| @雑談

Money

個人開発ではないが、課金については仕事で結構やってきてまぁまぁの知見を得た。かつて自分も情報を得ようとネットで探してみたが、極めて情報が少なかった。ソフトウェア開発についてのノウハウは結構ネットに転がってるが、値付けなどについての情報は少ない。エンジニアとマーケッターでは文化が違うのかもしれないが、そもそも値付けに関しては商材(ソフトウェア)によって様々なので定石がなく、結局のところ自分で試してみないと正解がわからないのではないかと思う。そういう前提はあるものの、自分が得た知見をベースに Cside さんの質問に答えてみたいと思う。

寄付募集型か、有料で一部の機能を解放する型か

寄付型ではかなり少人数しかお金を払ってくれない。どんなにヘビーに使ってもお金を払う必要がなければ1円も払わない人の方が圧倒的だと思う。

機能に課金しないのであれば、共感とか支援という文脈でお金を払ってもらうかたちになる。となるとソフトウェアにどんな機能があるかよりも、どんな人が作っているかや、作り手の思想や哲学の方が大事になる。ソフトウェアのファンではなく作り手個人のファンを作る感じに近い。

とういわけで、自分の人間的魅力に自信がある場合を除いて機能解放型(フリーミアム)をおすすめしたい。

価格設定

めちゃくちゃに難しい。これは実験もしづらい。しかしある程度ユーザーを集められているなら、「ヴァン・ウェステンドルプの価格感度メーター」がおすすめ。ユーザーに以下の四つを問い、グラフ上にプロットして最適価格を探る。

  • この商品がいくらなら高すぎて購入に抵抗を感じますか?
  • この商品がいくらなら安くないと感じますか?
  • この商品がいくらなら高くなくて買得だと感じますか?
  • この商品がいくらなら安すぎて品質に不安を感じますか?

高すぎると高くないの交点が高さの限界点、安くないと安すぎるの交点が安さの限界点、安すぎると高すぎるの交点が最適価格となる。

書籍『Product-Led Growth』より
書籍『Product-Led Growth』より

有料で一部の機能を解放するなら、どこまで有料にするか

これもめちゃくちゃに難しいが、以前書いた以下の記事は正鵠を射ていると思う。

ソフトウェアには売りとなるコア機能があるはずで、この機能を段階性の課金にする。たとえば一定期間内で 5 回までは無料で使えるが、 6 回目からはサブスクリプション登録済みのユーザー限定にする。そしてそのコア機能を使いたくなる魅力的なおまけの機能をたくさん作る。そうするとおまけ機能を使いたいがためにコア機能もじゃんじゃん使って制限に到達し、お金を払うことになる。

おまけ機能自体に課金することはあまり良くなくて、課金の仕組みが複雑になってメンテナンスコストが上がる。課金体系をシンプルにするためにおまけ機能とコア機能をセット販売すると、人によって何に価値を感じるかは様々なので「コア機能だけ使いたいのでコア機能だけの安いプランを作ってほしい」と言われてしまう。なので課金対象はあくまでコア機能の無料枠をはみ出た部分だけにし、おまけ機能は無料化するのが良い。

料金プランはシンプルであればシンプルであるほど良く、開発者自身も楽になるしユーザーの認知的負荷も小さくなる。複雑な料金プランは誰も幸せにならない。

買い切り型か、月額サブスクリプション型か

自分が買い手のときは買い切り型が好みだが、売り手として考えるときは月額サブスクリプションが良い。

ソフトウェアは作っておしまいではなく必ずメンテナンスが発生する。買い切り型では常に新機能を追加した新しいバージョンをリリースしなければ収益を上げられず、メンテナンスに十分な時間を割くことができない。結果としてソフトウェアの品質が低下してしまう。サブスクリプション型であれば毎月定額で収入を得られるので、メンテナンスに時間を割きやすい。

ユーザーとしても海のものとも山のものともつかないソフトにいきなり数千円を払うのには抵抗があるはずなので、試しやすい金額で使い始められるサブスクリプションの方がうれしいはずだ。

サブスクリプションの継続率は作り手にとって示唆に富んだ情報源にもなる。継続率が低下していたらユーザーの満足度が下がってきているというシグナルだし、開発方針の決定に有効活用できる。ソフトウェアはユーザーの満足度が全てだ。満足度を測るために機能開発することさえある。それをせずにサブスクリプションの継続率から満足度を推し量ることができるなら一石二鳥だ。

サブスクリプションのデメリットは開発難易度が上がることだ。 App Store や Google Play の仕組みを使うと Apple や Google にショバ代を取られるし彼らの方針に振り回されて大変な目に遭う。ウェブアプリであれば Stripe を使って自前実装することもできるが、スマートフォンアプリで機能課金をする(有償で機能制限を解除する)場合はアプリ内決済の実装がルール上必須となる(リーダーアプリ除く)。そのほか、ユーザーからの問い合わせも増えるので、サブスクリプションは財務的にはメリットがあるが、肝心の機能開発に割ける時間が減ってしまうというリスクもある。


以上が自分の知見を元にした Cside さんの質問への回答になる。

しかし冒頭にも書いたように価格を含めた課金の設計は売る物によって様々で定石はないと思う。結局のところは実際に自分で試して正解を探り当てていくしかない。

ここに書いてある情報がある日突然マーケティングっぽいことに手を出すことになった門外漢の人の助けとなれば幸いです

| @登山/ランニング

Apple Watch でトレイルランニングするためのアプリ

Apple Watch トレラン のようなキーワードで検索すると、「 Apple Watch はトレランでは使えない」、「ランニングウォッチとしては微妙」というようなレビューが見つかる。自分もそうだと思ってたんだけど、それらのレビューは純正のワークアウトアプリか Strava アプリ、 NIKE のアプリくらいしか試してないようだった。果たして本当に Apple Watch はトレイルランニングで使えないのだろうか?

※この記事で紹介しているアプリよりももっと良いアプリを見つけたので以下の記事も是非読んでみて下さい。

Garmin などランニング特化の時計でできること

Twitter を見てると Garmin の時計を付けてランニングをしてる人たちがその日のトレーニングの様子とか体調をキャプチャで載せてる様子が観測できる。

どうも Garmin だと心拍数と睡眠時間などから「今日は体調良くないですよ」(トレーニングレディネス)とか、今日の運動メニュー(おすすめワークアウト)とか、フルマラソンなどのレースの予想タイム(レースウィジェット)を教えてくれるっぽい。

Apple Watch にも Apple 純正のアクティビティトラッカー(ワークアウトアプリ)あるし、心拍数を計測する機能も睡眠トラッキング機能もあるけど、その日のトレーニングがどうだったのか、体調がどうなのか(その数字が何を意味するのか)は自分で解釈・判断しないといけない。

加えて Garmin の上位機種( Forerunner 955 など)では地図とルート表示およびナビゲーションが可能で、山の中でスマートフォンや紙地図を取り出すことなく予定のルートと地図を確認できるようだ。つまり

  1. オフライン地図表示&ナビゲーション
  2. 運動回復支援機能

↑の二つが Apple Watch にはない機能で、 Garmin 勢うらやましいなぁと思っていたが、いろいろ調べてみると以下の二つのアプリを入れることで Apple Watch を Garmin 相当にすることができるようだった。

  1. WorkOutDoors
  2. Athlytic

オフライン地図表示&ナビゲーションアプリ WorkOutDoors

WorkOutDoors

Apple Watch には Apple 純正のワークアウトアプリがあって、普段走るときはこれを使っているが、メトリクスを計測するのみで地図でのナビゲーション機能はない。レースコースという、過去の自分のルート・記録と比較しつつ走れる機能はあるが、同じルートを何回か走ってからでないとレースコースとしてワークアウトに表示されない。

しかしルートを表示する機能は初めて行く山域や知らない場所を走るときにこそ必要で、 WorkOutDoors はそれを実現するアプリだ。ワークアウトアプリにはできない、任意の GPX ファイルを読み込ませてルート表示することができ、特定の範囲の地図をダウンロードしてオフライン表示することも可能だ。

しかも純正のワークアプリと同等のアクティビティログの取得も可能で、きちんとランニングのデータが保存される。 GPS ログや心拍数に加え、 watchOS 9 から取得できるようになったランニングパワーや上下動もちゃんと記録される。

実を言うと最初自分はこのアプリを iPhone で GPX ファイルを閲覧するためにインストールしていたが、あまり便利ではなく(使い方が難しかった)すぐ使わなくなっていた。しかし改めて Apple Watch でアクティビティトラッカー件ルートナビゲーションアプリとして使えることを知ってまさにこういうのが欲しかったということに気が付いた。ルートを外れたときの警告機能もあるし、心拍数などのメトリクスを Apple Watch で計測しながら道がわからないところを走るならこれ一択という感じがする(土地勘があるところなら Apple のワークアウトアプリの方がシンプルで使いやすい)。

WorkOutDoors はハチャメチャふにカスタマイズ可能

さらにこのアプリがすごいのがめちゃくちゃ細かくカスタマイズできるところで、画面表示やレイアウトだけでなく、画面を複数回タップしたときの挙動までカスタムできる。自分はソフトウェア開発者なのでこういう複雑な UI には強い方だと思うけど、これは普通の人には使いこなせない複雑さだと思う。しかしランニング意欲と IT リテラシーの両方が高い人からするとめっちゃうれしい使い勝手の良さを備えている。

watchOS 9 でワークアウトアプリがだいぶ進化して、ランニング中に表示するメトリクスの内容を自分でカスタマイズできるようになったが、いまにして思うとこのような機能は WorkOutDoors アプリでは以前から搭載されていたようで、ワークアウトアプリは WorkOutDoors の後追いをしているとも言える。純正ワークアウトアプリの方がデザインが洗練されていて使いやすいが、少々込み入った作業が必要でも自分に本当に必要なデータ(ペース、心拍数、累積獲得標高などなど)を厳選したい人にはうってつけだ。

WorkOutDoors は有料ソフトだがサブスクリプションではなく一回だけの買い切りで値段も安く良心的( 1100 円)。トレランでも Apple Watch を使いたい人にはおすすめです。

運動回復支援アプリ Athlytic

Athlytic

Garmin の時計でいうところのトレーニングレディネスとおすすめワークアウト機能のようなものを提供してくれるのが Athlytic だ。

Apple 純正のヘルスケアアプリで睡眠時間や安静時心拍数などを知ることができるが、どう理解すれば良いかがわからない。昨日の睡眠時間は 6 時間で、そのうちレム睡眠が〇時間です、なんて言われてもそれが良いのか悪いのかがわからない。

Athlytic は睡眠の状況と心拍数からその日の体調をはじき出し、今日は休んだ方がよいとか、激しいトレーニングしてもオッケーとか教えてくれる。

Athlytic Athlytic Athlytic

このブログでたびたび話題にしている HealthFit というアプリでも回復具合を表示してくれるが、睡眠時間や安静時心拍数からではなく、トレーニングをしているかしていないかで判定している。元の TSB モデルというもの自体がそういうものなので仕方がないが、トレーニングしてないから体調が良いかというとそうでもなくて、あまりよく眠れてなくて体が重いこともあるので、 Athlytic のようなアプリが欲しいと思っていた。本当はあんまり体調良くないときに張りきって高負荷のトレーニングをして怪我したら最悪だ。 Athlytic を使うことで客観的に自分の体調を把握できるようになる。

なお買い切りの WorkOutDoors と異なり Athlytic は年間 3400 円のサブスクリプションだ。調べたところ同種のアプリはほかにもあって、値段が安いものや無料のもののあるが、 iPhone 側にはほとんど UI がなくて Apple Watch で情報を見なければならなかったり( Training Today )、体調の判定だけでおすすめのワークアウトを教えてくれる機能はなかったり( CHIPR )するので、少々出費は必要だが Athlytic を使うのが良さそうだ。

でも Apple Watch はバッテリーもたないですよね?

バッテリーに関してはやっぱり Garmin に負けてしまう。自分の 2 年半使った Apple Watch Series 6 はワークアウトを動かすと 6 時間くらいで電池が切れてしまうので、登山やトレランで Apple Watch を使う場合は Ultra を買うしかないだろう。また Apple Watch Ultra であったとしても二日に一回は充電が必要なのは避けられない。

しかしトレランの 100 マイルレースで Apple Watch Ultra を使って完走したという情報もあるので、 Apple Watch Ultra で節電モードをうまく使えばウルトラマラソンや 100 マイルレースでも Apple Watch Ultra は使えそうだ。

これまで泊まりの登山や 100km 、 100 マイルのトレランレースでは Apple Watch は候補に入ってこなかったと思うが、 Ultra によって 20 時間以上のワークアウトを記録できるようになったので、ランニングのときのためだけに Garmin を使う必要がなくなったとも言える。 WorkOutDoors や Athlytics のようなアプリが本領発揮できるような環境が Apple Watch Ultra によって整ったということだ。

おとなしく Garmin 使えばよくない? 何で Apple Watch にこだわるの?

この動画見てください。

Garmin は長時間のアクティビティには確かに向いてるかもだけど、日常生活が厳しい…。アメリカですら Garmin Pay は使い勝手が良くないと言われているのに日本だったらもっと使えないですよ。音楽を聞くのだって Amazon Music と Spotify しか対応してなくて事前に楽曲をダウンロードしておく必要があって不便。

一方で Apple Watch は日常の使い勝手はとてもよく、 Apple Pay でコンビニやスーパーで買い物できるのはもちろんのこと、 Mac のスクリーンロックを解除したり、 Siri で Apple TV を操作したり、運転中には Apple マップのナビゲーション通知を受け取ったりできる。最近の車だと Apple Watch が車の鍵になったりもするようだ。

運動好きだけどデジタルガジェットも好きで、 Apple エコシステムの提案する快適な生活を捨てがたいという人は Apple Watch を使うしかないでしょう。金持ちだったらランニング用に Garmin を買うこともできるだろうけど、トレーニングレディネス(睡眠や日常の心拍数変動から算出)のことを考えるとトレーニング中もそうじゃないときも同じ時計を使っていることに意味があるので、日常は Apple Watch 、走るときは Garmin という使い分けはあんまり意味がない。同じものをずっと身に付けていた方がよい。

まとめ

WorkOutDoors と Athlytic というアプリを使うことで Garmin のような機能が手に入る。これまで日常生活での快適さを諦めて Garmin 使ってた人も Apple Watch Ultra に乗り換えて WorkOutDoors と Athlytic をインストールすれば Garmin を使ってた頃と近しい感じでトレーニングできる。

様々なアプリが App Store にあって自分好みのアプリを探してインストールすることができるのが iOS / watchOS の強みなので、純正のワークアウトアプリだけ使って「 Apple Watch はトレランでは使えない」という評価を下すのは早計だと思う。適したアプリを探して入れてやれば Apple Watch はトレランでも使えます。 40km くらいまでの短いレースであれば普通の Apple Watch でもバッテリー切れにはならないはず。活動時間が 6 時間を超えてくるような距離( 50km 以上?)のレースでは Apple Watch Ultra が無難でしょう。

なお、このゴールデンウィーク期間中、 Amazon で Apple Watch Ultra がタイムセール対象になっているようだ(人気のないバンドカラー、サイズのみ)。自分も正直買おうか悩んでいてここ 4 日くらいカートに入れたり出したりを繰り返している。よろしければご検討ください。

| @Mac/iPhone

ossan.fm playing in Castro, a CarPlay podcast client

(※タイトルは ChatGPT に考えてもらいました)

Apple CarPlay はとてもよくできたサービスだと思うけど、ネットであまり使っている情報を見かけない。自分の観測範囲が狭いだけかもしれないが、デジタルガジェット好きな人が大抵東京近辺に住んでて車を運転する習慣がないからではないかと思っている。なので今日は CarPlay の便利さについて書いてみたい。

自分は 3 年前のハワイ旅行でレンタカーで使った CarPlay に衝撃を受けて車を買い換えることにした。

いまも車の純正カーナビは使っておらず、車を運転するときは CarPlay で Apple マップか Google マップを使っている。ナビゲーションはもちろんのこと、届いたメッセージを読み上げてくれたり、音声入力で返信したり、 Hey Siri できたり、電話をかけたり受けたりできる。もちろん音楽や Podcast も聴ける。運転中に iPhone でしたいようなことが大抵できるようになってる。車に純正で付いてるカーナビだと精々 Bluetooth で iPhone につながってハンズフリー通話したり音楽を再生したりくらいしかできないが、 CarPlay を使うと車が iPhone の外付けデバイス的な感じになる。

CarPlay のなかでも Apple マップがめちゃくちゃよくできてて、例えば休みの日に 11 時からショッピングセンターで予定があったとして(カレンダーに予定と場所の情報が入れてある)、 10 時半に車に乗って iPhone を車につなぐと iPhone にプッシュ通知が来て「ショッピングセンターへのナビゲーションを開始しますか?」と表示される。ようわかっとるやんけと思いながら通知をタップするとナビゲーションが始まる。

運転をしていると交差点が近づいてきたときに Apple Watch が震えて右折しなければならないことを教えてくれる。カーナビで音声ナビゲーションさせることもできるし、音声は出さずに Apple Watch 経由でナビゲーションしてもらうこともできる。 Podcast を聞き入っていたのにナビの音声に邪魔されるということがない。

目的地に着いて駐車場に車を止めると駐車位置が Apple マップ上に反映される。ショッピングセンターの広大な駐車場で自分の車の駐車位置がわからなくなり延々さまようということがなくなる。

うっかりガソリンを入れ忘れていて燃料警告灯が付いてしまった。すると iPhone にプッシュ通知が届いて「ガソリンスタンドを探しますか?」と表示される。通知をタップすると地図上で最寄りのガソリンスタンドが表示される。

このように Apple マップは車とつながることでハチャメチャにユーザーの状況に適した提案をしてくる。めちゃくちゃかゆいところに手が届く感じ。ガソリン切れそうになったときに通知が来たときは便利すぎて正直引いた。

フツーの車が近未来デバイスみたいになったみたいな感じになるので、 CarPlay に対応しているカーナビを搭載している車を持ってる人は今すぐ純正カーナビ使うのやめて CarPlay で Apple マップ使い始めた方がよいし、これから車を買おうとしている人はナビが CarPlay 対応しているかどうかはチェックした方がよい。車がデジタルガジェットの一部になる感覚を味わって欲しい。

| @WWW

博多駅前

サウナイキタイのサ活と Google マップのクチコミには結構乖離があることに気が付いた。自分が行ってめっちゃ気に入って、サウナイキタイでも好意的なサ活が多い佐賀の KOMOREBI の評価が Google マップでは低い。サウナにも水風呂にも入らないのに物価の安い九州(温泉に 500 円で入れる)で風呂に 1100 円払えと言われたら高すぎると感じる人もいるのだろう。しかも混んでるし。

Google マップのクチコミはとても便利だけど、一つの施設で二つ以上の役務を果たしてる場所や客を選ぶタイプの店は評価が下がると思う。本当は自分の好みにピッタリの施設が低評価となっている可能性がある。なので評価が低いからと切り捨ててしまうのではなく、自分と似た属性の人からのクチコミを探し出して読むと実際のところの雰囲気がわかるかもしれないが、それは難易度が高すぎる。

今日のプラットフォームサービスには不幸なマッチングを回避する仕組みが必要なのだと思う。あなたはサウナ好きだからこの施設は満足できますよとか、ここは常連向けですよ的な情報が簡単にわかるようになるとか。

ただ一方でそれは Instagram で自分のようなおっさんに微エロのリール動画ばかり表示されるようなレコメンデーションとアルゴリズムによる支配がいろんなサービスに広まるということであり、それはそれで残念ではある。

もう一つの選択肢としては、釣り SNS や登山 SNS が出来たように、レビューサイトも専門分化させていくアプローチが考えられる。自分のようなアルゴリズムやレコメンデーションにあらがいたいウェブ縄文人にはそういう進化の方が向いているかもしれない。

というようなことを思ってたら一つ前の記事に言及しつつ伊藤直也さんが似たようなことを書いていた。

2ch みたいにごちゃごちゃカテゴリーがサイドバーに並んでいるのには普通の人には難しすぎるので、釣り掲示板がツリバカメラになり、登山掲示板がヤマレコや YAMAP になったんだろう。考えてみるとサウナイキタイもサウナに特化した SNS ・情報サイトだ。

サウナイキタイに話を戻すと、サウナイキタイはローカルルール満載の町銭湯に対する評価が甘いという特徴もある。サウナイキタイでベタ褒めされてる施設(「番台のおばあちゃんが優しい」、「常連の方達とほのぼの交流」などなど)が Google マップではボロクソに書かれてたりする(「番台は意地悪ばあさんそのもの」、「彫り物を入れたヤクザや半グレの常連でサウナが占有されていて入れない」などなど)。ネガティブなことは書かないというコミュニティポリシーの影響なんだろうか(以前、サ活でドラクエ集団がいたと書いたら公式アカウントから警告された)。サウナイキタイだけ見て福岡の銭湯サウナに行ったら刺青を彫った怖い人から凄まれながら入浴しなければならないという体験をしそうだ。

レコメンデーションにしても専門分化にしても塩梅が難しい。レコメンデーションはやり過ぎるとただの偏見にしかならない( 40 代男性はおっさん → おっさんはエロが好き → 微エロ動画見せとくか)し、専門分化して蛸壺化しすぎると一般的な感覚と離れたレビューが集まるようになってしまう(怖い人だらけの銭湯サウナが高評価)。昔のインターネットではこんなことに悩むことはなかった。

昔のインターネットは良かったとばかり言ってもどうにもならないが、インターネットを飯の種とする者の一人として人が増えたいまのインターネット特有の問題をどうにかしたい。

| @Mac/iPhone

Dynamic Island

先週金曜の夜に酒を飲んでたら「円安が加速!!!、!」みたいなニュースが流れてきて、ひょっとするとまた Apple がレート改定して iPhone が 30 万円くらいになるかもしれないなと思えてきてしまい、怖くてガタガタ震えてしまって iPhone 14 Pro を買ってしまった。発送まで 3 週間 〜 4 週間と書いてあるし、一晩寝て冷静になってやっぱり高すぎるなと思ったらキャンセルすればいいやと酒の勢いで買ってみたところ、翌朝起きたら発送準備に入ってしまっており心の準備期間を与えられることなく月曜に届いてしまった。

iPhone 14 Pro unboxed

以前使っていた iPhone 11 と画面サイズに差はないが、 iPhone 11 は端がまるっとしていてその分だけサイズが大きく感じる。 iPhone 14 Pro は端が iPhone 4 とか iPhone 5 みたいに切り立っているので手に持ったときのサイズが小さくなったように感じる。画面端のベゼルも薄くなった。

カメラ性能

カメラの性能はかなり期待していたが、やはりミラーレス( Nikon Z6 )で撮る写真の方がきれいだ。特に暗くなってくると iPhone 11 の頃からあった合成写真感が強くなってしまう。

夕闇の長垂海岸

別の日に撮ったものだが同じような明るさのときに Z6 で撮ったのが以下。

夕闇の長垂海岸

全然違う。まだまだ光学メーカーが作ったカメラとレンズの組み合わせの方がスマートフォンのカメラよりも画質が良さそうだ。

高精度2周波GPS

カメラ的な用途だと iPhone 14 で十分だったのかも知れない( iPhone 11 を買ったときはどうせ写真は Z6 で撮るので Pro でなくても良いと判断した)が、期待していたのが GPS 精度の向上だった。

GPS の比較

iPhone 14 Pro は高精度2周波GPSというのを搭載している。 iPhone 11 の「 GPS/GNSS 」と比べるととんでもなく進化しているように見える。

なんで GPS 精度を気にするのかというと、ランニングのときのログが不正確なのに不満を持っていたからだ。自分は普段、 Apple Watch のワークアウトを使ってランニングのログをとっている。 Apple Watch でログをとっているのなら iPhone は関係ないのではと思われるかも知れない。それが関係ある。 Apple Watch はバッテリー節約のため、ペアリングされた iPhone が近くにあるときには Apple Watch 側の GPS ではなく母艦の iPhone 側の GPS を使うそうだ。

https://support.apple.com/ja-jp/HT207934

iPhone を携帯している場合、Apple Watch は iPhone の GPS を使い、バッテリーを節約します。GPS の精度が上がるように、iPhone を手に持つか、または、アームバンドまたはウエストバンドに取り付けて体に装着してください。

Apple Watch のワークアウトの種類 - Apple サポート (日本)

Apple Watch Series 6 + iPhone 11 の組み合わせでランニングをしていて、住宅街の中にある鋭角なコーナーがあるコースを走ると軌跡が不正確になるのが気になっていた。ペースを落としているわけではないのに鋭角コーナーがあるエリアに入るとペースが遅く表示される。試しにいつも Apple Watch で 5km と表示されるコースを国土地理院の地図に GPX Binder というアプリで線を引いて距離を計測してみると 5.2km と表示され、実際は 5.2km 走っているのに Apple Watch 上は 5km という扱いになっているようだった。

iPhone 11 で走ったときと iPhone 14 Pro に変えてから走ったときの GPS の軌跡の比較が以下。

左側が iPhone 11 で右側が iPhone 14 Pro 。住宅街の細い路地を走っているが iPhone 14 Pro はほぼほぼ正確に軌跡を捉えている。以下の記事によると、 iPhone 14 Pro は iPhone 13 Pro や iPhone 14と比べても GPS の精度がだいぶ高いようだ。

iPhone 14 Pro にして走ってみるとペースもかなり速く表示され、一年以上ランニングを続けているのに一キロを 6 分を切るペースで走れないなと思っていたところ、 iPhone 14 Pro に変えてから 5km のベストタイムを 2 回連続で更新してしまった。正しく測れば自分はちゃんと成長していたんだということがわかってうれしい。

Apple ワークアウトのキャプチャ

データ移行

データ移行は古い iPhone 11 を iPhone 14 Pro の脇においてワイヤレスで行った。 Safari のクッキーも再現されたが、いくつかのアプリはデータが消えた(物書堂の辞書、サウナライフ、 Kindle のログインセッション)。しかしこれらは再ログインすれば復旧できたので問題ない(サウナライフはお気に入り情報やサウナの記録をローカルストレージに保存しているようでデータが飛んだ)。

ハマったのが Nikon の SnapBridge (カメラから自動的にスマートフォンに写真を転送するソフト、スマートフォン側の GPS を使って写真に GPS データを埋め込むこともできる)のペアリングがうまく行かなかったところ。データ移行によって iPhone 側では Z6 がペアリングされているように見えるが、 Z6 側からは認識できないようだった。ハードウェアが変わったので Bluetooth の識別子が変わっているからだろう。再ペアリングしようとしたらめっちゃハマった。どうも SnapBridge は半年間アップデートがなく、 iOS 16 に完璧に対応できていないようだった。

App Store のレビューを見ると「英語モードにしたらペアリングできた」というものがあった。 iOS 13 からアプリごとに言語設定を変えられるので SnapBridge の言語を英語に変更してペアリングを試みたがうまく行かない。 iPhone 全体の言語設定を英語にしてペアリングを試みたところうまく行った。 Nikon のカメラをお使いで、 iPhone を新しくしてペアリングができなってる方はお試しください。

買う価値あったか

256GB モデルを買ったので値段は 164,800 円もした。 Paidy の後払いプラン 36 回分割払いで何とか買ったがこれから毎月 4,577 円も払っていかないといけない。正直かなり高い。買う価値があったのかどうかはわからないが、嫁さんに黙ってこっそり買ったことがばれて嫁さんの分も注文させられ毎月のローンが 9,154 円になったことは確か。金ほしい。

金のなさ

| @技術/プログラミング

ブログのアクセス数を集計してランキング(人気記事一覧)を表示している。

シェルスクリプトでログを集計して頑張っているが、ボットからのアクセスを除外など結構やることが複雑化してきた。また最近は主にロシア方面からのスパマーによるアクセスが多く、全然いま読まれる要素がない記事がランキング上位に入ったりしてた。スパマーは以下の 2 記事が好きなようだ。

Google Analytics でアクセス数を見るとこれらの記事は上位に入ってこないので、 Google はちゃんとスパマーからのアクセスを除外しているのだろう。

というわけで Google Analytics の API からアクセス数を取得してみることにした。

しかし調べてみた感じ、あまり情報がない。 Google の公式ドキュメントは Java とPython と Go と PHP と JavaScript のサンプルしかない。

Google が公開している Ruby のライブラリはあるが、ドキュメントがえらく貧弱で勘で使うしかない。

使い方を紹介しているブログもあるにはあるが、この Ruby 製のライブラリはアルファ版とベータ版しかなくてころころ仕様が変わるようだ。先人の情報通りに動かしてみたら全然動かなかった。

API の仕様や上述のライブラリのコードを読みつつ以下のようなコードを書いたところいい感じに使えるようになった。 Ruby で Google Analytics の API にアクセスしたいと思っている人には参考になるんじゃないかと思う。

↑のコードでは metrics は screenPageViewstotalUsers を取得している。 dimension は pagePathpageTitle だ。ほかのが必要であれば変えてあげればよい。これを Rake タスクから呼び出して必要な情報を得るようにしている。

API 呼び出しについては Google が提供している Query Explorer で確認するとよい。

また Analytics API は利用開始前に設定が必要。 Quickstart ページで API を有効化し、 GCP に IAM を作成して credential をダウンロードして Google Analytics 側でこの IAM への API アクセスを許可する必要がある。コード書く前にこの辺でくじけそうになるだろうけど頑張ってほしい。

| @雑談

Xiaomi Smart Band 7

Amazon アウトレットで安くなってたのでミーバンド買ってみた。

早速昨日使ってみて、時間を計らずにサウナに入るのがこんなに快適だとは思わなかった。心拍数だけ意識して、決まった心拍数になったら次のステップに進むというフローで動いた。結果めっちゃととのった。

これまでサウナであまりととのわないなと感じることもあったが、心拍数の上がり方がいまいちな状態でサウナを出て水風呂に入っていたのだろうと思われる。心拍数が 120bpm 以上になるまでサウナで粘って、その後水風呂で 60bpm 未満まで下げ、休憩スペースで椅子に座ってると徐々に心拍数が 80bpm くらまで上がってくる。ととのいはどうもこのタイミングで訪れるようだ。その後徐々に心拍数が安静時心拍数(自分の場合は 55bpm くらい)に下がってくる。安静時心拍数に戻ったら休憩を終了して次のセットに進む感じ。

サウナでととのわないなとお悩みの方はミーバンド買ってみる価値あると思う。心拍数を計測してサウナに入ると人生が変わる。

なおミーバンドはサウナで使っても問題なかったが、運動モード(心拍数をリアルタイムで計測するため)にすると Apple Watch よりもバッテリー減りが速いかも? 1 時間 20 分くらい運動モード自由形で使っていてバッテリーが 90% から 45% くらいまで減った。スマートウォッチとして日常でも使う場合は注意が必要かも。あと Apple Watch では見られないような発熱を観測した。とはいえサウナでしか使わないと割り切るなら問題なさそう。 6000 円で異次元のととのいが手に入ります。