| @写真

先日Flickrに友だちが写っている写真をアップロードしたら、Tumblrでリブログされてしまった。親しくない人の写真はFlickrにアップロードしたりしないけど、仲が良い友だちの写真は仲間内で見てもらうためにアップロードすることがあった。それがリブログされたわけだ。

Tumblr否定するわけじゃないし自分もときどきリブログしてる。そして自分が撮った風景とかをリブログされるのは全然構わないんだけど、人が写ってる写真になるといろいろ問題になる気がする。公権力にみだりに容貌を撮影されない権利は裁判所が認めているけど、私人の場合は有名人を除いてまだ法律上の権利は確定してないはずなので、自分が誰かの写真を撮ってFlickrにアップロードしたとしても法律で罰せられることはまずないと思う。でも、Tumblrにリブログされて、それが写っている本人のあずかり知らないところで改変されて何かに利用されたら、写ってる本人としてはいい気はしないだろうし、問題があると思う。

まえ、Flickrにアップロードされてる自分の写真を勝手に広告に使われて問題になったというオーストラリアでの事案を読んだ。

結局これは写真を撮った人がクリエイティブコモンズの商用利用可能なライセンスで写真をアップロードしていたのが問題だったわけだけど、著作権表記をAll Rights Reservedにしといたところで、ファイル自体に電子的な保護がなされているわけじゃないから、そういうの無視する人はTumblrにリブログしたり、改変して他の場所で使ったりするだろう。

また同じ議論の繰り返しになってしまうけど、基本的に前の記事を書いたときと自分の考えは変わっていない。友だちと遊んだときの写真とか、ネット上に置いておけるならすごく便利だ。いちいちCD-Rに焼いたりしなくてすむ。最近友だちの結婚式とかに行ってDVDに写真焼いて送れとか言われたんだけど、こういうのすごく面倒くさい。ケチくさいことを言うわけじゃないけど、DVD-Rだってただじゃないし、専用の封筒は結構高いし送料だってかかる。ていうか一番は手間がかかる。ホームセンターにいろいろ買いに行って、焼く写真をピックアップして、結構長い時間をかけてディスクに書き込まなければならない。そういうのがしちめんどくさい(方言)。

じゃあFlickrのFriend機能を使えよ、って言われるかもしれない。でもこれもうまくいかない。大抵の友だちはネットなんてヤフオクと楽天とmixiくらいしかやらないし、写真を見るためだけにFlickrのアカウントを開設したりしない。FlickrはアメリカYahoo!がやってるのでアカウント作成は英語でやらなきゃいけないし、ちょっと敷居が高い。友だちに見せるためだけに特別なSetを作って、Flickrからメールを送ることでアカウントを持たないユーザーにも非公開写真を見せることは出来るけど、ひらすら面倒くさいしそもそも友だちのパソコンのメールアドレスを知らなかったりする。そういうわけで「友だちにだけ公開」にしても、結局は自分しか見てない写真がFlickr上に多数存在してたりする。

何だかもどかしいなぁと思う。

| @音楽

Amazonでしつこくオススメ商品にリストアップされていたRay Barbeeというミュージシャンの "In Full View" というアルバムを買ってみた。全体的にトミー・ゲレロっぽい音で気に入った。トミー・ゲレロの音楽性をもう少しインストゥルメンタルロックの方向に近づけた感じか。どうやらトミー・ゲレロとも交友のある人で、元々はスケーターのようだ。

気に入ったので早速他のアルバムも聞いてみようと思って調べたところ、 "Ray Barbee Meets The Mattson 2" というアルバムを2007年春にリリースしているようだ。しかし発売からまだ2年弱しか経ってないのに既に廃盤。Amazonでは一万円以上の値がついている。マーケットプレイスの出品者は廃盤となるやいなやとても強気の値付けをするようだ。

iTunes Storeでも売ってはいるけど、デジタルネイティブでない僕はなるべく音楽はCDで買いたい派なので、これはスルー。ネットで検索してみたところ香港の業者が適正と思われる価格で販売しているのを発見した。これまでアメリカからは何度かCDを買ったことがあったが、初めてアジアから注文してみた。

今日届いた郵便物がこちら。送料は無料だったが丁寧に梱包してあった。香港から購入したのに日本仕様の日本語表記ジャケットなのが不思議な感じがして面白かった。(トミー・ゲレロとかその辺のアーティストはカリフォルニアよりも日本での方が人気あるのかな?)

ray-barbee.jpg

なお "Ray Barbee Meets The Mattson 2" は廃盤のままだが、同じく廃盤状態の "In Full View" ともう一枚のRay Barbee個人リリースの "Triumphant Prosession"(EP)については再発が行われるようだ。HMVで予約を受け付けていた。

そういえば廃盤復刻で思い出したけど、MF Doomの "Operation: Doomsday" が再発されている。こちらもAmazonで一万円以上の高値で売りに出されていた名盤中の名盤だ。僕は2chで紹介されていた、eMusicからダウンロードする方法で音源を入手したんだけど、いまはeMusicでの取り扱いはないようだ。またすぐ売り切れてしまうかも知れないので、アングラHip Hop好きな人は購入リストに加えといた方が良いと思います。

(どうでも良いことだけど、がん患者的に「再発」って言葉はドキッとしますね。あんまり使いたくない)

| @Mac/iPhone

iPhone Battery Charging Screen
Swirly MMS

昨年末にiPhone Dev Teamによってyellowsn0wがリリースされました。yellowsn0wはSIMロックを解除するツールですが、これを適用することでiPhone専用SIMカード(黒SIM)以外にもdocomoのFOMAカードやSoftBankの通常のSIMカード(銀SIM)などが使えるようになります。

僕は海外に行く予定があるわけでもないし、docomoの回線も持っていないのでアンロックすることのメリットはあまりないのですが、jailbreak環境ではSwirlyMMSというアプリケーションがあり、これを使えばiPhoneでMMSを送受信出来るようになります。もちろん黒SIMにはMMSアドレスが発行されていないのでiPhone専用SIMでMMSを利用することは出来ませんが、アンロックして銀SIMを挿せばMMSが利用可能になるわけです。

これまでjailbreakはデメリットの方が多そうで避けてたのですが、MMSが使えて銀SIMに差し替えて使用できるようになるとあれば、メリットの方がデメリットを上回りました。そういうわけでjailbreak初挑戦。QuickPWNを使いましたがあっさり終わりました。

jailbreakのメリットとデメリットをまとめてみます。

メリット

  • SIMロックを解除できる

    docomoのFOMAカードやSoftBankの銀SIMが使えるし、海外では現地のプリペイドSIMを利用できるようになります。ただしdocomoのiモードメールはMMSではないのでFOMAカードを挿してもiモードメールは利用できません(SMSは使えます)。

  • App Storeにないようなアプリケーションを使えるようになる

    今では入手不可能なNetShareと同じ機能を提供してくれるソフトをダウンロード可能です。

  • テーマやSMSの着信音の変更が可能

    充電画面のテーマ変更やロックスクリーン以外でも壁紙を表示したりできるようになります。SMSの着信音も好みの物に変更可能。

  • MMSが使えるようになる

    SwirlyMMSはお世辞にも使いやすいとは言えませんが、MobileMeやメール転送を利用しなくてもプッシュでメールが受け取れるのはやっぱり便利です。携帯電話にはやっぱりMMSは欠かせませんね。

デメリット

Life is beautifulの中島さんは絶対にjailbreakすべきでないって言ってます。曰く「新宿歌舞伎町のマンションの1階の部屋で窓を開けっ放しで女性が一人で眠る」くらい危ないらしいので、女性はjailbreakは控えた方が良さそうです ;-)

それと大事なことを忘れていました。銀SIMで3G通信をした場合のパケット通信料金です。iPhoneはパケットを大食いしますのでパケット定額フルは加入必須でしょう。しかしそもそも銀SIMでsmile.worldに接続して恒久的に定額適用になるのか、という問題があります。現状、銀SIMでsmile.worldに接続してもパケット定額フルが適用されるようですが、SoftBankは当然こういう使い方は認めていないでしょうから、この先どうなるかは分かりません。利用するAPNには注意が必要でしょうね。

| @写真

The Horseman

シンガポールに行ったとき、街でやたらとCrumplerのバッグを使ってる人がいた。どうやら本国オーストラリアに近いこともあって割と流行ってるみたい(アキバっぽい感じの人も使ってた)。Crumplerはオーストラリアのカジュアルバッグメーカーで、デジカメやノートパソコンを入れて持ち歩いても金持ってる風に見えない(盗難防止のためにあえてそうしてる)、けど信頼のタフネスを備えたバッグをいっぱいラインナップしてる。以前、P_BLOGの作者kazさんがJAM LOGで紹介してて、ちょっと欲しいなーと思ってた。日本でもヨドバシとか都会のカメラ屋では売ってるみたいだけど、地方では見かけず、しかもちょっと高かった。

僕がシンガポールを旅行してたのはちょうど円高にぶれ始めた頃だったので、日本で買うと25000円近くするThe Horsemanを、Crumplerのオフィシャルショップで税込み233シンガポールドルで買った。そのときのレートはだいたい1SGD=70円くらいだったから、16000円ちょいで買ったことになる。ちなみにシンガポールはGSTっていう7%の消費税があって、旅行者は出国時に申告すれば後日税金を還付してもらえるらしいんだけど、Crumplerのショップの店員のねーちゃんは「そんなのない」つって申告用の書類を用意してくれなかった。

The Horsemanはノートパソコンが入るスペースがあって、Crumpler Japanのサイトによるとデジイチも一緒に持ち運べる、みたいな感じで紹介してあるので、MacBookと一眼レフを同時格納するような使い方をしようと思ってたんだけど、やはり普通のメッセンジャーバッグにはカメラがうまく収まらず、しかも取り出しにくかった。ナイロンの生地とか縫製はかなりしっかりしてて、色やデザインはとても気に入ったので、何だかなー、カメラ用のバッグを買おうかなーと悶々としていたのだった。

そんなとき、Crumplerの公式サイトから取扱店のページを見てて、香川のメディアラボPLUSっていうカメラ屋のサイトを覗いたら、なんと一眼レフ用のバッグ、Million Dollar Homeシリーズがバーゲン価格で売ってる! 例えば定価10000円の5 Million Dollar Homeが、1月12日まで送料込み5840円で買える! これは安い! そういうわけで早速飛びついてしまった。

5 Million Dollar Home

昨日届いてちょっと使ってみたところ、これはイイ! レンズ装着した状態のボディを一個と、別に交換用レンズを一個、さらにブロワーやレンズフードを格納できる。ちょっと近所をぶらつくときなんかにはもってこいの感じだ。

5 Million Dollar Home

Million Dollar Homeはぶっちゃけニューモデルよりも旧型の方がデザインが良いと思う。もし一眼レフ用のバッグを探している人がいたら、CrumplerのMillion Dollar Homeシリーズがオススメです。ちなみに僕が買ったメディアラボPLUSってお店は、在庫なしになってる商品でも迅速に取り寄せて発送してくれるみたいです。僕が買ったときも在庫なかったけど、1月3日に注文して7日には発送してくれました。

  • Crumpler - Australia

    Crumplerのサイト。Crumpler Japanよりも本家オーストラリアのサイトの方が面白いです。Flash版とHTML版、どっちも良い感じ。

  • メディアラボPLUS TOP

    ここ安くて良かったです。オススメ!

| @雑談

謹賀新年

2009年になりました。2年前はブログに新年の目標なんてのを書いてたけど、何ひとつ実現できてないのでそういうのはやりません。とりあえず今年こそ就職してTOEICで850点以上とって11月23日は秩父宮でラグビー見てラーメン二郎を年間20杯くらい食べられるようにしたいです。ピース。

| @Mac/iPhone

Twitterなどで度々耳にするAquaSKKというのを入れてみた。率直なところ、いままではATOKを使っていた身からするとかなり違和感があって使いにくい。ことえり⇔ATOK⇔egbridgeとは系統を全く別にする異次元のインプットメソッドだ。

第一に、変換の仕組みがものすごく独特だ。漢字変換するときは、変換したい単語の一文字目をshiftを押しながら入力しなければならない。

例えば「変換する」と入力したい場合、<pre>Hennkann Space suru</pre> みたいな感じ。変換候補を表示させる必要のないひらがなは、shiftを添えずに直接入力・確定させていく。助詞や動詞の活用、送りを考えながら入力しないと効率良く変換されないので、日本語の文法の復習というか、再確認になると思う。

第二に “?” や “!” といった記号類が半角で入力される1。ATOKやことえりでは全角で表示されてたので「あれれ?」という感じで困惑した。プログラマーみたいな職業の人にはこっちの方が都合が良いのかも知れない。

変換させる言葉を主体的に選択できるので、慣れれば変換のためにスペースキーを押す回数が激減し、確かにかなり速く入力できるようになると思う。しかし製品版の日本語入力ソフトとかなり使い勝手が異なるので、一般のユーザーにはスウィッチングコストが大きい。高速に入力できるようになるためにはかなり練習が必要だと感じた。

追記

一日使ってみて思ったけど、AquaSKKは自動車に例えるならMT車に近い。ことえりやらATOKやらegbridgeやらはAT車。AquaSKKは自分で変換の必要がある単語を選ばなれければいけない。製品版のインプットメソッドは何でもオートマチックでやってくれる。MT車の方が燃費が良いように、慣れればAquaSKKの方が効率的な変換が可能だけど、まず普通の人は車を買うときにAT車を選ぶように、普通の人はことえりやらATOKやらegbridgeを使う。そんな感じかな。

  1. かな変換の規則は kana-rule-list というファイルを ~/Library/AquaSkk/ に設置することでカスタマイズ可能らしい。 

| @散財

 Nokiaの携帯にいろいろアプリケーションをインストールしてて気がつくんですけど、Symbian OS向けのシェアウェアはどれも高いです。平気で$29とかします。iPhoneのApp Storeに慣れてるとぼったくりな感じがする。

お小遣い管理ソフト in App Store

 たとえばお小遣い管理ソフト。App Storeでは無料のものもあるし、中心価格帯も230円から450円ほど。一方で、Nokiaの携帯向けのアプリを紹介しているHandangoを見てみると、安いもので5ドルから。中心価格帯は10ドルから20ドルな感じです。PC/Mac用のシェアウェアの値段を考えてみても、2,000円から4,000円程度が主流でしょうから、App Storeのアプリケーションの値段はかなりお買い得だといえます。

 これは多分、Nokiaやコンピューター向けのシェアウェアは、ダウンロードして2週間くらいお試しできるからでしょう。App Storeではお試しが出来ないので、いきなり2,000円とか3,000円とか強気な価格設定にしてもなかなかダウンロードしてもらえない。それでソフトウェアの価格が安くなってるんじゃないかと思います。

 アプリの値段は安い方がユーザーとしてはうれしいのでiPhoneのApp Storeの方が利用しやすいとは感じますが、果たしてApp Storeの作者の皆さんは採算取れてるんでしょうか。

 TUAWにもこの手の話が載ってて、iPhoneアプリケーションを9.99ドルで売りたいんだったら、お試し用のフリーバージョンを用意した方がいい、って書いてありました。

 経済学で言うところのレモンの市場の原理が働いて、粗悪ソフトしかApp Storeに出回らなくなったら嫌ですね。