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嘉穂アルプス 屏山

最近結構走ってるから iOS のフィットネスアプリとか HealthFit でめっちゃログや統計を確認してる。

前月との比較 直近 12 ヶ月間の月ごとの走行距離 日毎の積み上げの前年比
前月との比較、直近 12 ヶ月間の月ごとの走行距離、日毎の積み上げの前年比

いま自分は月間 100km 以上走ることを目標にしている。月間 100km はガチラン勢からしたら大した距離ではないのだが、油断して 3, 4 日走るのをサボったり雨が降ったりすると達成が難しくなるので、前月の同日と比べて進捗はどうかを確認してる。

同じような感じで進捗や達成状況を確認できる機能がブログにも必要なのではないかと思って、自分のブログのアーカイブページで年を選ぶとその年の月ごとの投稿数をグラフで表示するようにした(これまでは年で絞っても年ごとのグラフしか表示されてなかった)。

これで去年の同月に比べてどうかとか、その時期にどんな内容(カテゴリー)の記事をよく書いていたのかがわかるようになった。ランニングと同じように自分の頑張り状況が可視化されるようになった。


そもそもブログを書くことの意義とは何だろうか。大まかに二つあって、以下のように整理されるのではないかと思う。

  1. バズる記事を書いてアクセスを集める
    • 集めたアクセスで自分の認知度を高める
    • 集めたアクセスをマネタイズする(広告)
    • 世の中を変える
  2. 自分の内省のために書く
    • 読書や学習で得た知識を貯めておく
    • 考えを整理する

1 の観点でいうとアクセス数が重要なのだが、いまどきブログで小銭を稼ごうとか世界を変えようとかしてる人はいないはずで、ほとんどのブログは著者自身のために書かれてる(↑の 2 の方)と思う。自分のために文章を書きたい人にとって、書いた内容と密度や頻度、また過去に書いた記事を簡単に振り返ることができることの方が重要なはずだ。

なのに、たいていのブログサービスはアクセス解析機能はあるが、過去の自分の執筆状況を統計的に確認できる機能はない(少なくとも ameblo とはてなブログと livedoor Blog にはなかった)。アクセス数は Twitter で影響力のある人にシェアされたとか外部要因で増えることもあるから、それだけで自分のブログアクティビティを正確に測るのは難しい。

同じような話を以前にもブログに書いている。

振り返りの観点でも既存のブログはあまり良くない。たいていのブログはそもそも自分で書いた過去記事を読むのも大変だったりする。時系列に全文表示されてページネーションして辿らないといけない。

検索機能もいまいちだ。自分の考えたことを貯めておく場としてはちょっと貧相すぎる。

世の中に一般的に出回ってるブログは著者自身のためというより、いかにアクセスを集めて広告でマネタイズするかに主眼が置かれているから、内省や情報の取り出しやすさはあまり考慮されていないのだろう。いかに PV を上げるか、いかに滞在時間を長くするか、いかに回遊させるかが大事になってくる。

しかし先ほども書いた通り、芸能人や著名人を除き、ブログは自分のために書いている人が多いはずで、アクセス数を集めることよりも書き手の体験にフォーカスしたブログがあってもよいのではないだろうか。

ランニングはアプリを使ってログを取ることでいろんなデータが可視化されめっちゃモチベーションが上がる。「今月 100km 走っちゃった〜」とか、「 1km のペースが 6 分切れるようになってきた〜」とか。前年同月との進捗比較も面白い。

ブログでも「今月は 10 記事書けた〜」とか「 1000 文字以上の記事を 5 記事書いた〜」みたいな達成感はあるんじゃないかと思う。つまり、 GitHub の Contribution グラフのブログ版みたいなやつが必要だと思うのだ。

GitHub Contributions Graph

ランニングだと時計だったり Strava などのサービスが走るモチベーションを喚起してくる。一方でブログは誰も書くのを促してくれない。

ブログを書く人が少なくなったのは SNS のせいという面は間違いなくあるけど、ブログ自体の進化が足りないのだと思う。もっと書き手の脳みそをハックして、著者に書きたいと思わせるような仕組みがないとブログは衰退していくばかりなんじゃないだろうか。

突き詰めると、ブログの主なマネタイズ手法が広告しかないのが根っこの問題な気がする。読み手に広告を見せることで収益化するのではなく、書き手の使い勝手や満足度を高めることで収益化できる可能性(書き手に対して機能課金する)はないのだろうか。ランニング系のサービスやアプリは実際そうやって収益化してる(うまく行っているかはわからない)。

| @ブログ

Chart Tooltip

Archive ページにこだわってしまう理由、グラフを表示させてみて(ブログ過去記事をカテゴリーごとに集計してグラフ化 - portal shit!)何となくわかった気がする。過去記事ページというのはブログの書き手にとってはアクティビティダッシュボードなのだ。ジョギング系アプリ使ってる人なら記録をあとから振り返ることがあると思う。それと同じで、自分が過去にどのくらいの頻度、密度でブログを書いていたかを自分は知りたいと思うのだろう。その用途に適しているのが過去記事ページというわけで、 Archive ページの使い勝手の改善は自分のブログアクティビティをふり返りやすくしたいという欲求の表れだったのだと思う。

ちなみにグラフを作ってみたことで、 2006 年頃に異常な数の記事を書いていたことがわかったし、かなり内容のない記事(新聞やテレビを見た感想)ばかり書いていたことがわかって興味深かった。 2007 年からは記事の数が減るが、これは Twitter を使い始めたからだと思う。2009 年頃、病気療養を終えて就職しようとしているあたりからプログラミング関係の記事の数が増え、実家を出て福岡のブラック企業に勤め始めてからは記事数が減った。

あまり ASP 型のブログを使ったことがないのでよく分からないが、こういうカテゴリーごとの Chart 機能はないような気がする。一時期、ダイエット日記を書いていたはてなブログにはアクセス解析機能とアクセス数の統計機能はあったが、自分のブログアクティビティを振り返る機能はないと思う( PRO になればあるのかもしれない)。

自己満足的なブログの書き手にとっては、どれだけ読まれたかももちろん気になるけど、どれだけ書いたかも重要なのではないかと思う。読まれたかというのは結果であり、書いたかというのはプロセスというか、自分の頑張りだ。仕事をする上では結果にフォーカスにしなければ意味がないけど(使われない機能を作ってリリースするのは自己満足)、ブログは趣味なのだからプロセスの部分(自分の頑張り)が可視化される仕組みがあってもよいと思う。

| @技術/プログラミング

Chart

Rechars という React のチャートライブラリを利用して、 Archive ページにカテゴリーごとに記事を集計してグラフ化する機能を作った。

グラフの Bar にカーソルを載せると Tooltip が表示されて、具体的な件数がわかる。

Chart Tooltip

カテゴリごとに表示・非表示を切り替えることも可能。グラフ下のカテゴリー名( Legend )をクリックして切り替えられる。

Chart Show-Hide Toggle

ただし残念なことに Bar を非表示にしたときに Legend の表示を変化させるのが難しくてできていない。

仕事で使ってる Looker とか Redash であれば Legend をクリックして表示・非表示を切り替えることができ、それに連動して Legend の色をトーンダウンさせたりする機能が付属しているが、利用した Recharts にはその機能がなかった。 Bar の表示・非表示切り替えも標準サポートされていなかったので、 GitHub の Issue の情報を頼りに無理矢理実装した。

コードはこんな感じ。結構汚い Hack で、 Bar の表示・非表示を、表示用のキー文字列に空白を追加するかしないかで切り替えている。

  // クリックされたアイテムが `this.state.disabled` 配列の中にすでに存在していれば除外し、
  // 存在してなければ追加する
  selectBar(event) {
    let dataKey = event.dataKey.trim()
    if (this.state.disabled.includes(dataKey)) {
      this.setState({ disabled: this.state.disabled.filter(item => item !== dataKey) })
    } else {
      this.setState({ disabled: this.state.disabled.concat([dataKey]) })
    }
  }

  render() {
    return (
      <ResponsiveContainer height={500}>
        <BarChart
          data={this.state.data}
          margin={{
            top: 20, right: 20, left: 0, bottom: 20,
          }}
          style={{ fontSize: '14px' }}
        >
          <CartesianGrid strokeDasharray="3 3" />
          <XAxis dataKey="year" />
          <YAxis />
          <Tooltip labelStyle={{ color: '#000', fontWeight: 'bold' }} itemStyle={{ margin: '0 2px 0 4px', padding: '0' }} />
          {// Legend クリック時のコールバックに `this.selectBar` を指定する }
          <Legend onClick={this.selectBar} />
          {/*
            `this.state.categories` 配列と `this.state.disabled` 配列の内容を比較し、
            `this.state.disabled` に追加済のカテゴリーは dataKey に空白を追加することで非表示に
          */}
          {this.state.categories.map((category, index) => {
            let dataKey = this.state.disabled.includes(category) ? category + " " : category
            let color = this.colors[index % this.colors.length]
            return(<Bar key={index} dataKey={dataKey} stackId="a" fill={color} />)
          })}
        </BarChart>
      </ResponsiveContainer>
    );
  }