| @技術/プログラミング

結局CakePHPを触ってます。Railsはサーバー側の準備するのが無理っぽかったのであきらめました。CakePHPはPHP 4だろうがPHP 5だろうが、普通にサーバーにPHPがインストールされていれば、とりあえずファイルを落としてきて自分の開発機でBake(あるいは開発)し、ちょこちょこ設定をしてサーバーにアップロードするだけで(DBの準備とかは別に必要だけど)CMSが出来上がるのですごく良いと思いました。MySQLでもSQLiteでもPostgreSQLでも、DBに何を使おうとも記述内容は変わらないところとかすごく良いと思います。

オブジェクト指向の醍醐味みたいのはアホなので僕にはあまり分かりません。CakePHPを始める前に『たのしいRuby』を途中まで読んでたんですけど、僕はそれまでPHPとC言語をほんの少しだけ触っていて、そのとき感じた「なんかこれまで触ってきた言語と全然発想が違うなー」という驚きのようなものは感じられなかったです。ただCakePHPのMVCの考え方はRailsそのまんまみたいなのでRailsを勉強する足がかりにはなるかなと思いました。

最初はCakePHPの公式ガイドみたいのをチラ読みしてたんですけど、こういうのは本で持ってた方が使いやすいので『CakePHP1.2ガイドブック』を買いました。まだChapter 7までしか読んでないんだけど、誤植や記述の間違いが多くて困る。わりと最初の、「とりあえずBakeしてみよう」みたいなところで間違いがあるので、根気強くない人は本に書いてあるとおりにBakeできないことに絶望してCakePHP使わなくなるんじゃないかな。僕は公式フォーラムを読んだので間違いに気づきましたけど。“CakePHP1.2でモデルのアソシエーションの設定がビューに反映されない” フォーラム - CakePHP Users in Japan

CakePHP1.2ガイドブック、悪い本じゃないと思うんだけど、1.3対応版とかでは単純な誤植とか記述場所の間違いとかで読者を混乱させないようにして欲しいです。

| @映画/ドラマ/テレビ

リミッツ・オブ・コントロール

評価 : ★★☆☆☆

謎の男が謎のタスクを命じられ、スペインに赴く。ところどころでメッセンジャーからメモ入りのマッチ箱を渡され、男は次の目標へと移動し続ける。そして最後に命令を実行に移すときがやってきた。

予告編が面白そうだったので期待してたんだけど、うーん、よくわからんかった。ジム・ジャームッシュが有名な人なのだということは知ってるし、『コーヒー&シガレッツ』と『ブロークン・フラワーズ』はとても好きだったので、今作もあのコミカル路線なだろうと思っていたけど全然違った。かなり前衛的。車に乗るシーンはちょっとしかないんだけど、主人公が列車で荒野を移動する感じがロードムービーぽかった。あと主人公はカフェでコーヒーを飲むとき、しきりに「エスプレッソを二つのカップで」ということにこだわる。カフェの店員がエスプレッソダブルだと思い、大きいカップにエスプレッソをダブルショット注いで持っていくと怒る。コーヒー&シガレッツでも、一人でエスプレッソをデミタスカップ二杯分注文してる人がたくさん出てきてたし、これはジャームッシュのこだわりなのかな。僕も今度カフェに行ったとき真似してみよう。

出てる俳優が特徴的だった。コーヒー&シガレッツで「No Problem?」に出てるイザック・ド・バンコレが主役で、共演していたアレックス・デスカスが冒頭に主人公に指令を出す男を演じてる。『コーヒー&シガレッツ』ではイザック・ド・バンコレもアレックス・デスカスもすごく若く見えたんだけど、あれは確かジャームッシュが長年撮りためた短編をまとめたものだから、20年くらい前に撮影したのかもしんない。とにかくイザック・ド・バンコレはまじめな役柄で、部屋に素っ裸の女がいて誘われても行為に及ばない。その辺がタイトル(リミッツ・オブ・コントロール)にも反映されているのかな。よくわからない。

ほかに良かったのはガエル・ガルシア・ベルナル。この人は最初『天国の口、終りの楽園』で見たときからずっと良い。今作では最高に油が乗りきってる感じで、メキシコ人のメッセンジャー役なんだけど、やたらうまそうにビールを飲むし、ひょうひょうとしたしゃべり方をするし、ミシェル・ゴンドリーの映画に草食系男子っぽい感じで登場したときよりも100万倍くらい良い。『アモーレス・ペロス』に出てたときのような感じ。またアルフォンソ・キュアロンの映画に出ないかな。

そして最後にビル・マーレイ。この人だけ一人でコメディやってるように見えた。カツラのおっさん、っていう役だったし。

総じて前衛的過ぎた。ちょっと一般の人が見ても面白くないんじゃないかなと思う。劇場には熊本での公開初日ということもあって映画好きっぽいオタクがいっぱい来てたけど。僕はあまり面白いと感じませんでした。

| @Mac/iPhone

朝、職場でMacを起動してメールチェックをしようとしたら椅子のきしむような音が聞こえてきて、「誰だよHDDからこんなやばい音させてんの」と思ったら自分でした。

自宅のMacはTime Machineで外付けHDDにバックアップとってるのですが、職場のは何もやってなかった。しかしながら仕事上のデータはだいたいネットワークドライブに保存してあるし、個人的なメールなどはGmailなど全部IMAPだし、iCalは自宅Mac - Google Calendarと3方で同期してたので実害はほとんどナッシング。クラウド万歳。

そういうわけで1年4ヶ月ぶりにMacBookのHDDを交換。前使ってたのは日立製の320GBのやつでした。これがぶっ壊れたんだから別のを使えば良さそうなものを、また同じのを注文。容量も同じ。前回12,000円くらいしたのが4,000円台で買えました。プラス、Windows環境がやっぱりどうしても必要で、Windows 7のDSP版を購入。64bit版と32bit版、どっちにしたらいいのか迷ったけど、結局32bit版にしました。MacBookはLate 2006のIntel Core2 Duo 2.0GHzのいまとなっては低スペックなやつなので。というかぶっちゃけ64bit OSと32bit OSの違いがよく分かってなかったり。

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日立のHTS545032B9A300 (320GB 9.5mm)

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精密ドライバーで作業します。

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HDDをステーというかケースみたいのから外すのにT8のトルクスドライバーが必要です。ホームセンターで300円くらいで買えるはず。

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持ってるSnow Leopardのディスクがファミリーパックなので例の不具合にあたったのか(Snow Leopard、ファミリーパックでインストール不可の不具合か? - はてひつ!)、クリーンインストールが「残り時間: 約28分」から遅々として進まず焦りましたが、強制終了して2回目のインスコで無事入りました。

その後、VMWare Fusionを本家サイトから購入(円高のため)して、Windows 7をインスコ。DockにIEのアイコンが並ぶ姿に興奮してしまいました。アプリケーションは再インストールがめんどくさかったのでTime Machineのバックアップから移してしまったけど、開発環境はMacPortsで入れ直そうと思ってます。

| @映画/ドラマ/テレビ

あの日、欲望の大地で

評価 : ★★★★☆

アメリカとメキシコの国境付近のトレーラーハウスで逢瀬を重ねる中年カップル。しかし情事の最中に小屋が爆発炎上し、二人は死ぬ。実は二人は不倫カップルで、お互いに家庭があった。男の息子と女の娘、惹かれ合ってはいけない二人が惹かれ合い、父母と同じ道をたどることに。そこから果てしない悲しみのストーリーが始まる。

予告編は昼のソープドラマっぽい感じで、そういう内容の映画なのかなーと思って見に行ったんだけど(劇場には予告編につられたのか、韓国ドラマとか好きそうなおばさんがいっぱいいた)、実際はなかなかどうして面白かったです。見ごたえのある映画でした。

一応男女の愛をテーマにした映画なんだけど、ただの恋愛映画ではない。この映画は女心についての映画だと思った。空中キャンプの人がこの映画を見たあとの感想で書いてたのがどんぴしゃ言い当ててる。

いったい女性は、どのようなときに、満たされなさを感じるのだろう。たとえば、男にとっての満たされなさが、「のどが渇いているのに、水を飲めない」という状態だとすると、女性の満たされなさとは、「いくら水を飲んでも、のどの渇きは満たされないし、水を飲めば飲むほど、さらにのどが渇いていくような気がする」といった状態なのだと、この映画を見ておもった。周囲はきっと、「そんなに水ばかり飲んでいて、どこが渇いているのだ」とふしぎにおもうだろう。しかし、女性にとって、つねにのどは渇いていて、潤いを欲しているし、ときに水を飲むことは苦痛ですらあるのだが、それでも、水を飲むことを止められない。

[映画]『あの日、欲望の大地で』を見たゼ! - 空中キャンプ

確かにこの映画に出てくるシルヴィアのような女の人はときどき存在する。事態が改善しないとは分かってはいるけど、次々別の男と寝るのをやめられないみたいな。

それにしても脚本が凝っていて、僕は最後の最後まで物語の仕掛けに気づかなかった。実はストーリーは二つの時代にまたがっていたのだ! とても良くできた脚本だと思う。

ラストはハッピーエンドっぽい終わり方なんだけど、鑑賞後の気分は決してすっきりしない。人間の業みたいなものについて考え込んでしまう。その点で言ったら そして、私たちは愛に帰る にテーマが近いんじゃないかと思った。愛とか、人間が生きることの悲しみについての映画だ。

| @Mac/iPhone

少し前に記事にしたThe Hit Listですが、最近は必需品になってきてます。僕はやらなければならないことを結構忘れてしまうので、Priorityや開始日、終了日を入力してタスクを管理できるThe Hit Listはとても重宝してます。多分これがなかったら仕事の能率が劇的に悪くなる気がする。

不満なのは、iPhoneアプリがないことと、職場で使ってるMacと自宅のMacでタスクを同期できないことでしょうか。平日はまぁいいとして、日曜の夜とかに明日からやらなければいけないことを確認したい、とか思うんですけど、そういうときに自宅のMacでThe Hit Listを起動しても仕事のタスクは表示されないんですよね。当たり前だけど。

しかしDropboxを使うことで、複数のMacの間でタスクを簡単に同期できるようになっちゃったりします。簡単なんですけどなかなか快適です。

元ネタはこちら。

少し前にTUAWでも同じTipが紹介されました。

具体的なやり方ですけど、メインで使ってる方のThe Hit ListのDBを開きます。

/Users/ユーザー名/Library/Application Support/The Hit List/The Hit List Library.thllibrary

っていう名前のファイルです。こいつをおもむろにDropboxのフォルダに放り込みます。言い忘れましたが、このときThe Hit Listは終了させておいた方が良いでしょう。そんで次回The Hit List起動するときに option を押しながら起動します。すると以下のダイアログが出ますので、”Choose Library” を選び、Dropboxのフォルダ内にある The Hit List Library.thllibrary を指定してあげればオッケーなわけです。

タスクを同期したい別のMacでもThe Hit Listを起動するときに同じ手順をとってやれば、めでたく複数のMacでタスクを同期できます。めちゃ簡単ですがめちゃいかしたTipですので、日々GTD道の探求に余念がないナレッジワーカーの皆さんは是非お試しあれ。

| @Mac/iPhone

Ruby on RailsかCakePHPかどちらかをぼちぼち触ることにしたので、MacPortsで一通り環境を整えてました。いつまでもMAMPの世話になるのはやめようと思い、一個一個必要なものをインストールしていきました。Rails自体は簡単に入ったんだけど、MySQLのインストールがうまくいかない。

なんかを参考にインストールを試みたんですけど、ごちゃごちゃエラーが出ます。まず最初は

--->  Computing dependencies for wiresharkError: Unable to execute port: can't read "build.cmd": Failed to locate 'make' in path: '/opt/local/bin:/opt/local/sbin:/bin:/sbin:/usr/bin:/usr/sbin' or at its MacPorts configuration time location, did you move it?

というエラーが出てました。とりあえずこれは #21062 (Snow Leopard, fresh install, can’t install any ports) MacPorts を参考にしてSnow Leopardのインストールディスクに含まれてる “UNIX dev tools” をインストール。しかしまだ解決しない。MySQLだけじゃなくて

$ sudo port update outdated

とかも失敗する。rsyncがうまくいってないのかなと、ルーターの873のポートを開放したりして半日つぶしたんですけど改善せず。

万策尽きたので一回上書きインストールしたMacPorts 1.8.1を消して入れ直してみました。

$ sudo port deactivate active

してから

$ sudo rm -rf /opt/

その後パッケージ版のMacPorts 1.8.1をダウンロードしてインストールしてみたところ、すべてうまくいきました。

MacPortsはLeopardのときに初めてインストールして、Snow LeopardにしてからはSnow Leopard対応版のMacPorts 1.8.1を上書きインストールしてました。これがどうも良くなかったみたい。

OSのアップグレードとかはやっぱクリーンインストールした方が良いのかな。きちゃないファイルの断片とかをごちゃごちゃため込んでそうです。

| @技術/プログラミング

静的サイトをCMSを導入して動的にする、という仕事を担当することになり、Ruby on RailsかCakePHPを使ってみようかな、と思っています。

現在の状況

僕は仕事を探し始めたときからウェブデザイナーっぽいのになりたいなー、と思っていました。でも実際仕事をしてみると、デザインというのはなかなかむずかしい。ネットが好きな素人においそれとできるものではありません。どうも僕はデザインより、コーディングの方が良いみたい。それもただHTML書くんじゃなくて、JavaScriptでサイトに動きをつけたり、PHPでちょっとしたプログラミングをする方が向いてるような気がする。もちろん20代後半でプログラミング始めたところで先は見えてるんですけど、経済学で言うところの比較優位が僕の場合はプログラミングにあるのではないか、と感じるのです。少なくともいま働いてるところでは僕はデザインやるよりプログラミングやってた方が生産性の向上に寄与できそうな感じ。

しかしながら僕が働いてるところは一日コードばっかり書いていられるようなところではないので、業務でプログラミングできる時間は一日1, 2時間くらいしかありません。それで高速に開発ができるという触れ込みのRuby on RailsとCakePHPに注目しました。

現時点での理解

Ruby on Railsはオブジェクト指向のフレームワークで、とにかく短時間で、初心者でも大規模なサイトをつくることができる、ということは分かりました。Model View Controllerとかもおぼろげながらに理解したつもり。HTMLとCSSでコンテンツと見栄えを分離させるみたいな感じのことをプログラミング言語でやろうとしているのがRailsだ、みたいなイメージをもってます。そしてそのRailsに大きな影響を受けて開発されたPHP版のオブジェクト指向フレームワークがCakePHPであるということも分かりました。

当初はRailsを身につけようと思っていたものの、PHPがある程度分かるためにCakePHPの方が素早く学べるかなー、という気もするし、CakePHPはルート権限のないサーバーでもファイルをFTPでアップロードするだけで使える、というのがなんだか良さそうです。

その一方で、PHPはすごくネットでたたかれるし、多くの人がたたくのはそれなりに理由があるはずで、PHPだけやってるとPHPのネガティブな側面がわかりにくい。だからできれば一度ほかの言語を本腰を入れて勉強してPHPを客観視してみたいとも思うのです。

これから先どういう風に飯食っていくか

コーダーとして生きていくのか、プログラマーになるのか、あるいはディレクターを目指すのかで、何をすべきか決まっていく気がします。HTMLコーディングの片手間でちょこちょこサーバーサイドのプログラミングをするんだったらPHPだけで十分な気がするし、本気でプログラマーを目指すんだったらRubyとかPerlにも手を伸ばした方がよさそう。ディレクターを目指すんだったらプログラミングはほどほどに、ディレクションを勉強すべきでしょうね。

病気とかいろいろあったとはいえ、20代半ばの人間としての方向性が固まる時期を無為に過ごしていたことが悔やまれます。RailsかCakeか、悩ましいなー。