| @旅行
 思い出したかのように旅行の話。 ドイツのトイレはたいていのところが有料で、利用するたびに小銭を用意しなければならなかった。遊園地の入り口のように一方向にしか回らない仕切りがあって、お金を払わな...

 思い出したかのように旅行の話。

 ドイツのトイレはたいていのところが有料で、利用するたびに小銭を用意しなければならなかった。遊園地の入り口のように一方向にしか回らない仕切りがあって、お金を払わないと通過できないというシステムのところもあるが、トイレの管理をしている人が常駐していて、その人にチップというかたちで利用料を払うシステムのトイレも多数あった。

 ドイツという国に対してある種の幻想を抱いていた俺は、後者のタイプのトイレを利用するたびに暗澹たる気分になった。というのは、トイレの管理者は往々にして黒人だからである。

 ドイツで東洋人の姿は結構な頻度で目撃したが、アフリカ人はあまり見かけなかった。北に行けばいくほど街頭でアフリカ系の人を見かける機会は減るのだが、これまでの記事にも何度か登場したリューベックという北ドイツの街のクリスマスマーケットのトイレは、黒人女性によって管理されていた。街にアフリカ人の姿は皆無なのにである。もうこれは奴隷制に近い。

 同じ移民でも、トルコ人は鉄道会社職員として働いているのに、なぜアフリカ系の人にはトイレ掃除という仕事しかあてがわれないのか? 総体としてのドイツ人はいまだに人種差別的なのではないかと思うのである。

この記事に似ている記事

  • チップについて December 14, 2005
    Screenshot
     いま猛烈に後悔していることがある。旅行中、あまりチップを払わなかったことである。というのは同伴者が、「ヨーロッパにはあまりチップを払う習慣がないらしい」なんてことを言っていたから、それを信用してしまったのである。しかし帰ってきてインターネッ...
  • Screenshot
     ドイツという国は、何かにつけて神格化されることが多い。とくに日本の進歩主義的な人のあいだでは目指すべき理想の国だという扱いを受けている。第一に、ドイツは戦後処理の仕方がうまかった。この点について日本もドイツを見習うべきだという意見を革新メデ...
  • Screenshot
     しつこいけど三回目を書きます。このシリーズはこれで最後にするのでご容赦を。 ドイツではかつてないほどに失業率が高まり、戦後の混乱期を除きここ50年で最高レベルの人口流出が起きているのだそうだ。年間15万人がアメリカやオランダ、イギリスに移民...
  • 帰ってきました December 11, 2005
    Screenshot
     7日に無事帰ってきました。旅行は面白かったですが、飛行機の狭い席に十数時間も座っていなければならないのは地獄ですね。好きなときにトイレにいけないし。 これからしばらくは旅行ネタで記事を書こうと思います。以下は旅行で印象に残ったことの走り書き...
  • 2961383836 3d3f449efc
     カンボジアでは、お金をくれと子どもにせびられることがたびたびあった。 今日の日本人には物乞いはみっともないこと、みたいな感覚があると思う。もちろん戦後は日本人の子どももアメリカ兵に物乞いしてたんだろうけど、今日では物乞いする人ってのはほとん...
  • Screenshot
    英国王給仕人に乾杯!評価 : ★★★☆☆</p>概要1960年代の共産主義下のチェコスロバキア。再教育施設(刑務所のようなもの)を主人公ヤン・ジーチェが出所するところから物語は始まる。主人公は初老のじいさんで、彼が素晴らしかった自...

Comments


(Option)

(Option)