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TETRAD THE GANG OF FOUR - NIPPS presents TETRAD THE GANG OF FOUR

評価 : ★★★☆☆

去年の年末に出てたんだけど、なかなか懐に余裕がなくて買えなかったNIPPSの新譜(正確にはNIPPSが中心になってやってるTETRAD THE GANG OF FOURというグループのアルバム)をやっと買った。

人間発電所のセルフカバーの#2 GOD SPEEDが目当てで、この一曲のために買ったという感じ。各々が人間発電所の特徴的なパンチラインをなぞりながらラップしてるんだけど、やっぱりNIPPSの部分が一番。「バカヤロ〜バカヤロ〜」という不思議なうめき声もカッコいい。絶対他人には真似できない。

しかしアルバム全体的には足立区的というか、ギャングスタ的な雰囲気が充満してて、BUDDHA BRANDとは趣を異にする。やっぱりDEV LARGEのトラック、CQの下ネタおちゃらけラップ、それにNIPPSのぶっ飛びパンチラインと三拍子揃ったブッダが聞きたいですね。今年こそILLMATIC BUDDHA MC'Sでアルバム出して欲しい。

DJ SHIBA - Enter Da 96 Buddha

評価 : ★★★☆☆

DJ SHIBA - Enter Da Buddha 96

久々に2chのBUDDHA BRANDスレッドを読んでいて、ブッダの曲を使ったMix CDが出てるのを知った。早速買って聞いてみたんだけど、まぁまぁだった。

初めてブッダを聞く人はこれでぶっ飛べると思うけど、長く聞いてる人には聞いたことある音源ばかりで、Mixも特筆に値するものでもないし、正直残念な感じだった。特にStinky Ass Buddha Porno Funk Radio Showシリーズからの切り貼りが目立った。個人的には「それってアリなの?」っていう感じがする。Mix CDからMix CDを作るのには違和感があった。あとやたらテレビの砂嵐音を挿入して曲をつないであるんだけど、これが結構うざい。

個人的にはえん突サンプラー Vol.2を買ってなかったので、BAIT 2005が入ってたのが良かった。人間発電所のアナログバージョン、Stinky Ass〜とかいまじゃ買えないやつもあるので、最近BUDDHA BRANDを聞き始めた人は安いし(1365円!)買っても損はないと思う。

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Brittle Strars

過去にもたびたび取り上げたことがありますが、Brittle Starsについて今日は書いてみたいと思います。先日、彼らのMySpaceをじっくりと読む機会があって、バンド結成の経緯、解散、10周年記念ライブなど近況を日本語でまとめておこうかと思い立ちました。

そもそもBrittle Starsって何者?

フロリダのバンドです。1998年頃から2001年まで活動していました。いまはもう解散しています。ジャンルはIndie Popっていうのかな? 僕はiTunesではGuitar Popっていうカテゴリーにしてます。

何が良いのか?

けだるそうな女性ボーカル、木琴風のシンセサイザー、どことなく東南アジアっぽい雰囲気、メロディーがきれい、ドラムやベースの音がはっきりしてグルーブ感がある、ってのが僕が彼らの音楽を好きな理由です。

Brittle Stars結成の経緯

まずバンド結成の経緯ですが、ボーカルのエステラとドラムのジョシュアはBrittle Stars以前にCrush 22というバンドをやってたみたい。これは小さなバンドでたった7ヶ月しか活動せずに解散したんだけど、エステラとジョシュアはまだ一緒にバンドをやりたいと思っていたので、ジョシュアの友だちのダンとスティーブに声をかけてバンドを始めることにした。それがBrittle Starsです。

1999年に活動を開始して、Brittle Starsというバンド名と同じタイトルのアルバムを一枚発表。日本では2000年に未発表曲を2曲足して、別の装丁で同名の日本企画盤が発売されました(僕が買ったのはこれ)。

Discography (Album)

Brittle Stars (アメリカ盤)

Brittle Stars - Brittle Stars
1 Tripping Me Up 2:40
2 Four Words 2:08
3 This Trip 2:03
4 No Longer Waiting 2:58
5 You Went In Phases 3:07
6 Afloat 2:00
7 So Unfair 2:21
8 May 3:05
9 Circus 2:01
10 Occasional Appearance 2:28

画像をクリックするとiTunesが開きます(not affiliated)

Brittle Stars (国内盤)

Brittle Stars国内盤
1 Tripping Me Up 2:40
2 Four Words 2:08
3 This Trip 2:03
4 No Longer Waiting 2:58
5 You Went In Phases 3:07
6 Afloat 2:00
7 So Unfair 2:21
8 May 3:05
9 Circus 2:01
10 Occasional Appearance 2:28
11 Instrumental* 2:04
12 Your Street Is Dark* 2:21

上がBrittle Starsのアメリカ盤、下が国内盤です。国内盤にはInstrumentalとYour Street Is Darkが追加されてます。個人的にはこっちのジャケの方がアルバムの内容にマッチしてると思います。

翌年の2001年にGarage Saleというアルバムを発売します。これは新曲+日本盤のみに収録されていた曲+OMDのカバー+様々なアーティストによるテクノリミックスという構成です。なかでもOMDのSouvenirをカバーしているのが本当に素晴らしい。曲の美しさがオリジナルを上回ってます。

Garage Sale

Brittle Stars - Garage Sale
1 Falling Backwards 1:40
2 Disorderlies 2:04
3 Someplace (But Not This Place) 2:49
4 You Went In Phases (Original Mix) 3:31
5 Rumpshaker 2:55
6 Instrumental 2:03
7 Your Street Is Dark 2:22
8 Souvenir 3:38
9 Occasional Appearance / By Phofo 4:31
10 Tripping Me Up / By Scott Schultz (Majestic) 3:14
11 Someplace (But Not This Place) / By Window Gardens 3:41
12 Four Words / By I Am The World Trade Center 2:21
13 Your Street Is Dark / By Masters Of The Hemisphere 2:20
14 Rumpshaker / By C.Hand4d 3:16
15 Falling Backwards / By Steward 9:22

画像をクリックするとiTunesが開きます(not affiliated)

現在、彼らのアルバムでAmazonにリストアップされてるのはこのGarage Saleだけですが、値段が10000円オーバー! さすがに高過ぎるので欲しい人はBOOK OFFを丹念に回るか、iTunesで買うと良いと思います。また何曲かは彼らのサイトにmp3が置いてあります。

解散後

2001年にアメリカ国内で最後のツアーを終えて解散。ドラムのダンはTonevendorClairecordsやAylerといったインディーポップレーベルの運営の仕事をしているみたいです。

ボーカルのエステラはその後イスラエル人のアーティストとElephant Paradeというユニットを組み、ベッドルームで安い機材だけを使って録音したアルバム "Bedroom Recordings" を発表してまぁまぁの人気を得ているようです。彼らのMySpaceに、アルバムは$9で世界中送料無料で売ってくれると書いてありました。音はBrittle Starsのようなシンセサイザーを多用した電子音はなりをひそめ、アコースティックかつフォーキーな感じです。僕はあまり興味を惹かれませんでした。エステラの特徴的な声はBrittle Starsの楽曲郡にベストマッチしていたと思うだけに、彼女の趣旨替えは少し残念です。

ジョシュアはNervous Systemsというバンドをやっているようですが、かなりうるさいバンドで、Brittle Starsのような心安らぐサウンドとは別物です。というかまるでパンクロック。

ベースのSteveがやっているバンドがいちばんBrittle Starsの音に近いかな。the French Hornsというバンドですが、なかなかポップでいい感じです。このバンドにはダンも関与しているようです。

10周年記念ライブ

バンドとしては活動していないBrittle Starsですが、なんと2008年の5月に一度きりの復活ライブをやったようです。PopMayhemというインディーポップのフェスのようなイベントで演奏した模様。うーん、これは見てみたかった。恐らく今後はこういう機会はないでしょう。ありがたいことにYouTubeにいくつかビデオがアップロードされてました。演奏する彼らの姿を見るのはこれが初めてで感慨深かったです。"You Went In Phases" のコメント欄にSound77という人が

they reunited for one show, Popmayhem in Florida May 2008. i will never forgive myself for missing it.

YouTube - Brittle Stars at Pop Mayhem!

と書いてますが、僕も全く同じ気持ちです。仕事辞めてでも行けば良かった! 無職だけど。しかし他にも解散を惜しむコメントがちらほら。再結成してくれないかなー。

以下にYouTubeの動画を貼り付けておきます。もし良かったら聞いてみてください。

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Amazonでしつこくオススメ商品にリストアップされていたRay Barbeeというミュージシャンの "In Full View" というアルバムを買ってみた。全体的にトミー・ゲレロっぽい音で気に入った。トミー・ゲレロの音楽性をもう少しインストゥルメンタルロックの方向に近づけた感じか。どうやらトミー・ゲレロとも交友のある人で、元々はスケーターのようだ。

気に入ったので早速他のアルバムも聞いてみようと思って調べたところ、 "Ray Barbee Meets The Mattson 2" というアルバムを2007年春にリリースしているようだ。しかし発売からまだ2年弱しか経ってないのに既に廃盤。Amazonでは一万円以上の値がついている。マーケットプレイスの出品者は廃盤となるやいなやとても強気の値付けをするようだ。

iTunes Storeでも売ってはいるけど、デジタルネイティブでない僕はなるべく音楽はCDで買いたい派なので、これはスルー。ネットで検索してみたところ香港の業者が適正と思われる価格で販売しているのを発見した。これまでアメリカからは何度かCDを買ったことがあったが、初めてアジアから注文してみた。

今日届いた郵便物がこちら。送料は無料だったが丁寧に梱包してあった。香港から購入したのに日本仕様の日本語表記ジャケットなのが不思議な感じがして面白かった。(トミー・ゲレロとかその辺のアーティストはカリフォルニアよりも日本での方が人気あるのかな?)

ray-barbee.jpg

なお "Ray Barbee Meets The Mattson 2" は廃盤のままだが、同じく廃盤状態の "In Full View" ともう一枚のRay Barbee個人リリースの "Triumphant Prosession"(EP)については再発が行われるようだ。HMVで予約を受け付けていた。

そういえば廃盤復刻で思い出したけど、MF Doomの "Operation: Doomsday" が再発されている。こちらもAmazonで一万円以上の高値で売りに出されていた名盤中の名盤だ。僕は2chで紹介されていた、eMusicからダウンロードする方法で音源を入手したんだけど、いまはeMusicでの取り扱いはないようだ。またすぐ売り切れてしまうかも知れないので、アングラHip Hop好きな人は購入リストに加えといた方が良いと思います。

(どうでも良いことだけど、がん患者的に「再発」って言葉はドキッとしますね。あんまり使いたくない)

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20080913051.jpg

 CRO-MAGNON目当てでAso Nature Festaというのに初めて行ってみた。ここ何年かやってる野外音楽イベントらしい。フジロックフェスティバルの規模を1/1000にしたような感じのイベントだけど、結論から書くととても楽しかった。

 CRO-MAGNONはLoop Junktionのメンバーが解散後に再結成したバンドで、シンセサイザーとドラムとベースギターの三人編成(過去記事 : 濃い、濃すぎるよ CRO-MAGNON)。Loop JunktionはHip Hopグループだったけど、CRO-MAGNONはどっちかというとDaft PunkやJamiroquaiみたいな感じかな。ソウルやヒップホップ、ハウスといったクラブミュージック全般をちゃんぽんにした感じの音で、すごくカッコイイ。

 当日は天気が悪くてお客さんの入りも悪く、僕が会場に入った午後7時すぎには多く見積もっても200人、下手すりゃ100人切ってそうなくらいしかお客さんがいなくて、スタッフの方が人数多いんじゃね?っていうレベルだった。

 CRO-MAGNONの出演は一番最後だったんだけど、時間が経つにつれて段々とお客さんが減っていき(東田トモヒロという熊本出身のロックミュージシャンの演奏がクライマックスだったっぽい)、CRO-MAGNONのパフォーマンスが始まった段階ではステージ前に20人くらいしか人がいなかった。そもそも出演アーティストの音楽のジャンルがバラバラだから、残っている人達は何となく最後までいるという感じでCRO-MAGNONのファンという風ではなさそうだった。そういうわけなので最初はリズムに乗って踊ってる人は少なかったんだけど、さすが東京のでかいクラブで人を踊らせてるだけあって、最後の方は残ってた人達みんながリズムを取ってる感じで、かなり盛り上げてくれた。東京じゃagehaみたいな大箱でイベントやってるのに、地方に来た途端お客さんが20, 30人しかいないとかだったらやる気出ないと思うんだけど、それでも手を抜かずに全力で演奏してくれたあたりプロ。一緒に行った友達はCRO-MAGNONのことは知らなかったんだけど、演奏後に感想を尋ねると「東京の風を感じた」って言ってた。

 僕としても久々に大音量でダンスミュージックを聞けてすごく気持ちよかった。ミスマッチのような気がしていたけど山のきれいな空気のなかでダンス音楽を聞くのは意外と良い。クラブみたいにたばこ臭くないし。生ビールが400円と酒が安かったのも良かった。すごくエンジョイできた。たった3000円でこんなに堪能できて良いのか。なんかすごい贅沢をしているような気分になった。もっとみんな聞きに来れば良かったのになー。もったいない。

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音楽が無料になる日は近い、という意見をしばしばネットで目にする。録音された楽曲はほぼただで配られ、アーティストやレコード会社は広告やライブで儲けるというものだ。音楽もウェブサービスみたいに消費される時代が来るのだという。

でも、ライブパフォーマンスでコストを回収するという方法は、ドームに何万人と観客を集められる世界規模のアーティストしか使えない気がするな。数百人しか入らないような小中規模のライブハウスを拠点に活動しているアーティストは、かなりしんどい思いをすることになるだろう。全国のライブハウスを巡業してまわる時間が長くなり、ろくに新曲を出せなくなるかも知れない。結果、大衆受けするコテコテの音楽しか聞けなくなったりしたら嫌だな。

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よほど興味関心の方向が似ている場合を除いて、本や音楽を人に勧めるのは難しい。音楽や本は自分から「聞きたい」「読みたい」という欲求がないと頭や心に響かないからだ。実を言うと僕も友達からお見舞いにもらって積ん読になってる本というのは結構ある。これはある程度仕方がないことだから、本やCDを贈り物にするときは「恐らく気に入ってもらえないだろうな」と割り切る必要があると思う。

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 iTunes Storeのホーム画面を見てたら、Oasisのバナーが。「そんなアホな、SonyMusic所属のOasisの曲を日本のiTSで売れるはずがないっ!」と思ってクリックしてみたら、売ってました(笑)

 Oasisの新曲 "Lord Don't Slow Me Down" はネット限定ダウンロードのみの販売のようで、そのことと何か関係があるんでしょうか。iTSの曲のクレジット欄には "Universal International Music" とあります。あれ? Sonyから移籍したの?

 なんかWikipediaのオアシスの項目からはUniversalのサイト内にリンク張られてるし。一方でSonyMusicのサイトも存在してる(でも "Lord Don't…" については触れられてない)。

 いったいどういうことですか?