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福岡マラソン 2025

今年も抽選に当たったのでありがたく福岡マラソンを走らせてもらった。

自己ベストは更新できたが、狙ってた 3 時間 45 分切りは出来なかった。妥協した目標として設定していた 3 時間 50 分切りもできなかった。

目標を達成できなかったことは不本意だが、初めてグロスタイムでもサブフォーできたし、トイレ休憩をしなかった初めてのマラソンレースなのでそれはよしとする。


日記的ふりかえり

6:34 の電車で天神に向かう。普段、今宿の海岸沿いを走っててもそんなにランナーが住んでるようには見えないのに福岡マラソンの日には今宿駅のホームがランナーであふれていてウケた。日曜の早朝なのに電車はとても混んでいた。

朝の今宿駅

昨年に続いて D ブロックだったので、天神地下街で身支度をした。本当はダメなのかもだけどみんな地下街の床に座って着替えたり荷物の整理をしたりしてる。福岡は地下街があるのでめっちゃ助かる。熊本城マラソンは市役所の壁なし駐車場で着替えさせられるのが地獄の寒さだし、アオタイはスタート前の着替えスペースがなく屋外で着替えてめちゃ寒かったのを思い出す。パパッと着替えて自撮りして荷物を預けに行く。

天神地下街で身支度

天気予報が雨なことは知っていたが、スタート前、トイレに並んでたときに雨に降られてめっちゃ寒かった。走っている最中に雨が降っても体は温まっているのでなんとかなるが、スタート前に降られるのはとてもつらい。この調子で 30 分以上スタートブロックで待つのは地獄ではと思ったが、スタート前には小降りになって走り出したときにはほぼ降ってなかった。前々日の受付時にゼビオで買ったポンチョが役立ったが、袖なしフードなしタイプだったので腕と頭が濡れてとにかく寒かった。本降りのときを想定してフード付きのコンビニカッパを持ってくるのが良さげ。

スタートして走り出す。雨が上がるとなかなか暑かった。 Garmin 計測の温度は 21 ℃から 25 ℃。体感的にもおそらくそのくらいはあったと思う。アームスリーブなしで問題なし。手袋してる人もほぼいなかった。風もマイルドで愛宕や糸島の海沿い区間もそんなにしんどくなかった。ポンチョはスタートして 3km くらいで脱いだ。

Mark is 百道のあたりを走る

スタート直後はまぁまぁ渋滞して 5'40" くらいのペースで入った。当仁中学校のあたりから渋滞が解消されて 5'20" くらいのペースで走る。設定していたペースより速いためしばしば Garmin から怒られた。このあたりでもう少し抑えておけばよかったのだろうか。無理をしている感じはしなかった。

小戸では例年元同僚の @linyows さんが家族で応援してくれていた。めっちゃうれしい。

元同僚に応援してもらって笑顔

手描きの morygonzalez

生の松原を通る。夏に灼熱のなか生の松原の公園でインターバル走をしたことを思い出す。このあたりは少しペースが速かったかも。

家の近所、長垂山の下あたり

今宿では息子が一人で応援しに来てくれておりとてもうれしかった。満遍の笑みで写真に写っていた。

息子殿が撮ってくれた写真

九大の登りにさしかかる。ここはスライドがあって精神的にちょっときついが頑張った。去年はハーフ地点で 1 時間 58 分くらいだったのが、今年は 1 時間 53 分くらいだった。

今津運動公園のあたりまで結構頑張って 5'20" を少し切るくらいのペースで走る。ちょっとペースを上げるのが速すぎたかもしれない。 25km を過ぎたあたりで足に疲れを感じ始める。 MAURTEN のカフェイン入りジェルを早めに摂るが、爆発的に体が復活するような感覚はなく、この辺からペースが 5’40” くらいに落ちる。ネガティブスプリットは夢のまた夢。とはいえ昔だったら足が終わったらキロ 6 分台くらいになってたはずなので、疲れてもサブフォーイーブンペースを維持できるようになってるのは成長してるかも。

北崎のあたりから少し脇腹が痛くなり始める。足攣りを恐れて水を飲み過ぎたかもしれない。去年はのらん坂を登り切った直後の下りで足が攣り始めたので、のらん坂の手前から少しペースを落とす。とぼとぼ登っていたらラン友達の濱田さんがいて伴走して励ましてもらう。

二見ヶ浦を走る

のらん坂を登りきってから二見ヶ浦に出るが、元気が出ない。ペースは上がらず 5'40" を切るくらいのペースで進む。つまんでごらんの手前でまたランニング知り合いに声をかけてもらい頑張る。

桜井の交差点を過ぎて残り 4km になり、最後の農道区間に入る。ここがめっちゃきつかった。最後に魔が差して私設エイドでコーラやミカンをもらったり(もうゴールがすぐそこなので我慢すればいいのに)、ヒサミツのスプレーエイドでもらった試供品のエアーサロンパスを足に噴射した挙げ句、 40km 地点くらいで足攣りして少し歩いた。ゴールの瞬間のなさけない表情がやばい。

ゴール時の情けない表情

安堵の表情を浮かべて昭和感あふれるダブルピース

ゴール後、同じブロックの人たちはまだゴールしていないのか、手荷物番号 5 の返却コーナーはとても空いていた。一つ前のブロックの手荷物返却はめっちゃ混んでた。やはりマラソンはみんなさばを読んでゴールタイムを申告するようだ。来年は自分ももう少しさばを読んでタイムを申告してもいいのかもしれない。

ランナーおもてなしの焼き牡蠣をもらって食べる

生ビール 400円

今回はゴール地点まで家族は迎えに来ていなかったので、おもてなし会場をうろうろして、焼き牡蠣をもらい、ビールを飲んだ。雨の中座る場所がなくどうしたものかと途方に暮れていると、マッサージ会場が目に入った。これまで一回もマラソン後のマッサージは受けたことがなかったが、一人で暇なので柔道整復師のマッサージに並んでみる。空いていたためか、 15 分くらいゆっくり施術をしてもらえた。ちょっと施術してもらっただけでだいぶ体が楽になったのですごい。ちゃんとお金払ってやってもらおうかと調べてみたが 1 時間で 8,000 円くらいするみたい。高い!💸

マッサージしてもらってからシャトルバスで筑前前原まで移動し、会場で買ったものの座るところがなくて食べられなかった焼きそばメガ盛りを缶ビールで流し込んでから電車に乗って帰った。家まで 5 駅、 15 分くらいで帰れて便利。

メガ盛り焼きそばと黒ラベル


データ

スプリット

スプリット 2023年

スプリット 2024年

データ: スプリット

去年に引き続きポジティブスプリット。後半かなりペースが落ちているが、それでも 5'40" くらいでは走れている。

心拍数

心拍数 2023年

心拍数 2024年

データ: 心拍数

2024 年と同じ平均心拍数。今年は COROS の心拍モニターを使っているので去年との単純比較はできないかもしれない。

心拍ゾーン

心拍ゾーン 2023年

心拍ゾーン 2024年

データ: 心拍ゾーン

去年の方がつらかった(心拍数が高い状態が続いた)感覚があるが、今年の方が ZONE 4 の時間帯が長い。去年は 77% だったのに今年は 85% も ZONE 4 。去年のデータでも ChatGPT に「無理しすぎ」と怒られたのに今年はもっと無理をしていたようだ。

天気

天気 2023年 天気 2024年 天気 2025年
2023年〜2025年の天気

心拍 ZONE 4 の割合が多いのは天気も影響していると思う。去年も暑かったが、今年はさらに暑かったようだ。 9 時頃から 20 ℃を超えている。もし 2023 年の天気(気温が 8 ℃くらい低い)だったらもっと速く走れていたかも。

練習内容

6 月

2025年6月の練習

5 月に ASO VOLCANO TRAIL が終わり、 5 月、 6 月はゆるっとトレランしたりして過ごして、 6 月末からスピード練習をやり始めた。

7 月

2025年7月の練習

7 月は週 1 〜 2 回の頻度でポイント練習をこなしている。今年は時計を Apple Watchから Garmin に変えたので Garmin のトレーニングプランに従っていた。ポイント練習 8 回実施。月間走行距離はちょうど 200km 。

8 月

2025年8月の練習

8 月は出張、帰省などがあったし、雨が降っていて走れないことも多かった。ポイント練習は 2 回だけ。週末の長距離走もできていない。月間走行距離は 107km 。

9 月

2025年9月の練習

9 月はジョグしかしてない。走る間隔が開くと、数日ぶりに走るタイミングでポイント練習をやる気分にならない。 5km くらいでもいいから走った方が翌日の練習に繋がりやすい。本当は 9 月に月間 300km 達成して 10 月にテーパリングして 11 月本番を迎えたかったが、月間走行距離は 123km にとどまる。

10 月

2025年10月の練習

10 月は出張があったり、仕事が忙しかったりで走れていない。後半に焦って LT 走をしたり 30km 走をしたりしている。月間走行距離は 130km 。


装備

時計: Garmin Epix Pro

今回は時計を Garmin に変えた。いまにして思うと Apple Watch はファンランナーの時計で、ちゃんと走る人は四角い時計ではなく丸い時計( Garmin 、 COROS 、 Sunnto など)を使っている。ランニングに特化した時計はよくできている。ボディバッテリーやトレーニングレディネス(トレーニング内容だけではなく睡眠時間も加味)はとても参考になった。

レース中は PacePro 戦略を使おうかと思ったが、 Garmin Connect に福岡マラソンのコースの GPX を上げると距離が 43.4km くらいになりつつ、なぜかゴール前に 100m くらいの上り坂が存在するようになってしまい、 3:45 を目標にするとペースが 5'10" くらいになってしまった。これでは参考にならないので手動でワークアウトを設定して走った。

シャツ: Teton Bros. Axio Lite Non Sleeve

去年は Teton Bros. の Elv1000 Non Sleeve で走ったが、 2023 年モデルは吸水しないのに 2024 年モデルは水を吸ってあまりよい印象がなかったのでメリノウールの Axio Lite に変えてみた。雨が降ったり暑かったりしたが去年より快適だったと思う。

ショーツ: patagonia エンドレス・ラン・ショーツ

初めてタイツに手を出してみた。去年はストライダー・プロ・ショーツで走って汗だくになり、短パンの裾が太ももに張り付いて若干気持ち悪かった。今年はタイツにしたおかげで張り付きはなかったし、擦れもなかった(テングバームは塗った)。太もも脇のポケットが大きいので雨が上がった後もポンチョを捨てずゴールまで持って行けたのは安心感があってよかった(また雨が降るかもしれなかったので)

ゼッケンベルト: Inner Fact レースナンバーベルト

トレランのレースでも使ってる。服に安全ピンで穴を開けたくないので。トレランのときは服の脱ぎ着が頻繁に発生するのでそういうときも便利。腰の上の方で止めればマラソンでも邪魔にはならない。

心拍計: COROS 心拍センサー

寒い時期は時計で心拍数を計測できなくなる(毛細血管が縮こまってデータを取れなくなる)問題に対処するために導入した。 Garmin や Apple Watch でも使える。おそらく心拍センサーの方で心拍数を取れていたと思うが、どっちの心拍データを使っているかが後からはわからないのでちゃんと取れていたのか不安。

シューズ: ASICS Magic Speed 4 Wide

初マラソンは ALTRA Escalante 3 、2 回目から 4 回目までは ASICS Magic Speed 2 、 5 回目はミスって XERO SHOES HFS で走った。今回も Magic Speed 2 でもよかったが、 Magic Speed 2 は少し幅が狭く靴擦れが起きるので Amazon のセールで安くなっていた Magic Speed 4 のワイドモデルを買って使ってみた。普段は 27cm を履くがワイドモデルなので 0.5cm 小さくして 26.5cm にした。全く問題がなくいい感じだった。

帽子: patagonia ダックビル・キャップ

3 年連続ダックビル。今年かぶっていたやつは熊本城マラソン前に熊本の Stride Lab で買ったやつ。柄は気に入っているがつばのかたちがおかしくて(他のダックビルに比べてでかすぎる)汗をかくとつばがだらんと垂れてしまうのが難点だが、つばがでかいおかげで雨が顔にダイレクトに当たるのを防いでくれた。

靴下: Drymax トレイル・ランニング 1/4 クルー

トレランのときしか使わない Drymax の中厚手靴下をはいた。雨降りが予想されていたので足がふにゃふにゃにふやけることが懸念されたため。テングバームをすり込んでいたおかげもあるが、まめ・靴擦れは一切発生せずノートラブルだった。

テーピング: New-HALE BLISTER TAPE

乳首とかかとにはった。 Magic Speed 4 で 30km 走をしたときにアキレス腱のあたりがわずかに擦れたため。今年は V テープは使わなかった。

保護クリーム: テングバーム

股、玉袋、脇の下に塗った。右側の脇の下は汗で流れたのかゴール後に痛みを感じた。もっと厚塗りすればよかった。

KPT

Keep

  • 目標には届かなかったとはいえ、自己ベストは着実に更新できた
  • トレイ戦略が成功してトイレ立ち寄りは一回もなし
    • マラソン 6 回目にしてトイレノートラブルは初
  • 時計を Garmin に変えたこと
    • 前々日にフル充電しておけば当日のバッテリーのことを心配しなくてよい
      • Apple Watch は睡眠時に計測すると朝起きたとき満充電じゃないので家を出る前に少し充電する必要があったりする。
    • 重さも気にならなかった(ベルトと本体の重量比がよい)
  • Magic Speed 4 Wide よかった
    • 靴擦れなし
    • テングバーム塗りたくったのも 👍🏻
  • 前日夜の食事の時間、当日の起床時間
    • 金曜の夜に 8 時間眠れていたこともよかった
  • 家族・友人・知人の応援
    • 少しずつランニング知り合いが増えて応援がうれしい

Problem

  • 8 月、 9 月、 10 月の練習量不足
    • 7 月に張り切りすぎた
    • 9 月、 10 月の走りやすい時期の走り込み不足
    • 雨が降る季節の練習不足
    • 仕事の忙しさ
  • 減量の失敗
    • 65kg カットが目標だったが 67kg で当日を迎えた
  • 雨対策の不足
    • 袖なし、フードなしポンチョは気温の低さ対策にはなるが雨対策にはならない
  • 補給食のチョイス
    • Mag-on や Amino Saurus は味が濃すぎる、 ANDO_ くらいがちょうどいい

Try

  • 早い時期から頑張りすぎない
  • 朝型人間になる
  • 雨の日にも走る
    • トレッドミル or 雨が降っても走るメンタルを養う
  • 帰宅ランを取り入れる
    • 帰宅ランのために Rush 20 買ったのに一回しか帰宅ランしてない
  • 練習会に参加する
    • 気合いが入らない、やる気が出ないときも練習会に参加するとやる気になるので頑張って行く

まとめ

課題はあったが自己ベストを更新できた。家から近い福岡マラソンはやっぱり走りやすい。熊本城マラソンで 3 時間 45 分切り、来年サブ 3.5 に迫るところくらいまで行きたいなぁ。1


  1. おととしの完走記で 2024 年にサブ 3.5 を目指したいなんて書いてるが、身の程知らずにもほどがあった。 

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福岡マラソンが迫っているので大濠公園で 30km 走をした。午後休をとって 15 時過ぎから走り始めた。携帯を持たず、現金 1500 円だけ持ってウォーミングアップがてら会社から走って大濠公園まで行った。シューズは本番で使おうと思っている ASICS の Magic Speed 4 のワイド 26.5cm 。初めて使うシューズなので心配だったが、左のかかとが少し痛くなりはしたものの、靴擦れなどは起きなかった。走り始めは暖かかったが 17 時前から気温が下がり、走り終わる頃はかなり寒かった。走り終わってから会社に戻ってグループランに参加したのでこの日一日で 40km 走ってしまった。めちゃ疲れたがいいトレーニングになった。

ペースはこんな感じ。

大濠公園 30km 走 2025年

ダニエルズのランニングフォーミュラに M ペースと E ペースは同じトレーニング効果なので M ペースで練習する必要はないと書いてあったが、走り出したら気持ちがのって 5'20" くらいで走ってしまった。 20km 過ぎからペースが落ちているが、それでも 6 分台までは落ちなかった。心拍数にも余裕があった。

ちなみに去年の 10 月に同じように大濠公園で 30km 走をしたときは以下。

大濠公園 30km 走 2024年

20km 過ぎからガクンとペースが落ちている。

今年は 8 月、 9 月、 10 月と月間走行距離が 200km に至ってないので心配だったが、 ASO VOLCANO TRAIL 前後で走り込んでいたおかげか、去年よりかは調子がよいのかも? グロスタイムでサブフォーできることを期待している。

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今宿から見る百道の夕景

2024 年シーズンのマラソンの振り返り。 2024 シーズンは以下のレースに出た。

  1. 福岡マラソン
  2. 宮崎青島太平洋マラソン
  3. 熊本城マラソン

福岡マラソンに関しては個別に記事を書いた。ギリギリだがネットタイムでサブフォーできた。

福岡マラソンはなかなか良かったのだが、その後がダメダメだった。

青島太平洋マラソン

おぐらのチキン南蛮

シーズン二本目は青島太平洋マラソン。フラットなコースで記録を出しやすいと聞いていたのでエントリーしていた。福岡マラソンでサブフォーできなかったときにサブフォーを狙うための本命レースだと捉えていた。しかし想定外にもシーズン一発目の福岡マラソンでサブフォーできてしまったので練習に身が入らず、 30km 走もやらないままに本番を迎えてしまった。

前日入りした宮崎ではサウナに入ってチキン南蛮の名店おぐらに行って大盛りご飯を食べて食べ過ぎ状態となり、スタート直後からずっとお腹が重く、なんとレース中に初めて💩をしてしまった。ドン引き。

アオタイは 2023 年は暖かかったと聞いていたので Teton Bros. の Elv 1000 Sleeveless で走ったら、この年は寒く、特に高架の道路を走る区間で海風にさらされて体が冷えた。寒い時期のマラソンは汗抜けの良さよりも体幹部の温度を過剰に失わない工夫の方が大事だと思い知らされた。

32km 地点くらいで💩を出してからはペースを落として最後はファンランのようなペースでゴール。マラソン初挑戦したときの福岡マラソンよりも遅いタイムだった。

アオタイは高架道路を緩やかに登るのを繰り返すし、カーブ部分では路面が傾斜しているので足首に負担が来る。遮るものがないので海風をもろに受ける。各所でスライドが多く、歩行者の横断のためにコースが所々狭まったりするので結構走りづらいと感じた。福岡から宮崎はだいぶ遠いので、一回出たらもういいかなというのが正直なところ。観光しに来て朝こどもの国のあたりを緩くジョグするのは楽しそう。

熊本城マラソン

ゴール後の著者

こちらも二年連続出走できた。去年悔しい思いをしたのでリベンジを果たしたかったのだが、マラソンワースト記録を樹立するという屈辱的な結果となってしまった。

敗因は色々ある。まずは練習量の圧倒的な不足。仕事が忙しく、なかなかランニングのリズムを生活のなかに作れなかった。年末に風邪を引いたことも良くなかった。これで完全にランニング習慣が途絶えてしまった。加えて本番一週間前の牡蠣の食あたり(ノロウイルス)。一月から二月にかけては一週間の練習回数が一回、週間走行距離は10kmのようなていたらくだった。

次にシューズのミス。なんとマラソン用のシューズ( ASICS MAGIC SPEED 2 )と間違えてトレランシューズ( ALTRA OLYMPUS 4 )を持ってきてしまっていた。詳しくは個別に記事を書いた。

シューズがベアフットシューズだったこともあり、 20km 手前で力尽きてペースを落とした矢先に計測マットに足を引っかけて激しく転倒してしまった。右肩と肘のあたりを強打して結構血が出ていたし、靴も転倒で破けてしまったのでここでやめようかなとも思ったけど、とりあえず救護所まで行こうと走っているとなんとか走れた。ハーフ地点の救護所に寄って傷の応急処置をしてもらい、その後ゴールまでゆっくりジョギングすることにした。転倒時につった両足ふくらはぎが痛み、歩いたり走ったりを繰り返した。

転倒したせいで開き直って、記録を狙うマラソンでは食べない給食を積極的に食べた。熊本城マラソンはランチパックとか菓子パンとか一杯あった。いちごもいっぱいあったのでたくさん食べた。

去年走ったとき異常につらかった熊本港方面への直線は去年ほどつらくは感じなかった。去年は誰も知ってる人がいないためとても孤独に感じたが、足がハチャメチャにつっていたので沿道で冷却スプレーを持って応援してる人のところに駆け寄ってスプレーをしてもらうのを何度もやって、親戚のおばちゃんに励まされながら走ってるような気持ちになった。熊本を離れてもう 15 年も経つが、故地のような感覚はずっと持っている。もし熊本で就職していたらどんな人生を送っていたんだろうと想像しながら熊本城への道を走った。

最後、第一高校の裏手から熊本城への登りはきつかった。今年はかなり歩いたが、最後の最後の二の丸広場へ駆け込む登りはつって言うことを聞かなくなってるふくらはぎにむちを打って無理矢理走った。

練習不足、意図せずベアフットシューズで走ることになったこと、 20km 地点での転倒などトラブルだらけのマラソンだったが、リタイヤせず最後まで走れたことは福岡マラソンでのサブフォーよりも達成感があった。

熊本城マラソンに関してはめっちゃ悔しいので来年もう一回チャレンジしてみたい。熊本でサブフォー達成して故郷に錦を飾りたい。

総括

福岡マラソンでギリギリサブフォーできたのはよかったが、課題の残るマラソンシーズンだった。月間 200km 走れていないのはまずい。週末のロング走が足りてない。 COROS アプリによると、ランニングレベル分析のうち、乳酸閾値レベル、スピード持久力、スプリントは 77 以上あるのに、有酸素レベルが 74 しかない。閾値走やインターバル走よりも、有酸素持久力ゾーン( 5'46" ~ 6'51" )でのジョグをみっちりやるべきなのだと思う。 10km くらいではなく 20km くらい。

とりあえずマラソンシーズンは終わったのでトレランしたり登山したりしていこうと思うけど、来年悔しい思いをしないよう、週末のロング走を今年はちゃんと頑張りたい。

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熊本城マラソン 2024

2 月に熊本城マラソンに出場した。昨年の福岡マラソンでもうちょいで 4 時間切り(サブフォー)できそうだったので、今回はサブフォー達成しようと意気込んで挑戦したが、記録更新どころか前回よりも遅くなってしまった。

熊本城マラソン 2024 ( 4 時間 12 分)

ラップ 距離 タイム ペース GAP 心拍数
1 4.99 km 33:50 6:46 /km 6:46 /km 151 bpm
2 5.02 km 29:15 5:49 /km 5:45 /km 160 bpm
3 5.03 km 28:07 5:35 /km 5:36 /km 160 bpm
4 5.05 km 28:04 5:33 /km 5:33 /km 161 bpm
5 5.03 km 28:02 5:34 /km 5:34 /km 166 bpm
6 5.06 km 29:15 5:47 /km 5:47 /km 166 bpm
7 4.98 km 29:43 5:58 /km 5:54 /km 169 bpm
8 4.97 km 30:40 6:10 /km 6:08 /km 169 bpm
9 2.22 km 15:07 6:48 /km 6:32 /km 166 bpm

福岡マラソン 2023 ( 4 時間 5 分)

ラップ 距離 タイム ペース GAP 心拍数
1 5.09 km 31:56 6:16 /km 6:14 /km 145 bpm
2 5.04 km 29:06 5:46 /km 5:45 /km 156 bpm
3 5.04 km 28:48 5:43 /km 5:43 /km 159 bpm
4 5.02 km 28:48 5:44 /km 5:41 /km 159 bpm
5 5.01 km 28:21 5:39 /km 5:40 /km 161 bpm
6 5.01 km 29:37 5:55 /km 5:53 /km 161 bpm
7 5.01 km 29:17 5:50 /km 5:48 /km 162 bpm
8 5.03 km 27:33 5:28 /km 5:27 /km 167 bpm
9 2.19 km 11:45 5:21 /km 5:21 /km 168 bpm

敗因① 少ない練習量

実は福岡マラソン後、練習量が急激に落ちてしまってあまり走れていなかった。福岡マラソン前は 30km 走を 2 回やっていたが、今回はレース一週間前に大濠公園を 15 周しただけだった。ロング練習だけでなく絶対的な練習量も不足していて、 2023 年 12 月の走行距離は 132km 、 2024 年 1 月は 134km で、福岡マラソン前の 2023 年 9 月の 174km 、 10 月 の 238km と比べるべくもなかった。

2023年12月のランニング 2024年1月のランニング
レース前 2 ヶ月のランニング量

福岡マラソン後にちょっと体調を崩してしまって 12 月上旬は全然走れなかった。 1 月も出張や泊まり込みでの仕事があって走る機会を逸した。

敗因② 無為な散財

練習不足を補うためなのか、無為に散財してしまった。

Maurten の完走セット

福岡マラソンのときに補給食のジェルを使って効果があったと感じた Maurten の完走セットを買った。完走セットの内訳は前日夕方と当日朝に飲むドリンクミックスとレース中にとる補給食ジェル二つ(一つはカフェイン入りのタイプ)のセットだ。 Amazon で個別に買うと 5000 円以上するのだが、佐賀のランニングショップ KOIKE SPORTS で買うと 3300 円で買える。しかもジェルが一個おまけで付いてくるのでめっちゃお得。福岡マラソンのときは Mag-on 1 個と Maurten のジェル 2 個という構成で望んだが、今回は前日のカーボローディング(体に炭水化物を溜め込む儀式)からレース中の補給食まで全部 Maurten というサブスリー目指す人みたいな感じの構成で望んだ。

Maurten の説明通りに前日と当日朝にドリンクミックスを飲み、レース後は 20km を過ぎるまでジェルをとらない作戦だったが、これが微妙に失敗だったように思う。 18km 手前のところで空腹感を感じ始めたためこのタイミングで一つ目のジェルをとったが、一個目のジェル摂取が遅すぎたと思う。おそらくハンガーノック気味になっていた。ジェルの補給は距離ではなく時間ベースで行うべきで、サブスリーランナーであれば 4:15/km ペースで走るので 20km の地点は走り始めて 1 時間 25 分くらいだが、サブフォーペースだと 5:40/km なので 20km 地点に達するのは走り始めてから 1 時間 53 分後になる。多分これでは補給のタイミングとして遅すぎる。サブフォーを目指すなら 10km 、 20km 、 28km 、 36km くらいでジェルをとって行くと良さそうだ。 30km の壁の直前の 28km 地点でカフェイン入りのよいやつを使い、それ以外は普通のジェルとかで良いだろう。

ASICS Magic Speed 2

福岡マラソンは ALTRA の Escalante 3 で走った。足幅広々族の自分には ALTRA の靴は合っているし不満はなかったのだが、カーボンプレート入りのシューズを使えばより記録更新が確実になるだろうと、リストカット感覚で ASICS のお手頃カーボンプレートシューズの Magic Speed に手を出すことにした。カーボンプレート入りシューズは 3 万円弱するのが当たり前だが、 Magic Speed は 16500 円で買えて良心的。しかし Magic Speed は 2023 年に 3 が出ているのだがどうもデザイン(配色)が好きになれなかった。 Amazon で見てみると Magic Speed 2 の東京マラソン 2023 限定モデルが売られていて結構かっちょ良かったのでこちらを購入した。

ASICS のシューズは日本人の足に合うとよく言われるが、やはり自分の足には少し狭いようだった。豆予防のテーピングを貼っていたが、やっぱり豆ができてしまった。自分の足には ALTRA が合っているようだった。カーボンプレートの効果は正直よくわからない。直前の 30km 走のときには楽に 5:30/km ペースで走れたような気がしたが、結局あとから足に疲労が来てしまって後半は 6:30/km ペースくらいに落ちてしまった。ある程度の土台となる走力、筋力がないとカーボンシューズは履きこなせないのかもしれない。

敗因③ 尿意

福岡マラソンのときにも課題となったスタート前の尿意問題に熊本城マラソンでも苦しめられた。スタート前、更衣所だった熊本市役所の駐車場で一回おしっこを済ませ、着替えてからスタートブロックに入る前にもトイレに並んだが、並んだトイレが異常に混雑してスタートブロックの締め切りに間に合わないと判断し、用を足さずに列を離れてブロックに入った。おかげでスタート直後から尿意に苦しめられ、スタート後 3km 地点くらいでトイレに並んだ。ここで 5 分くらいタイムロスしている。このロスを取り戻そうと焦ってしまい、ネガティブスプリットで行くべきなのに少々飛ばし気味に前半を走ってしまって 30km 以降失速してしまった。

おしっこ問題は正解がわからない。寒さのせいで膀胱が縮むらしく、薄着でスタートブロックに並ぶとどうしてもトイレに行きたくなってしまう。 F-1 のタイヤ交換のようなものだと思って諦めるしかないのだろうか。理論的には 5:41/km で走ればサブフォーとなるが、おしっこで 5 分程度ロスすることを考慮するなら 5:30/km ペースくらいで走らないとサブフォーは達成できないかもしれない。

今後

福岡マラソンのときの記事では熊本城マラソンでサブフォーを達成して 2024 年の福岡マラソンでサブ 3.5 などと無謀な目標を掲げていたが、現実を直視して 2024 年のマラソンシーズンでサブフォーを目指そう。

対策としてはやはり走る距離を増やすしかない。練習方法云々もあるが、自分の場合は走る距離が足りていない。毎月 200km はなんとしても走りたい。

走ることを阻害するものはいろいろある。天気、仕事や私生活での用事などなど。少しでも走らない理由になるものを遠ざけることが大事だと思う。 Strava を見ていてよく走っている人たちは朝走っていて、しかも雨でない限り毎日走っている。習慣化すると苦なく走れそうだ。自分もよく走れていたときは、仕事が終わっていなかろうが 18:00 になったら着替えて走りに行っていた。鋼のメンタルをもって、仕事や家事をほっぽり出して走りに行くような覚悟が必要だろう

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10km を 1 時間切りで走破

ここ最近、 1km を 5 分台で走れることが増えてきた。 iPhone 14 Pro に買い換えたことで GPS の精度が上がったことも影響していそうだが、それだけではなく走力が上がっているようだ。先週は家の近所の山々を周回したが、山を 8km 走って結構疲れているはずなのに最後のロードの 1km を 5 分台で走れた。そして今日は 10km を平均ペース 5 分台で走れてしまい、 10km を 1 時間以内で走れてしまった。 10km を 1 時間切りするのはもっと先になるかと思っていたが、あっけなく達成してしまった。

1 年以上走ってきたがタイムはあまり成長しないなぁと思っていたところ、今月からケイデンスと上下動をおさえることを意識して走るようになったらそんなに力を入れずふわっと走っても 5 分台が出るようになった(この辺の話は一個前の記事に書いている)。

継続は力なりで、 40 歳を過ぎてもトレーニングするとちゃんと結果として表れるみたいだ。コロナ禍ということもあるが、走るようになって金の使い方も変わった(ランニング用品を買うかわりに酒を飲む量が激減して酒屋や飲み屋に行かなくなった)し、もっと若くから走っていればいまはもっと健康でもっとマシな人生を送っていたかもしれない。

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継続的に走り始めて一年以上が経った。マイペースでのろのろ走りをしていたつもりだったが昨年の秋くらいはたまに 6:00/km を切るくらいのペースで走っていて、 VO2max が 41 くらいになっていた。しかし持久力を高めるため1には高負荷の状態で走るより、最大心拍数2の 60% ~ 70% くらいが良いと聞いたので 7:00/km くらいのゆっくりペースで走ることにした。

花粉の季節もあって週 3 回くらい走ってたのが週 1, 2 回くらいの頻度になって、しかもペースも落としたところ、昨年 11 月頃に VO2max が 41 だったのがここ最近は 38 になり、つい先日 38 を下回ってしまった。 40 代男性だと 38 未満は平均より心肺能力が低いという判定となる( iOS のヘルスケアアプリ上)。

これはまずいと思って昨年秋くらいのペース( 5:55/km くらい)で走ろうとしてみるがかなりきつく、 5km 走り終えたときの平均ペースは 6:25/km くらいになってしまう。ちょっとサボるとみるみる走力は落ちてしまうみたいだ。

iPhone のヘルスケアアプリ内の解説記事によると、 VO2max が平均を下回ると糖尿病や心臓病、アルツハイマー病のリスクが高まるらしいので再び 40 近くまで戻したいが、一度落ちた走力を取り戻すのは年齢もあってなかなか難しい。

先週金曜日のランニングのログとヘルスケアアプリ内の VO2max についての解説記事

  1. 自分の走る動機は山に行ったときにすぐにバテないための体力作り。 

  2. 最大心拍数は 220 - 年齢 で計算できる。 41 歳の自分の場合は 179 。 

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この記事は登山 Advent Calendar 2018 22 日目の記事ですが遅れて書いています。大変申し訳ありません。


今年の山行

年初、成人式の三連休で家族で二丈岳に登った。登り始めが午後だったので下りは真っ暗闇の中を下ることになりめっちゃ嫁さんから怒られた。もう多分家族では二丈岳には行かない。

四月の頭に息子殿と二人で十坊山に登った。お手軽に登れて二丈岳と同じような、パノラマ感では二丈岳を上回る眺望が得られてお得だと思った。今年はこの後も二回、十坊山に登った。

家の近所の山を息子殿と二人で登った。バーナーを持っていき忘れてカップラーメンとクッカーを持ってきていたのに食べられなかった。おにぎりとスーパーの惣菜チキンだけ食べた。初めて高地山に登って景色の良さと低山ながら整備されたルートの歩きやすさに感動した。

家族 3 人で十坊山に登った。福吉方面から登ったので結構距離がありまた嫁さんに文句を言われたので十坊山にももう家族で登ることはないと思う。

社内登山で阿蘇山に行った。地元ながら登山をしたことはなかった。ミヤマキリシマが目的だったが天候が良くなく、雲の切れ間からチラッとしか見ることができなかった。中岳には登頂したが高岳には登頂できなかった。鹿らしき野生生物の白骨化死体などがあり Into The Wild 感あった。また行きたい。

社内登山で久住に行った。去年の平治岳以来。炎天下のなか 10km 以上歩いてくたびれた。また自分は社内の強い人たちにくらべたら雑魚だなということが思い知らされてよかった。

山の日に近所の低山に登った。夕方から登り始めたので帰りは暗くなってしまって結構危なかった。鐘撞山は良い山なので毎月登りたい。

盆に実家に帰ったときに両親も含めて杵島岳に登った。阿蘇はかなり上の方まで車で行けるので 1000m 以上の山でも低山感覚で登ることができて便利。登山の格好じゃなくても道も整備されているのでハイキング感覚で楽しめる。

北アルプス遠征で白馬岳に行った。素晴らしすぎた。詳しくはこちら。

午前中仕事をして昼からちょいとチームビルディング登山で二丈岳まで。このとき調子こいた発言をしてしまって同僚殿に縦走を焚きつけられ翌月敢行することに。

自分史上、最高につらい登山だった。 20km 、約 10 時間を一人で黙々と歩いた。後半はアルプスで痛めた膝が痛み始め非常にしんどかったが、今になって思い返すと結構いい思い出でまた行きたいと思ってしまうので怖い。こちらも別に記事があります。

会社のイベントで宝満山へ行った。良い山だった。英彦山といい、修験の山は人を惹きつける何かがある。


登山、最初はおっかなびっくりだったがやっていくうちにどんどん楽しくなってきた。一人でサクッと登れるところがとても良い。登っているときに自分と向き合えるような感覚になるところも良い。一人で体を動かせるものといえばジョギングがあるが、悩みごとや嫌なことを忘れるのには向いているものの、深く考えごとをしたりということに向かないと思う。登山は歩きながらいろんなことに考えを巡らせることが出来る。ゲーテはかつてハイデルベルクの街を歩いて思索にふけったというが、歩くことには考えることを助ける側面があると思う。というわけで逃げられない悩み事や考えごとがある人は登山をお勧めします。一人で黙々と縦走しましょう。

YAMAP に入ってからは 1 年半になる。今年はなんとエンジニアからプロダクトマネージャーにジョブチェンジすることになってしまった。登山経験はしょぼいし体力なくてダメダメなんだけど、これまでいくつものサービス開発で失敗したり成功してきた経験を活かして、皆さんに楽しんで使ってもらえるプロダクトをお届けできるように全力を尽くしていく所存です。