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自民党総裁選前に政治のことが気になり始めてよくニュースを読むようになった。しかし最近はどこの新聞社も記事を有料化していて、ネットでニュースを読むためにはどこかでお金を払う必要があった。学生の頃は日経新聞の記者になりたくて日経新聞を好んで読んでいた(最終面接で落ちた)。数年前に一時期日経新聞を宅配で取っていたこともあるので日経電子版を検討したが、やはりちょっと高い。新聞に書いてあるニュースが仕事に直結するような職種であれば元が取れるのかもしれないが、一日に 20 分から 30 分程度、かるーく記事を流し読みする自分には 4000 円は払えない。もうちょっと手軽に始められないものか。調べてみたところ毎日新聞が出てきた。毎日新聞も好きな新聞で、入社試験を受けたことがある(二次面接で落ちた)。初月 99 円キャンペーンをやっている上に月の購読料もスタンダードプランであれば 1000 円程度で財布に優しい。

自分が新聞社の入社試験を受けていた 15 年以上前も新聞記事はネットで配信されていた。しかし数字や英文字は全角アルファベットだった。記事内の URL は http://www.example.com のような記載でコピペしても該当 URL にアクセスできないという厳しい状態だった。いまの新聞社のサイトも似たような感じだろうと思っていたが予想に反してだいぶモダンだった。記事の英数字は基本半角で、 URL はコピペ可能になっている。有料プランの LP はわかりやすく、支払いは PayPal で行えるし、興味がある記事のジャンルを選択する仕組みもある(ただしレコメンドの仕組みは弱そうだ)。

記事を全文検索したり、興味がある連載記事をフォローしたり、ブックマークしたり、閲覧履歴を確認できたりと、紙の新聞ではできなかったけどウェブサイトなら当然できるような機能が当たり前に提供されているのがうれしい。特に自分が便利だと思ったのが関連するニュースを時系列に閲覧できる機能だ。こんな感じ。

毎日新聞の「時系列で見る」機能

総裁選のときはめまぐるしく毎日情勢が変わっていて、総裁選出馬表面をした菅前首相が翌日には出馬を撤回するなど、単発でニュース記事を読んでいたのではわかりにくかった事実関係を、「時系列で見る」ことで理解しやすかった。

むかしは新聞は記事というコンテンツを作ることに特化していた。しかしウェブの時代はそれでは立ち行かなくなるだろう。スマートニュースや Google ニュースといった配信に特化したプラットフォームもある。新聞社のウェブサイト自体がユーザビリティーや UX を重視し始めるようになってきているのだと思う。とても良いことだと思う。

毎日新聞に話を戻すと、スタンダードプランは 1000 円で記事がすべて読めて、ウォールストリートジャーナルの記事も読める。朝日新聞だと 1000 円程度のプランでは読める記事の数が月 50 本までに制限されるのでめっちゃお得だ。自分の学生時代もそうだったが、毎日新聞は記事を書いている記者の名前が表示される記名記事の割合が多いのも好印象で、ウェブサイトだと記者名で検索して気に入った記者が書いた記事で絞り込んでニュースを読むこともできる。何か有料でニュースサービスに契約したいけどあまり高いのは嫌だなと思っている人には毎日新聞をオススメします。加入して良かった。