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チェンジリング

評価 : ★★★★☆


"チェンジリング [DVD]" (クリント・イーストウッド)

下高井戸シネマで鑑賞。

1930年代のアメリカ、ロサンゼルスが舞台。主人公のクリスティンは電話交換手のシングルマザー。息子のウォルターと映画を見に行く約束をしていたある土曜日、どうしても人手が足りないと急遽仕事にかり出されることになった。暗くなる前に帰るからと息子に言い残して仕事に出かけるのだが、帰宅すると家にウォルターの姿はない。近所を探しても見つからないため警察に電話するのだが、「迷子は24時間は捜査しない決まりになっている」とつれない。果たして息子は見つからず、五ヶ月が経過した。ある日職場にロサンゼルス市警の刑事がやってきてクリスティンにウォルターが見つかったと伝える。しかし、引き合わされた「息子」の身長は失踪前より低くなっており、どう考えても別人だった。しかし警察は「あなたが動揺しているんです」と言って取り合わない。それどころか警察の言うことを聞かないため精神異常者であるとして精神病院に入院させられてしまう。果たしてウォルターは見つかるのか? クリスティンの運命は?

見逃していた映画を見られて良かったんだけど、ブログなどで絶賛されるほどに素晴らしい映画だとは思わなかった。やっぱクリント・イーストウッド作品で言うなら圧倒的に『グラン・トリノ』の方が迫力あるし面白い。でも警察権力が暴走したらどうなるかだとか、人間の同一性の証明が案外に難しいことの描写とかは興味深かった。自分が失踪したときに別人に成りすまされないためには、近所付き合いを良くしてマメに歯医者に通う必要があるなと感じた。

映画では1930年代のロサンゼルスの街並みがとても美しくCGで再現されていた。路面電車が走る感じとか良い。ヨーロッパの都市みたいな趣がある。いつかアメリカ行ってみたい。