| @映画/ドラマ/テレビ

湖のほとりで

評価 : ★★☆☆☆

イタリアの田舎村、湖畔で美しい娘が殺害された。小さな村の中でいったい何が起こったのか? 犯人は恋人? 変質者? 実の父親? 主人公の刑事サンツィオは真相に迫ることができるのか、というお話。

イタリア映画なので出演者がうまそうに料理を食べるシーンが出てくるのではないかと期待したのだけど、そんなのはなかった。コーヒーを飲むシーンすらも。飲みかけのデミタスカップにたばこを突っ込んで火を消すシーンくらいしかなかった。僕はイタフラ系の映画ではカフェのシーンやレストランのシーンを見るのが好きなのでこれにはがっかり。あと、ヨーロッパの映画は車のシーンが好きなんだけど、この映画ではホットな車は出てこず非常に残念だった。何か見たこともない古いVWのワゴンくらしか出てこない。

良かった点はイタリアの田舎の景観か。アルプスの険しい山々と湖のコントラストは美しかった。その美しい湖のほとりで抜群のプロポーションの若い女が裸で死んでるという非常にミステリアスな設定。いやマジでこの死んじゃう役を演じた女の子はかわいかった。冒頭、ベッドの上でおっぱいが見えそうで見えない感じで登場するんだけど、まさにたわわなおっぱい。この子がええ子やねん。美人で優しくて。ちょっとショタコン入ってる感じもいい。

『ホットショット』や『レインマン』に出てたヴァレリア・ゴリノがなかなか重要な役柄で出てきます。相変わらずたれ目というか離れ目というかな目が特徴的。ギリシャ人とイタリア人のハーフなんだって。

ヴァレリア・ゴリノ

| @散財

一年くらい前にLogicoolのMX-Rというマウスを買った、とブログに書きました(そろそろワイヤレスマウスについて一言いっとくか)。そのときはデザインが気持ち悪いとかレシーバーが邪魔であるとか散々な書き方をしていたのですが、いまではすっかり慣れてしまって手放せなくなっています。やっぱ多ボタンマウスは便利だわ。バッテリー内蔵式なので乾電池用意せんでもいいし。そういうわけでこいつは職場で使うことにしました。

さて、では自宅で使うマウスをどうするかということなんですが、MX-Rは一万円ちかくして高いし、やっぱUSBポートを占拠するレシーバーの出っ張りが気になるし、Bluetoothマウスで良いのはないかなー、とAmazonを徘徊していてこういうのを見つけました。

TARGUS AMB08AP

Mac専用らしいです。特徴を箇条書きにすると以下の通り。

  • BluetoothなのでMac本体にレシーバーを取り付ける必要なし
  • スクロール部は光学式なのでWireless Mighty Mouseの最大の弱点であるスクロールボールのゴミつまりと無縁
  • 5ボタン式
  • 専用のドライバーを入れるとサイド下部のボタン二個に好きな動作を割り当てられる
  • 乾電池式なので充電は面倒くさい

色はグレーっぽい感じなのでアルミiMacやUnibody MacBookにはマッチするデザインだと思います。しかし光学式のスクロール部が微妙。ズバズバっと大量にスクロールしたり、逆に高速スクロールしたいときにゆっくりしか動かなかったり、なかなか意図したとおりには動かせないです。

とはいえ、Bluetoothマウスは非常に選択肢が少なく、あとはマイクロソフト製の物くらいしかないので、アンチMSな人はこれを購入候補に加えても良いかも。値段も手頃です。

| @映画/ドラマ/テレビ

路上のソリスト

評価 : ★☆☆☆☆

主人公、スティーブ・ロペスはLAタイムズの名物コラムニスト。西の視点というコラムをLAタイムズで受け持っている。丘の上の見晴らしの良い邸宅に住み、SAABに乗り、ちょいワルな独身生活を満喫している。あるとき公園でバイオリンを弾くホームレス、ナサニエル・エアーズに出会う。実はナサニエルは将来を嘱望されたチェリストであった。しかし彼はジュリアード音楽院を二年で中退し、いまはホームレスとして過ごしている。いったい彼の人生に何があったのか?

まぁなんというか、オナニー映画だった。新聞記者がホームレスを記事のネタにする傍ら人助けをして気分爽快、というような内容。ロペスが「自分はナサニエルを利用している」と自己嫌悪するようなシーンもあるんだけど、それすらオナニーに見える。

ナサニエルと彼の姉との確執を統合失調症ひと言で片付けるのは無理があるのではないかと感じた。実話をベースにしているらしいけど、あれでは観客が置いてけぼりになる。

スティーブ・ロペスを演じてた役者はだめになったブラッド・ピットみたいな感じなんだけど、SAABを乗りこなし、カジュアルな格好でオフィスを闊歩し、LAの夜景が一望できる高級住宅街に住んでる。僕はミーハーなのでこういう暮らしぶりは素直に「かっちょいいなー」とか思って憧れてしまった。特にSAAB、すげーかっこよかった。映画にかっちょいい車が出てくるとぐっとくる。ヨーロッパの映画とかそうなんだけど、わざと車のロードノイズを拾って流したり、車の扉をバタンと閉める音を効果的に使ったり。頼まれてもいないのに車の宣伝してる感じ。これがすごく好き。欧州車いいわー、って気になる。『サイドウェイ』でも主人公はSAABに乗ってる。これはボロボロの古い車だったけど、すごくSAABに対する印象良くなった。『愛されるために、ここにいる』でもなんかよくわからん欧州車出てたけど良かったし、古い映画だけど『RONIN』ってのではAudi S8が出てきて大暴れする。かっちょいい。日本映画でもこういうのやればいいのに。そしたら日本車のブランド力あがると思うけどな。いやもちろんいまでも日本車はブランド力あると思いますよ。「とにかくぶっ壊れないハイテクな車」みたいな印象はあると思うけど、BMWやベンツやアウディやSAABみたいなメーカーが持ってるブランドイメージとは違うじゃないですか。映画のなかでかっちょくよく車を使ってもらうことができたら、日本車のブランド力みたいの、上がると思うんだけどなー。『幸せの黄色いハンカチ』ではマツダの赤いファミリアハッチバックが出てくるけど、あんな感じ。もちろん、金払ってあからさまに広告みたいな感じで車出させてもだめだと思うけどね。

と、途中から全然話がずれてしまったけど、この映画はおすすめしないです。

| @映画/ドラマ/テレビ

ディア・ドクター

評価 : ★★★☆☆

栃木の過疎地の診療所が舞台。笑福亭鶴瓶演じる井野治は山奥の診療所で医者をやってる。年収は2000万。都市部の病院まで距離のある過疎地に住んで村人たちからは神としてあがめられ、ほとんど信仰の対象。研修で資料所にやってきた研修医の相馬は都会の病院にはない人間味のある医療に感銘を受ける。しかし井野には秘密があった。看護師と診療所に出入りするMRと井野だけの秘密。実は彼は医師免許を持っていないモグリの医者だったのだ。

がん患者のおばさんが出てくるんだけど、この人、夫ががんで死ぬときすごく大変だったから、自分は娘に迷惑をかけないよう、一切の延命措置をとらず死にたいと井野に言う。もともと井野はヤブだから高度な治療はできないんだけど、このおばさんの意志を尊重して都会の病院を紹介したりせず、自宅に赴いて生理食塩液を点滴して気休めさせる。というかそもそも、胃カメラの検査結果をねつ造して胃潰瘍であることにしてしまう。おばさんはすべてを悟ったかのような感じで物語は進んでいくんだけど、ヤブ医者であることが発覚しそうになって井野がいなくなったとたん、おばさんを含む彼を崇敬していた村人たちが井野のことを悪く言い始める。「騙されてた」って。井野のことを尊敬し、実家の病院で働くのを拒否して研修終了後も診療所で働こうとしていた研修医の相馬までも、警察の取り調べに対して「なんかおかしいと思ってた」と言ったりする。過疎地医療を取り扱った映画の体裁をとっているけど、実際は田舎に住まう人間の業の深さを描写してるように感じた。

| @音楽

Buddha BrandのDJ Masterkeyが、2000年の6月20日、J-WAVEのソウルトレイン(もうやってない番組)でかけたMixが好きで、録音したMDをよく聞いてた。ディスコが中心。当時はBuddha Brandとか何のことか良く分からなくて、Hip Hop好きの友だちから「ブッダ良いよ、デブラージ渋いよ」とか言われてなんとなく名前は知ってたんだけど、まだ人間発電所を聞いてノックアウトされてたわけじゃなかった。

途中、De La SoulとかNIPPSの収録済みのMCが曲のイントロにかぶせられて、これがまた良かった。NIPPSはラリってるみたいで呂律が回ってなかった。Sister Sledgeの “He’s The Greatest Dancer” のイントロのところでこんな風に喋ってた。

「こんばんは、ニップスで〜す。ソウルトレーン。僕も聞いてますから〜。12時半から2時ぃ〜。月曜から木曜〜」

Mixを録音したMDはとにかくよく聞いたんだけど、青春18きっぷでうろうろしている途中でどこかに落としてしまったくさい。すごく気に入ってたのでとても後悔した。

ターンテーブルとミキサー買ってレコード集めるようになった理由は、レコードで音楽聞いてると通っぽくてカッコいいから、ってのが90%くらいだけど、自分でMasterkeyのMixを再現しようと思ったってのも10%くらいある。しかし財力とやる気が不足して結局レコードでMasterkeyがかけた曲を全部集めることは不可能だった。

最近になってMP3でやれるんじゃないか、って思って、J-WAVEのサイトで公開してあるセットリスト(これ微妙に間違ってたり抜けがあったりする)を見ながらアナログレコードからMP3化したりMP3をmp3skylineやiTunes Storeで買い集めた。あとはdjayとVestaxのVCI-100があれば完璧なんだけど、VCI-100、ビミョーに高いんだよなぁ。そろそろ新しいMacも買わなきゃいけないし。じっと手を見る毎日です。

| @WWW

情弱なので知らなかったんだけど、2006年くらいからロシアのmp3ダウンロードサイトがアツいらしい。というかアツかったらしい。mp3が沢山ダウンロード出来るんだけど、P2Pの違法ファイル交換じゃなくて、少額だけど金がかかるサービス。例えば一曲あたり$0.15、アルバムでも$3くらいでダウンロードできる。しかもDRMフリー。異常に安いんだけど、どうもアーティストに金が行き渡らない仕組みらしい。

日本とか欧米でこういうサービスやったら違法なんだけど、少なくともロシアの法律では合法的なサービスだとか。この手のサイトの嚆矢はAllofMP3というサイトらしいんだけど、アメリカ政府がロシア政府にいちゃもんつけていまでは潰れてしまったらしい(AllofMP3、WTOを舞台にした暗闘の末、閉鎖される)。だけど似たようなサイトはいっぱいあって、いまもサービスを続けている模様。

僕はその中からmp3skylineというサイトに興味を引かれてアカウント作ってみた。ここはアナログ盤でも入手困難なHip Hopの曲がmp3化されて格安で売られてたりする。ちゃんとレコードから録音してるらしい。moraとかと比較にならないくらい自分好みの曲がちゃんと置いてある。洋楽はもちろんのこと、INO hidefumiとかもあるし、日本語ラップだって探せばちらほら出てくる。Nujabesとかも揃ってる。音質はmp3 192kbpsかVBR。ロスレス信仰のオーディオキチガイみたいな人からしたらダメダメな音質かも知んないけど、僕は気になんない。

で、結論を書くとこのサイト使えない。全然曲がダウンロードできない。前払い制なので20ドル分の代金を先払いしたんだけど、欲しい曲がほとんどダウンロードできない。ダウンロードには専用のソフト(Skyshare Manager)を使う必要があるんだけど、これがMac OS XネイティブのやつじゃなくてLinuxでも動くJavaのやつ。こいつが全然使えないの(Windows版のソフトだと快適にダウンロードできるのかも知れない)。ダウンロードしようとするとBad Gatewayとかエラーが出る。朝方5時台に奇跡的に数曲ダウンロードできただけで、あとはてんでダメ。iTunes Storeにない曲もあるし、なにより値段が激安なので期待してたんだけど、結局安かろう悪かろうだった。

青臭いことを言うと、この手のロシアのmp3ダウンロードサービスでいくら曲をダウンロードしてもアーティストには金が行き渡らないわけで、いまんとこ違法じゃなくても心に引っかかる部分はないわけじゃない。

しかも先に金を払わせる系のサービスなので、サイトが吹っ飛んだりしたときには残高が無効になる。決済にPayPalが使えてたこともあるらしんだけど、僕がサインアップしたときはVISAかMasterのカードしか使えなかった。しかも直接決済するんじゃなくてポーランドの怪しい決済サービス経由。この辺のうさんくささというかリスクは一曲ごとに決済されるiTunesとは比較にならない。

まぁそういうわけでして、安くて違法ではないパラダイスみたいなmp3ダウンロードサイトがあるかと言ったら、いややっぱ何かしらマイナスポイントがあってご利用には注意が必要ですよ、というお話でした。特にこのサイト、最初に$45払うと$60分ダウンロードできるみたいなキャンペーンをやってるので、惑わされないように気を付けてください。$45ドル前払いして全然ダウンロード出来なかったらもっちゃいないです。それよか好きなアーティストのCD三枚買った方が幸せになれそう。

| @散財

夏なので大きな音で音楽を聞きたくてスピーカーを買いました。

BOSEのComputer MusicMonitor (M2) です。これはいまは販売終了しているMicro Music Monitor (M3) の後継機種になります。M3から乾電池駆動が取り除かれたのがM2ということになっているらしいですが、音は全然違うらしいです(AV Watch 【新製品レビュー - ボーズの新小型スピーカー「M2」を兄貴分「M3」と比較】)。2chや価格comのユーザーレビューでは「1万円をケチってM2を買うと安物買いの銭失いになる」と言われていますが、売ってないものは買えないんだから仕方ない。僕はM2を買って良かったです。

実を言うと僕もM3の購入を検討したことがあったのですが、定価49,800円でいささか高かったし、迷っているうちに販売終了になりM2に統合されてしまっていたのでした。販売終了後もM3は人気で、ヤフオクではM3のブラックモデル(M2はシルバーのみ)は10万円オーバーで落札されてたりします。僕も京都の伊勢丹のBOSE直営店で延々試聴だけして買わずに帰ったことがありますが、確かに素晴らしい音色でした。

では感想です。僕は高音難聴で4,000Hz以上の音が聞こえにくいのですが、M2では高い音もはっきり聞こえます。以前はiTunesでイコライザーをいじって高音を強調するセッティングにしていましたが、そのセッティングでM2から音を出すとシャカシャカと耳障りなこと極まりありませんでした。BOSEと言えば低音なイメージだったので意外でした。とはいえ、「このサイズでこの低音は!」という驚きは得られます。家族や友だちに音を聞かせるとビックリしていました。

オーディオマニアほどでもないけど、パソコンのスピーカーで再生する音に不満を持っているような人にM2は向いていると思います。確かにコンピューター用スピーカーの中ではM2は高い部類に入るでしょうが、パソコンの音をステレオセットから出すためにコンポを買うとしても4, 5万はしてしまいます。CDやMD、カセットテープから音を出すことは滅多になく、音楽の再生はiTunesなどのソフトに任せっきりという人が殆どではないでしょうか。そう考えるとM2はコストパフォーマンス的にも優れていると思います。

M3はBOSE直営店とApple Storeのみの販売だったので値引きがなかったのですが、M2はAmazonや量販店でも売っているので価格comで探せば安く買えます。確かにM3にはかなわないかも知れないけど、値段と性能を考慮すれば満足できる買い物だったと思います。僕のような定価で物を買うのが大嫌いなケチケチ野郎に打って付け!