ここのところ地元紙の一面で「変わる高校地図」という特集記事が連載されている。どうも地元紙の立場としては、高校学区制の規制が緩やかなになり、郡部の生徒が熊本市内の高校に進学することを懸念しているようだ。今日の記事では熊本市内の高校に入学できず、市内から郡部へと通学する生徒数が増加傾向にあることを憂慮していた。
熊本県の教育委員会が示した高校再編整備の素案では、通学区域を拡大し学区外入学枠も現在の5%から20%に拡大するとしている。少子化もあるわけだし、これは至極まっとうな措置だと思うのだが、地元紙はこれに懐疑的。郡部から優秀な人材が逃げるし、熊本市内の生徒にとっても負担が増えるというのだ。
しかしこれは熊本市在住者の勝手な論理である。田舎者は進学校に通うなということなのか。大学まで進もうと思うなら、郡部在住者はどうしても熊本市内の高校に進学する必要がある。熊本県の熊本市外の高校は一部を除いて進学実績が芳しくないからだ。大学受験の結果はどうしても環境に大きく左右される。
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