開き直って30mmであることを受け入れて歩いて寄ったり離れたりすれば結構何とかなるもんだなと気がついた。

hari raya

 やはり明るいレンズで撮った写真というのは味がある。夜のアジアの屋台の撮影なんかは明るい単焦点じゃないときれいに撮影することはほぼ無理なんじゃないだろうか。ズームできないことを補ってあまりあるだけのメリットが明るいレンズにはあると感じた。

| @映画/ドラマ/テレビ

 プライベート・ライアンをレンタルして見た。

 Gigazineにプライベート・ライアン冒頭のオマハビーチ上陸シーンをたった三人で再現、みたいな記事が出てて、それを見て無性にまた映画を見たくなって、レンタルした。

 やはり冒頭のオマハビーチ上陸シーンは圧巻である。一般の戦争映画は人間の手足がちぎれたり、はらわたを露出して苦しむ兵士の姿は出てこない。爆弾が落ちても、迫撃砲でやられても、建物が壊れて人が五体満足のまま飛び跳ねるだけだ。

 しかし建物を破壊するような威力のある砲弾が人体に当たれば、どんな結果をもたらすかは明らかだ。四肢が飛び散り、人間の体はミンチになってしまうのだ。

 そういう戦場の真実を再現している点で、プライベート・ライアンはすごい。

 上陸シーンで印象的なのが、人海戦術だ。冒頭、揚陸ボートの前方ハッチを開けた瞬間、ドイツ軍の機銃掃射で兵士たちが次々死んでいく。しかし撃たれても撃たれても次々にボートが到着し、兵士がビーチに向かって前進する。海はアメリカ兵たちの血で真っ赤に染まる。

 そもそもノルマンディー上陸作戦全体では、あまり大した被害は出ていないらしい。唯一オマハビーチ上陸作戦だけが死傷率50%を超えるという凄惨な状況だったようだ。

 これには作戦上のミスがいくつかあったらしく、戦車を運んでいた揚陸艇が高波にさらわれて、すべての戦車が水没したらしい。そのためビーチで兵士たちをドイツ軍の機関銃から遮る物がなにもなく、被害が拡大したようだ。

 僕はプライベート・ライアンの後に、現代の戦争をテーマにした『ブラックホーク・ダウン』という映画を見たんだけど、プライベート・ライアンでは負傷した兵士が結構放って置かれる印象を受けた。少なくとも、戦闘が終わるまではどんなに怪我をしようとも構ってもらえない。まあそれが戦場のクールな現実だと思うんだけど、ブラックホーク・ダウンでは、ちょっとでも味方兵士が負傷すると。「Medic!(衛生兵)」という怒号が飛び交う。

| @映画/ドラマ/テレビ

 『Mr.ビーン カンヌで大迷惑』を見た。

 僕は高校生のころからMr.Beanが好きでよく見ていた。Mr.Beanは10年前にも映画化され、『ビーン』というタイトルで劇場公開された。これはMr.Beanが手違いで英国の著名な美術評論家としてアメリカに派遣され彼の地ではちゃめちゃやるというもの。でも基本、披露されるギャグがテレビ版からの拾い集めで、テレビシリーズの要約版という要素が強かった。まぁ面白かったけど、テレビ版の方が断然面白いと思う。(アメリカよりもイギリスの方がかちっとした格式を重んじる国柄だと思うけど、イギリス人のMr.Beanが生真面目なアメリカ人の学芸員の家にホームステイしてはちゃめちゃなことをやらかすというのは皮肉が効いていて逆に面白いかも。この辺のアメリカ人を困らせる感じは『ボラット』に近い)

 それで今回の『Mr.ビーン カンヌで大迷惑』なわけだけど、こちらは『ビーン』に輪をかけてつまらなくなっていた。理由を考えるに、

  • そもそもMr.Beanは狡猾かつ卑怯な手段でちょっとした得をしようとするところが面白いのに、映画では善人として登場するので狡猾さや卑怯さを表現しにくい。(ドラえもんの劇場版でジャイアンやスネ夫が善人になるのに似ている。でもジャイアンやスネ夫は脇役なので劇場版で善人になると新鮮な感じがしてすがすがしい気分になれるんだけど、Mr.Beanは主人公である。狡猾な主人公が映画版で急に善人になるのは「なんか違うだろ」という気がしてしまう)
  • テレビ版は10分程度の細切れコントの中にギャグを詰め込んでいくので、ストーリーとか全体の流れを気にせずにやりたい放題やれる。しかし2時間の映画版だと映画のストーリーという絶対に外してはならない長大な流れがあって、これに沿わなければならない。一つ一つの場面があとにつながるための意味を持たなければならない。そのため全体的に窮屈な印象を受けることになる。

の二点かな。

 Mr.Beanはクジでカンヌ行きの旅行券を当ててカンヌ旅行に出かけるんだけど、途中で列車に乗り遅れたりレストランではちゃめちゃやったりと大暴れする。まぁこの辺はテレビシリーズでも繰り広げられるような、おなじみの展開。なんだけど列車に乗って以降の展開がぐだぐだ感あふれていて、正直だるかった。書くのもだるい感じなので詳細は書きませんけど。

 ラストなんか前作『ビーン』以上に露骨なハッピーエンドで、退屈極まりなかった。

 総じてギャグにもブラックさがなくて、いまいち。例えば『ビーン』ではアメリカの空港で、本当は銃を持っていないのに、警察官の姿を見かけるやジャケットの内ポケットに手を入れる仕草を繰り返して警官を挑発したりと、テレビシリーズで見られるような非常にきわどいギャグが見られた。翻って今作では物乞いの真似事のようなことをやるとこらへんくらいしかブラックなギャグは披露されず、物足りなかった。

 やっぱりMr.Beanはイギリスの物憂げな空のもと、人を小バカにするような感じで破天荒ギャグを繰り広げてこそだと思う。南仏の明るい太陽の下ではMr.Beanの陰惨なギャグは冴えない。

 蛇足ですけど、テレビシリーズで僕が好きなMr.Beanのエピソードは、DVD3巻に収録されている『ミスター・ビーンのクリスマス』ってやつ。これはすこぶる笑えるので、レンタル屋でDVD置いてたら借りてみてください。百貨店でクリスマスツリーの飾りを床にたたきつけて強度を調べる、クリスマスツリーを買おうとしたら自分の番の直前で売り切れたので広場のもみの木を倒して持ち帰る、七面鳥の重量当てクイズで体重計を使う等々、Mr.Bean飛ばしまくりです!

| @旅行/散歩

kotoriko

iPhoneを買って初めて旅行に行った。旅行と言っても病院の定期検診なんだけど。関西にはいっぱいTwitterやってる人達がいるので遊んでもらった。楽しかった。サンクス kudan_ gebet kotoriko dogyear Ett!

旅行とiPhone

で、iPhone持っての旅行なんだけど、これは結構良かった。駅探アプリ、Googleマップ、Safari、メール、写真が大活躍した感じ。

iphone_ekitan.png 駅探アプリでは電車の乗り換え案内を行ったわけだけど、一本後ろの電車を調べたいときもスムースに調べられるのが良かった。これってフツーのケータイサイトでも出来るけど、ページ遷移なしに行けるのが楽ちんだった。ただ、僕が使ってた時点では駅探アプリは特急料金に対応してなかったので近鉄列車の乗り換えで頭が破裂しそうなくらい混乱した(帰りに伊丹に向かうバスの中でアップデートをチェックしたら最新版で特急料金に対応してた)。

iphoen_map.png Googleマップも当然活躍した。ホテルの場所を調べるのに大活躍。これまでで一番簡単にホテルを見つけられた。GPS万歳。


iphone_safari.png Safari、これも大活躍。三日目はTwitterの人とは関係ない、学生時代からの友達のところに泊まらせてもらう予定だったんだけど、この友人自体が彼女のところに転がり込んでいる状態で、友人が僕の旅行に合わせてちょうど彼女と喧嘩してしまったため僕が泊めてもらうのは不可能になってしまった。そういうわけで急遽宿を取ったんだけど、鶴橋の大倉という焼き肉屋に並びながら、iPhoneに最適化された楽天トラベルからヒジョーにスムースに宿を予約することができ、大満足であった。

iphone_mail.png 地味に活躍したのがメール。オフで会うTwitterの人とは当然DMでやりとりする機会が増えるんだけど、Gmailに届くメールはすべてi.softbank.jpに転送しているので、TwitterからのNotificationを音なしではあるもののプッシュで受け取ることが出来る。これはすごく便利だった。旅行中にDMが一気に20件くらい届いたんだけど、普通のケータイじゃ処理できなかったと思うし、いちいちパソコンで確認するとなるともっと大変だったと思う。

iphone_picture.png 写真ってのはiPhoneの写真ブラウズ機能。三日目の昼間、親戚の家にも遊びに行ったのだけど、そこで家族の写真を見せるのに大変重宝した。やっぱりくぱぁ最強。年寄りのおっちゃんおばちゃんでも画面をなぞりながら楽しそうに写真見てた! iPhoneのカメラはしょぼいけど、デジカメで撮った写真をiPhoneの中にストックしとけばいろいろ遊べるね。

でも当然iPhoneにも弱点はあって、バッテリーの持ちがダメ。外付けバッテリーみたいなのがいくつかあるけど、ああいうのが一個ないと心許ない。今回、バッテリーが切れそうになったので京都駅のSoftBankショップで充電を頼んだら、すごく嫌な顔をされて「iPhoneの充電はできません」と言われた。「充電ケーブルなら持ってるんですけど」と食い下がると、「じゃあ特別に 2, 30分だけ」と渋々充電してくれた。やっぱショップ的にはiPhoneは面倒くさいアイテムっぽいですね。こんな感じで、iPhoneはショップでの充電も絶望的なので、外付けのバッテリーはあった方が良いでしょう。僕もPowerBank slim 2.0っていうのを買おうかなと思ってるところです。

あと感じたのが、3Gネットワークの都会での快適さ。画像とかビュンビュンダウンロードするし。うちの辺りは田舎なので3Gネットワークなんて使う気にもなれないんですけど、HSDPA環境で使う分には超絶快適です。

それと都会ではたくさん使ってるわりに電池の持ちが良かった気がする。田舎ではWi-Fi切っててもiPhoneってものすごい勢いでバッテリーが減っていくんですけど、京都や大阪ではそんなことなかった。微妙に電波が悪くて圏外とアンテナ一本を繰り返すような状態だと、iPhoneが基地局を探すのでバッテリー消費が増えるという記事を読んだことがあるんですけど、おそらくこれだと思います。(iPhone 圏外 バッテリー でGoogle検索するといっぱい出てくる)

まぁこんな感じで、iPhoneあると旅行が便利で楽しくなるからみんなも買うといいよ。うまい酒も飲める。

| @旅行/散歩

DSC_0069.jpeg

丁度一年前の今ごろ、北海道まで旅行した。京都で病院を受診したあと、名古屋と長野の友達のところを経由して、松本から青春18きっぷで一人北上した。北海道では別の友人のところに厄介になり、道東の知床など見て回ったのだが、一番印象に残っているのは一人で過ごした函館の夜だ。一年前の出来事なのだが、無性に文章にして残しておきたくなったので旅の記録をまとめてみる。

Continue reading...

| @散財
iPhone 3G

 二つ前のポストのコメント欄で書いてるけど、iPhoneを買いました。16GB白(黒は売り切れてた)。購入時にはWホワイトプランとオプションパックを強制されたけど、まぁしょうがない。世界的ですもんね。乗るしかなかった、このビッグウェーブに!

 そういうわけでちょっと感想を。

Continue reading...

| @散財

 2chで見かけた書き込みより。

870 :名称未設定 :sage :2008/06/28(土) 08:02:31 ID:x8IVbwcD0
>>850
>データ通信っていつもだいたいどれくらい使っているのか、今自分の iPhone の口座をちょっと見てみた
>約1ヶ月間でエッジ経由では70メガバイトしか使ってなかった

850氏の月あたりの使用量でデータ通信料をちょっと計算してみる。

パケ定額制無しの場合。
70MByte = 70,000,000*8 bitだから、560,000,000/128bit = 4375000 パケット
1パケット 0.084円とすると、4375000*0.0525 = 36万7,500円

パケ定額制有りの場合。
例えば9800円で何メガ使えるかというと、9,800/0.084*128b = 14,933,333b = 1.86Mbyte
5985円では、5,985/0.084*128b = 9,120,000b = 1.14Mbyte
YouTube1本で2〜10MBくらいあるから、視聴途中で5985〜9800円の元は取れてしまうね。

ここまで計算合ってるかな?

これならパケ定額無しと1029〜9800円のダブル定額と5985円の一律定額の3つから選べと言われたら
誰でも迷わず5985円の一律定額を選ぶんじゃないかな。
1ヶ月にYouTube1本分のデータ通信も行わないなら別だけど。

 パケット定額なしに70MByteほどiPhoneで通信すると、36万円強!(正しくは4万8千円程度)かかってしまうことになる。1MByteあたりの通信費は5,000円(700円)くらい。パケット定額制を嫌がる人の意見を考慮して料金プランを自由に選べるようにしたり、スライド課金システムを提供しても、結局あっという間に上限に達してしまうっぽい(あっという間には行かないけど、結構すぐ上限に行きそう)ですね。

 ちなみにこのブログのトップページのサイズは554.0 KByteだったので、僕がiPhoneで月に3回(正しくは16回くらい)、3Gネットワークを利用して自分のブログにアクセスしたらパケット定額フルの元が取れるということになりますね。

 SoftBankがなぜiPhone購入者にパケット定額フルを強制にしたのかを考察した記事では、以下のものが興味深かったです。

 初代iPhoneにはパケットを垂れ流しするという報告があり、使ってもないのに多額のパケット料金を請求されたケースがあった模様。そもそもiPhoneは大量のパケット通信を行うことを想定して作られているから、パケット通信料の相場を知らない消費者がGoogleマップ等を使ってパケ死してしまい、訴訟などを起こされるリスクを考慮してパケット定額フルを強制にしたのではないかという考察。

 現状、SoftBankの示した料金プランが納得いかないならiPhoneはスルーせざるを得ないですね。僕は705NKのローンが残ってるし、機種変更価格表/20080701 - MOBILEDATABANKによると、買い増しの場合は特別割引額が少なくなってしまうので、最低あと半年はNOKIAのお世話になる予定です。

 24ヶ月も同じ電話を使い続けなきゃいけないってのは、販売報奨金システムで一年程度で携帯を買い換えることに慣れきっていた身にはこたえますね。

訂正

 引用部分の計算は間違ってますね。1パケットは128Byteだから、70MByte通信したとしても 70*1024*1024/128*0.084 = 48168.96 ですね。48,168円。

 ということは、一月のパケット通信が8.5MByte未満ならばパケット定額フルの契約は損をするということになりますね。

 もっとも、YouTubeを一本見る程度のパケット通信で定額の料金を超えてしまうので、パケット定額フルが仮に強制でなかったとしても定額契約をするのが賢い使い方であることには変わりありません。