扉をたたく人
評価 : ★★★☆☆主人公はコネチカットに住んでるウォルター・ヴェイルという大学教授。学生のレポートの提出が少し遅れただけで受け取らないくせに、自分は講義要項を期日までに提出できないダメオヤジ。シラバスは去年のものを使い回し、20年も同じ授業を続ける。だが論文共著者の代理でどうしても学会に出席せねばならなくなり、ニューヨークへと赴く。ニューヨークのアパートに着くとそこには招かれざる客が。
主人公はコネチカットに住んでるウォルター・ヴェイルという大学教授。学生のレポートの提出が少し遅れただけで受け取らないくせに、自分は講義要項を期日までに提出できないダメオヤジ。シラバスは去年のものを使い回し、20年も同じ授業を続ける。だが論文共著者の代理でどうしても学会に出席せねばならなくなり、ニューヨークへと赴く。ニューヨークのアパートに着くとそこには招かれざる客が。
評価 : ★★★★☆
ヘヴィーメタル隆盛前夜に多くのメタルバンドに影響を与えたカナダのヘビメタバンドアンヴィル。1984年には来日してボン・ジョヴィとツアーを行ったりしたのに、大ブレイクすることなく落ちぶれてしまった。30年を経てもロックスターへの夢を諦めずバンド活動にいそしむアンヴィルのメンバーに密着したドキュメンタリー。
これは良かった。メタル好きじゃなくても楽しめる映画。アンヴィルがどういうバンドなのかという予備知識はなかったんだけど、最後の方はこみ上げてくるものがあった。アンヴィルの中心メンバーはボーカル・ギターのリップスとドラムのロブ。この二人が結成時からのメンバーっぽい。リップスはケータリングの仕事を、ロブは建築現場の内装の仕事をしながらバンド活動を続けている。
片言の英語しか話せないマネージャーにだまされるというかそそのかされる形でメンバーはヨーロッパツアーに出るものの、プロモーションが不十分だったりマネジメントがダメダメなせいで全然ライブに人が集まらず、時間通りに移動できずライブに遅刻したためギャラがもらえなかったりとか、多くのメタルミュージシャンに影響を与えたバンドとは思えないような扱いを受ける。ヨーロッパツアーでレコードレーベルの目にとまり新しいアルバムのレコーディングに入ることを目標としていたアンヴィルだが、結局ツアーでは一文も稼げず途方に暮れる。この辺のみじめさの描き方がうまい。むかし競演したことのあるミュージシャンに駆け寄って挨拶するシーンとか、有名アーティストに「See you later」と適当にあしらわれるシーンとか。
ツアーやレコーディングの最中にリップスとロブが衝突するんだけど、これがまるで若いカップルの痴話げんかみたいだった。でもあつい。リップスは底抜けに人なつこいというか、わがままなんだけどほっとけないやんちゃ坊主みたいな性格で、それにロブが合わせてる感じ。この二人の人間関係がとても濃密で魅力あふれる。
全般的に『レスラー』をドキュメンタリーにしたような内容だった。でも『レスラー』みたいに恋愛事情が絡んだりはしない。人を愛すること、よく生きること(どういう生き方が自分にとって一番ハッピーなのか)について考えさせられる映画だった。熊本のDenkikanは一週間しか上映しなかったけど、すごくもったいないというかやるせない。もっと多くの人に見て欲しかった。
蛇足だけどラストの日本でのライブシーンは、観客がエキストラっぽく見えてちょっと興ざめしてしまった。アメリカやヨーロッパでライブに来てた観客は結構アダルティーだったのに、日本のライブではティーンエイジャーっぽい連中がたくさん集まってて「そういうのってあり得るの?」という違和感を覚えずにはいられなかった。
評価 : ☆☆☆☆☆
アレクサンダー・ペイン監督のアカデミー賞脚色賞受賞のアメリカ映画を日本人俳優でリメイクしたもの。監督は日本育ちのアメリカ人で、プロデューサーに踊る大捜査線の人が入ってる。オリジナルは大好きなのでときどきDVDで見返してるんだけど、結論から書くとこのリメイクは全然だめ。
オリジナルの『サイドウェイ』ではとにかく主人公のマイルス(ポール・ジアマッティ)がダメ男として登場するんだけど、リメイク版のサイドウェイズの主人公である斉藤道雄(小日向文夫)は全然ダメ男じゃない。いやダメなのかしんないけどダメさが足りない。
たとえばマイルスは、親友ジャックとの旅行に出かける日に寝坊して遅刻したり、うんこしながら本読んだり、売店でNYT買うついでにエロ本買ったり、母親の家に寄ってへそくりをがめたり、好きな女の子に誘われても逃げたり、離婚した後も前妻のことが好きで好きでたまらなくて、いつかはよりを戻したいって思ってて酒にべろんべろんに酔って前妻に未練がましく電話したり(このシーンのダメダメさにはダメ男としてシンパシーを感じざるを得ない!)、とにかくダメ男なのだ。しかしリメイク版の斉藤道雄はあんまりダメじゃない。真面目だし。オリジナル版ではマイルスがワインの博覧強記ぶりを女の子と競い合う場面がかなり重要な意味を持つんだけど、この映画ではそれも控えめ。ちょっとうんちくを披露するだけに終わる。
オリジナル版のジャックに相当する上原大介役を演じたのは生瀬勝久。この人はオリジナル版のジャックの軽薄さが出てて悪くはなかったけど、生々しいセックスシーンとかが省かれてるので、ジャックの情けなさに比べると弱かった。
マイルスは極限までに臆病で、ジャックは底抜けに女好きで軽薄なのがペイン版『サイドウェイ』の良かったところなんだけど、その対比が弱いので映画としての魅力が薄まってる印象。
オリジナルのサイドウェイが好きな人は、この映画見た後、納得いかなくなってきっとオリジナル版のDVDを引っ張り出して見ることになると思います。僕も今夜あたりオリジナル版を見直そう。
結局CakePHPを触ってます。Railsはサーバー側の準備するのが無理っぽかったのであきらめました。CakePHPはPHP 4だろうがPHP 5だろうが、普通にサーバーにPHPがインストールされていれば、とりあえずファイルを落としてきて自分の開発機でBake(あるいは開発)し、ちょこちょこ設定をしてサーバーにアップロードするだけで(DBの準備とかは別に必要だけど)CMSが出来上がるのですごく良いと思いました。MySQLでもSQLiteでもPostgreSQLでも、DBに何を使おうとも記述内容は変わらないところとかすごく良いと思います。
オブジェクト指向の醍醐味みたいのはアホなので僕にはあまり分かりません。CakePHPを始める前に『たのしいRuby』を途中まで読んでたんですけど、僕はそれまでPHPとC言語をほんの少しだけ触っていて、そのとき感じた「なんかこれまで触ってきた言語と全然発想が違うなー」という驚きのようなものは感じられなかったです。ただCakePHPのMVCの考え方はRailsそのまんまみたいなのでRailsを勉強する足がかりにはなるかなと思いました。
最初はCakePHPの公式ガイドみたいのをチラ読みしてたんですけど、こういうのは本で持ってた方が使いやすいので『CakePHP1.2ガイドブック』を買いました。まだChapter 7までしか読んでないんだけど、誤植や記述の間違いが多くて困る。わりと最初の、「とりあえずBakeしてみよう」みたいなところで間違いがあるので、根気強くない人は本に書いてあるとおりにBakeできないことに絶望してCakePHP使わなくなるんじゃないかな。僕は公式フォーラムを読んだので間違いに気づきましたけど。“CakePHP1.2でモデルのアソシエーションの設定がビューに反映されない” フォーラム - CakePHP Users in Japan
CakePHP1.2ガイドブック、悪い本じゃないと思うんだけど、1.3対応版とかでは単純な誤植とか記述場所の間違いとかで読者を混乱させないようにして欲しいです。
評価 : ★★☆☆☆
謎の男が謎のタスクを命じられ、スペインに赴く。ところどころでメッセンジャーからメモ入りのマッチ箱を渡され、男は次の目標へと移動し続ける。そして最後に命令を実行に移すときがやってきた。
予告編が面白そうだったので期待してたんだけど、うーん、よくわからんかった。ジム・ジャームッシュが有名な人なのだということは知ってるし、『コーヒー&シガレッツ』と『ブロークン・フラワーズ』はとても好きだったので、今作もあのコミカル路線なだろうと思っていたけど全然違った。かなり前衛的。車に乗るシーンはちょっとしかないんだけど、主人公が列車で荒野を移動する感じがロードムービーぽかった。あと主人公はカフェでコーヒーを飲むとき、しきりに「エスプレッソを二つのカップで」ということにこだわる。カフェの店員がエスプレッソダブルだと思い、大きいカップにエスプレッソをダブルショット注いで持っていくと怒る。コーヒー&シガレッツでも、一人でエスプレッソをデミタスカップ二杯分注文してる人がたくさん出てきてたし、これはジャームッシュのこだわりなのかな。僕も今度カフェに行ったとき真似してみよう。
出てる俳優が特徴的だった。コーヒー&シガレッツで「No Problem?」に出てるイザック・ド・バンコレが主役で、共演していたアレックス・デスカスが冒頭に主人公に指令を出す男を演じてる。『コーヒー&シガレッツ』ではイザック・ド・バンコレもアレックス・デスカスもすごく若く見えたんだけど、あれは確かジャームッシュが長年撮りためた短編をまとめたものだから、20年くらい前に撮影したのかもしんない。とにかくイザック・ド・バンコレはまじめな役柄で、部屋に素っ裸の女がいて誘われても行為に及ばない。その辺がタイトル(リミッツ・オブ・コントロール)にも反映されているのかな。よくわからない。
ほかに良かったのはガエル・ガルシア・ベルナル。この人は最初『天国の口、終りの楽園』で見たときからずっと良い。今作では最高に油が乗りきってる感じで、メキシコ人のメッセンジャー役なんだけど、やたらうまそうにビールを飲むし、ひょうひょうとしたしゃべり方をするし、ミシェル・ゴンドリーの映画に草食系男子っぽい感じで登場したときよりも100万倍くらい良い。『アモーレス・ペロス』に出てたときのような感じ。またアルフォンソ・キュアロンの映画に出ないかな。
そして最後にビル・マーレイ。この人だけ一人でコメディやってるように見えた。カツラのおっさん、っていう役だったし。
総じて前衛的過ぎた。ちょっと一般の人が見ても面白くないんじゃないかなと思う。劇場には熊本での公開初日ということもあって映画好きっぽいオタクがいっぱい来てたけど。僕はあまり面白いと感じませんでした。
評価 : ★★☆☆☆
マイケル・ジャクソンロンドン公演のためのリハーサルの様子が、内輪のために撮影されていたらしい。その映像を編集して映画化したものがこのThis Is It。世界同時二週間限定公開だったらしいけど、延長されたみたい。
TwitterやTumblrで見た人の感想見てるとすげー評判良いんだけど、個人的にはいまいちだった。早く上映おわんねーかなー、と感じてしまった。Jackson 5とか肌の色が白くなる前のマイケルは好きなんだけど、大人になってからのマイケルはあんまり好きじゃなくて。オーディションを受けに来たダンサーたちの興奮はインタビューから伝わってくるんだけど、感極まって泣くとかそういうのは分かんない。ダンスとかに興味がないってのも関係あるかも。
ミュージシャンとかプロデューサーへのインタビュー内容は興味深かった。マイケル・ジャクソンはミュージシャン達に対して細かく指示を出す。普通、コンサートの演奏の質はスタジオ録音されたものには及ばないけど、マイケルはCDの音を完全に再現、あるいは場合によってはそれを上回ろうと試みる。でもマイケルの指示の出し方は繊細だし、音楽への理解を前提としているから指示される方もそれを受け入れる。注文の付け方も命令口調じゃなくて、「これはLOVE。エル・オー・ヴイ・イー、愛なんだよ」と言う。この辺がマイケルのカリスマ性の所以なのかなーと思った。
最後、環境問題にマイケルが重大な関心を寄せていた、みたいな展開で物語は終わる。この辺がちょっとね、僕には分からんです。前もWe Are The Worldみたいのやってたよね。24時間テレビに毒されてるせいかな。マイケルのスピリチュアルな部分が偽善的に見えるんだよね。
とにかく僕は、マイケルの前をおしりをぷりぷりさせながら歩くカフェオレ色の肌をしたクレオールっぽい感じのダンサーの女の子に目が釘付けになったし、マイケルの隣で超絶ギターテクを炸裂させる金髪のギタリストの女の子がかわいくて仕方なかったです。