| @散財

一年くらい前にLogicoolのMX-Rというマウスを買った、とブログに書きました(そろそろワイヤレスマウスについて一言いっとくか)。そのときはデザインが気持ち悪いとかレシーバーが邪魔であるとか散々な書き方をしていたのですが、いまではすっかり慣れてしまって手放せなくなっています。やっぱ多ボタンマウスは便利だわ。バッテリー内蔵式なので乾電池用意せんでもいいし。そういうわけでこいつは職場で使うことにしました。

さて、では自宅で使うマウスをどうするかということなんですが、MX-Rは一万円ちかくして高いし、やっぱUSBポートを占拠するレシーバーの出っ張りが気になるし、Bluetoothマウスで良いのはないかなー、とAmazonを徘徊していてこういうのを見つけました。

TARGUS AMB08AP

Mac専用らしいです。特徴を箇条書きにすると以下の通り。

  • BluetoothなのでMac本体にレシーバーを取り付ける必要なし
  • スクロール部は光学式なのでWireless Mighty Mouseの最大の弱点であるスクロールボールのゴミつまりと無縁
  • 5ボタン式
  • 専用のドライバーを入れるとサイド下部のボタン二個に好きな動作を割り当てられる
  • 乾電池式なので充電は面倒くさい

色はグレーっぽい感じなのでアルミiMacやUnibody MacBookにはマッチするデザインだと思います。しかし光学式のスクロール部が微妙。ズバズバっと大量にスクロールしたり、逆に高速スクロールしたいときにゆっくりしか動かなかったり、なかなか意図したとおりには動かせないです。

とはいえ、Bluetoothマウスは非常に選択肢が少なく、あとはマイクロソフト製の物くらいしかないので、アンチMSな人はこれを購入候補に加えても良いかも。値段も手頃です。

| @Mac/iPhone

MacBook Pro 15"

一昨日のジョブズ復帰イベントで新しいMacが発表されなかったので、昨日は価格.comで急激にMacが値上がりしてた。前々からそろそろMacを買い替えようと思って15inchのMacBook Proを物色してはいたんだけど、なかなか踏ん切りが付かなかった。そしたら急激に値段が上がり始めたので焦った。奇跡的にまだ安い価格で売ってるところを発見したので、いまを逃したらこの価格では買えないだろうなと思って飛びついた。

現行のMacはSnow Leopard前に発売された機種ということもあり、発売直後から買い控え対策のためすごく安い値段で売られてた。4年前に買ったPowerBook G4 17”もTigerの発売前の機種だったためかなり安く買うことができた。貧乏な人がMac買うんだったらOSの変わり目が狙い目ですな。

費用対便益で考えたら明らかにiMacの方がコストパフォーマンス良いんだけど、ついついノートを選んでしまった。iMacだと家でしか使えないですからね。確かに24inch液晶や圧倒的な低価格は魅力なんだけど、iMacは雷に弱いイメージがあるし、最近働き始めたので一日中家にいるわけでもなくなり、職場でも使えるようノートにしときました。はやいとこWindows XPのひたすらシャギーなフォントや変態的UIのExplorerにおさらばしたい!

| @技術/プログラミング

「対応した」って高らかに宣言しながら対応してなかったISBN変換プラグインですが、やっと対応させました。ISBN変換プラグイン利用者の方には随分お待たせいたしました。

なんで手こずってたかっていうとSOAPでアクセスしてたからです(元々の開発元の福耳Cafeさんで公開されたときからSOAPでリクエストしてたので)。SOAPはいろんなことが出来る反面、速度がとろいらしく、フツーの人はRESTでリクエストするみたいです。だもんであんまりネットに情報がなくて。Amazon自身もSOAPについてのドキュメントは少なめにしか用意してくれてなくて難儀しました。結局、認証情報はSaopHeaderに埋め込まなきゃいけないっていうところが理解できてなかったわけでした。

// Authentication
$xmlns_aws = 'http://security.amazonaws.com/doc/2007-01-01/';
$kidheader = new soapheader($xmlns_aws, 'AWSAccessKeyId', $this->awsaccess_key_id, false);
$tsheader = new soapheader($xmlns_aws, 'Timestamp', gmdate('Y-m-dTH:i:s'), false);
$sigheader = new soapheader($xmlns_aws, 'Signature', $signature, false);
$soapclient->__setSoapHeaders(array($kidheader, $tsheader, $sigheader));

と書き加えたことで無事動くようになりました。ダウンロードは以下から。

| @Mac/iPhone

最近、映画の感想を書くときはなるべくMicroformatsのhReviewで書くようにしてます。検索ロボットにもっと僕の映画評読んでもらいたいと思って。Googleの映画検索はとても便利なんですけど、レビューの点数拾ってきてるのは映画生活とgoo映画が殆ど。これ一般人のブログからも点数拾ってきたらすごく面白いだろうなー、そのうち僕の映画レビューの点数も拾ってくれるようになんないかなー、と思って今んとこ無駄な労力かも知んないけどhReviewにこだわって映画評書いてます。

で、hReviewなんですが、どういうのかっつったらこういうのです。

<div class="hreview">
 <span class="reviewer vcard">
  <span class="fn">anonymous</span>, 
  <abbr class="dtreviewed" title="20050418">April 18th, 2005</abbr>
 </span>
 <div class="item">
  <a lang="zh" class="url fn" href="http://www.imdb.com/title/tt0299977/">
  Ying Xiong (<span lang="en">HERO</span>)
  </a>
 </div>
 <div>評価:5 点満点中 <span class="rating">4</span> 点</div>
 <div class="description"><p>
  この映画は音楽と映像が素晴らしい。 </p></div>
</div>

こいうのを毎回入力するのはさすがにしちめんどくさい! HTMLとかプログラミング言語とかのコードの断片をスニペットって言うんですけど、入力する頻度が高いスニペットはクリップボードみたいのに常に保持できたら便利ですよね。ワンクリックで呼び出してコピペできたら手間が省ける。そういうののイカしたアプリねーかなーと思ってたら、先日macZOTでSnippetというソフトに出会いました。これがなかなか良い感じ。

詳しくは開発元が公開してるビデオを見て欲しいんですけど、こんな感じです。

</embed>

Snippet App from Stephen Korecky on Vimeo.

ちょっと英語が「うぇいうぇいあ〜」みたいな感じで聞き取りにくいですけど、HUDライクなUIでかっちょよくスニペット管理が出来ます。僕がこれまでに試してみたことのあったスニペット管理アプリはメニューバーから呼び出すのではなくアプリケーションウィンドウで管理するものばかりで、結局常用するに至りませんでした。気軽にコピペする気にならない。

翻ってSnippet.appは Control + s でお気軽お手軽に呼び出せます。ホットキーが充実してるのでマウス操作なしでスニペットの追加、参照が可能。加えて検索が高速で、Tag付けも可能なので大変気に入ってしまいました。MobileMe経由で同期することも可能なので、自宅のMacと職場のMacでスニペットを一元管理みたいなエロい使い方もできますね。

Codaとかはアプリケーションのなかにスニペット管理機能が付いてますけど、コードの断片はアプリケーションを横断してやり取りしたくなるもの。軽くてホットキーで呼び出したらメニューバーからにょきにょきっと現れて高速にスニペットを参照できるSnippet.appはかなりオススメです。シェアウェア$12.95ですが、Twitter(@snippetapp) でよくディスカウント情報流してます。良かったらチェキラーしてください。

| @映画/ドラマ/テレビ

レスラー

評価 : ★★★★☆

ミッキー・ローク主演。かつて隆盛を極めたプロレスラーの20年後を描いた映画。これは良かった。グラン・トリノの次くらいに良かった。五つ星あげたいけど何となく四つ星で。

主人公のランディ・ザ・ラムは若い頃は人気を誇ったプロレスラーなんだけど、名声は過去のもの。いまは年を取り、昼間はスーパーの倉庫で肉体労働をする傍らインディーズのプロレス団体に所属して巡業に臨む日々。稼いだ金は全部筋肉増強剤や痛み止めなど薬品の購入、美容院での毛髪脱色、日焼けサロン代などに消えていく。往年のライバルとの再試合を控えたある日、試合後のロッカールームでステロイド剤の副作用による心臓発作を起こし、医者にはプロレスを辞めないと命はない、という忠告を受ける。

若い頃からプロレス第一で家族を顧みなかったランディは、唯一の肉親である娘とは絶縁状態。一人寂しくトレーラーハウスで暮らす孤独な人生なんだけど、心の拠り所はストリップクラブで働く踊り子のキャシディ。辛い試合の後はストリップクラブに行ってキャシディに話を聞いてもらう。

マリサ・トメイかわいすぎる

もちろんミッキー・ロークの演技も良かったんだけど、僕が一番良いと思ったのはランディが思いを寄せるキャシディ役を演じたマリサ・トメイ。この人がとにかくかわいい。

the_wrestler_marisa-tomei.jpg
Marisa Tomei Pulls a Benjamin Button marisa-tomei – Socialyz.comより拝借

なんと映画撮影時は44才! ストリッパー役だから当然脱ぐんだけど、スタイル抜群やでしかし。とても44才には見えない。映画の中でストリップ・クラブの客が「おばさんはちょっと…」とか言ったりするんだけど、どう考えてもその辺の20代のギャルより色気満点だろ。演技も良い。ランディが絶縁状態にある娘との関係修復のためにアドバイスをもらおうとたびたびクラブにやって来るんだけど、そのときはかたくなに客と踊り子の関係の一線を越えないようにと、ランディとの間に壁を作ろうとする。そこがまたかわいい! なんつーのかな、ストリッパーなのに滅茶苦茶ガードの堅い女の子みたいで正直萌えた。多分キャバクラにハマる人は、なかなかプライベートな関係になれないキャバ嬢を落とすところに楽しみを見出してるんじゃないかな。ただ女の子と飲むために30分5000円払うとか意味分からんし。ちょっとキャバクラ通いの人の気持ちが分かった気がする。

プロレスの舞台裏がかいま見える

プロレスの内幕が見られるところも面白かった。試合前の控え室ではレスラー達がその日の試合の筋書きを綿密に打ち合わせてしてる。こういう流れで始めてどの技でフィニッシュとかそんな感じ。第一試合でヘッドロック使ったら二試合目ではやらないようにするとか、試合ごとにネタがかぶらないように配慮するところなんかまるでお笑いショーみたいだった。ちょっとネタバレ気味になってしまうんだけど、劇中、ランディーのところに若手のレスラーが試合前の挨拶に来る。このとき「お前は才能あるよ。今日は対戦できるのを楽しみにしてる」なんて言いながら、若手レスラーが控え室を出て行った後に手首のテーピングの下に剃刀を仕込むシーンがある。「うわ、汚ねぇ」なんて思っちゃったんだけど、これも客を楽しませるための演出。相手に対して剃刀を使うわけではなく、ダウンしたときに客にバレないように自分で額を切って流血させるのだ。「そういうことかー」と感心してしまった。

ほかにプロレスラーのサイン会のシーンとかもリアリティーあった。年老いたかつてのレスラーたちがファンが来るのを待ってるんだけど、会場はがらんとしてて、みんな杖とか車いすとか人工膀胱とか付けてたりする。プロレスは筋書きがあってやらせであることは確かなんだけど、肉体を酷使することもまた確か。好きなことを貫く人生も大変なのだ。

大人の情欲は子どもを傷つける

物語中盤でランディは娘と関係修復しようとするのだが、プロレスの観戦に行ったあとの打ち上げのバーで逆ナンされて若い子と情事に及んでしまい、娘とのディナーの約束をすっぽかしてしまう。こういう筋書きって良くあるような気がする。前『8月のメモワール』だっけかで見た覚えがある。大人が性的な欲望をこらえきれずに子どもを傷つけるっていう流れ。実は良くあるアメリカ映画と違って結局ランディは娘と関係を修復することはできず、最後もはっきりしない終わり方をする。ちょっと意外な終わり方だった。

監督が男前

ちなみにこの映画の監督ダーレン・アロノフスキーは映画会社からニコラス・ケイジを主人公に起用するよう要請されてたらしいんだけど、どうしてもミッキー・ロークがいいと譲らなかったそう。それで制作費を減らされ当初はアメリカでの公開劇場数もすごく少なかったらしいんだけど、ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞したし、興行成績もまずまずだった模様。受賞にはならなかったけどアカデミー賞にミッキー・ロークとマリサ・トメイがノミネートされてたみたい。

ニルヴァーナはクソ

ランディとキャシディがバーでビールを飲みながら、ヴァン・ヘイレンの曲に会わせてリズムをとるシーンがある。そこで二人とも意気投合して80年代は良かった、90年代はクソだ、80年代はなーんも考えなくて良かったのに90年代になってニルヴァーナが出てきて深刻になった、みたいな趣旨のことを話す。正直なところこの映画でのランディのファッションはホームレス手前だしレスラー風の長髪とかダサダサであんまり好きにはなれないんだけど、このニルヴァーナ評は面白かったし共感した。僕もニルヴァーナの精神世界みたいのは理解できない。その点、レッチリはニルヴァーナと同時代から活躍してるけど、90年代の陰鬱な雰囲気とカリフォルニアの明るい雰囲気をうまく止揚して2000年代っぽさを出してると思う。悲しい歌詞の曲もあるし、ジョン・フルシアンテとかスゲー悲壮感あふれる曲が多いけど、レッチリの面々はコミカルで明るくて楽しい。元ニルヴァーナのデイヴ・グロールだってFoo Fightersでは明るい曲や楽しいプロモーションビデオでニルヴァーナとは違った面を見せる。そういう意味ではこの場面はとても示唆に富んでいた。何気ないシーンなんだけどね。

総評

今年見たアメリカ映画では『グラン・トリノ』が良かったけど、こちらもアメリカ映画としてグラン・トリノとは違った独特の良さがあると思った。見るかどうか迷ってる人は見て損しないですよ。オススメです。

| @散財

同じことを思ってた。

グループMMSは飲み会の前とかで集合時間とか場所を決めるときにすごく便利だと思った。多分ガラケーからだとただの一斉送信みたいな感じで表示されると思うんだけど、iPhoneのiChat風UIだと複数人でチャットしてる感覚。他の人はどうだったか知らないけど、僕は各人の発言を参照しやすくてとても良かった。

1067_iPhoneMMS.png

惜しむらくはiPhone 3Gで使うにはSMS/MMSアプリがクソ重いということ。起動するときアイコンをタップして4、5秒待たされる。痛し痒し。

| @WWW

最近Tumblrでブログの内容が引用されることが何度かあったんだけど、はてブよりもTumblrの方が勢いあるじゃないかと感じた。Tumblrは単なるリンクじゃなくて文章の一部が引用されるから、引用部が気になった人は前後の文章を見に来る。はてブだとタイトルと冒頭の数文(と、favoriteに入れてる人が付けたコメント)だけで内容を判断するしかないから、どどーっていうアクセスはホッテントリにでも入らない限り来ない。TumblrからはちょいFollowerの多い人にリブログされると結構アクセスが増える。

何が言いたいのかというと、ソーシャルブックマークはそのうちTumblrと勝負することになるんじゃないか、ということ。コンテンツそのもの、もしくはそのコンテンツの大事な部分だけを抜き出して表示するから、「何か情報を仕入れたい!」という渇望にも似た希求を満たすのにはSBMよりもTumblrの方が向いてる。

1066_b.hatena.ne.jp.png

1066_tumblr.com.png

上の画像は4月30日から7月30日までのGoogle Analyticsのキャプチャだけど、はてブ経由のアクセスがユニークユーザーで214なのに対して、*.tumblr.comは235。このブログへのアクセスに関して言えばTumblrがはてブを追い越してしまっている。

もちろんこのブログの内容がTumblrユーザー受けする内容だからって可能性もある(というか、Tumblrについての記事を書くとTumblrでリブログされやすいから、これが原因だとは思う)。そういうわけでこの結果だけをもって「Tumblrがはてブを超えた」と断言は出来ないけど、アクセス解析結果を見る限りでは、Tumblrは十分にSBMを脅かす存在になってきてると感じた。

まぁタグ付けとか情報の整理・分類ではTumblrはまだ混沌としてるので、そういうのにはSBMの方が向いてると思う。なので一朝一夕で状況が変わるとは思えない。加えてTumblrは著作権がらみでアキレス腱を抱えているから、この先どうなるかは分からないけど、ネットのエッジの部分ではTumblrの影響力がじわじわとはてブが占めていた領域に浸潤しつつあるんじゃないかなって思った。