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Little Venice

2015年6月19日

Santorini to Mykonos

サントリーニ島からミコノス島への移動は3時間程度だった。乗船したのは Hellenic Seaways の Highspeed 4 という船で、高速フェリーのためデッキに出て外を眺めることができなかったが、船内は広く、売店もあり、エコノミークラスでも客席は足下が広々しており快適そのものだった。アテネ−サントリーニ間をフェリーで移動するのは時間がかかるので時間に余裕のあるバックパッカーとかでないと難しいかもしれないが、ミコノス−アテネ間であればちょうど良いと感じた。

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| @旅行/散歩

フィラの景色

2015年6月15日

14 日夜 8 時に福岡を出発して羽田でカタール航空のアテネ行きに乗る。カタールで乗り換えてアテネに 15 日の昼に到着した。

アテネに着いてまずは現金を引き出そうと ATM に新生銀行の PLUS マーク付きカードを入れてみるが、引き出すことができない。 10 年前にヨーロッパを旅行したときは新生銀行のカードでドイツでもチェコでも、円預金を現地通貨で引き出すことができた。同じようにして現金を引き出そうと思い、 ATM にカードを入れるが、事前にインターネットバンキングかなにかで手続きを行っていないと、海外 ATM での引き出しができないようだった。そういえば一時期新生銀行のカードをスキミングして海外で不正に引き出すという犯罪が横行したので、何も設定してない場合は海外での引き出しができないようなルールに変わったのかも知れない。日本では羽田の三井住友銀行の両替所で €60 両替しただけだったのでユーロを現金でほとんど持っておらず、またギリシャの両替レートは日本で €1 = ¥141 だったものが €1 = ¥151 もして最悪のレートで、到着するや否や空港の到着ロビーで派手に夫婦げんかをした。

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| @旅行/散歩

Thira, Greece

結婚して新婚旅行に行ってなかったので、新婚旅行代わりに息子殿もつれて三人でギリシャとクロアチアに行ってきた。アテネまでの飛行機はカタール航空で、アテネからギリシャの島々への飛行機、フェリー、クロアチアへの飛行機、すべての宿泊は自分たちで手配した。いわゆるツアーではない旅行をしてきた。

航空券や宿の手配は結婚式の準備や住宅の建設と同じようにつらく、また旅行中は飛行機の欠航があり大変な思いをした。いまはみんな海外旅行は行ったことあると思うけど、家族で、しかも子連れで旅行に行くときには一人で行くときとは勝手が異なるということがわかったので、得られた知見をシェアさせていただきます。

1. 飛行機はホールチケットを買う

旅程に乗り継ぎが発生するような移動がある場合は、途中の遅延・欠航時のリスクを旅行者自身が負わないためにホールチケットにするのが良い。ギリシャのミコノス島からアテネを経由してクロアチアのドゥブロヴニクに移動する際、我々は個別にチケットを買っていたため、ミコノスからアテネへの便が欠航したときに発生した損害(アテネ => ドゥブロヴニクのチケットの予約変更費用)を自分たちで賄わなければならなかった。ミコノス => アテネ => ドゥブロヴニクを一つの航空会社を窓口にして買っておけば、遅延が発生したときの振り替えや代替輸送はチケットを購入した会社が責任をとって手配してくれる。

またドゥブロヴニクではボスニア=ヘルツェゴビナのモスタルという街への日帰りエクスカーションを予約していたが、飛行機の欠航により参加することができなかった。キャンセルを申請したが、キャンセル時の Refund がない代わりに安くなるタイプの予約を選んでいたため、返金してもらうことができなかった。数百円増しで事前キャンセルが可能になるタイプの支払いオプションもあったので、海外で日帰りツアーなどを日本から予約する場合にはそういうオプションを選んでおくのが正しいと思った。外国は日本ではないので何が起こるかわからない。リスクは極力負わない方がよい。

2. クレジットカードの付帯保険を過信せず海外旅行保険に入る

クレジットカードの付帯保険には飛行機遅延やロストバゲージの補償はついていない。学生旅行と違って子どもがいたりする家族での旅行では、飛行機に乗れなかったときに発生する被害額が大きくなりやすい(飛行機のチケットの変更手数料、宿のキャンセル料などなど)。ゴールドカードなど特殊な付帯保険があるカードを保持しているのではない限り、少々お金がかかっても海外旅行保険に入っておく方が良い。

3. 日本円を現地で両替しない

日本円をギリシャで両替しようとしたら恐ろしくレートが悪かった。羽田空港の国際線ターミナルには三井住友銀行の両替窓口があり、ここのレートは €1 = ¥141 だったが、ギリシャの両替レートは €1 = ¥151 と 10 円も悪かった。しかし最強なのはクレジットカードの海外キャッシングで、 JCB カードでキャッシングして ATM で降ろしたところ、 €1 = ¥139 で引き出すことができた。しかもこのレートは手数料込みである。キャッシングなので年率 18% の金利がかかってしまうので帰国後に迅速に返済する必要があるが、賢く使えば一番有利なレートでユーロが引き出せる。新生銀行の口座にある円預金も海外で現地通貨として引き出せてレートは悪くないはずなので活用してみるといいと思う。ただクロアチアに関しては円とクロアチアクーナの両替レートは決して悪くなかったので、渡航先によりけりかも知れない。少なくともギリシャの場合はキャッシングの方がはるかにレートが良かった。

4. tripadvisor でレビューを見て Booking.com で予約する

今回旅行をするまで知らなかったのだけど、 tripadvisor というサイトが旅行者向けの情報をたくさん提供していて、旅行者向けの食べログ的な地位を確立しつつある。このサイトで宿やレストランのレビューを読むことができる。また Booking.com という YAPC 2014 のスポンサーにもなってたりするサイトで宿を予約するのが良い。宿泊予定の宿について、地図が添付されたメールが送られてきて便利。実際に宿泊した人のレビューが読めるのもサイコーだ。

5. なるべく連泊する

ギリシャのサントリーニ島は宿泊費が高くて同じところに連泊できなかったため、一日一日宿を転々とした。しかしこうすると昼間の時間を宿で過ごすことができず、毎日チェックアウトしては次の宿にチェックインしての繰り返しになり、旅行というより移動になってしまう。少々コストがかかったり場所が悪かったとしてもなるべく同じ宿に連泊して街の散策を楽しむ方に力を注いだ方がよい。

6. 洗濯屋を利用する

日本人の感覚だと他人に洗濯を頼むということに抵抗があるかもしれない。しかし外国にはセルフサービスのコインランドリーは少ない。かといって手洗いで毎日洗濯をしていると寝るのが遅くなったりして観光する時間が削られてしまう。洗濯は洗って干して乾かして畳んでという作業にかなり時間をとられる。自分は今回の旅行でセルフサービスのコインランドリーが見つからず、仕方なく洗濯屋を利用してみたのだが、非常に快適だった。洗濯物の量に関係なく値段は €10 ほどで、きれいに洗って畳んでもらって 3 時間で仕上がった。洗濯してもらっている間は自分の身は自由なのでその時間を観光にあてることができ、非常に有意義だった。

7. 子どもを連れて行く

子どもを実家に預けて夫婦二人で海外旅行に行く、という選択肢もあったかもしれない。しかし二週間ほど外国に連れて行っただけでも息子殿はハローとかバーイとか言うようになったし、 "What's your name?" と聞かれて名前を答えるようになった。また子どもをきっかけに他の家族連れや現地の人と話すきっかけができたりす。ベビーカー(ベビーカーは和製英語なので stroller と言わないと通じない)を持って行ったりとか大変な部分はあるが、連れて行って良かったと思う。

8. 水を飲み炎天下を避ける

夏のヨーロッパには初めて行ったが、地中海沿岸地域の夏は湿度が低くて過ごしやすいに違いないと思っていた。確かに湿度は低く日陰は涼しくて過ごしやすいが、強烈な太陽と乾燥で、モンスーン気候に適応した日本人には非常につらかった。夏なのに唇がひび割れてリップクリームが欲しいと感じるのは初めてのことだった。意識して水を飲まないと確実に脱水症状を起こす。またギリシャの太陽は強烈で日も長いため、正午から午後 4 時くらいまでは飲食店に入るか宿で休むなどして炎天下に身を置き続けないようにしないと危ない。恐らくイタリアや南フランス、スペイン、ポルトガル、北アフリカも同じような気候だと思う。帽子やサングラス、日焼け止めも忘れずに。

9. 中学英語を復習する

英文でメールを書いたり英文を読んだり英語で人が話しているのを聞いたりするのはだいたいできるのではないかと思う。しかし話すのが難しかった。腹減った、ビール飲みたい、トイレ行きたい、これ買いたい、荷物預かっててちょんまげ、お釣りちょろまかしてんじゃねーぞこのタコ、飛行機欠航とかふざけんな金返せコノヤロー、みたいな英語は、英文のニュースを読んだりしてるだけでは話せるようにはならない。中学校の英語の授業で習うような英会話文が一番実用度が高い。英語の読み書きには自信がある人でも、旅行前は旅の英会話とかをさらっと学習してフレーズごと覚えといた方がいいと思った。

10. SIM Free の WiFi ルーターがあると便利

スマートフォンになれきった現代人は、日本にいるときと同じようにインターネットにアクセスできなかったら死んでしまうと思う。しかし日本以外の国でインターネットを使うとローミング料金が高額で帰国後にまいっちんぐになってしまう。いまは海外でもパケ放題になるようになったが、それでも一日 2980 円もして、一週間の旅行でも 20000 円オーバーになる。海外向けのレンタル WiFi ルーターもあるにはあるが、一日 880 円程度費用がかかったり、一部の国には対応していなかったりする。

日本以外の国はプリペイドの SIM カードを比較的安価に買うことができ、 SIM フリーの WiFi ルーターにそいつを挿して使うと現地で日本にいるときと同じようにツイッターやホェースブックが使えて便利。道に迷ったときにも Google Maps でさくっと検索できる。ただヨーロッパの観光地の飲食店には必ず無料の WiFi があるので、インターネット使うときには店に入ればよいと割り切れる人には必要ないかも知れない。自分は解約済みの EMOBILE の Pocket WiFi GP02 を所持していて、この端末は海外の SIM カードに対しては SIM ロックがかかっていなかったので、現地で購入したプリペイド SIM カードを挿入して使ってみた。非常に便利だった。

ただ iCloud のフォトストリーム同期を on にしていると、日本国内では 4G 回線や 3G 回線では同期を行わないフォトストリーム機能が、 iPhone からは WiFi ルーターも固定回線の WiFi も区別できないので同期を行ってしまい、データ通信があっという間に上限に到達してしまうので注意が必要。 旅行中はフォトストリーム同期は Off にしておくことが望ましい

なお WiFi ルーターは電池の消耗が激しいので Anker のモバイルバッテリーとチャージャーがあると高速に充電できて快適。


旅行して帰ってきた日の新聞にはギリシャデフォルト間近とか ATM で預金を引き下ろすために並ぶ人多数とか書いてあったけど、自分が現地にいたときには特に混乱もなく、ぎりぎりのタイミングで無事旅行できたのかなと思う。いまの時期にギリシャに行きたいと思う人は少数派かもしれないですけど、何かの参考になれば幸いです。個人的にはクロアチア最高でした。旅行記を別の記事として書きます。

| @雑談

and the spring goes on...

いつかは別れがやってくることはわかっていたけど、ばあちゃんが死んだ。年明けに具合が悪くなって「一週間ばかり」のつもりで入院したら、末期の肝硬変であることがわかり、入院して3週間で亡くなった。91歳になったばかりだった。

自分にとってばあちゃんは特別な存在だった。親が共働きだったので保育園の迎えにはばあちゃんが来てくれていたし、夏休み冬休み春休みはばあちゃんと過ごす時間が長かった。中学生くらいまでばあちゃんの部屋に布団を敷いて寝てた。

大学を出て病気になり、治療のために実家に帰ってきてからは、ばあちゃんととにかくよく出かけた。竹田の岡城跡の桜、知覧の特攻記念館、久住の紅葉などなど、後期高齢者をいろんなところに連れて回った。ばあちゃんは親と友達の中間のような存在だった。 Flickr にはばあちゃんの写真がいっぱい上がっている。

入院後は休みの度に看病をしに帰省した。写真を見せてやろうと、これまでに自分が撮ったばあちゃんやひ孫たちの写真を大量にプリントして病室に持っていった。家にあった昔のアルバムも病院に持っていって見せた。

ばあちゃんの具合がよくて話ができるときには、ばあちゃんが子どもの頃の話や昔の話を聞いて iPhone に録音した。ばあちゃんの実家は旧士族でそこそこ金持ちだったため、ばあちゃんが赤ん坊の頃の写真があったりした。亡くなる二日前に子ども時代の写真を押し入れから引っ張り出して病室に持っていって見せたらとても喜んだ。

入院中、ばあちゃんは早く死にたいと言っていた。「ばあちゃんはいつ死ぬとじゃろか」と俺に聞くこともあった。みんなに迷惑がかからないように早く死にたいからご飯は食べたくない、とも言っていた。本人には病状は知らされてなかったので、最後まで自分の病気が何なのかは分かっていなかった。しかし助かる見込みはないということは分かっていたと思う(亡くなる前まで意思疎通はできていて、痴呆ではなかったから頭はハッキリしていた)。

平日会社に行っているときにはばあちゃんのことが気がかりで仕事が手につかなかった。自分はいったい何のために実家を出たのだろう。実家を出ずに家にいて地元で働いてればもっとばあちゃんの面倒を見られたし、最初に体調が悪くなったときに病院に連れて行ってもっと長生きさせてあげられたかもしれない。自分がいま置かれている現状を悔やむことが多かった。

火曜日の夜、11時頃ベッドに横になってうとうとしていたら母から電話がかかってきて、亡くなったことを知らされた。結局、死に目に会うことはできなかった。

若い頃は、何を勉強したいとか、どういう仕事に就きたいとか、どんな暮らしをしたいかとか、そういうのばっかりでどこの学校に行くか、どこで働くか、どこに住むかを考えてしまう。ずっと地元に残るということが考えられなかった。しかし実家の近くに住んで、家族が病気のときにはすぐ駆けつけられるのが一番こころ穏やかでいられるのではないかと思うようになった。どんな仕事をするか、どれだけの収入を得るか、どんな暮らしをするか、そういうことも人生の中で大切なことではあると思う。ただそのために自分の両親や祖父母の面倒を見ることが出来ないのは何か違うんじゃないかと考えるようになった。

ばあちゃんが入院している間、阿蘇山がとても勢いよく噴煙を上げていた。まるでばあちゃんの具合が悪くなるのに呼応するかのように黒々とした煙を上げ、阿蘇谷に火山灰を降らせた。葬儀の日は特にひどく、雪と見まごうばかりの灰の塊を降らせていた。

ばあちゃんの死を通じて、自分のルーツを深く考えるようになった。時を同じくして阿蘇の火文字焼きの中止と終了が発表された。子どもの頃、ばあちゃんと一緒に見た阿蘇の火文字焼きがなくなってしまう。ばあちゃんと一緒に阿蘇の習慣が失われたような気がして言い様のない寂しさを覚えた。

自分はばあちゃんが91年間住んでいた阿蘇を飛び出してどれだけの価値を生み出せたのだろう。ばあちゃんの死に目に会えなかったことに見合うだけの人生を歩んでいるのだろうか。

| @雑談

2014年、つらいこといろいろあったけど、肉体的に一番つらかったのは痔ろうの再発だった。精神的なつらみもつらいといえばつらいけど、肉体的なつらみは肌身にしみて感覚となって残るのでなかなか記憶が薄れない。

2012年に痔ろうになった(そのときの様子)。一旦治ったと思ってたんだけど完治してなくて、2013年の8月に病院に行ったら治ってないからもういっぺん手術した方がいいと言われた。仕事が忙しい&病院の予約がいっぱいでなかなか手術しに行けず、年が明けた2014年の1月に手術しに行った。

痔ろうの治療といえばケツの穴と痔ろうの穴にゴム紐を通すシートン法が定石なんだけど、再手術ではそれはやらずに済んだ。しかし過去の手術痕があるところを切開して排膿するという痛いやつで、また生理用ナプキンをつけて暮らす日々が始まった。

ちょうどその頃、息子殿を託児所に預けることがあったんだけど、見事にウイルスかなんかをもらってきて嘔吐・発熱した。小さい子どもはしゃべれないので何の前触れもなくいきなりゲロ吐いたりするから、もろにゲロを全身で受け止めたりしてた。そしたら当然のごとく自分と嫁さんにもうつった。

親二人への感染は時差があった。子どもは治ってけろっとしてるのに俺と嫁さんだけ38℃以上の熱が出て激しい下痢に見舞われた。

がたがた震えながら車を運転して夜中に市の急患センターに行き点滴をしてもらった。点滴してる間もお腹は痛いのでトイレに行きたくなる。点滴台を抱えて急患センターのベッドとトイレを行き来するような状態だった。自分は具合悪くないのに夜中に急患センターにつれてこられ両親がそろって注射針刺されて点滴されてるの見て子どもはパニック状態に陥って泣く。さらにケツは切開したままの状態で膿や血が出続けている。自宅では用を足した後はポータブルウォシュレット的なやつでケツを洗ってたんだけど急患センターのトイレはウォシュレットなくて泣く泣くトイレットペーパーでおしりを拭いてた。これはやばいのではと思っていたけど案の定やばかった。

胃腸炎が治り出社した日、会社から帰ってきたらケツから血が止まらないことに気がついた。生理用ナプキンでは吸収し切れてなくて、パンツが血まみれになっていた。トイレに入ってトイレットペーパー当てると一瞬で真っ赤になった。これはやばいと思って夜だったけど病院の院長の携帯に電話して事情を説明した。急遽見てもらえることになったので半ケツを浮かせた状態で車に乗って病院に行った。

パンツとズボンは血まみれで穿いて帰れなかったので病院の手術着をもらってノーパン状態で帰宅した。車なかったら異様な格好で地下鉄に乗車する羽目になるところだった。

こうして思い返しても急患センターに行ったときやケツから血が止まらなかったときは阿鼻叫喚の地獄絵図状態だったと思う。自分的にはかなりつらいのに世間的には大して重傷じゃないというのもつらい。

痔ろう、最近はオモコロとかデイリーポータルゼットとかで馬鹿がかかる愉快な病気みたいな扱いで紹介されてるけどマジでなるとつらいので世の中の人はもっと痔ろうへの理解を深めるべきだと思う。

電車ががらがらに空いてるのに座らず立ってる人を見かけたら好奇の目で見たりせず事情を斟酌してやって下さい。

僕からは以上です。


この記事は今年つらかった事 Advent Calendar 2014 13 日目の記事でした。来週は tktym2t さんです。

| @散財

5月末に家を建てて半年ほど住んで得られた知見を共有します。

2014-05 清貧会館 / Holy poverty Insutitute May, 2014

家を建てた理由

子どもが生まれた

最初は賃貸で引っ越そうとしてた

  • 子育てには車が必要だから
    • 西松屋(車でしか行けないような所にしかない)に行きたかった
    • おむつやミルク缶やベビーカーは車じゃないと運べない
  • 駐車場の安い郊外に引っ越して車買おうとしてた(当時住んでた所は駐車場代高かった)
    • 結局引越費用高くてやめた(40万くらいした)

中古マンションでも探すことにした

  • 中古マンション探すけど良いのは高かった
    中古なのに新築分譲時より高いのとかある

それなら新築マンションでよいのでは、と思った

  • しかし新築マンションは業者が好きになれなかった
    • 偉そう
    • 息がくさい
    • すぐローンの審査申し込ませようとする
    • 考える時間を与えずハンコ押させようとする
  • 買いたいタイミングでよい物件が出回ってなかった
  • マンションは管理費や修繕積立金、駐車場代が重荷になりそうだった
    ローン完済しているのに駐車場代と修繕積立金と管理費合計で毎月4万とか払うの嫌だった
  • 子どもの実家がマンションになるのが想像できなかった
    自分が田舎育ちのため

中古の一戸建て考えるようになった

  • 中古の一戸建てのリノベーションを建築家に相談したら土地買って家建てるのとかかるお金あんまり変わらないと言われた
    土地買って家を新築することにした

土地を買う際に得られた知見

土地の申し込みは同時に何人かが申し込んでいる可能性がある

  • 早くローンの申し込み・審査を済ませないと他の人に買われてしまう可能性ある

基本的に不動産屋は信用できない

  • 腹黒い

よい土地を見つけたら建物を含めた総予算を出さないといけない

  • 土地を決めてからゆっくりプランを練るとかできない
    • 土地を買うときに家全体の総予算を決めていないといけない
      土地を買うタイミングで建設会社も決めてだいたいのプランを固めておく必要がある
    • いつか家を建てたいと思っている人は、「まだ土地もないし家のこと調べるにはまだ早い」などと考えずに具体的な予定はなくても建築雑誌とか本とか読んどいた方がいい
      自分は家を建ててから中村好文さんの本を何冊か読んでとても後悔した。

土地の選び方はとても重要

  • 土地は 土地を買ったことがある人に相談 してから買うのがよい
  • どこのメーカーで建てるかよりもどこにどんな土地を買うかが重要
    • 建物は住んでるうちに価値が減っていく
    • 土地は基本的に価値が落ちない 不動産資産 = 土地の値段 (家は無価値と考えた方がよい)

よい土地の条件

  • 土地のかたち
    • 正方形か長方形がよい
    • 三角や台形はだめ
  • 土地が面している道路の道幅
    • 広い道路に面していると土地が狭くても車出し入れしやすい。道幅 6m 以上の道路(車がすれ違える)がよい
    • 道幅が広いと日当たりがよくなる
  • 道路が公道に面しているか
    • 私道にしか面していない土地は家が建てられないことがある
  • 道路に何メートル接しているか
    • 長く面しているほどよい
  • 道路と土地に段差がないか
    • 隣地よりも土地が低いと日当たりが悪くなる
  • 日当たり、方角
    • 東南角地が一番日当たりよい

中心街まで何分とか駅から徒歩何分とかばかりに目が行きがちだけど、車の出し入れのしやすさが土地の価値になる。土地のかたちがいびつだったり、道路と変な角度で接していたり、接している長さが短かったり、接している道路の道幅が狭かったりすると車の出し入れがしにくい。また面している道路は公道であることが望ましい。接している道路が 私道や持ち分共有の私道だと権利関係が複雑で揉める ことがある(揉めた)。

住宅ローンを組む際に得られた知見

地銀か都銀かネット銀行か

  • 地銀の方が申し込みや審査は早い(対面でやりとり)
  • 金利はネット銀行の方が安い(対面でやりとりできないから多分時間はかかる)
  • 都銀は地銀より金利安いけどネット銀行よりは高く、審査は地銀の方が早い

変動金利か固定金利か

  • 繰り上げ返済をじゃんじゃんするつもりの人は変動金利がよい
  • 基本的に固定金利(フラット35)は変動で組めない(銀行の審査だめだった)人向け
  • バブルのときでも金利は4%くらいだったらしいので金利が10%とかになることは(日本国債が暴落しない限り)ない
  • 変動と固定ミックスでローン組める銀行もある

持ち金全部突っ込まない

  • 住宅ローン金利は異常に安い金利で金を借りられる制度なので、手持ちの資金を極限までつぎ込むより少し多めに借りて手持ち資金を残すのが賢い

上場企業に勤めてるときに組むと審査通りやすい

  • 前勤めてたブラック企業だと収入はちゃんとあったとしても審査通らなかったかもしれない(会社が無名だから)
  • 上場企業だと金利優遇とかがあったりする
    • 東証一部上場の会社だったらさらにもっと金利優遇されたりするのかもしれない

家を建てる際に得られた知見

  • 総予算から土地の値段と引っ越し代や家具代を引いた分しか家には当てられない
  • 家の建設費と別に外構工事費がかかる
    • 家に残り予算全額つぎ込むと工事現場みたいなどろどろの土地に暮らさないといけなくなる
  • 金に余裕があるなら建築家に設計してもらうといい
    • 建築家はいろいろ考えてる
    • 例えば二階のベランダと床に段差を作らないようにするのは木造建築では難しい。建築家だと何とかしてそういうのを実現してくれる。
    • 建築家入らないと住設メーカー(リクシルとか)のカタログハウスみたいになってしまって味気ない
    • 延べ床面積はそんなに広くないけど暮らしやすい間取りみたいなのを考えてくれる
    • 依頼主がよく分かってないニーズを、依頼主の家族構成、趣味、仕事内容をヒアリングすることで引き出してくれる
    • 建築家に頼まず地場の工務店に自分たちが注文したとおりの家を建ててもらったけど何となくしっくりこない
    • 無駄に空きスペースがある
    • 要望通りになってはいるが所詮素人の要望なのでプロに考えてもらった方が良かったのかもしれない

とは言え最近の家はよい

  • 断熱性高い
    • 床暖房もソーラー温熱システムもついてないが居間のエアコン稼働すると家中暖かくなる
    • 24時間換気システム(最近の家はつけないといけないらしい)のおかげで家中の空気が循環していて一部屋だけ寒いとかがない
    • 最近の家はペアガラスがデフォルトなので窓際にいても寒くない
    • 前の賃貸マンションは窓際が寒くて死にそうだった
  • 台所が広いのがよい
    • 料理する気になる
    • でかい冷蔵庫が買える

家を建てて後悔している・心配な点

2階建ては狭い

  • 延べ床面積 100m2 とかあってもマンションの 100m2 とは違う
    • 階段部分の面積も延べ床面積に含まれる
    • ワンフロアで 100m2 あるのと 50m2 が上下に連なっているのでは感覚的な広さが全然違う

手放しづらそう

  • 給料減って住宅ローン払えなくなったときすぐ売れないかもしれない
    • 中古の木造建築はなかなか売れない
    • マンションは比較的すぐ売れる
  • 売っても高く売れないかもしれない
    • 木造建築を売るときは無価値と考える必要がある
    • マンションはそこそこ古くても場所さえよければよい値段で売れる

台風や地震や空き巣が心配

  • マンションなら台風や地震には勝てそうだし、オートロックなので空き巣も一戸建てほどは心配しなくてよさそう。一戸建ては帰省や旅行をする度心配になる
  • 修繕積立金を徴収されない代わりに何かあったら自分で捻出しないといけない

固定資産税高い

  • 想定外だった

町内会

  • 町内会費高い
    町内会費高すぎて嫁さんは町内会脱退するとか言ってる(できるのか)
  • 町内会の清掃活動とかに出ないといけない
    めんどい

家を建てて(郊外に引っ越して)よかった点

  • アホみたいに高い駐車場代払わなくてよい
    • 立体駐車場じゃなくなったので好きなときに車出せる
  • 庭があるので夏はバーベキュー出来る
    • スーパーで買った激安ブラジル産鶏肉も炭火で焼くと涙が出るくらいうまい。生きててよかったと思える。
  • 郊外に引っ越したので驚くほど静か
    • 地域の祭りとかあったりして和む
    • 近所付き合い面倒だけど野菜もらえたりもして便利
    • 常にどぶっぽい臭いしてた都会の空気吸わなくてよくなった

いつかはかっこいい家を建てたいと思ってる人には上にも書いたけど建築家の中村好文さんの本をおすすめします。

| @料理/食事

この記事はみんなの朝食風景 Advent Calendar 2014 6 日目の記事です。昨日は誰も登録してませんでした。


今朝の朝食の様子です。

2014年12月6日の朝食

嫁さんと子どもはだいたい昼過ぎまで寝ているので朝食は一人で食べます。平日も休日も一人です。僕はだいたいこういったものを朝から食べて生活しています。

トースト

トーストはフランソアの食パンです。嫁さんは『買ってはいけない』とかに影響されやすく、大手メーカーの食パンは発がん性物質が入っているので買ってはいけないと言ってフランソアのパンを買い、黒こげにして僕に食べさせます。今朝は自分で焼いたので黒こげにはなっていません。

阿蘇で買ったソーセージ2本

ソーセージは実家に帰省したときにスーパーで買ったものです。うまいような気がします。

阿蘇でばあちゃんにもらったトマト

トマトはばあちゃんにもらったやつです。八代のものだと言います。八代はい草の生産地と八代亜紀の出身地として有名です。

目玉焼き

目玉焼きにかかっている黒い液体は醤油ではありません。長崎の金蝶ウスターソースです。金蝶ウスターソースは普通のウスターソースよりも酸味が鋭くなく、全体的に丸い感じです。皿うどんにかけて食べるためのものですが、和食にも洋食にも合います。僕は目玉焼きには醤油派だったのですが、金蝶ウスターソースに出会ってからはソース派に改宗しました。

オールブランシリアル

何となく健康に良さそうな色の濃いシリアルを最近よく食べています。甘さ控えめでいかにも健康によさそう。トクホです。

フルーツグラノーラ

オールブランの甘さ控えめ具合を打ち消すような甘ったるさのフルーツグラノーラをオールブランシリアルに混ぜて食べます。よい感じの背徳感が味わえます。

直火式エスプレッソメーカーで作ったカフェラテ

ビアレッティのシャレオツな直火式エスプレッソメーカーでエスプレッソを作りました。それに牛乳を混ぜてカフェラテにして飲みます。エスプレッソは奇跡的に早起きできた平日の朝や休みの日の朝に作って飲みます。

通常、この手の直火式エスプレッソメーカーは真鍮製なので IH クッキングヒーターでは使えないのですが、このエスプレッソメーカーはステンレス製なので IH ヒーターでも使えるはずと思って買いました。しかし直径が短すぎて IH ヒーターが認識せず、使うことができませんでした。そのようなときは古いフライパンを IH クッキングヒーターにかけてその上にエスプレッソメーカーを乗せるとフライパン越しに熱が伝わって使えます。ラジエントヒーターがついてる IH ヒーターの場合はそれを使えばよいです。


この記事はみんなの朝食風景 Advent Calendar 2014 6 日目の記事です。 7 日目は誰も登録していません。